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……!
[広場に向けられた何かの視線を感じて振り返った]
気のせい……かな?
[首をかしげていると、リディアにお盆を目の前に差し出され、その匂いに鼻をぴくりと動かす。呼応するようにお腹が鳴った]
そうかな。
[世帯主に短く答え、口を閉ざす。
不思議そうにやりとりを見つめるさまは
打って変わって歳相応――それより幼くすら映る]
[広場に新たに降り立った気配に、つと視線を向けるも。
一瞬でそちらからはそらされて]
ま、好き勝手に生きてるアタシから見れば、だからね。
アンタ自身からすれば、違うってのは、ありだろうさ。
[掴まれた腕ごと引き上げられ、ひたすらに愛想笑い]
い、いやー…その、あ、あれだ!
この辺りに小さな虫さんがついてて払おうと…って、うわ、痛たッ!
ちょ、ラウル、お前鳴くなって言ったのに、そのうえ…ぎゃ、痛、すみませんっ!
[何だかてんやわんや]
そうなんだ〜。違うんだ〜。じゃあ引っこ抜かなくていいや
[ケイジに尾っぽがついていないか見た。ない。
それにケイジの言葉も重なってそう返した]
うん。本物のほうがいい。ふわふわ。
でもこっちのカチカチも好き〜カチカチカチカチ〜♪
[やっぱり楽しそうに、頬の辺りを今度はぺたぺたしている]
[お盆を差し出すリディアの顔を見て、それを受け取る]
……うん……いただきます
[簡単野菜スープの匂いを嗅ぎ、しばし見つめた後、お皿に顔を突っ込んでがつがつと食べ始めた]
お前の望むようなものは、ほんもののやつらにもらうといいさ。
[わらって、ネロの手が触る侭にさせる。]
触っても何も変わりはしないが、そんなに好きか?
[ラウル、当然抗議は聞いてない。
蹴りを決め、得意げにくるるる、と鳴いている。
その様子を離れた所で眺めつつ]
……なにしてんだか。
[呆れきった声で、ぽつり、と呟いた]
[カルロスの愛想笑いを見て、掴んでいた手をぱっと離す。
ラウルがなんとかしてくれるだろう、とか思いつつ、リクエストは、と聞くリディアには手を大袈裟にパンパンと払うようにしつつ笑顔で振り返る。]
ん、俺は家で食べたから、腹は大丈夫。
ご飯取っちゃ悪いからな。
[ひらひらと、手を振る。]
[ 歩む筈の足はその場から動かず。]
思ったより人が多いようですわね。
…声だけではさすがに人数は判別できません…か。
[ 最後の音と共に盛大に空気が漏れる。
視力が弱いせいなのか、気配とやらには敏感ではあるが。
どうも、集中しなければそれも鈍いようであった。]
ま、それを考える時間は無駄ですわね。
さてはて…何のお小言なのやら。
[ 頭を傾けて再び広場を見る。
ゆっくりと、広場に向かって歩き始めた。]
[住人を呼び集めに行っていた者達が戻ってくる。どうやらほぼ全ての家から人が集まったようだと告げられて頷いた]
…見慣れぬ者まで居るな。まあいい。クローディアにも伝えてくれ。
人により視点が違うのは当たり前であり、
理解出来ないのも当たり前……
けれど、
理解しようするために言葉を尽くすのか。
[ゆるりと顔を斜めにして、視線を宙へと浮かせる。
数拍の間を置いてから、首を振った。
よくわからない、というように。
呆れ声に、眼差しは再び、騒音の源へ]
[空いた片手で必死に、ラウルと攻防を繰り返しつつも、リディアの嗜めに表情を綻ばせた]
リディちゃん、優しいっ。こんな俺にまでご飯作ってくれるなんてっ。
いやもう、いっそ俺の奥さんになって一生、ご飯作ってくれたりしてくれると嬉しかったりするんだけどなー。
[調子の良い事をを告げつつ、更にリクエストにも乗った]
リディちゃん、俺、あれが食べたい!トマトたっぷりのパスタ!
あっはははは!
ごめんなさい! カルロスさんのお嫁さんになるならラスさんのがいいやっ!
[とんでもないトドメを残しつつ、それでもリクエストにはしっかり答えるべく腕まくりをして]
さって、それじゃナポリタン大盛りいっちゃうかなっ!
[そう言って歩き出した時、新しくやってきた人物を見て目を丸くした]
……ロザリん?
[これまたトンでもない呼び方をしたものである]
うん。そうする〜
[と無邪気に答えながら
鼻の辺りをゆびさきでつんつんとつつきながら]
楽しいよ〜。だって変わるもの。触っていないときと、触っているときとは違う。だから変わってるんだよ〜
[好き。とは答えず。楽しいと返事し。でも鼻をつついた辺りで感心も失ってきたらしく、手を下ろして]
…あなたは楽しい?
[何にとは言わず漠然と聞いた]
ま、そんなとこかい?
それが、中々上手く行かないんだけどねぇ。
[くつり、と低く笑いつつ言う、口調だけは軽く。
ぴぃぱたと飛びまわる相棒の方へ視線を向け]
ラウル、バカ構うのは程々におし!
……うつるよ?
[何が、とは言わない]
[騒動から目を離す。
微かに届く、羽ばたきの音。
一瞬、目を伏せる。
聖殿の近く、別の集まりが見えた。
その中の一つには、自分を呼んだ者の姿もある]
そろそろ、集まったのかな。
お前は愉しい
[こたえは、少年のもとめたものとは違うだろう。
だが狐は答え、くつり、わらった。]
あァ、あとアレも愉しいか。
さて、それ以外に、愉しいことなどあったかな。
[広場にまた人の気配が増えると、湧き上がる不安を掻き消そうとガーリックトーストとサラダを一気に頬張り]
んくっ……
[喉に詰まらせて深紅の目を白黒させていた]
かぶき者 ケイジがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(かぶき者 ケイジは村を出ました)
[リディアの言葉には、細い目を開けてきょとりと目を瞬かせ、口を曲げるようにして笑う。]
俺のお嫁さんとかになったら一生苦労するぜ?
まぁカルロスと比べられても、なぁ。
[全ては言わずに、笑いながらリディアを見ると、丸くして少し遠くを見る目線。
つられるように目線を流すと、見るからに自分よりも仕立ての良い服を着ているであろう少女が居て、一瞬笑みを消した自分が嫌になって苦笑し、自分の頭をバリバリと掻いた。]
[アヤメの呆れ声が聞こえた気もしたが、突然手を離されてどちゃり、と崩れ落ちた瞬間だったので、その痛みの方が勝った]
おわっ!離すなら、そう言ってからにしてくれよー!
[打ち付けた腰をさすり、文句をブツブツ。けれど、それはリディアの一言に止まった。
つまりは、精神的に撃沈するという方向で]
……はぁ。なんか、色んな所が痛い……。
かぶき者 ケイジ が参加しました。
[落ちたカルロスには、ふふん、と片眉を上げて意地悪そうな表情をしつつ鼻で笑い。
むせるオーフェンの背中を撫でようと、手を伸ばした。]
― 広場 ―
[ 思い足取りで広場へとゆっくり向かう。
頭を傾けながら、広場にいる人物を把握しようとする。]
ロザりん……?
[聞こえた声に一瞬怪訝な顔をするも、
そう自身を呼ぶ人間に心当たりを探る。]
リディア…その呼び方はおやめなさいと…。
[ 足を止めてそう相手に言葉を投げかけた。]
[返った言葉に面の奥の表情などわかるはずもないのとは対照的ににぱっと笑って]
うん。僕もあなたは楽しいよ〜一緒一緒〜
[同じというだけでまた喜んで]
なんだって…なんだって楽しいよ…これからだって
そうじゃないと…あは あはははははは
[最後の言葉は続けず、陽気に笑う]
[うつる、という言葉がきいたのか、戻ってきた相棒を再び肩に乗せ、ぐるり、と周囲を見回す。
視線は聖殿の側、年上の幼馴染のいる辺りへ]
大体、集まったと思うんだけど……ねぇ。
[独り言のように呟いて、聖殿の方へと歩み寄り]
ローディの御支度、終わったのかい?
[軽い口調で、問いを投げてみた]
ちょっと待て、そこォ!バカはうつるもんじゃねぇだろ!
…いや、そもそも、俺をバカ扱いすんな!
[瞬間的に反応して。睨まれでもすれば、即座に言葉を失うのだろうが。
それでもラウルが戻っていくのには、安堵した表情を見せた]
そうか。
それは良かった
[おかしそうに哂い、次いだことばは考えるためにしまいこむ。]
――そういえば、巫女殿はそろそろ来るころかな。
たのしいかどうかはわからないが、おりるか?
[叫ぶ男に、世帯主の代わりにか]
……違うの?
[問いかけた。
睨みつけるわけではなく、純粋に、疑問の色]
まあ、空気感染……
もしくは接触感染するものであれば、
世界には、今頃、馬鹿が蔓延しているか。
[ラスに背中を撫でられれば、ひとしきり咳き込んだ後]
あ……りが、と
[その手の持ち主を不思議そうに見つめて礼を言うと、また食事を再開する]
……ごちそうさま
[リディアに頭を下げると、手をつけられていない猪肉と白身魚のフライが乗ったお盆を地面に置いた]
[聖殿の傍に佇んで、広場の喧噪をただ眺めていたが、近付いて来たアヤメにはすぐに視線を向けた]
支度はそろそろ終ると思うが。
………もしかすると、少々厄介な話かもしれん。
[抱いていた懸念を口にしたのは、幼馴染みの気安さからか]
[すでにロザリーに気を取られていた...は。カルロスの事を放置して、パタパタとロザリーの近くに歩み寄った]
いやぁ、まさかロザリんまでくるなんて思ってなかったよ〜。っていうか、何気に出不精だもんねっ! うん。たまには外にでるのもいいもんだよっ!
[などと微塵も容赦のないコメントをして、それでいて全く話は聞いていなかったり……]
……っとに、やかましい事。
ちった、静かにおしよ?
[騒ぐカルロスを肩越しに振り返り、投げかけるのは、素っ気ない言葉。
以前の経緯を知る者なら──と言っても、知らぬ者の方が少なかろうが──、それでもこちらが比較的『穏やか』に話しているのは、容易に察しもつくだろうが]
うん。恥ずかしがり屋さんがやっと出てくるんだね〜見なきゃ見なきゃ
[ケイジにはわからないであろうことを言いながら、頷いて
翼を出すわけでもなく木から飛び降りた。そして危なげなく着地すると、一旦ケイジに振り返り]
しゅっぱつしんこー。だね。だね。あは
[やっぱり陽気にいって、聖殿のほうへと足をむけるだろう]
……厄介?
[問いに返された言葉に、微かに眉を寄せて]
ま、いい事なら、それこそさっさと触れ回るだろうし……これだけ時間がかかる、って事は、あの子にとっては話し難い、って事……なんだろうしねぇ。
[大事でなきゃいいけど、と呟いて。
そ、と肩の相棒を撫でてやる]
……えっと……バカ、なの?
[目の前で騒ぐカルロスに、首をかしげ。食べるのに夢中だったが、いつの間にかすぐ近くにも人が増えているのに気づくと、びくりと身を竦めた]
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