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[こういうときだけユキタカと呼ぶのはいつものことであったりとかで]
下見てって。なんか見慣れないのがいたから見てただけで何もしてない。
[まあまだ捕獲されてなかったら触れるぐらいしたかもしれないが]
なんだ?見たことあるの?まあ飼われてるみたいだけど。
というかそろそろ離してくんない
[石段を見上げれば、ポケットから携帯を取り出せば、ゴロゴロ全力でくつろぐひよ子の姿。
軽く殺意を覚えたが]
…本当にここでいいんだろうな。
[これ以上喋られても困るので声ではなく文字でリアクションさせる。
携帯には知らないうちに飾り紐状のストラップがついていて、おそらくそれはひよ子の自己主張だと思われた]
『ここだ。さあ、行け!』
…行け、じゃねえよ。
この福岡銘菓。
『東京銘菓だ』
[くだらない押し問答が面倒になり、これ以上自分の機嫌が悪くならないうちにと携帯を閉じて石段を登り始める]
「何かあったの?」
[じーっと見上げる前寮長様にはパタパタと手を振って]
いえいえ、何でもございませんですのこと。
誰から連絡来るか分からなかったんですよ。
じゃ、ちと行ってきます。
[外出申請の紙をヒラヒラと見せて玄関へ。
提出箱に突っ込むと、軽快なリズムを刻んで走り出す。
ポロシャツにジーンズというラフな格好。両の手首には細い腕輪のような金属が光を*反射していた*]
ふぁ……。
[零れ落ちるのは、どこか間の抜けた欠伸。
数度瞬いて視界をはっきりさせたなら、眼下には人の姿]
ああ……集まってきたか。
[呟く声は、どっか人事めいた響きを帯びていたかも知れない]
いや、見たこと無い姿してるなぁと思って。
[しれっと事実と異なることを返したり]
飼われてるんかこいつら。
確かに随分と人馴れしてるみたいだけど。
と、ああ、悪い悪い。
[解放を要求されると素直に腕を相手の首から取り払った。その流れに乗じて、一瞬視線が木の上へと向かっただろうか]
―宝条家―
[痴話げんかの途中で抜け出したので、よもやヒビキも不運命共同体と気付いてませんでした。運が良けりゃアズマんから連絡行ったかもやけど、それはうちの知らん話。
連絡し終えるのに気力体力使い果たし、ダウンするコト小一時間。
そろそろ時間だよと起こされ、寝ぼけ眼で礼を言って、少しだけ日差しの和らいだ外へと足を向ける]
うわー、あっつー。
ちょい時間設定早かったかなー。
でもあんまり遅いと寮の門限にかかるししゃーないやんなー。
おケイはんには寮の人経由でかけてるし、いい訳きかんもん。
[結局、普通に呼ぶと言う選択肢は放棄された挙句、三回転半捻りで着地した模様です]
だよなぁ。俺も見たことない。
まあ近づいても逃げんかったし野生じゃなさそうだ
[鳥や毛玉については同じような感想を抱いていたためあっさり幸貴の言い分を信じつつ、解放してもらえば、肩を回したりして具合を確かめつつ]
ん…?あ、人がいた
[幸貴につられるようにしつつ。声も聞こえたのもあって見上げればそこには人。
年代は近いようだからこの人―璃佳からの話でミックんとしか聞いてないため名前は懸命にもいわなかった。]
[デッキシューズの底が石段の一番上を踏むと、そこに見えるのは人影二つと]
───?
[なにやら、ぴーとかきゅーとかまるでぬいぐるみを踏みつぶした時のような鳴き声と]
……縫ぐるみ?
[思わず自分が音声にしてしまったのを実は気づいていなかったりするのだが]
[見上げた場所に居た人物に視線こそ向けるが、何を言うでもなく。僅か瞳を細めるも、直ぐに視線は元へと戻された]
ここに居るってことは、この神社で飼われてるんじゃないの?
[恭也にそう返しつつ。不意に聞こえた別の声。視線を向けると先日差し入れを持ってきてくれた男子]
ん、集まり始めたかな。
[ミックん、とか言われたら、多分、飛び降り様に蹴りがいったんじゃなかろうか。
そんな物騒な予測はさておき。
枝の上で腕を上に伸ばし、それから、一段下の枝へ、滑るよに降りて腰掛ける。
それだけで、姿は大分捉えやすくなるだろう。
背後にぼんやりと浮かぶ、幻のような五色の翼も含め]
そう思う。もしくは近くかなんだろうけど
[なんて気のない返事を幸貴に返す。なにせこの二匹の飼い主とかは脇においていい問題だとか。まだ関係あると思っていないためそう思いつつ。新たに来た人間に軽く目を向けた後]
あー。すみませんが、璃佳から聞いて話を聞きに来たんですが…
[ミックん先輩でもやっぱりまずいだろう。なんて葛藤を抱きつつも、慣れたような不可思議な光景に言葉を止める]
―自宅―
[従妹の電話を借りるという言葉には、二つ返事で了承した。
これもやはりいつもの事で、別にさしたる問題では無いから。
次々に電話を掛ける様子(しかし色々突っ込まれているみたいだった。まぁあの説明では仕方が無いと思う。)を傍目に空いたグラスたちを片付けて。
全てを食器棚に戻す頃には、気付けば従妹は疲れきったのかソファで転寝しているようだった。
まぁ、仕方ないだろう。朝から炎天下を出かけていたのだし。
時間まで寝かせておけば良いか、と暫くそっとしておくことに決めた後、僅かに目を細めた。]
…神社、ね。
[彼女の様子からして、連絡しているその中には
無論自分の友人達も含まれている筈で。
何処か思案気に、ゆるりと首を傾ぐ。]
―神社・石段―
あっれー、ヒビキんだ。
アズマんの付き合いできたんかな。ホンマ仲良しさんやね。
[アズマが来てない上、来た理由が赤ヒヨコなんて知りません。
友情って熱いなーなんて感想呟きながら、石段を登っていき]
あ、ミックん。やっほー、来たでー!
[石段てっぺんから遠目の樹上に見えた姿に、いつもの調子で手を振った。
飛び蹴りなんて知らんし、翼は背後の葉っぱでよく見えてないです]
[ゆるく頭を振った後、そしてもう一度腕に巻きついてる蒼龍を見る。
蒼龍はしっかり健在だ。
だから眼科いこう。もしくは精神科医でも。なんて本の少し思ったり]
[凡そ一時間後に、未だ眠っていた少女を起こして見送った後。
手馴れた様子で戸締りをすると、自分も家を後にする。
――少女についていくと言っても良かったのだが、何て事は無い。
行こうと思ったのもただの気まぐれなのだし。
しっかり鍵を掛けた後、ちゃりん、と小さな音を立てて、
左から三つ目の植木鉢の中へキーホルダーごと投げ込んだ。
ちなみに此処が、宝条家の鍵の隠し場所。
携帯と、財布。必要なものだけはポケットに突っ込んだ。
時間的には夕方だが、まだ日差しは十分に強い。]
―自宅→…―
[集まってきた者たちの気、一つひとつを辿って思案顔。
取りあえず、今の所ここにいるのは『四瑞』と『五神』のみ、と見てよいらしいが]
まあ、なんというか。
暑い中わざわざご苦労さん、というか……。
[呼び集めたのお前だろ、との突っ込みは、されてもきっと聞きゃしません]
― 繁華街 ―
[ いつもの如く、欠伸交じりに道を歩く。
涼しい、と言える時間には幾分近づいてきて、
夏ともなれば、日が傾くにはまだ足りない頃。
しかしその足は、あっちこっちにふらふらと、
店に立ち寄り買い食いしたりと自由気侭で、
神社へと向いているとは到底思えない。
ヒビキへの連絡? してませんとも。
そもそも昨日みたいな場合で無い限り、
自分から連絡する事自体、珍しいわけで ]
……集まり始めた?
[何の事だかそりゃさっぱり。
そもそも、ひよ子が行けとピヨピヨうるさいので来ただけなのだから。
後ろから現れたメガネの言葉にもきょとんとした。
悠悟の名前が出てきたせいもあった。
みっくん、と声をあげて元後輩を呼ぶ様子を彼女の背中越しに見れば、何やら葉の色だけではないちらついた色に、あからさまに嫌そうな顔をした。
そんなことよりも、この時期の桜の木なんて毛虫だらけだというのによくこいつそんな所に登ってられるな、というちょっとどころじゃなく引いた気持ちが無きにしも]
[木から飛び降りてくる人物の背中に見えるものは突っ込むべきか否か少し考えたが、もう見られてるだろうし、いずれ知ることだろうからと口に出すのは止めた。ここで漫才展開してもなぁ、と思ったのも理由の一つ]
[ともかく人が集まってからだろう、と待ちの体勢に入り。両手をポケットに突っ込んで、何かが手にぶつかった。引っ張り出すと、そこには手のひらサイズの黒い塊。ポケットに入れておくのも邪魔かなぁ、と考え、ぽーんと上へ投げ上げていたが、ふと思いつくと、その黒い塊をふわもこ二匹の傍に置いた。玩具くらいにはなるだろう、と思って]
[そのまま進んで境内へ向かう途中で視線は下に。
真白のカワイコちゃん手招きがら、気のせいじゃなかったらしい翠毛玉に興味津々。おかげで派手な羽根はついうっかり見逃しました。動いてないと動体視力って役に立たんのね]
キョウヤんもサッキーも早かったんやね。
あれ、アズマんは?
[ふわもこーずの側に居る二人に声を掛け、ヒビキを見上げて聞いてみる。が、連絡貰ってない当の相手にはわけわかめだろう。
ちなみにアズマんとの電話が一番長くかかりました。ええかかりました電話代も。通話料あちらさん持ちやったから遠慮なく突っ込み返したとも言うんやけど]
[マリーの後姿が見えなくなり、さて帰宅しようかと言う時になり、ようやく...は携帯にメールが着信している事に気付いた。
ディスプレイを確認するとキョウヤからのものであった]
……神社に来い? マリーを連れて?
[まとめるとそういう内容だ。何かあったのかと首を傾げるが、ここにいても拉致があかないのは確実だ。携帯を仕舞うと、見えなくなった恋人の背中を追って走り出した]
は?知るか。
お前、いつでもあいつと俺がセット売りだと思うなよ。
苺と練乳じゃあるまいし。
[その場合どちらが苺でどちらが練乳ですか先生。
大体、呼び出されてもいない時分には理由なんぞ欠片もわかるわけはない。
いや、ふわもこーずを見ていればなんとなく、うっすら、わかりかけはするのだがわかりたくないというのが微妙な高校生のお年ごろというやつで]
そりゃ暑かったですよ。
[と未だ名を知らぬミックんに返しながらも、幸貴の様子とか家庭科室のことでとか思い出して二人を同時に視界に入れれるような位置に行って、集まってからと待つ
ついでに自己紹介のようなのは一辺で済ましたいとか思ってるとかで]
集まるのはあのときのメンバーで。何か聞けるらしいです
[と、それはヒビキに言ってリカには]
さっさと聞いときたかったしな。気味悪いし
[それでも七回ぐらいめげたとか内緒だった]
どーすっかなー。行くか行くまいか。
[ 行かない理由? 面倒だから。
もし発覚したらどうこう、なんて考えてすらいない。
まあ、存在自体は感知されずとも、「壁を通れない」事で
何かしら察されたりバレたりはするのかもしれないが。
そんときは、そんとき。
やっぱり、その程度にしか考えてなかった ]
しっかし。
[ ふっと真面目な顔で、朱に染まりゆく空を見上げた ]
おや、皆さんお早いお集まりで。
[タン!と境内へと踏み込んだ。
先輩後輩達にシュタッと二本指で敬礼しつつ。
伝言をくれた少女の視線を追いかけ桜の枝を見上げて]
あ、やっぱ早かった?
まだ涼しいとは言えんもんな……あ。
[ミツクニの言葉に見当違いの声を投げる。
で、ようやく背後のなんかに気付いて、口が開いたまんま停止]
[ふわもこーず、置かれた黒い塊にちょっかいかけつつ。
集まる面々を見回し、きゅい、くるる、とそれぞれ鳴いて]
あー……ちなみに、これで全員?
[もう一回とか正直面倒なんだが、とか。
やれやれ、という感じでため息一つ]
[ まあ、そんなことはさておいて。
というか、さておかないと身が持ちません。
赤いフードだけを見れば苺かもしれないが、
もしもその場にいたのなら、
ヒビキが練乳は有り得ないと真顔で言ったに違いない ]
……ふむ。
[ とりあえず、本気で壁が壊せないか、見てみるか。
ぶつかったときとは“違う”のだし――などと考え、
地図に描かれていた円を思い出しつつ、に足を向けた。
途中でアイス購入&咥えながら。だって、暑い ]
[響の疑問には敢えて返さず。に、と笑みを浮かべるだけに留める]
ま、そんなに遠くもないしね。
早めに出てきたってのもあるけど。
[璃佳の言葉に軽く返す]
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