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[階段を上がり始めて、中ほどまで来た頃、ダーヴィッドの声に顔を上げた]
うん、大丈夫。一度上ったから、平気。
[先へ上っていく足音を聞きながら、一歩一歩上へ]
誰?
[階段を上がりきる頃、誰かが上にいる事に気づく。上の段まで来ると、ナターリエの声]
ライアヒルト…あのピンを貸してくれた人ね。
下にはいなかったと思うけど、ちょっとわからないの。
[そういうとお礼とともに足音が去っていく]
疲れてるんだよ。ライヒも。
[苦笑して、どうしたか聞かれれば、天井を見上げ。]
ええっと、…二人きりだね。なんて。あは。前受けなかったんだっけ、これ。
─二階・(5)の部屋─
……ま、そこを否定はしないが。
[疲れている、といわれれば、こう返す他なく]
……真面目に受けた方がよかったのか?
[天上を見上げながらの言葉には、軽口めいた口調で問いを返す]
[うきうきとガラス瓶に詰める青紫と紅色のシロップ。
冷凍のラズベリーとブルーベリーを見つけて、蜂蜜を加えて潰して煮込んだもの。]
何かにかけてもおいしいし、冷たい水で割ってもいいなぁ。
お茶もコーヒーも駄目になっちゃってたもん、こういうのなくちゃ。
[氷を入れたグラスに、とろりと垂らして水で薄める。]
…うん、おいしい。
[一口味見して幸せそうな顔。]
疲れてる時になにしたって、いい結果は出ないから。ゆっくり休んでから頑張って。
[笑って、次の問いには頬をかく。]
あの時は、誰でも良かった。自分が女として機能するのか確かめたかったから。だから、遊んでくれても良かったんだけど、ね。
今は、あなたとは遊べない。
[視線を落として、ライヒアルトの手が傷ついているのを見て、頬に当てていた手を伸ばしてそっと触れ、労るように撫でた。]
[廊下をまっすぐに歩いていく]
左が、さっき着替えた部屋、かな。
こっちから、声がする。
ナターリエさんとライヒアルトさん、かな。
見つかったんだ。
[良かった、と呟いて部屋の前を通り過ぎる。扉を開けた6の部屋に誰かいるのに気づくとそちらへと足を向けた]
頑張る、か。俺にできる事なんて、たかが知れてるが。
[他に抜きん出ているのは、植物に関する事だけ。
幾度となく飛び出した野外採取で鍛えられ、人並みよりは身体能力もあるが、逆に言えば、それだけで]
……誰でも、ってな。
[返された言葉に、天鵞絨はやや細められ。それから、小さなため息]
……俺とは、ね。
どちらかというと、誰とも、の方が……。
[そこで言葉は一度途切れ]
……平穏な気がするが。
[何が、とは言わずにこう続け、紅の残る手に天鵞絨をむける]
……軽く、引っかいただけだ。手当てしとけば、すぐに消える。
[6の部屋奥の扉近くまで歩いていく]
作業してるのは……ダーヴィッドさん?
何をしてるの?
[杖の先が何かに当たる。手で触ると、人の形をしていて、石像なのだと分かる]
ここにも、あったんだ。さっき気づかなかったな。
[どこか遠くから、何か叩く音がしたが、その場を動かず]
あたしも、できる事なんかないよ。でも、黙って死を待つのは嫌。
[武器を持つなんて考えた事もなかった。]
………ライヒがそう言うなら。誰とも
[そう口にした所で階下から聞こえる音。]
なにかあったのかな。ね、行ってみる。
[ライヒアルトの手から手を離し、手に移った紅を舐めた。]
>>318
[入ってきたのは小さな少女。ベアトリーチェに気がつく。]
……蛇が入ってこないようにね。蛇が嫌がる防腐剤を塗っているんだ。
蛇が嫌いで仕方ない人もいるみたいだしね。
リーチェも蛇は好きじゃないだろ?
[手は休めないけど、些かゆっくりになるか。]
……その点は、同意だな。
[黙って死を待つつもりはない。
享受する意思があるならば、そも、ここには来なかった。
続いた言葉に、天鵞絨は数度瞬き。
それから、そうか、と小さく呟く]
……何か、大事だったら問題だしな。行ってみるか。
[頷いて椅子から立ち上がり、ジャケットを羽織り]
……舐めても、不味いぞ。
[紅を舐める仕種には、冗談とも本気ともつかない口調で突っ込みを一つ]
[ダーヴィッドの声に、邪魔しないようその場に留まったまま]
蛇対策なのね。
うん、ノーラさんは蛇が嫌いだったみたいだし。
私は、蛇はそんなに嫌いじゃないけど、噛み付いてくるならこない方が嬉しいな。
だって、それで蛇が殺されるのは、仕方ないけど、いい気分じゃないもの。
こなければ両方嫌な気持ちにならなくて済むもの。
うん。
[頷く。死ねない理由が変わりつつあるのは気づかないふりをする。]
行こう。何事もなければいいけど。
[置いていたメイスを掴む。]
確かに美味しくはないけど、不味くもないよ。お腹、空いてるからかな。
[ライヒアルトの後ろについて歩く。]
>>322
そう、ノーラが本当に嫌いみたいだからね。
まぁ、あれ一匹だけなら、問題ないんだけど。
蛇がきたら、絶対に触らずにそっと逃げるんだ。
あと、死んだと思っても、やっぱり触っちゃダメだ。反射器官が生きてるとやっぱり噛まれるからね。
[と、そこまで言ってから、相手が盲目の少女だったことを思い出す。でも、まぁ、問題ないと思った。]
リーチェは生まれた時から見えないのかい?
[何事もなければ、という言葉に頷いて、鞄を肩にかける。
中身の増えた鞄は、少しだけ、重い]
……それもそれで、どうかと思うんだが。
ああ、上を調べに行かねばならんのだし、胃に何か入れた方がいいな。
[などと言いつつ、階段を降りて。
音が聞こえてきた、と思しき場所──厨房を覗き込む]
……何か、あったか?
[おやつに呼ばれたとは、さすがに思っていないわけだが]
[顔を出した園芸屋さんににっこり笑う。]
えっとね、おやつ作ったから休憩しよ?
[冷凍もののホットケーキも解凍したらしい。]
あ、パイシート無いかな…パイ焼きたいなぁ…
死んだら、声もしないから分からないの。
でも、さっきの蛇は、血の匂いがしたからわかったよ。
[ダーヴィッドに目のことを聞かれると頷く]
うん。生まれたばかりの時は覚えてないけど、でも、他の色を知らないからきっと生まれつきね。
人の目は、光を映すから見えるけど、私の目はその反射がうまく行ってないんだって、聞いたの。
今の医学ではどうにもならないんだって、お医者様で言われたわ。
「今」の医学なら、見えるようになるのかな。
[あれからどれだけ経ったのか分からなかったが、やっぱり無理な気がした]
─厨房─
……おやつ?
[向けられた笑顔と言葉に、思いっきりきょとーんとした。
同時に、緊張が程よく緩んだような心地もして。
知らず、笑みがこぼれる]
……疲れた時には、甘いものがいいというし。
悪くない、か。
というか、料理とか菓子作りとか、よく気が回るなぁ……。
[パイ焼きたい、という言葉には、素でこんな感想がもれる]
さすがに、誰のでも舐めたりしないよ。あたしも、探索ついて行くから。
[ぶん、とメイスを振って階下へ。なんかいい匂いがした。ひょっこりライヒアルトの後ろから顔を覗かせる。]
あ、美味しそう。
[目を輝かせて。ゲルダの声が変わっているのを心配そうに見たが、なにも言わなかった。]
じゃ、いただいちゃおう。ありがとう、ゲルダ。
[厨房に入って椅子に座って、壁にメイスを立てかけてからフォークを掴んだ。]
[先客がいたならば、「ちょっと着替えたいんですがねぇ」と言って出て行って貰うだろう。
ましてや、その人物が「覗きませんから」などと宣おうものなら、それはそれは不審そうに見たのは間違いなかろう。]
[途中、メイスを持った女性がやって来るというイベントがあって少々肝を冷やしたが、挨拶を交わしてイベント終了。
結局の所、着替えている間に男性陣が入ってくるなんていうイベントが起こることなく着替え終了。]
…………武器、か。
護身のためにも持っておいた方がいいか。
[何からの、ということについては言及することなくぽつりと呟く。]
うん、わたしいろいろ難しいこととかわからないし、危険なこととかも得意じゃないから、
こういうことなら役に立てるかな?って思うんだ。
元気じゃなきゃ、なにもはじめられないもんね。
[園芸屋さんとナターリエさんにホットケーキをサーブしつつ、自分もぱくつく。]
んー、バターがあればもっとよかったんだけど、さすがに無かったなぁ。
>>327
そうか。
ん?他の色?わかる色もあるのか?
[そのピンクの服の色はわかるのだろうか?]
……そうだな、今はいつか、わからないけど、
見えるようになるといい。
白い鳥とか青い空とか……。
[作業しながら、そう言った。]
空に鳥が羽ばたく瞬間はとても綺麗だ。
今はその心でしか見えないだろうけど……。
[そして、あらかた塗り終り、リーチェの横に来る。]
さて、君はこれからどうする?
……頼りにしておこう。
[ついて行く、という言葉>>329には小さくこう返していた。
気が回る、という言葉には他意はなく、それだけに>>330の態度にはきょとり、としたが]
……そう、か。
とはいえ、食事は重要なんだし。
得意なのがいてくれるのは、助かるよ。
[ゲルダの言葉>>333に返す、口調は妙にしみじみとしていた。
過去の研究室での食事事情をふっと思い出したらしい]
―医務室―
[頬杖に似た体勢のまま、頚を傾けた。
何度も謂われたが、固持してきたのだが。]
…――少しね。
[紺青を見たまま、少しだけ目を細める。]
其方で呼ばれるのが好きなら
其方でもと思っただけよ。
ツヴァイ、の方が好きなの?
[ゲルダの声はかすか、よく聞こえたのは金属音。]
何かしらね。
●業務連絡・無茶ぶり●
>>#9>>#10
イレーネさんとゲルダさんへ
3Fと屋上のどこかに、また未知の生物がいます。(単体)
この生物はどうやら蛇を食べていきているようで、
どうやら、いばら>蛇>謎の生物 という生態系がこの城では成り立っているようです。
1.お一方は、謎の生物と遭遇して、その特徴を報せてください。
2.もう片方の方は、その生物に関する情報をどこかで得てください。(名前、その性質、敵か味方かなど)
※どちらかはランダムで決めてもいいですし、早いもの勝ちでも構いません。
なお期限は今回の更新までとします。それを過ぎた場合は「そのような生物はいなかった(幻だった)」オチになります。
無事に生物ができあがった場合は、村立がNPCとして動かします。
でも、くれぐれもご無理なさらず!喉に余裕ないと言った場合などは無茶されませんように!
ううん、それを色というのかわからないけど。生まれたときから、私の周りは一色だけだわ。
だから、他の色を知らないの。
色の名前はたくさん知ってるけど、どんな色なのかな。
[そこまで言うと思い出したように]
もうひとつ、知ってる。
ノーラさんがいる方に、糸が見えるんだ。
糸なのかな。点かも知れない。
今も、見えてる。
[「見える」事を嬉しそうに口にした]
これから? さっきの音も気になるけど、ここの扉の先も気になるから、どうしようかな。
一人で行くのは危険……だよね。
[ゲルダの頭を撫でて微笑む。]
えらいね。バターなくても美味しいから、大丈夫。
[左手しか動かないし、すぐにゲルダの頭から手を離して、左手でナイフを掴みホットケーキを切ろうと奮闘しながら。]
足手まといにはならないように気をつけるから。
[ライヒアルトに答えた。]
『症状:Lv.2 現在表に見える石化、硬化は窺えない。恐らく内だ。
気に掛かるのは咳と、あとなんかボーっとする。まるで…』
[そこで支えていたようだった。
まるで…の部分を横線引っ張って消し新たに書き加える。]
『記憶障害の気有。思い出せないことが多い。歳の所為ではない。』
……ま、こんなもんだろ。
[カルテではなく報告書になってしまった気がするが。
その辺りは職業の違いということで許してもらおう。]
>>337
一色だけか。
それが何色なのかは、リーチェにしかわからないし、リーチェにもわからないんだな。
………世界の謎が一つ増えた。
[リーチェの返しにはそう言って笑った。]
色の名前から色の想像か。逆だとなかなか大変そうだ。でも、楽しそうでもあるかな。
[あくまで可哀想という観点ではなく、楽しさと捉えたもの言いをしていたが、
ノーラと糸の話には瞬いて……。]
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