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―サーカス広場・閉園後―
[最後の招待客(今日の入場者は招待客ばかりだった)を見送って、閉ざされた門の前から踵を返す]
みなさん、楽しんでくださったようですね。
[ゆったりとした歩みに合わせるように、開園時よりもテンポを落とした蒸気オルガンの音色が流れる。]
[回転木馬の前にさしかかると、一等の木馬の額を軽く撫でる]
あのお嬢さんは、また来てくれるかな?
[エレノア夫人と帰っていくまで、怯えた様子のままだった少女の事を思い出して目を細める]
─自宅・昨夜─
[何やら違和感めいたものを感じつつ、家に帰れば楽しげに品物を磨く祖父の姿]
……何、浮かれてんの?
[思わず問えば、昼間、店内を興味深そうに覗いていた者がいた、という話を聞かされる。
どうやら新たな客……というか、茶飲み相手ができる事に期待をしているらしい]
ったく……。
[呆れたように呟けば、サーカスの話を聞かれ]
ああ、中々賑やかだったよ。
あの様子だと、ずっと盛況じゃないかな?
いや、なにがあった、って言われてもなあ……。
[そんな感じで、しばらく話し込んでから、二階の自室へ上がる]
[部屋に入り、窓を開けて広場の方を見やる。
風に乗り、微かに聴こえる音楽に、その表情は何故か険しさを帯びて]
……気のせい……か。
あれが来てから……妙に、視え易くなっている気がする。
シャーロットが、あんなにはっきり視えたのなんて、子供の時以来だぜ……?
[ぽつり、独り言めいた言葉に、黒猫が不安げに小さく鳴いた。
その頭を、宥めるように撫でて]
ま、何事もなきゃいいんだが……っと。
[呟きながら窓を閉め、テーブルの上の鞄を振り返る]
……やば、あれの事忘れてた。
ま……今の内は、無理か。
[サーカスの興行中は、馴染み美術商も忙しいかも知れないし、と呟いて]
[明けて、翌日。
いつものように起きだし、祖父と軽口を叩きあいながら食事を済ませ、出勤する。
書店の仕事は、今日は定時まで。
基本的にそんなに客の多い店ではないが、やって来る客の話題はサーカス一色だった。
そんなこんなで、勤めは終わり。
夕刻、まだどこかに熱を残したようなメインストリートへと出て、家路を辿る]
……あー、一応料理は終わったけど。
買ってくるから。
いいって、母さんは動かないで。頼むから。これ以上もの割らないで。
んじゃ、いってきます。
―診療所―
はぁい、お大事にー!
[相手の姿が見えなくなってから、ぱたん、と扉を閉める。
勢いで取り付けられた小さなドアベルがチリリと鳴った。]
[最後の患者を見送って、今日の営業はこれでおしまい。
今日もお手伝いありがとう、と笑みを浮かべて告げる看護婦に
こちらこそありがとうございました、とぺこり頭を下げて
手伝いついでに、いそいそと帰宅の準備を始める。これもいつもの事]
「そういえばニーナちゃん、昨日サーカス見にいったんでしょう?」
[いいわね、行きたかったわ。楽しかった?と、
笑顔で次から次へ問いかける言葉に
一度きょとりと瞬いた後、…へらりと曖昧に笑みを返した。
……まさか、羨ましがっている人の前で、
苦手なので楽しめませんでした、なんて言える筈がない。
これ以上の言及から逃れるように、急いで帰宅準備を終えると
お疲れ様でした!と挨拶と共に診療所を飛び出した。
少し慌しすぎて、あからさまだったかな…?
チラリと頭の端でそんな事を考えて、──やめた。
明日までの備品の買出しも頼まれたし、きっと言い訳も出来る。
…多分。]
……忘れる所だった。
[家に帰る前に、買い足さなければならないものがあったのだ、と。それを思い出して]
本気でこれ、元が取れんとやってられんな……。
[言いつつ、視線を向けるのは肩から提げた鞄。正確には、その奥底の天鵞絨の包み。
とはいえ、現状はどうしようもなく。
一つ、ため息をつくと、裏通りに踏み込みかけた所からくるり、踵を返して道を戻っていく]
よし、決めた。
その林檎で。
えーと。ひのふの……五つくらい?
うん、ジャムにしようかと思って。
あとは、まあパイとか?
……主婦とか言わないで、頼むから。
だって、あの母親だよ。
料理させたら血まみれだよ
言い過ぎじゃないんだ、悲しい事に。
砂糖と塩を間違えるとか。
醤油とソースを間違えるとか。
あ、はい、お金。
え? 栗?
嫌いじゃないですよ……って
メモ、メモ。…と。あった。
んー、と。
[ごそ、と鞄の奥底からメモ用紙を引っ張り出す。
診療所で使う消耗品の買出しに、と渡されたもの。
ひの、ふの。指折り数えて、一つ頷く。あの場所なら幾つか揃えられそうだ。
ちらりと、腕に嵌められた時計を見やる。
…夕刻も近いが、まだ空いているだろうか。
駆け足混じりで、目的の店へと向かって。]
― …→雑貨屋 ―
それにしても、切り詰めてくれ、って言ってるのに、ちゃんと聞きやしねぇんだから……。
[ぶつぶつと文句を言いつつ、道を歩いて果物屋へ。
なぁう、と鳴く黒猫の声に視線を上げれば、見慣れた姿が目に入るだろうか]
……や、買い物かい?
[そちらへ歩み寄りつつ、金髪の少年に声をかけ]
いえ、特には。
ただ、少し変なモノを見た人も居たみたいですけど。
でもほら、サーカスですし。色んな仕掛けがあっても別に可笑しくな、
嗚呼。
―メインストリート―
さあ、今夜は華麗な軽業のショーが開演ですよ!
美少女のブランコ乗りが命がけの演技をお見せします。
どうぞ皆様お越しください!
[宣伝文句も高らかに、道行く人や店先にビラを配って歩いている]
そりゃ、買い物もしないのに店に寄るって、よほどの事でしょうな。
[リックの問いにくつり、と笑って。
声をかけてくる店主に挨拶をして、林檎と、他に数種の果物を選んで包んでもらう]
―雑貨屋―
もしもーし、レベッカさーん。
…まだ、あいてますかー?
[扉を少しだけ開けて、少しだけ薄暗い雑貨屋を覗き込む。
きょろ、と店内を見回して]
そそ。
あいにく、おれはそんなに暇じゃないからさ。
招待券をもらってくれる人もいないハーヴェイさんは、暇なのかもしれないけどね。
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