80 夜天銀月
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[暗転。
波がうねる、銀がうねる。
銀の鏃の掠めた前脚が疼く]
[他所から来たという少年と話をするようになった切欠は、何だったか。
気づけば一緒に、年上の幼馴染たちに連れられて森を駆けていたけれど。
彼女らには話した事のない事も、彼には自然に話していた気がする。
森の中で息づく様々な緑のこと。
木陰でひっそり咲く花や、森の奥の野ばらの茂みの話。
秘密の木苺の場所も、彼にだけは教えていて。
一緒にいた時間は長くはなかった、けれど。
一番自然に話せていたのは、間違いなく彼で、だから。
──別れ際、餞別といって財布を押し付けられたとき。
何を言えばいいのか、わからなくて──結局、何も、言えなかった]
(486) 2013/01/16(Wed) 21:23:38
[早瀬は時に大きく跳ねる。
衝撃。銀の獣の記憶が揺れる]
[故郷に戻って、父の研究を引き継ぎたい、と。
伝えた時の叔父夫婦の困惑の意味は、当時はまるでわからなかった。
どうしても、というならば、と。
叔父が、世話になる先としてあげたのが、ギュンターだった。
──12年前の経緯を知る彼であれば、甥が再び目覚めぬような環境を作ってくれるだろう、と。
そんな想いがあったことは、知る由もなく。
紹介状を手に転がり込んだ先で引き合わされた、彼の孫娘。
歳を聞いて、苦笑が滲んだ。
母が死んだ時に身篭っていたという、弟か妹か。
とにかく、その子供が生きていれば、同じくらいの年頃のはずで。
──生まれる事なかった弟妹の命を断ったのが自らと、その時は忘れていた、から。
亡くした弟妹の分も、大事にしよう、と。そう、心に決めていた]
(487) 2013/01/16(Wed) 21:23:45
─ 森の何処か ─
[不意に、一際大きなうねりが身を包む。
持ち上げられる感触。
それを経て、意識が僅か、現に寄った]
…………。
[ふる、と頭を振る。
声が出ない。コエも出せない。
身体が痛む。
傷を受けた前脚には殆ど力が入らないが、よろめきながらも、引き摺るように、身を起こした]
……俺、は。
[掠れた声で小さく呟く。
どのくらい流れたのか、ここがどこなのかはわからない。
恐らくは未開拓部分のどこかだろう、とは思うのだが、はきとは認識できない。
もっとも、認識できたところで、やる事は変わらないのだが]
(488) 2013/01/16(Wed) 21:23:51
[ずるり、と。
力の入らぬ身体を積もった真白の上に押し上げる。
そのまま、よろめきながら歩き出した。
方向感覚も何も、まともなものは残っていない。
それでも、進むべき方向は、感じていた。
森の奥の、更に奥へ。
彼らの手が触れる事のない場所へ。
先に進んでどうなるか──なんて。
考える余裕は、ない、けれど]
(489) 2013/01/16(Wed) 21:23:56
あー……そういや、渡しそこなった、なぁ。
[ふと、思い返したのは、友と妹へ贈るつもりだったもの。
渡す機会を逸したまま、机の引き出しにいれたままの、二つの包み。
鳥を象った翡翠細工のお守りと、花の意匠の台座に納まった薔薇水晶のペンダント。
先日、研究室に戻った折に、見つけてきたもの]
まー……仕方、ねーか。
[それどころじゃなかったし、と。
そんな呟きをもらして。
見上げた空には──銀色の、月]
(490) 2013/01/16(Wed) 21:24:04
……あー……。
[蒼き夜天にかかる銀は、今は幾分、欠けていた、けれど]
……きれーだ、な。
[その煌めきは──やっぱり、やさしいものに思えて。
そのひかりに導かれるように、銀の獣は、奥へ、奥へと進んで行く。
一度も振り返る事はなく。
黒き木々の織り成す闇の、その先へと踏み込んで……。
────それっきり。**]
(491) 2013/01/16(Wed) 21:24:11
研究生 エーリッヒは、メモを貼った。
2013/01/16(Wed) 21:26:46
/*
書き書きしながらりろったら…!
[涙腺がこわれたようでs]
(492) 2013/01/16(Wed) 21:28:58
/*
そいえばお兄ちゃんの目ん前(多分見えんけど)をエイリが流れてったんかなぁ、て今思うた(
エイリは森ん奥かぁ…。
探しきれん場所なんやろ な…!
(493) 2013/01/16(Wed) 21:31:29
―陽の祝福の下―
[埋葬される自分をみるというのは改めて奇妙なものだと思う。
かつて月の祝福を感じた場所、
冬の雪解けにはまだ届かないが、暖かく柔らかな光が降り注ぐ]
ライヒ兄さん。
私は……、これでもよかったのだと思います。
神の下に私がいけるかはわかりませんが……、
いつかまたゆっくりと……お話ができるとうれしいです。
[静かに微笑みかける。
日の光を受け、返す月の光のように柔らかな明るい微笑みを**]
(494) 2013/01/16(Wed) 21:31:52
(495) 2013/01/16(Wed) 21:32:05
/*
と、こんな感じでオチをつける。
やると決めたからには徹底するのがくろねこくおりてぃ故、妥協はせんかった……!
キリングなしの流れになった時点で、屍晒さないのは確定事項だったんよねー。
だからこその、急流ダイブだったという。
(496) 2013/01/16(Wed) 21:32:16
/*
ナターリエはおかえりー。
>>492 ビーチェ
だから ひどいものがかけた と。
先に言ったじゃない、か。
>>493 ローザ
そう考えるとなんかびみょーな気分になるんだがw
うん、探せない場所を想定してるのだよ。
(497) 2013/01/16(Wed) 21:36:24
─ 急流傍>>428 ─
………。
[ビチェにはああ言ったが、実の所、分の低すぎる賭けだとは思っていた。
ここは下の早瀬まで、獣であっても無事に下まで降りられるような場所じゃない。そしてこの季節、水も冷たく、毛皮があっても体力は容易に奪われよう。
何よりエリは片腕…左前脚が使えない。動きを止めるために、アベさんがつけたのだろう傷を銀の鏃で抉った。
水に流される間には恐らく、そこからも、命が]
……ロザ、危ない。
[谷底を覗いて固まってしまったロザが落ちないよう、後ろから腰を引き寄せたりして、下流近くまで来た。
対岸に人影がある。カーロスだ。
人と話すのは得意でないのもあり、そちらは全面的にロザにまかせて。もう少しだけ、無理だろうと思いながらもエリの影を探していた]
(498) 2013/01/16(Wed) 21:39:04
― 急流傍>>433 ―
?
[対岸からも名前を呼ばれたようなので、溜息一つで打ち切ると橋のあった近くまで寄った]
……ん。
[弓が必要らしい、とロザから重ねて説明されて、対岸に向けて頷いた。今手にしている弓は示さない。これはもう使いたくない、から]
一度、屋敷戻ろう。
[ビチェも森を歩き回っているし、エリとの別れで精神的にも疲れていないはずがない。
提案した後、ロザと肩が触れあいそうなほど身を寄せた]
(499) 2013/01/16(Wed) 21:39:06
……ロザ、不器用じゃない。
おれもパンは作れない。
得意分野違うだけ。
[聞こえていた会話>>432に対する自分の意見を口にしながら、屋敷へと歩き出す。
上着がないまま、手持ちの毛皮を簡単に巻きつけただけでは寒いのだ。人の傍はあたたかい。だからそんな位置で。
川向こうからどう見えたかなんて、知りはしなかった**]
(500) 2013/01/16(Wed) 21:39:08
/*
ナティお帰りやー。
>>496 >>497エイリ
屍残らんのは想定内やった。
うん、うちもびみょーな気分やw
やけど流れ考ぇとそうなるんかなぁ、思てしもてww
途中引っかかって、うちらが追い抜いた可能性もあるんやけどね!
(501) 2013/01/16(Wed) 21:39:16
/*
と、ごそごそしてたらエリのも来てた…!
これもまた、情景がこう、浮かんでくる。ね。
清かな光の下、銀色の尻尾がゆっくりと揺れながら重なり合う木々の間に入っていくの。白銀の上に足跡をうっすらとだけ残ってて。
はふ。
(502) 2013/01/16(Wed) 21:43:02
家事手伝い ローザは、/*しばをはやした。
2013/01/16(Wed) 21:43:19
(503) 2013/01/16(Wed) 21:43:58
/*
ナタねぇおかえり
>>497エリお兄ちゃん
今度はこっちが頑張るもん…!
[何をやる気だ]
(504) 2013/01/16(Wed) 21:46:21
[青年が急流に姿を消した後。
『場』が崩れたのを感じ取ったか首まで伸びていたツルや花は、以前と同じ位置まで戻っていたのだが。
白かった花は朱く染まり、花弁は開いたままとなっていた。
後処理と口裏合わせは、橋が開通する前にしっかとしていた…かもしれない。]
[――年は、流れ。
祖父や様々な人の死。
何より一番慕っていた青年が、行方知れずとなった後も。
少女は、以前と同じ家に住み続けていた。
―否。
少女と言うのには、もう適切ではないかもしれない。
青年が行方知れずとなった年齢と同じになるだけの年月を重ねていたから。
事件の後、ローザに一緒に家に住まないか、と誘われたりもしたのだが。
小さく頭を振って]
何時、エリお兄ちゃんが戻ってくるか分からないから。
あたしはここにいる。
…でも、誘ってくれてありがと、お義姉ちゃん。
[と、少女だった女性は口にした。]
(505) 2013/01/16(Wed) 21:48:11
[あの時少女だった女性は、蛹が蝶へと変体するように美しい女性となり。
祖父がアーベルに依頼して作らせた剣と、
クロエが手がけた鞘を身につけて屋敷の裏側にある森の中を、
あの時急流へと消えた青年―銀狼の姿を探していた。
青年の生死どちらかを示すモノはない。
だからこそ、少女は青年が生きている可能性を捨てられない。
青年の研究も、引き継ぐように共に行っていたから。
―余談ではあるが、剣は祖父が夢枕に立って教えてくれたものだった。
女性は祖父と青年と共に花壇に植えた春を告げる花を、今は一人きりで。
少しずつではあるが増やしていた。
――一面の花畑となるよう、目指して。**]
(506) 2013/01/16(Wed) 21:48:57
/*
タンク式の石油ストーブが腹すかせてたから、灯油補充してる最中に、うっかり灯油零して服にかかったのを洗ったりどたばたしてた。
戻ってきたら色々投下されてた。
そいえばエリちゃんとマトモに絡んだの、背中ぽんぽんしたくらいか、結局。
[見上げてくるくろねこさん、指先でうりうり弄ってみる]
(507) 2013/01/16(Wed) 21:49:53
/*
て、あれ。
……なして一個、落ちてないwwwwwwwwwwww
うわあ、決まりきらねーwwwwwwwwww
クロ姉とミリィに関連付けたとこ、落とし忘れていたというこの事実に今、気づくwwwwwwwwwwww
(508) 2013/01/16(Wed) 21:50:08
/*
>>484エリ
サラッと、と言われてもふるふるしてしまうくらい感動してるおれがいるわけです、が!
うん、ちょっとまってね。先にねりねりする。
ハンスさんのはハンスさんので、屋敷ついてからだし、がっつり取り組まないとだから。
>>503ロザ
やー、ロザの読んだ瞬間、ぽーんとこれが降って来たんだw
(509) 2013/01/16(Wed) 21:50:30
/*
>>508 エリ
それ、はwww
おつかれさまwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
(510) 2013/01/16(Wed) 21:51:50
少女 ベアトリーチェは、メモを貼った。
2013/01/16(Wed) 21:52:11
/*
はっ、ビチェのを見て。
ものっそい今更な、落し忘れの中発言がローカルメモに残ってたことを思い出した。
ビチェ、植物研究のは、少しだけでいいからお手伝いさせてもらってもいいかな。
最初は森の中の案内をしたりから始まって、みたいな。
今までエリと会ってた分、ビチェと会うようになる感じ。
>>508エリ
あらら。どんまいというか……[肩ぽむり]
(511) 2013/01/16(Wed) 21:53:53
/*
よいしょ、と。
色々はしょってるから、そこは補完する!←
あとまだ書いてないのもあるけど、明日落とす方が楽しい気がするの。←
(512) 2013/01/16(Wed) 21:54:16
/*
これも残ってたんだから出すだけ出しとこう。
クロは別に返事なくてもいいからねーと(苦笑
>>279クロ
うにゅー[兎猫、なでらり、ふにゃりら]
ええ、入りますとも!
おれもリアルに余裕欲しかったなあ(しょぼん
アベさんやクロにもらったのも、エリにもらったのも。
もっと返したかったのに。
立場の違いは確かにあるますね。ほむむ。
あー。ガチで真扱いとか確白とかからの黒塗られ…(とてもとおいめ
うんうん。そういう感覚はできるだけ確保しておきたいですよね、やはり。
そしてやっぱりでぃあさん動き方上手だなあと思うわけです。
(513) 2013/01/16(Wed) 21:54:42
/*
お、思わず緑化に走っている間に。
そう来たか、ビーチェw
>>501 ローザ
もしくは、丁度深いとこ沈んで流れてったか、かなw
なんかこう、楽屋オチっぽいけど、あるあるだよねぇ。
>>507 >>510 ミリィ
灯油って、大丈夫だったんかいΣ
うん、直接絡めたのはあれだけだったなぁ。
今回、いつも以上に、コアズレしてたからね……!
[いじられくろねこ、ちたちた抵抗したっ]
そして芝をありがとうwwwwww
火狐の保持力のお陰で回収はできたから、後で改変して出しなおすわwwwww
(514) 2013/01/16(Wed) 21:57:25
/*
>>511ユリお兄ちゃん
うゆ、お願いしていいです?
森のことまったく分からないので、ユリお兄ちゃんの案内があると嬉しいのでした
(515) 2013/01/16(Wed) 21:59:34
/*
そういえば、PMCのwikiここの借りますねと。
ふと思った設定、某人の小説みたいに世界中の大人が一旦全滅した数年後の世界とか…、
RPすると楽しそうかなって、かなって。
(516) 2013/01/16(Wed) 22:01:35
シスター ナターリエは、研究生 エーリッヒをよしよしとなでた*/
2013/01/16(Wed) 22:02:07
/*
>>502 >>509 ユーリ
おう、イメージしていたものが伝わっておる……!
そして、ふるふるするほどのものにゃのかΣ と思いつつ、正座待機していよう。
(517) 2013/01/16(Wed) 22:03:14
/*
肩ぽむりとかなでことか、みんなありがとうなんだよ……!
やはあ、早瀬の部分は、一個一個が独立してたから、抜け落ちてても繋がってしまうという罠があって、ね……(*ノノ)
せっかくだから、色々と追加しよう。[もそりら]
(518) 2013/01/16(Wed) 22:04:48
/*
>>514エリお兄ちゃん
うん、こういったw
あとはー…うん。(笑)
書ききるまで待ってw
[THE風呂鳩]
(519) 2013/01/16(Wed) 22:06:35
─ 急流傍 side:C ─
[ユリアンの名前出した時に、奴>>499に視線を向けとったき、頷いとるのも見えた。
アイツん腕やったらこん程度の距離ものともせん。
腕については信頼しとる]
………………………。
[しとる、が。
なんや、あれは。
ものっそ目ぇ据わっとったやろが、多分向こうは気付かんやろ。
普段と大して変わらん顔やったからな。
気付くとしたら、ローザくらいやろ]
(520) 2013/01/16(Wed) 22:07:57
─ 急流傍 side:R ─
ん、せやね。
[屋敷戻ろゆぅて近付いて来たリア>>499に頷く。
励ましてくれぇような言葉>>500には目ぇ何度か瞬かせてもうたけど、嬉しかったさかい、満面の笑み向けとった]
おおきに、リア。
ほなお兄ちゃん、明日なぁー。
[最後にお兄ちゃんに声かけて、屋敷ん戻ることんした。
なんやお兄ちゃんの様子変に見えたんやけど、なんやしたんやろか。
幸か不幸か、うちはそん理由に全く気付いとらんかったんや*]
(521) 2013/01/16(Wed) 22:08:09
─ 急流傍 side:C ─
…………おぅ。
[明日ゆぅて踵返すローザに返した声はごっつぅ低ぅなっとった]
………………。
[橋直りおぅたらとっ捕まぇ必要あるようやな**]
(522) 2013/01/16(Wed) 22:08:17
/*
うおおお、エイリ落とし忘れとかマジ乙や。[わっしゃわっしゃ]
ベスが成長しとる…!(キラキラ
ミリィも灯油ぶちまけとかマジ乙…。[わっしゃりーぬ]
>>509リア
橋開通後とっ捕まるとええよ(
>>514エイリ
楽屋オチwwwホンマやwwww
深いとこ沈んで流れてったのもあるあるやんなぁ。
(523) 2013/01/16(Wed) 22:08:25
少女 ベアトリーチェは、研究生 エーリッヒ/*をなでこした。(遅
2013/01/16(Wed) 22:08:32
(524) 2013/01/16(Wed) 22:09:37
家事手伝い ローザは、メモを貼った。
2013/01/16(Wed) 22:10:49
/*
>>516ナタお姉ちゃん
某人って、某人のことかー!
[てぃん、としたものがあるらしい]
(525) 2013/01/16(Wed) 22:13:52
/*
そして、ローザんとこがまた、色々と楽しい件……w
>>519 ビーチェ
まあ、うん。
風呂鳩で無理しぃないな。
>>523 ローザ
[わしゃられた]
いやあ、メモ貼ってから、あれ、とな……。
回収できたからよかったがw
うん、浮いたり沈んだりしながら、だからねぇ。
高低差的にも見えないだろうけど。
(526) 2013/01/16(Wed) 22:14:46
/*
>>526エリお兄ちゃん
うん、無理しないですよー。
鳩は 難しい。
[四日目夜〜五日目夜まで鳩だった←]
(527) 2013/01/16(Wed) 22:18:27
/*
>>524ロズお姉ちゃん
お義姉ちゃん、って呼び始めた経緯とか書きたいとは思ってる。(真顔)
(528) 2013/01/16(Wed) 22:21:44
/*
>>528ベス
アンカアンカww
わー、待っとる待っとる。
うちもなんや浮かんだら書きたいなぁ。
(529) 2013/01/16(Wed) 22:25:52
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