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そうですね。印だけなら、他にもいるでしょうけど。
でも、母と同じ髪と目の色と。
そして母が話していた、父に似ているという特徴まで全て備えてる人は、あまり多くないですよ。
[自分の顔立ちは、母に似た。けれど髪の色と瞳の色は父に似た。
それ以上否定しようとはしないらしいクレメンス>>249に、先ほどまでよりさらに良い笑顔を向ける]
枷って、何ですか?
過去に罪を犯した肉親がいるくらい、ボクには全く枷になんてなりませんよ。
貴族なんて、大半が自分の利益の為なら人の一人や二人簡単に殺す連中ばかりです。
度々この手の騒動に血族を投じる羽目になってきたモルゲンシュテルン家の者なら、尚更に。
烙印を押されるか押されないかの違いだけじゃないですか。
― 広間 ―
なんでもないなら良いのだけど……。
[>>247ローザの漂う変化、というか。メイドの噂話の現場に立ち入った時のような、微妙な感じはするが、何となく今は触れたくはなかった。人狼が居る可能性が高い事が身近に感じられて、互いに含む物は大なり小なりあるんだろう、そう内では解釈している。
良い雰囲気、とは言い難いが。
>>241ゼルギウスが手伝いについて口にするなら首を振る。]
人数多すぎてもね。また――……ごめん、何でも無い。
[また次があれば、と言いかけたが、不謹慎に思い途中で噤んだ。]
……とりあえずお茶暖めてくるね。
それから……何か食べれる?
[食欲在る人は少ないだろうが。食べなければ持たないのだからと、せめてスープを温め直すなり、グラタンとして作り直すなりしようかと、一応尋ねた。
とはいえお茶に関しては、アマンダやブリジットが既に暖めておいてくれていたらしい>>212>>214ので、新たに手を加える必要はなかっただろう。]
ところで───。
度々この手の騒動に血族を投じてるってのは、どう言う意味だ?
[先程ミハエルが告げた内容で引っかかった部分を話題に引き出す。
前にも”立場上”と言う言葉で引っかかり、過ぎったものがあった。
まさかと思いつつも、ミハエルに問いを向ける]
― 集会場外 ―
[母に似ている、という評>>254には、少し驚いたがすぐに照れ笑いをする]
そうですか?
父上に似てると言われる事も多いですが、やっぱり母上に似てると言われる方が嬉しいですね。
[初めて父に似ていると言われた時は、本気で人生に絶望したものだった。
伯父である事をようやく認めてもらえれば、嬉しそうに微笑んで]
良かったです。
生きている内に、伯父上だとわかって。
[人々の指導者たる蒼花は、同時に人狼への生贄でもあるから。
騒動に巻き込まれれば、生き延びれる可能性は低いから。
その後の問い>>255には、苦笑を浮かべて。コートとシャツの襟を緩めて、右肩に近い場所にある印を見せる]
モルゲンシュテルン家の女児は、なぜか必ず朱か蒼のコレを持って生まれるんです。
だからボクは、それを隠す為に男として育てられた。
─ 集会場外 ─
まぁあれに似てる言われるよりは、なぁ…。
[ミハエルの父との比較は、どちらかと言うと性格よりも外見で比較された。
比較する部分が違うと分かっていても、何だか言いたくなったらしい]
お陰で自分で言い出した親父さんとの約束、破っちまったじゃねぇか。
…まぁ、お前に喜んでもらえたなら、俺はそれで十分だ。
[ミハエルの嬉しそうな微笑み>>256を見て、眩しげに瞳を細める。
いつしかクレメンスの表情にも笑みが浮かんでいたが、続く問いの答えが目に映ると、それは直ぐに消え去ってしまった]
花……!
……そう、か。そう、だったのか。
[その様子から、ミハエルの持つ徴が何を意味するのか、理解していると言うのが見て取れるだろう。
男として育てられた理由も、納得がいった]
──随分と、重いものを背負ってたんだな、お前は。
[言いながら、今度は右手をミハエルへと伸ばし、頭をくしゃりと撫でようとする]
…俺は、何があろうともお前の味方だ。
何かあった時は、直ぐに俺に言えよ?
[そう言ってミハエルに笑いかけた]
さぁ、中に入ろうぜ。
このままじゃホントに風邪引いちまう。
[次いで紡いだのはいつも通りの調子の声。
上着も着ずに居たため、身体はすっかり冷えてしまっていた]
(ゾフィー、お前がこの子を護ろうとした意思は、俺が継ごう)
[それは以前からも思っていたこと。
だが今回のことでその思いは一層強く*なった*]
[約束を破っちまったという言葉>>257には小さな笑いを零した]
大丈夫ですよ。
父上は、日頃から『約束というものは、破る為にするものだ』なんて公言して憚らない人ですから。
[それでも、母や自分との約束を破った事は――父にはどうにもできない事以外には――なかったけれど。
花の意味が直ぐに理解された事については、別に何も感じなかった。
今のこの状況で花の形をした痣を見せれば、ユーディットのような御伽噺としても『幻燈歌』を知らない者以外には、意味が伝わるだろうと思っている]
はい。ありがとうございます。
ところで、普段から伯父上って呼んでも良いですか?
[何があっても味方だ>>258と言われ、頭を撫でられれば、嬉しそうに笑った。
ここ数年は、父にも撫でられた事が無かったので、誰かに頭を撫でられるなどあまり無かった。
もっとも、父が頭を撫でないのは、背の低い父では撫でにくいからなのかもしれないが。
集会場の中へと促されれば、素直に従う。
その後は真っ先にユーディットのところへと駆けて行き。彼が包丁や火を使っている状況でもなければ、嬉しさのあまり抱きついたりなどしてから、伯父が見つかったという報告をするのだろう]
─ 集会場外 ─
そいつぁまた豪快な。
だがあの人には約束を守ってもらってたからよ。
[ミハエルの父が公言することを聞いて>>259、大袈裟に肩を竦めた。
だからこそ、自分も約束を貫きたかったのだ]
ま、明かしちまったものは仕方が無い。
ミハエルが望んだからってことで勘弁してもら……あ?
[言いかけた言葉は呼び方についての問いかけにより途切れた。
しばし動きが止まり、沈黙が流れる。
その間に考えたのは、今まで知らなかった者に何と言われるか、知っていて口止めした者に何と言われるか。
考える時間は然程長くはなかった]
あー……まぁ、好きにすりゃ良いさ。
[聞きとがめられたらその時はその時だと、案外容易に割り切って笑う。
嬉しそうにしているのを見て、否と言えるはずが無かった]
─ →広間経由個室E ─
[その後、共に広間へと戻り、ミハエルは真っ先に誰かを探しに行って。
クレメンスは広間に居る者達に、戻った、と声をかける。
飲み物や食べ物があるようなら、自分の分を取っておいてくれと頼み。
一旦上着を片付けるべく2階の個室へと向かった]
……さってと。
こっちも座して待ってるわけには行かねぇよな。
[上着を個室のゴミ箱に投げ捨てて、それまで上着を握っていた左掌に視線を落とす]
退けるだけじゃ何も先にゃ進まねぇ。
[やらねぇと、そう呟いて、鞄から拾い上げたものをいくつか服の中に仕込んだ。
それはかつて村の外に居た時に使っていた愛用品。
『場』に巻き込まれたあの時にも使った己が相棒達]
─ →広間 ─
[それから階下に下りて、何食わぬ顔で広間へと戻った。
口に出来る物があったなら、ソファーでちょっとした腹ごしらえをすることになる。
その腹ごしらえが終わった頃、不意に広間に居る者達に問いかけた]
なぁ、そういやウェンデルどこ行った?
[しばらく姿の見ていない者の名を聞いて、周囲はどんな反応を*しただろう*]
― 集会場に戻る直前 ―
はい、ありがとうございます。伯父上。
[許可が出れば、嬉しそうに笑って。集会場に戻る直前、ひとつの質問とひとつの伝言を]
ところで、コレってやっぱり、他の人にも見せなきゃですよね。
[肩に近い位置ではあるが、やはり一応胸なので、僅かな躊躇いがある様子。
伯父は異性として考えてないので平気だったが。
それに対するクレメンスの反応はどうだったか]
あ。それと、母上からの伝言です。
『昔から考えるより体を動かす方が得意なんだから、余計な気は使わなくていいの。
変なところで不器用なのは、あの人と一緒ね。
私は好きになった人と結婚して、それなりに幸せだったから。安心して』
だそうですよ。
[それは、伯父が名乗り出てくれた時に、代わりに言ってやってくれ、と死ぬ間際の母から託された言葉。
伝言に対する反応は見ないまま、集会場に戻り。ユーディットに抱きつきに行ったようだ]
― →集会場・広間?台所? ―
[集会場に戻れば、真っ先にユーディットのところへ。
広間に居たらその場で、居なければ台所だろうと、そちらへ向い、抱きついて伯父さん発見の報告。
嬉しさのあまり視界が狭くなっているので、周りに人が居ても気にしません]
………くしゅん。
[力仕事をした後もしばらく外に居た為か小さなクシャミをして。
とりあえず着替えてくる、と言って借りている部屋へ]
― → 個室D ―
─ 広間 ─
[姉から向けられた笑み>>233には、何も言えず。
ゼルギウスとのやり取りから内心の覚悟が伺えた事もあり、それ以上の言葉は継げなかった。
埋葬から皆が戻ってきたなら、お疲れ様、と声をかけ、また思索に沈む]
(紅が舞い散り、力ある者が目覚めた。と、なれば……)
[次に成すべき事は、決まっている。
『闇の眷属』を、討ち滅ぼす事、と。
その思考は何ら違和感なく連なるものの]
(……そのため、には?)
[それは即ち、この場にいる誰かを殺さなければならない、と言う事で。
姉が力ある者であるなら、手にかける必然はなくなるものの。
彼女以外にも、大切と、大事と思える者はまだこの場にいて。
彼らを傷つけたくない──と。そんな想いはごく自然に浮かぶのだが]
……っ!?
[そう、思った直後、幾度目かの息苦しさが感じられた。
そう思う事願う事、それ自体を戒めようとするかのような、締め付けの感触。
息苦しさ自体はすぐに鎮まり、咳き込むまでには至らぬものの、とっさに喉を押さえつける仕種は周囲に訝られるか]
ん……なんでも、ない。
それより、埋葬、終わったんなら、祈りを捧げに行かないと。
[呼吸が落ち着くと、平静を装いながら言って、カップに残っていた紅茶をゆっくりと飲む。
喉に乾きはない。ただ、首回りに嫌な感触があるだけ。
それが何なのか、と考えている間に戻ってきたクレメンスの投げた、問い。>>262
天鵞絨が、僅かに細められた]
……そういえば。
姿を、見ていません、ね。
[個室の一つにでもこもっているのか、と思うものの。
それはそれで、疑問となるのは否めない。
これだけの騒ぎになっているのに、と]
……外には、いなかったのですか?
一応、見て回って来ます。
団長殿に、祈りを捧げたくもありますから。
[静かな口調でこう言うと、ずっと羽織ったままだった黒の外套を翻し、外へと向かう。
茶猫は、ここにいろ、と言って広間に置いた]
あれ。そういえば、ボクもう男装続ける意味ないんじゃない?
[いつものように、男物の仕立ての良い服に着替えようとした手を止めて、そんな事を呟いた。
彼女が男として育てられたのは、人狼騒動に巻き込まれないようにする為、蒼花を持っている事を隠す為だった。
けれど、実際にこうして騒動に巻き込まれてしまった事実は、モルゲンシュテルンという特殊な家柄から「花もしくは守り手の能力を持っているだろう」という憶測とともに、余所の貴族どもにも知れ渡るだろう。
今回の騒動で生き延びたところで、隙があればまた騒動に巻き込ませようとされるだろう事は、男だと偽ったままでも、女であることをバラしても一緒で]
もしかして、このドレスって、花の事をバラす為じゃなくて、女に戻らせるためだったのかな。
[そういえば、ドレスは肩の開いたもの(蒼花が見える位置まで露出するタイプ)と、首まで覆うタイプのものの2種類があった。
変な所まで気の回る執事のセバスチャン(実は烙印持ち)は、けれどその意図が微妙に掴みにくかった。
何故か父は、執事の意図がわかるのだが]
捻くれ者同士通じ合う、父上と一緒にしないで欲しいなぁ。
─ 集会場 外 ─
[同行を申し出る者はあったかどうか。
いたとしても、特に押し留める事はせず。
集会場の周りをぐるりと一巡りした後、枝の立てられた場所へと向かう]
……団長殿。
『幻燈歌』の再現を求めたなら……ご自身が命を落とす事も十分に考えられたはず。
何故、敢えてこの術を取られた?
[真白の奥に眠る者へ向け、紡ぐのは答えが得られぬとわかっている、問い。
一つ息を吐くと、外套の内ポケットから、携帯するにはやや大振りと言える銀色の十字架を取り出す。
一見すると精巧な細工物だが、長さのバランスや不自然な継ぎ目は、聖具とは違う何かを容易に思わせた。
ともあれ、それを手に修道士としての祈りを捧げ、それから。
ごく静かな──感情の薄い天鵞絨を、改めて、立てられた木の枝に向けた]
あなたが何を望み、この道を選んだにせよ。
……その死を、無為なものとはしない。
より良き先へと繋がる、礎となそう。
[綴られる言葉は澱みなく。
けれど、声はどこか、冷たい響きを帯びる]
……『神の使徒』の名において。
[澱みなく言い切る姿に迷いらしきものは見えない。
そう、口にする事に違和は感じていない。
魂に絡みつく茨の存在には、未だ自覚なく。
それが身をも絡め取ろうとしている事も知る由は無い。
──朱の茨は、綻びつつもまだ、開かない]
さて……と。
[静かな宣を冷えた大気に響かせた後。
手にした銀は、再び外套の内ポケットへ入れて、周囲を見回す]
外、には。
いない、か。
[集会場の周辺では、身を隠す場所も限られる。
今の集会場で出来る準備で北側の森に入り込むのは、それこそ自殺行為だろう]
なら、外うろうろしていても、仕方ない……な。
[は、と白い息を吐き出して、集会場へと戻る様子は、常と変わらぬもの。
相変わらず、自身には変貌の自覚などはないまま、広間へと戻って行った]
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