情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
―修道院―
誰だってこんなのに巻き込まれて死ぬのは未練残るでしょ。
親父に聞きたいことだってまだあるしさ。
筋金入りの活字中毒者め。
ああ、子供達のことは気になるだろうね。
[細められた目に軽く頷く]
仲良い家族も、目を逸らしたくなるようなのも、見てはきてるからね。
そうやって期待されるのは嬉しいような悲しいような。
そういや道の復旧ってどうなってんだろね。
麓への連絡はあんなことになる前に出されてると思うけど。
―宿屋/食堂→工房『Horai』―
ああ、そうか。
なら、一緒に帰ろうか。
[その場に在る人に、妻と共に挨拶を向けて
――……もし、ブリジットが煙草をふかしていたならば、妻の前では吸わないように願ったかもしれず、その後、視線から妻を護る様にいつものように手を引いて自宅へと。]
ん。じゃあ、私は自分の分の準備が済んだら
工房に居るね?
[先に湯浴みへと向かうイレーネに居場所を告げると、言葉違わぬように工房へと足を運ぶ。]
宿屋で仕事は、出来ないしなぁ……―――
[作りかけの細工を見て、少し困ったように溜息を吐いた。]
ああ、ええっと…あのだな、
[突然のことにうまく言葉は出ず、何度か言葉に詰まった後に]
アーベルに、渡しておきたいものがあって、探してたんだ。
[予定では自分からアーベルに話しかけるつもりでいたのもあって]
ちょっと待ってろ持ってくるから。
[そうあわただしくばたばたと一旦自分の部屋に戻ると、すぐに手提げ袋をひとつ手にして戻ってきて]
これ、やるっ!
どうせ冬にはいないだろうし、今回もまたふらふらって消えるつもりなんだろ。
[手提げ袋の中には手編みのマフラーがひとつ]
―工房『Horai』風呂場―
[夫の言葉>>502には頷いて、先に風呂場に入れば軽く湯を浴び汚れを落とす
露となった腹の膨らみはよりはっきりと見れ、こんな中でも笑みが零れた。]
あら……少し大きくなったかしら。
[子の成長を喜びながらも、先の事を考えれば溜息が零れてしまう。
どうか無事で――なんて祈りは、届くかどうか分らない。
ふと銀の燭台の事を思い出したが、
今教会に持って行っても受け入れられないかもしれないと思えば、少し心は重くなった。]
……能力者、か。
[湯に浸かりながら、そんな事を考えて呟く。
彼らがそう簡単に出てくるとは思えない。クロエは出てきてしまっていたが…。
それに彼女は死者を視ると言っていた、だとしたら積極的に狼を探すには向かないだろう。
もう一人、占い師の事は気にかかる。
だがそれこそ、当人は危険を察知し出てこないような気がした。]
―修道院―
感謝感激雨霰。
[どこぞで覚えた台詞で了承に礼を言う]
ハーブティーも好きだけど、だね、こういう席にはこれのが合う。
院長先生もいい思いしてるなあ。
うん、ご馳走様でした。
次は個人的にこれも譲って欲しいかも。ダメ?
[機嫌良さそうな相手にちゃっかりとお願いもしてみたり。
「次の機会」があるかどうかは、今はラヴェンダーの香りに忘れておくことにしてグラスを置いた]
―修道院―
未練、か。残したくはないが残るだろうな。
親父さんに聞きたい事……?
[ユリアンの言うのは商売の事かはたまた。
青年には彼の心までは分からずふぅんと相槌を打ち]
活字中毒の何処が悪い。
お前さんにとっては良い客、だろ?
[クツクツと笑ってみせるが
子供の話となれば、そうだな、と返事をして]
目を逸らしたくなるようなもの、
見てきてないだけ私は恵まれてるのかもな。
期待されてるってことは愛されてるってことだろ。
いいことじゃねぇか。
[道の復旧については分からずゆると首を傾げた]
―工房『Horai』―
………自分を信じて出てきてくれ、なんて
言うわけにもいかないわよね……。
[詮無い事、と結局青は伏せられた。
それから新しい服に着替えて、部屋に戻って荷を鞄に纏めてから、
一度台所へ行き、ローズヒップのジャムの小瓶も鞄に入れて、
工房に居るだろう夫のところへと顔を出す。]
ごめんなさい、長湯して。
ゼルの方は準備は出来た?
―修道院―
なんだよ、それは。
[ユリアンから紡がれた聞きなれない台詞に軽く笑い]
ま、院長殿は父親代わりでもあったんでね。
そりゃ特別心を砕いていたさ。
[それも報われぬ結果となったが言わず]
個人的に?
其処まで気に入ってくれたなら考えておこう。
あるかないかは次のお愉しみだな。
[あえて「次の機会」があるか如何かには触れない。
あればよい、とは思っていたが口に出すと
儚いものとなりそうなので其れは呑み込む]
……さあて、そろそろ行くか。
─宿屋・食堂─
[そうして暫くののち、戻ってきた彼女の手には紙と筆記用具。
何をするつもりかと聞かれると、にかっと笑い]
作家先生の生作業。
[そう言って、手ごろな机に作業環境を展開していった。]
―工房『Horai』―
ああ、私の方は準備できているよ。
イレーネはゆっくりできたかな?
[湯上りの妻の姿を紅に収めると、ふわり微笑む。
自分は湯は宿で借りれば佳いかと、そんな風に思っていて。
コトリ――持っていた銀細工を机に置く。]
そう謂えば、君の作った銀の燭台。
今回の件が落ちついたら、教会に持って行こうね。
大丈夫、君は私が、護るから……―――。
だから、絶対に、持って行けるよ。
[いつものように手を伸ばして、叶うならば唇の端に唇を、誓いのように重ねようと。]
[小さな溜息の後で作業を再開し、その間に宿屋に戻る者が通り過ぎたりしただろうか。
やがて糸を切り、端を結ぶ。
作り上げた人形用の首飾りを道具と共に刺繍ケースに仕舞い]
……そろそろかしら。
[立ち上がり、天を見て呟く。
いつかのようにハンカチを畳み、仕舞って、宿屋の中へと戻った]
―修道院―
……母さんのこと。
一度も聞いたこと無いんだ。
[より正確には聞けたことが無い。
心緩めるワインの効果か、ポロリとその想いを表に出した]
ま。戻れたら聞いてみるからいいんだ。
ええもう、ありがたいお客様ですけどね。言い値に文句つけないし。
こっちも面白くなって珍しいのあると確保してきちゃうんだ。
[すぐにその話題からは離れてニッコリと笑い返す]
俺達も柄の良い土地ばかりに行くわけじゃないからね。
うーん。まあそう思っておくことにする。
[恵まれているかは曖昧にしておいた。自分にだって分からない。
道の復旧の話は、そっかと頷いて終わった]
─ 宿屋/ミハエルの部屋 ─
全然構わないさ、寧ろお招き頂いて嬉しかった位なのだよ
[促されるままに椅子へと腰を落ちつける。椅子も新しい物なのか座り心地が良く感じたのか、娘は少し嬉しそうにしていて。ミハエルも腰を落ちつけたところで要件を聞こうと視線を交え。]
誰を信じるか…うん、そのお話なのかい?
[ことりと小首を傾ぎながら問う言の葉は彼を察し、誰かを信じようと語る様子に何処か安堵の様な物を覚えて。]
―――…好かった、そう想える様になれたのだね
……と、僕をなのかい?
[明確に信じると云われてはたと瞬く。心境の変化を其の時はつかめず訊ねる態。]
―宿屋内―
プレゼントだ、乙女の思いの詰まったマフラーだから、あったかいぞ。
[笑いかけて、話すのはいつもの調子の言葉。
この騒動をという言葉にすぐにまじめな顔でアーベルのほうをみて]
なぁ、アーベル。
人狼って何だと思う?
[唐突にそんな言葉]
私が知ってるのは狼になって、人食う悪い生き物で、銀に弱いって話くらいで、
[あとはそれを見つける力を持つものがいるとかいないとかそんなことくらい]
内にある銀のものつったら、食堂にある観賞用に飾ってる皿とナイフフォークのセットくらいだけどよ。
―修道院―
ありがとう嬉しいって意味らしいよ。
[教えてくれた相手に騙されたのかもしれない]
なるほどね。
うん、じゃあ楽しみにしてる。
[行くかというのに頷き立ち上がる。
手伝って貰うのだからと荷車まで運ぶのも率先してやるつもりだ]
ン、ン――――…嗚呼、ぁ、見てしまったの、だね
[バツが悪そうにしながら、転んだあの時か、と気づく。羞恥に染まるよりはしまったな、と自分を恥じるようにも印象付けるか。刻印の場所が場所だけにうろたえ始めたミハエルへは、]
あ、わ、好いのだよっ、寧ろ見せてしまって済まないのだよ…
おばあちゃんから誰にも見せちゃ駄目って昔から云われていてね
みだりに明かすと狼が食べにくるぞーって驚かされていたんだ
[どちらが恥ずかしいのか最早可逆で。耳を赤くする少年に、半ば弁解するように娘は説明を始めた。狼が食べにくる、との辺りでがおー、と真似事をして見せる。]
…おじいちゃんと似たような徴だったと思うけど
確か君が――…おじいちゃんを見つけて呉れたのだったね
[物言わぬ亡骸となった祖父を想い、浮かべる貌は愁いのいろ。]
僕への協力、なのかい?
でも、お爺ちゃんみたいな権限は僕、持ってないんだ
だから騒動の鎮静化や自衛団を率いる事は出来ないと思う
[人の証となる証明の其れを賜ったと。娘は唯、聖痕を与えられただけに過ぎず。人狼の知識と手段は、おとぎ話以上の事は知らない。]
でも…有難う、ミハエルは優しいのだね
手伝って言って呉れるだけでも嬉しいよ
…僕は一人じゃないんだなって感じれるから
[ふうわりと微笑み嬉しそうに眸を細めた。本題と云われ何事かと娘は言葉を待つ。]
…ゼルギウスさんが人狼かどうかを見分けられるんだね
―――ン、確かに、おいそれとは云えない事
…僕は君の言葉を信じるのだよ
本人への確認、機会が有ればにしようと思う
イレーネさんの事もあるからさ、僕が直接聞くのは拙いし
[どちらにせよ夫婦双方に影響を及ぼしてしまいそうで。特にイレーネが未だ知らないようなら、妻である彼女に不安を与えて仕舞わないか、という想いもあり、慎重に行くべきだと娘は想った。]
―――…ン、やっぱりミハエル君は笑った方が素敵なのだよ
[無邪気な、年相応の笑みを見れた事が嬉しくて。人を信じる気持ちを持てた少年に、そう返すのだった。]
―工房『Horai』―
ええ、お蔭様で。ありがとう。
[気遣いの言葉にはそう微笑み礼を言って。
一度作りかけの銀細工に視線は行ったが、話しかければまた視線は戻る。]
そう、ね。
そのつもり、なのだけれど……
[言いよどむのは、その後の事を考えて。
果たして自分たちは今までのように生きられるのかと。
それでも続けられた言葉には、少し不安気な表情を向ける
夫を頼りにしていない、というわけではなく。
むしろその決意が、夫に不幸をかないかと身を案じて。]
ありがとう、ゼル。私も、叶うのなら貴方を……
[守りたい、支えたいという想いは、端に寄せられた誓いに遮られた。
青い目は閉じられ、代わりにその背に手を回して、可能な限り力を込めた。]
―修道院―
母親の事、か。
親父さんも、言うタイミングをはかってるのかもな。
一人前になったなら、聞かせてくれるだろうよ。
[思わぬ話を前に茶化す事はしない。
ユリアンの想いにゆると目を伏せた]
そうだろそうだろ。
って、何だよ。若しかして吹っ掛けてたのか!?
[本の価値に見合う額を払っている心算の青年は
彼の言葉に驚いたように目を瞠る]
ま、また期待してるよ。
未来の大商人殿。
[様々な土地をめぐるのも彼の生業ゆえと頷きを向けた]
─宿屋内─
……乙女の、ね。ま、ありがたくもらっとく。
[ふ、と笑んで、手提げはそのまま腕にかけ。
向けられた問いに、居住まいを正した。
自分のカードを切るべきか否か。僅かな逡巡]
……そいつは、難しい質問だな。
正直な所……俺にも、そこはわからん。
ただ……旅先で聞いた話では。
『生きてる』って事には、変わりないらしいが。
いずれにしろ、喰われる立場になると、迷惑としかいえんけど、な。
[最後の言葉は、一度遭遇しているからこその、実感も僅かにこめられて]
……皿とフォークでなんとか、ってのは、さすがに無理だろ。
[さすがに、そこには突っ込んだ]
―修道院―
えらく長いんで何かの呪文かと思ったぜ。
[本気か冗談かユリアンにそんな言葉を向け]
ああ、愉しみがあった方が張り合いがあるだろ?
[クツと咽喉を鳴らし席を立つ。
重労働も修道院であるからか
ワイン瓶の詰められた木箱を運ぶのもお手の物。
荷車に詰み終わればユリアンに少しだけ待って貰い
酒庫のグラスを片付け
読みかけの本や薬などの荷物を持って戻ってくる]
宿まで真っ直ぐで良いんだよな。
[何処かの帰りに誰かに寄り道を強請られた事を思い出し
確認の言葉を向けて荷車を押す手伝いをする]
―宿屋 食堂―
ただいま。
[人のまだ集まり切っていない食堂へ、挨拶をして入る。
机の一つで執筆中の女性に気がついて、何気なくその手元を覗き込んだ]
―工房『Horai』―
[背に手を回され力を込められれば、それに引き寄せられるように、浅い接吻けは、珍しく深いものに移り変わる。]
んっ……―――
[貪るような接吻けの終わり、唇を離せば、その間に2人の髪の毛の間の色の糸がつっとかかり、消えた。]
―――……じゃ、行こう、か。
[瞬く紅は、暫く後、照れたようにそっぽを向いて
工房の扉を開き、妻の為に支えようと手と足を動かした。
と、片手がふと、胸元に触れる。
一瞬、キョトっとした後、小首を傾げて胸元の手を降ろした。]
―修道院→宿屋―
[母親の話は茶化されもしなかったのでそこまでで。
吹っかけてたかにはどうでしょう?と意味ありげに笑った。
答えは面白くなってしまった、の部分にあったりする]
擽ったいなその呼ばれ方。
でも任せといて。
[頷きには笑って親指を立てて。
呪文呼ばわりには肩を竦めて見せた]
うん、俺は特に用事ないよ。
あまり遅くなると、不安に思う人もいるかもだしね。
[心配とは限らない。疑われてるならそれもまた不安材料だろう。
力強く荷車を引いて歩き出す。
量があるため流石に重いなとは思った]
─宿屋・食堂─
[カリカリカリカリと紙に筆を走らせていたが、アーベルとベティの会話が耳に入ると、ちらりとそちらに視線を向け、]
いや。むかしむかしの伝承には、銀のトレイに視線誘導を目的とした黒い服、機動力の要の足は網状の鎖かたびら、頭には音を良く拾いそうな獣の耳を装備した勇者が、悪の大王を滅ぼした、なんていうトンデモ話もあるからな。
案外に何とかなるかも知れんぞ。
[いつの間にか掛けていた眼鏡越しにニマリと笑うと、再び紙へと視線を落としカリカリと作業を再開した。]
―宿屋内―
クロっちは死んだ人の思いとか見えるってそういってた。
普通の人と違う力を持ってるけど、クロっちは人間だ。
ここにいる皆も、どうみたって人間だ。
[自分たちの中に人狼がいないとは言わない、ギュンターが死んだということはそういうことなのだろうと]
確かに食べられるのは勘弁してほしいな。
[それがさす相手は自分のことではなかったが、最後の突っ込みの後]
なぁ、アーベルは誰が人狼でも殺す…つもりか?
[表現を隠すようなことはしない]
たとえば私が人狼だったとしても…だ、
[見上げる視線は若干の不安を含んだものだった]
そう、協力。
君が出来そうにない事で僕に出来るなら、代わってあげられるかなと思って。
……あんまり無いかもしれないけど。
僕は昨日、君に助けてもらった。
だから、僕も助けてあげたいんだ。
[嬉しそうな微笑みと感謝を告げられると、こちらも嬉しげに笑みを零す。
次いだゼルギウスについては]
あ、そっか…そうだね。
イレーネに心配させないように、彼女にも言ってないかも知れないか。
[理由を理解し、頷いて見せた。
自分の言葉を信じると言ってくれた相手に、また嬉しげに笑みが浮かぶ]
……え?
ああ……そっか。
こんな風に笑ったの、久しぶりかも。
母上が亡くなってから、ずっと心から笑うなんて事、無かった。
ええと…ありがとう。
[笑った方が良いと言われ、一度きょとりと翡翠を瞬かせる。
それから今までの事を思い出し、僅か哀しげな表情へと変わった。
それでも直ぐにまた感謝の笑みが浮かんだのだけれど]
っと、僕の話はこれで終わり。
聞いてくれてありがとう。
時間取らせてごめんね。
[伝えたいことは終わりだと、そう宣言して。
感謝と謝罪を再び口にした]
[ユリアンの意味ありげな笑みに片眉が跳ねる。
けれど、直ぐに目許を和ませ]
ま、価値相応か。
ちっとは勉強してくれてるか。
[他の商人とも取引する事があったから
少なくとも今までのものは過分に要求された覚えはない]
はは、くすぐったくなくなるまで精進すれば良いさ。
そうだな、不安にさせるのは本意じゃねぇし。
[行くか、と重くなった荷車を押して宿に戻った]
─宿屋内─
……ああ。確かに、そうだ。
異端や異能の力があっても、ひとはひと。
[呟きに織り交ぜるのは、己が矜持。
異能であれど、人である事は捨てぬという、ささやかなプライド]
……自分から食べられたがるとか、さすがにねぇだろ。
[ベッティの言葉は、自身をさすものと受け取り。
続けられた問いに、ふ、と目を伏せた]
……殺さなきゃ殺されるなら、手を汚す事は厭わない。
[やや間を置いて、返す言葉は静かなもの。
同じ状況を生き抜いた過去は、その点を揺らがせる事はなく]
ま、お前が、って場合は、さすがに悩むかも知れんが。
……他人に手ぇ下されるぐらいなら、俺がやるだろうな。
―工房『Horai』→―
ん………
[夫の珍しい行為に一瞬驚くものの、応えるように柔らかなそれを忍ばせた。
溶けてしまうかの如く、絡める舌は熱い―――
澄んだ銀が切れるのを、ぼんやりと見つめ。
行こうかという言葉には、小さく頷いた。
人目が無いから、頬はほんのり赤かった。
それでも何時ものように手を握ろうとして、
夫が一瞬取った行動に、きょとと目を瞬かせた。]
どうかしたの?
[そう尋ねながら、反対の手に鞄を持ち、工房を出て行く。]
―宿屋前―
どう感じるかはライさん次第だからね。
[和む目許にくすりと笑う。
珍しい本の手に入れ方は企業秘密の部分もあったりするのだった。
アーベルなら一部知っている、かもしれない]
日々精進させていただきます。
[ガラゴロと荷車が通る。
村人は相変わらず避ける様子で、自衛団員は二人だからもあるのか難癖をつけてくるようなことはなかった]
よし。ありがとうございましたと。
でもこれ部屋まで上げるのは億劫だな。
ベッティちゃんかアーベルに厩舎の隅借りていいか聞いてみよう。
[玄関脇に荷車を止めるとライヒアルトに頭を下げた]
―宿屋 食堂―
[執筆に勤しむブリジットに話し掛けることはせずに、暫く興味深そうに作業を眺めて]
……なんだか凄い話ね。
[喩え話が聞こえたなら、そんな風に呟いた。
外から荷車の音が近付いてきて、扉を振り返る]
─宿屋・食堂─
……ん?
[ふと落ちた影に視線を上げると、こちらの手元を覗き込むカルメンがいた。]
ああ、ちょっと手持ち無沙汰でな。
新しい小説の構想を練っていた。
[そう言った彼女の手元の紙には、びっしりと文字と記号の羅列が書き殴られていた。
……その左上の端には、多少崩れた字体で「人狼」とも書かれていた。]
―工房『Horai』→―
――……や、ちょっと、照れた、だけ。
[妻の朱に染まった貌をちらっと見て、指先で頬を描き、誤魔化すように謂う。胸元がきりっと傷んだことは、妻には告げずに]
あ、荷物!!私が持つから……―――
[わたわたと差し出す片手。
ちなみにゼルギウスの分は背負う鞄であったから、妻の分を持ったとて、手を繋ぐことは出来る。
そういうことだけ、用意周到だった。
さて、妻は荷物を預けてくれたか否か。
宿屋に向かって、2つの影が歩んで行く。]
― →宿屋食堂―
私次第、か。
ならお前さんの事、信用してると言っておくよ。
[玄関脇でのユリアンの礼にはゆるゆると首を振り
頭を下げられれば慌てて制する素振り]
大した事してねぇし。
ああ、聞いてこい聞いてこい。
お疲れさん。
[位置的なものかさして疲れた風でもなく
さらと手を振り中にはいる]
よ。戻ったぜ。
[一応声を掛けてから空いている席に座り
足元に自らの荷物を置いた]
―宿屋内―
[自分達の会話の一部が食堂にいたブリジットに聞こえていたとは知らず、
彼女の声は何かが聞こえるな程度に、特にそのときは気にしていなかった]
確かに、そんな死にたがりはそうそういないだろうな。
[目を伏せ告げられる言葉には]
殺さなきゃ…そうだな、自分だけじゃなくて大切な人も殺されるかもしれないしな。
でも、その大切な人が人狼だったらって、それが不安なのも、あるな。
[じっとアーベルのこと見上げて]
誰かにされるくらいなら…か。
[そういう考えもあるのだろうと、それでも自分は]
アーベルが…人狼だったら……殺せそうにないな……。
[ぽつりとつぶやいて]
アーベルは…違うような?
[それはすがるようにアーベルの服をつかみ、
いつもと違う不安に満ちた様子の目でじっと見上げる]
―宿屋 食堂―
……人狼?
[メモの左上にその文字が見えて、思わず声が洩れた。
ごく小さなものだったが、近くの者には聞こえたかも知れない]
あら、お邪魔したかしら。
ごめんなさいね。
[ブリジットがこちらを向いたなら、はたと瞬いて謝罪を。
彼女の手元に影が掛からないよう、少し退いて]
―→宿屋―
そ、そう?
[照れたからと言われれば、自身の照れもあってかそれ以上は追求しなかった。
荷をと手を差し出されれば]
でもゼルも荷物持ってるし……
[と躊躇を見せるものの、結局はすぐに折れて持ってもらう事になる。
手を引かれて宿に付く頃には、流石に頬の赤味も取れていた。]
あら、ライたち戻ってたのね。
[そう幼馴染や商人さんの姿をみれば、微笑み食堂へと入っていった。]
―宿屋―
[制するライヒアルトに顔を上げると、もう一度ありがとうと言って。
厩舎を覗き場所の目当てをつけてから裏より宿に入る]
ベッティちゃん、いない?
アーベルでもいいんだけど。
ちょっと箱を厩舎にも置かせて欲しくてさ。
中身が酒なんで部屋まで上げるのは骨折れるんだ。
[二人が処刑について話しているのなんて知る由もなく。
さて今回は間が悪かったかどうか]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新