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この前は冷えていたのに、今度は熱いんですか。
忙しいですね。
体調には影響がないみたいですけど・・・。
[何気なく側まで近寄りアーベルの額に手をあてようと。手はとっても冷たいです。]
ま、極論すると。
単純に戦力を削ぐのであれば、若竜よりはむしろ君か……或いは、俺。もしくは、ユーディット嬢。
機鋼の動きを制御し得る辺りを優先して来る気もするしね。
[機鋼という力、それへの関わり方を思えば、その方が自然と思えて]
「わかんないけど……何かが、嫌。そんな感じ」
[問い返された従魔は、か細く言った後、きゅう、と鳴いて]
静かに聞いてられる暇があれば良いな?
[それは邪魔をされたら出来ないという意味であるが故に。悪戯っぽくそう返す]
なんでぃ、場所は分からんのか。
行きそうな場所とか思いつかんか?
とりあえず移動しながら探してみようぜ。
[ぽん、と少年の肩を叩いて移動を促す。結界を出て少ししたところでぽつりと漏らした]
…それと、聞きたいことがある。
[何やら不可思議な動作をしている赤毛の少女へと、私は愁いを帯びた瞳を向ける。
惑うように指先を額へと上げれば、角が当たって。
私は窓から離れ、部屋の中でそうすべきか迷い――]
……聞いたであれば…見届けねば…。
[沈む声音で小さく呟き、下へと思い足取りで向かおうか]
うーーーん、やっぱり色々微妙だねえ。
[時空竜の言葉と、従魔の言葉両方に、そんな風に零す。断定出来るだけの情報と事実が、まだ足りない]
――う。
[尤もでした。
ハインリヒの言葉に、口籠もる。少し悔しい。]
突然、黙って飛んでっちゃったんだ。
勝手に行っちゃうのは良くあるから心配しなかったんだけど
流石に、今は外があまり安全じゃないから。
[移動しながら、との言葉にこくりと頷いて。
促されるままに結界の外へ一歩踏み出す。
と、投げられる言葉にきょとんと首を傾げて]
…? なぁに?
無駄足ふむのが一番嫌いなの。覚えといて。
[不機嫌マックスの表情でマテウスをノックアウトしたあと、パンパンと手をたたいて埃を落とすかのように。
みなの視線がそろって見上げる上の窓に清浄な気配の獣を見つけると表情を和らげて手を振るだろう。
まるで強すぎる力を抑えて怯えさせないようにとの配慮にも見えるだろうが]
あるいは……竜だから……というのも、あるかも知れん。
[ぽつり、小さな呟きが零れる]
今の機鋼竜は……恐らく、本能のみで動いている。
その感覚のままに、同族を求めた可能性も、否定できん。
[手を当てた瞬間に感じられた熱に顔をしかめるが、手はそのまま。手から発する冷気を強くする。瞳の奥に赤い光が灯るのが見えたかもしれない。]
ええ。思ったよりもずっと体温が高いですね。
何をされていたんですか?
本当に体調に影響はないんでしょうか・・・。
[徐々に体温は下がっていく]
[急激な変化に][きし、][先程とは違う][微かな音]
火山、行っただけ。
一緒に。
[終わりの言葉]
[影輝の精と大地の獣を見て、]
[……毛皮を染める赤に瞬いた。]
[口篭る様子には大人げなく勝ち誇った笑み]
ま、緊急事態ではあるもんな。
しかしどこに居るやら。
[自分も風を繰り鴉─もしかしたら今は違う姿なのかもしれないが─を探す。きょとんとする様子を目端に捉えて歩きながら]
…風に、聞いた。
お前が………ミリィのことを機鋼竜の共犯者だと言っていた、と言うことを。
…それは本当なのか?
[先程までの軽い声色とは打って変わり、その声は真剣味を帯びていたか]
< 猫が出ていったのは、マテウスがノックアウトされたあとでした。
黒猫を抱いて外に出て、きょろきょろ。 >
……ものしりな人、いないね
< ぽつり。 >
いずれにしても、今の段階では全て憶測ですが…
機鋼竜への協力者がいるかもという話、どう思います?
[話題の転換は唐突に聞こえたかもしれない]
うん、本当に。
[ミリィに頷いていたらひっくり返ったマテウスが]
わ、大丈夫?
[何か血が出てたりするし。
慌てて傍に行くとハンカチを差し出してみた]
[黒猫にゃん。
白猫?金の子?どっちかあいまいだけどどっちも大好きだからいいの。
抱えられたまま移動すれば、腕の間から長い尻尾がゆらゆら揺れていたかしら。
物知りなひとって誰かなぁ。にゃーん?
きっと飼い主のことじゃないのだろうけど]
……、
……………。
[翠樹の少女の問い]
[沈黙。]
なんとなく。
[あまりにあまりな答え]
[ふと、そっちと言われた方角を見て]
ん。
[氷破の魔からも離れて歩みだした。]
[下へと降りる途中で、葡萄酒色の瞳に捕まる]
…あ、ヘルガ殿…?
[その向こうで巨躯の獣が鼻血を出しているなんて想像もせず]
[唐突に切り替わった話題。
それに、異眸はすい、と細められ]
……あり得ん事ではない、と思っている。
[告げる言葉は、仮定形でありながら、どこか確信めいたものを感じさせて]
この騒動が始まった時点で、機鋼竜の『器』は未だ、完成には至っていなかった。
そんな状態から、単体でここまでの事を起こせるとは……さすがにな。
[勝ち誇った笑みに、思わずしょんぼりする。
でも、言い返せない。…むぅ。 ハインリヒに並んでゆっくり歩く。]
どうだろう。…何処に、いるかな。
[気配を探ってみるけれど、妖精だから。
同じ属性な分、いまいち感じるのも精度が悪い。
アルの本当の名前を知ってたら、直ぐに呼べるのに。
と。投げられる声色に、少し驚く。いつ知ったんだろう?
でも、真面目な「声」だったから、こくりと頷いた。]
――うん、本当。
翠樹の気配に、機竜の声が――混じってたの。
でも、少ししか聞こえなくて、理由までは判らないから。
”共犯者”って言うのが正しいかは判らないけど。
でも、「協力してる人」がいるなら、そう。
< 答えるよにないてくれた黒猫に、指先で触れました。喉こしょこしょ。きもちいいんだよね! 猫だからわかるの。
でもでも、飼い主さんのところ、戻らなくていいのかにゃあ?
……あったかいから、離したくないですけど。
探してるのは、機鋼のことをおしえてくれた人とか、あとその他の情報をもってきてくれた人……ええと、名前は、ユリアンとオトフリートだったかしら。
でも猫は声をかけることなく、アーベルが氷の人(ユーディット)に冷やされているのをみました。今度、つめたすぎないかなぁ…… >
[先ほどとは違うわずかな音に手を離し。水ぶくれのようになった自分の手を後ろに隠して距離をとる。]
余計なお世話だったかもしれませんね。
川、行くんですか?
…大丈夫そう?
調子悪いって聞いたけど。
[現れた清浄な気配に、少し心配そうに葡萄酒の瞳細めてたずねるだろう。
先ほどブチキレてマテウスに瓦礫を投げたり、疾風と精神の二人をフルボッコにして楽しんでいた人格とは同一とは思えぬほど、陽の光は穏やかで]
トロかった?
[瓦礫投げられた現場は見てなかったんです。
でも良く聞く言葉にちょっと横から鸚鵡返し]
血、止まるかな…。
[撫でながらそっと力を使ってみるけれど。どこまで効果でるかな]
[黒猫は、今は飼い主よりもあなたが大好き。
だって猫だもの、気まぐれな生き物だから。
ぽかぽか陽だまりのにゃんこは白猫かもしれない腕の中で喉こしょこしょされて気持ちよくて尻尾がゆらゆら揺れたのかしら]
違う。
[氷破の魔への答えは短く、]
[離れた位置で会話をする三者へと歩みを]
何か、あった?
[時竜と雷精の合間へ問いを投げた]
[繰っていた風のバランスが崩れる。それは少年からミリィについての返答を得た時]
共犯じゃなくても、協力はしている、か…。
理由はどうあれ、手を貸していると。
『何故だ。
機鋼の力を持つ存在を探していたミリィが、機鋼竜に協力するとは。
アイツの仕事上、てっきり退治するか何かのためだと思っていたのだが──』
[口には出さずとも、この「声」は少年に届いてしまうのだろうか。少し驚くような気配を感じれば、「ああ」と声を漏らして]
聞くつもりは無かったんだが、風がおせっかいにも運んできやがってな。
ただでさえ、自然と感知したりもするもんだから…。
[普段は必要以上に感知しないように抑えてはいるのだが、と付け足して。盗み聞きしたような形であることに、気まずそうにぼりと頭を掻いた]
んー…そうか…
[時空竜の答えに、歯切れの悪い逡巡…そこへ、かけられた青年の声]
やあ、アーベル。
[思わず、じっと見つめる]
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