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[近くにある気配に、薄く目を開ける。意識はまだ夢の内。ぼやけた視界に捉えた少女。その背の銀は淡い月光に、奇型の翼は、ほの白いオブジェに映る]
綺麗だな……
[こぼれた言葉、淡い笑み…*目覚めた時には、忘れているかもしれなかった*]
あは、うん。またね
[指でなぞるように触れて、すっと離せば、虚ろにぼやけて、球体は消えていく]
あはは。端っこにいこ〜。端っこ〜端っこ〜
[と、気の向くままに足を向けて島の端へと行く]
― 結界樹 ―
[空を行くと結界樹を視界に捉え、上空からふわり、天辺近くの太い枝へと降り立つ。枝に腰かけたまま、婆様がいなくなってからの世界を思い起こす。
人に出会って、もらったもの。
食べ物に、お薬と林檎に、賞賛、威嚇、決意、親切、温かさと、そして、楽しい]
……巫女を、救う……?
堕天尸を、見つけ……見つけたら、清める……?
[枝に腰かけ、葉の隙間から覗く銀の月を見上げながら、思い出すのは、子守唄代わりに聞いた、堕天尸たちの物語。悲哀に満ちた婆様の、今際の言葉]
[どのくらいの時が過ぎただろうか]
婆様……ごめん、ね
僕、人の世界を……
……あの巫女の……いる、世界を……見たい、んだ
[目の前に生る実を無造作にもぐと、葉が一斉に揺れる]
そのために、僕にも、何か……できること、あるのなら
[実を齧り、音を立てて咀嚼し、嚥下]
……はあ……眠い……や
[薬のせいもあるのだろうか、体にいまだ残るだるさに耐えかね、そのまま目を閉じる。白い羽毛がふわりと一枚、樹上から地上へ舞い落ちていった]
[岩が転がってる。緑少ない地より島の外側を島の端、ぎりぎりまで足を近づけて眺めて]
あわわ。あは、あははは
[落ちそうになる不安定なバランスを楽しむようにして
上よりも、下のほうを見る
そこは、上の穏やかさとは対照的にな、激しい風と不吉な光源に重苦しい雲]
あはは〜。変わらないね。かわらなーいかわらなーい
―回想―
[騒々しくも楽しい夕食を終え、自宅に戻って父親の様子を見る。「虚」のせいだろうか、酷く不安がっているようで少し熱が出ていた。
母親は最近疲れていたから、自身が寝ずに看病をする。
眠る父親の横、低い椅子に足を広げて座ったまま、手を組み窓の外を見て。ぽつり、呟く。]
……疲れたなぁ。
[呟きは闇色の中、霧散した。
いつもと変わらぬ朝は、平然とした顔でやってくる。]
―→現在―
[朝はいつもと同じように家仕事をし、今日は頼まれ物の配達に飛ぶ。
飛びつつ、アヤメが荷運びを言ってたな、等と思い出しつつ、高い木の上に止まって弁当のチーズを食べた。
何か居ないか探すように、下を見る。
背では、薄金の大きな羽根が揺れた。]
―回想―
[家人に出会い、狐はゆるりと笑んだ。戻ったばかりの狐の姿に、嫌悪にも似た顔をむけている。]
あァ、アレは後で戻るだろう。
咎める必要もない。
[サディストと言われたのを思い出してか、狐はおかしそうにわらった。
己の気質を、よく理解したわらい方だった。]
─回想─
[家へと帰り着くまでの間、何か言葉は交わしたか。
結界樹の側で口走った事──護りの陣の事について問われたなら、曖昧にぼやかしてしまうだろうけれど]
……ああ、そうそう。
後で、なんか作って届けるからね。いなかったら、いつもみたいに適当に置いとくから。
[自宅に無事帰り着き、戻ろうとするスティーヴの背には、こんな言葉を投げかけて。
エリカが部屋に戻るのを確認すると、自分も部屋に戻って寝台に倒れ伏す]
……守護天将……か。
[零れ落ちたのは、小さな呟き]
父上……アタシは、血筋に従うべき……か?
[問いに、答える者はなく]
[夜も更ける頃、額に手をやる。狐の面は、今はない。
ぴしりと亀裂が走ったようなあと、やみが潜む場所。
脈を打つように――、指先に絡まるそのいろ。
これのゆく先を、視た。
やみの色の眼で、姿を捉えた。
幻覚のような眼が、ただの傷あとだと認識するのは、部屋の外に男の気配がやってきたから。
入れと促しの声を上げた。]
―回想―
[飛び立つ前。少し情けなく眉を下げたラスの様子に、こちらは眉が寄った]
……あのな。そんなに風に扱わないでくれ。いくらなんでも、あの程度でそこまで疲れたりはしないから。大体、私こそ一人でも平気だというのに。
[いいながら、狐の面の、そして少年の翼の残影が過ぎると、しわが少しだけ、深くなった。リディアの家にたどり着けば、リディアの手料理とロザリーのデザートを振舞われただろうか]
[結局そのまま眠ってしまったようで。気づけば、周囲には朝の光]
……あちゃあ……。
[何してんだか、と呟きつつ起き上がり。
気分転換も兼ねて、台所に立つ。
自炊は長く、機織の師も料理好きであった事から手際はよく。
瞬く間に、作り上げられる数点の料理。
内数点、根菜の煮物や魚の焼き物などを箱に詰めて布に包む]
……旦那はほっとくと、肉とかパンとか、そんなんだけしか食べないからねぇ……。
[そんな事を呟きつつ、包みを提げ鞄に入れて]
さて、今日こそちゃんと、材料集めて来ないと。
[昨日の騒動で有耶無耶になった材料集めと差し入れと。
二つの目的を持って、外へ出る]
さて、何をしたいかと言ったな。
[部屋は薄く、くらい。]
俺の性質はわかっているだろうに、よくもまあ。
――愉しければ好いと、わかっているだろう?
死なないのがわかっているならば、なに、たいした問題ではあるまい。
閉じ込めて何が残るか、――くだらないが、愉しいゲェムだ。
[くすくすと、ひくく哂う。]
お前は、邪魔をするな。
俺が愉しめるように、何かをする分には構わないがな――?
[言外に口にする、誰かを封印できるようにするということ。]
[結局、結界樹の上で夜を明かした。空を眺めてぼんやりと]
そういえば、別れ際……カルロスさん、言ってた……
リディさんを泣かせる……って、何だろう?
……あ
食事……
[手を口に当て、思い出したがすでに夜は明け。悔恨と安堵の混じった表情を浮かべた後、翼を拡げて空へと羽ばたく]
[下を覗き込むと、見知った顔が歩いているのが見えた。
小さく残ったチーズを口に押し込んで飲み込むと、上から声をかける。]
よーアヤメー
[ひらと手を振ると木から体を離し、垂直に飛び降りた。]
[どんな反応をカルロスが見せようとも、気に留めることはない。]
あァ、そうだ。
[近づき、手を伸ばし、その翼に――あえてその傷に、触れる。抵抗などがあろうとも、関係はなかった。
三日月のようにくちびるの形をかえて、]
痛みは厄介だろう?
[爪を微かに立てる。
その指先から、痛みを和らげる白いひかり。
家の中で、もしかしたら最も強い力が、ゆるりと広がる。]
――気が向いたからな。
つらいなら休めばいい。その場所くらいあるぞ
[傷口から指を離して、*わらった*]
[声をかけられ、ふと上を見やる。
間をおかずに降りてきた姿に、肩のラウルがぴいぱた、と挨拶した]
ああ、ラスか。
何してんだい、こんなとこで。
[肩のラウルの頬を指先で撫でようと手を伸ばしつつ、首をコキコキと鳴らしながら頷く]
ん、仕事終わって帰るトコ。
そういえばこないだ言ってた荷運びの手伝いって、もう終わったのか?
っ……?
[飛びながら、突然走る鈍い頭痛にふらつき、一度、頭を押さえ]
……施療院……行って、みよう
先生……にも、お礼、言う。興味、あるし……
[カレンに聞いた場所を思い出しながら、施療院へ]
[いつものよに、ラウルは手を避けもせず。
くるる、と心地良さそな声をあげ]
ああ、仕事帰りか、お疲れさん。
んー、取りあえず、後少し残ってるけど。
そっちは、残りの分を織り上げてから、まとめてやる事になるから、も少し先になるかね。
お針子たちも落ち着いてないようだし、今焦っても仕方ない……ってとこかな。
[ラウルの首の下を、骨ばった長い指先で撫でながら心地よさそうな声には嬉しそうに目を細める。]
そか、いつでも呼んでくれ。
あぁそういえばお袋が仕事頼みたいとか言ってたな…妹の、かな。
また聞いとく。
[言いながら空を仰ぎ]
落ち着かない、ね…落ち着かねぇよなぁ。
本当…
[心地良さそうに鳴くラウルの様子に、ふと目を細めつつ]
妹……ああ、そうか。
嫁入り決まってたんだっけねぇ。それなら、いつでも言っとくれよ。
[軽い口調で言いつつ、頷いて]
こんなに色々と起きると、ねぇ……。
不安になったり、イライラしたりは、逆効果なんだけど……どうにも、ままなんないモンだし、ね。
あ……そうだ
[道中、寄り道して、野生の林檎を2つ手に入れ。ふらつきながら施療院へ向かう]
……えっと……多分、ここ、だよね?
[扉を叩き、応対があれば中へと入る]
― →施療院 ―
―回想・深夜―
[リディアの家を出れば、翼を広げ、地をけり、飛び立つ。
月の明るい、しずかな夜だった。銀の月に近づこうとするかのように、翼を鳴らして上昇する。島を一望できる高度まであがれば、黒々とした結界樹が見えて]
……行くか。
[翼を傾ければその身体は下降を始める。びゅう、と風が耳元で鳴った]
まぁな。
しかも、俺の幼馴染二人はどうしてこうも似て揃って自分を責めるしなぁ。
本当、気の休まる暇が無いぜ。
それで俺が「虚」に捕らわれたらどうしてくれるんだ。
[更に軽い口調で、片手を自分の腰紐に引っ掛けながら悪戯っぽく笑顔を見せた。]
―施療院―
[ノックの音に扉を開いたのは、老婆。しわに埋もれた目をさらに細めて少年を見つめる]
『……見ない顔だねえ。まあ、お入りよ』
[人好きのする様子で、少年を迎え入れた。]
……う。
[軽い口調の指摘。言葉が詰まる]
……ごめん。
でも、やっぱり……さ。
止められたはずなのに、って、そう思うと……悔しくて、ね。
[心持ち目を伏せ、視線を逸らしつつ。ぽつり、と小さく呟いて]
[開かれる扉の向こう、初めて会う老婆に、顔には緊張の色が浮かぶ]
うん……
[戸惑いながらも促されるまま、施療院の中へと歩を進め、物珍しそうに院内に視線を巡らす]
まぁ、悔しい気持ちを持つのはいいけどさ。
とりあえずこれから何が出来るか、だよなぁ。
[しつこかったらすまん、と小さく口の中で呟きながらラウルを撫でる指は止めずに。]
無差別に封じるわけにもいかないし。
長老に従うしかないのかな。
―深夜・結界樹―
[下降を緩やかにすれば、水の上に張り出した、結界樹の根の一つに降り立つ。森の中は、静寂。結界樹の緩やかな葉擦れの無数の音が、ひそやかに聞こえる。
つまずいたり落ちたりしないように、翼でバランスを取りながらゆっくりと根を伝い、木の根元へと近寄る。幹に、そっと手を触れさせた。ざらつく木の幹はどこか温かみを感じさせる]
……クローディア。見舞いに来たよ。
―施療院―
[ものめずらしげに院内を見回す少年を、しばらく眺めていたが]
薬師の道具が珍しいのか。
で、どうしたんだい。こんな朝っぱらから。誰か、急病かい。
……アタシが負けず嫌いなのは、アンタも知ってるだろ?
[冗談めかした口調で言って、小さく息を吐く]
これからできる事……か。
確かに、無差別に封じるのも危険さね。
今ある均衡が大きく揺らげば、ローディも結界の維持は難しいだろうし。
……気脈を読める力があるなら、『虚』を抱く者を見出して的確に封じる事もできるだろうが……。
その力を持つ者がいると知れれば、『堕天尸』もそこを狙うはず。出てくるにも、覚悟がいるだろうね。
うん。初めて、見る。
ううん。急病、じゃない……僕、ちょっとふらふら、するから。
……カレンさんが、診てもらうといい、って……言ってた。
[目の前の老婆と目が合えば、少しだけ婆様のことを思い出す]
あぁ、いやって程知ってるよ、この身に染みてね。
[アヤメの言葉には肩を竦めて両手のひらを空へ向けた。]
巫女さん封じられた状態で、護りの陣とかって大丈夫なのかね。
――気脈、か。
…体力勝負で術系はさっぱりな俺には良く分からないが…カレンとか治癒出来るなら読めたりしないのかね?
[先日治療されたばかりの、絆創膏の張られた自らの腕を見下ろして、独り言のように呟く。]
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