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偶然にも彷徨い歩いていた私の心持ちが、知らずうちに空に導かれていたというのか。当て所もなく歩いてはいたが風にも空にも大地にも、美味な食物にも導かれた覚えはない。
[恐らく、アマンダが歩いてきた方とは反対側から
路上で言葉を交わす一団を見付けたのは偶然だろう。]
王子様、ねぇ。
[厨房の奥でエプロンつけて洗い物をしている例のマスターが、その昔…本当に精霊界の王子様だったとかなんて、若い竜は知らないったら知らない。]
[あくまで対抗する千花の様子に、白梟、困ったように首を傾げ]
……そこまで、徹底的に反抗されるとなぁ……。
我が相棒も、困っているようですが?
[困ったような視線を唸る千花に向け。
それから、反対側から感じた気配に瞬き一つ]
……誘われぬ、そう思う者ほど誘われる。
そんなものでは?
こんばんは、ミハエル。
[声をかけつつ、振り返ってにこり、と微笑]
そんなに変ですか?
[ナターリエ達が笑うのにきょとんと首を傾げる。
王子様どころか……だというのに。彼女にとっては特に。
一度思い込んだらそのまんまらしい]
[千花は両手で抑えられるのが、気に入らない。
もがいてもがいて――円らな目が金の光を見つけて、とまる]
千花、どうした?
あ、ミハエルか。いい夜だね。
[アマンダが片手を離した隙に、千花は頭上から滑空。
目標ミハエル。目標、は。]
緩やかな変化。
心地良くって、近く感じる。
だから、かな?
[白梟と千花、そしてその主人達を交互にみやり、くすと笑って]
うん、はじめまして、だろうね。
今日この街に来たばっかだし。
悪くない夜に悪くない出会い。
うん、イイんじゃない?
期せずして誘われているのかも知れない。
この街へ。
数多の者が集っている。
変動の気配が、不愉快だが。
[今日になって初めて見る顔の、己の気配を隠す様子もない流水の精霊を見て言った。]
折角来たのだ。茶のひとつも飲んでゆくとする。
私の泊まっている宿では食事の類は一切出されないからな。
[何だかんだ言って、昨日飲んだアイスティーは美味しかったらしい。アーベルから目を離してKirscbaumの扉を振り返った]
[滑空してくる物体は音もなく]
[それ故に気付かなかった]
[恐らく逃亡を試みたであろう相方に、溜息。
オトフリート、の肩の白梟に小さく頭を下げる]
ゴメンね、勝気なんだ。
肩に乗ってて、空を飛ぶから。
[端的な言葉で、理由を説明。言われても困るだろうけれど]
クスクス。いえ、別に変ではありませんよ
ただ、それが貴女にとっての王子様だとしたらと思うと、ね
[そう言い、またジャスミンティーを一口]
[なるほど、と妙に納得したように口の中で呟いて。
しかし、表面上は変わらぬ微笑のまま]
俺には、その緩やかな変化をもたらす時の流れが心地良く、近しく思えますけどね。
[さらりと言って]
……まあ、せっかくゆっくりできる場所の前にいるのに立ち話もなんですし。
中で、話すというのはどうでしょう。
悪くない夜の悪くない出会いを祝すために。
[ふいに、少年の声。]
ん、こんばんわ。
そだね。少し喉も渇いたし。
夜のティータイムも悪くな……。
[何かが視界を横切り、瞬き]
[千花はミハエルの肩を目指したんだと思う。
頭はさすがに失礼だから違うと、アマンダは信じている]
[ 顔 面 に 張 り 付 い た の は 偶 然 だ ]
[――と、アマンダは思った]
この町に誘われた……というのは、俺もあるかも。
コレは、呼ばれた、と言っていたし……。
[ミハエルの言葉に、右手首の蛇たちに一瞬、視線を向けるが]
って、はあ。
そういう理由で……。
[端的にされた説明に、翠の瞳はアマンダへ。
確かに、説明されても困る理由だな、と思いつつも口には出さず]
[いつの間にやら追加注文したパイナップルのシャーベットを、スプーンで突き崩しつつ、まったり。
居心地は良いし、相方が戻ってくるまでは滞在するつもりらしい。]
呼…
[ばふっ]
[ただ体の動きだけは慣性に従って
店の扉を開けた。
開けたは良いが視界は闇に閉ざされている。
状況が全く把握出来ない。
口も塞がれ扉を開いたまま、立ち尽くした。
見え無かったが、オトフリートがいまどんな顔をしているかだけはありありと想像できた。]
[仮面のような表情のまま、手を伸ばし千花の襟首を引っつかむ]
ゴメン。うん、ゴメン。悪かったから、うん。
[思わず後ずさり]
私にとっての王子様?
ああ、確かにさっき助けてもらったんです。
本当に王子様みたいですよね。
[小さく手を打ってのほほんとした答えを返す。
どこからか溜息のようなものが聞こえたか]
[からんころんと、ドアベルの音。
振り向いて………。]
ごめん。こんなとき、どんな顔したらいいかわからない。
[思わず意味不明気味に口走る。]
あっ、こんばん……は?
[扉が開く音にそちらを見れば。
昨日怒られた少年が、顔に何かをつけたまま立っている。
きょとんとそのまま何も言わずに見ていた]
[いい夜と出会いだと言うアーベルの声も。
端的な説明に困った様に向けられたオトフリートの翠も。
両手両足を広げ硬直している千花の向こう、ミハエルの表情も。
聞こえない見えない見たくない]
み、ミルフィオリ…あやま、って。
[逃げたい]
[ぴきぴき]
小動物めが…。
[引き剥がされるミルフィオリは小さな抵抗を試み爪痕を付けていった。青筋と一緒にうっすら赤い筋が引かれている。]
……アマンダと、千花。
[ミハエルの表情は見ないようにしている。
ここで笑ったりすればまた怒られること位は彼女にも分かった]
[カランコロンとベルの音。振り向くとそこには]
あら、別れたと思ったらまた会うとは奇遇ですわね
しかも顔面にモモンガを貼り付けて。新しい修行法ですか?
[そう言ってケタケタと笑う]
やれやれ……。
[くすくすと、本当に楽しそうに笑い声を上げる。
彼としては、それは珍しい事。
それと知る白梟は、不思議そうな視線を向けたやも知れず]
まあまあ、ミハエル。
かわいいおちゃめにムキにならずに。
[笑いながら言っても逆効果だろうが。
そして、その笑みを残したまま、店内へと声をかける]
やあどうも、こんばんは。
[凍りつく大気に、千花も命の危険を感じたのだろう]
「チッ、チチチチチチ〜〜〜!」
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい〜〜〜!
[襟首でぶら下げられたまま、なんか叫んでいる千花。
ひたすら謝るアマンダ。
図らずも、同時通訳されてることは全員にわかっただろう]
[店内に入れば、すたすたとカウンターに向かい。
出てきた店主の、どこか疲れたような様子を不思議がりながら紅茶を頼み。
初対面の面々に名乗ったりしながら、*のんびりと騒動を眺めるのだろう*]
う。
[ナターリエの声につられて笑いそうになり、必死に堪える]
……こんばんは。
でも今夜はおやすみなさい、です。
[その場の面々に頭を下げて。慌てて階段を上がって*いった*]
そう、野生動物の習性だ。
騒ぐことでは…無い。
[眉間に皺が寄っているが]
[開いた戸から、店主がこちらを一瞬見据えていた事には気付かなかった。ましてやそれで抑えられていたなどと]
[すさまじい勢いで謝るアマンダの肩をぽむり。]
まぁ……とりあえずは店ん中に入んない?
[右手で扉を押さえ、左手で店の中を指し示して。]
…相変わらずやんちゃさんだな、小動物。
あまりに元気すぎると、喰われるぞ?
[クスクスと笑いながら、デザートスプーンを向けてみる。]
[アマンダとアーベルに入店を促して]
こんな所で再会するとは奇遇だな。
[次に会ったら(以下略)と言いたげにナターリエを睨み、席へ着いた。アイスティーを頼み、暫く過ごして*宿へ帰るのだろう。*]
[アマンダに今できる事は、ひたすら謝ることだけ。
ミハエルが怒りを抑えてくれた様子に、千花もぎこちなく定位置へと戻る。
今夜くらいは、千花もさすがに大人しくなるだろう。]
[ミハエルの傷を治して、千花の美味しいものの代わりに何か奢る]
[千花の文句は問答無用で却下すると心に決めつつ、アマンダも店内へ*入ったのだった。*]
『そういえば、この街にあるって聞いたな…、あの工房。』
[腰に下げた拳銃にちらりと目をやる。飾り緒の先にぶら下がる、ヒビの入った細工物の硝子玉。
店内に入ってきた客たちと、無難に談笑しつつ、夜も更ければ*部屋へと戻る…はず。*]
あまり感情的になると損をしますよ。色々と
[クスクスとミハエルの視線を受け流し、オトフリートやアーベルと自己紹介をし合う
宴もたけなわになった頃、教会へと*帰っていくだろう*]
[カウンターの一席を陣取り、ひとまずはアイスコーヒーで喉を潤しつつ、居合わせた人たちに名を名乗り。]
[上の宿は満室と聞き少しがっかりしていれば、ミハエルが自身の宿を教えてくれたので、そちらに宿を取ることに決めた。]
[悪くない夜の、悪くないティータイムを堪能した後、ミハエルとそちらへ*向かうだろう*]
−中央・広場−
[カチ、コチ、カチ、コチ、針はゆっくりと、たしかに、時間を刻んでゆきます。視界の端には明澄のそらに向って聳える教会の尖塔が映り、天の海を泳いでいたま白の鳥が泉に舞い降りて来るのに眼を移すと、透明な水面を掠めてぱっと滴が散り陽に煌めくのが見えました。その周りでは、ベアトリーチェよりも小さなこどもたちが楽しそうにはしゃぎまわっています。
それに混ざるわけでもなく広場のまん中に立ったまま、しばらくにこにこ眺めていたのですが、なにかに気附いたように眼を動かしてゆるくまたたきしました。]
[ぱたぱたと駆けていったその先には、地に座り込むお婆さんが居りました。]
大丈夫、苦しいの?
[おんなじようにしゃがみ込んで覗こうとすると、その顔いろは少し青ざめていました。ベアトリーチェはお婆さんの細い腕に小さな手を重ねます。
するとどうしたことでしょうか、てのひらからお日さまよりもあたたかく、月よりもすきとおった光が生れて、柔かに二人を包んだのでした。見る見るうちに苦しそうだったお婆さんのかおが安らいだものになってゆきます。
もしかすると、普段にはない強い天聖の力を感じたものも居たかもしれません。ごくごくわずかなものは、それが普通の人の使う魔法とは、一ぷう変わっているとも。]
ああ、楽になったかな。
[お婆さんは何べんもお礼を云うのに、ベアトリーチェは緑の眼を細めて微笑いますと、機嫌よさそうに去ってゆきました。
そのときにはもう、いつものこどもで、けれども、ゆらり、ゆらゆら、わずかに揺れて、揺らいで。]
[こどもたちはひそひそ噂します。
「今のって魔法だよね?」ひとりが云います。
「知らないの、神童・ベアトリーチェだよ。」
「ああ、神の御子かあ。」ひとりが肯きます。
「でもあの子、学校行ってないって聞いた。」
「えー、いけないんだ。」ひとりが言います。
「それにさ、いつもにこにこ笑ってるんだ。」
「泣きも怒りもしない。」ひとりが頷きます。
「「「「変なの。」」」」
*皆は口を揃えてゆったのでした。*]
―南通り・とある宿屋の一室―
[カーテンの隙間から、朝の日が差している。
この部屋は狭くも広くも無いが、ミハエルの小柄な体が収まるとそれでも、ゆったりとした広さに見える。
調度は、寝台の他に小さな書き物机に椅子が一脚あるだけだが、触れられた形跡があるのは寝台だけだ。床に旅行用鞄が置かれているが、野営道具などではなく衣服があるだけなのでとても小さい。野外で夜を明かす事になっても雨露を凌ぐ為にターフを張る必要は無いし、ミハエルは野の獣を恐れる必要が無いから夜通し焚く明かりも油も必要としない。
壁には鏡が掛かって居る。鏡のおもては、白く結露していて朝の日差しにも暖められることは無い。]
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