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……あいつには……負けない
僕が、巫女を、救う……んだ……
[危なっかしい軌跡を残しながら、結界樹に向かい、森の中を*飛んでいく*]
『感じるかって?ぼやっとは。最初は虚とはわからなかったけれどねえ。呼び名はなんでもいいよ。先生だろうが婆さんだろうが、好きにすればいいさ』
[老婆は、乳鉢で乾燥した葉をすりつぶしながら、オーフェンが語る、育ての親の話を聞く>>575]
『そうか。あんたはあの隠者の……薬草を摘みに行ったとき、森の中で怪我をしていたのを見つけたのが、最初に会った時だったかねえ。それから、たまに様子を見に行ったりしていたけれど。穏やかな人で、森の事をよく知っていて……静かに、心を閉じているような人だった。私にゃ、何も話しては、くれなかったねえ。
そうかい、逝っちまったかい。……危篤の際に、何も知らず。不義理をして、すまなんだ』
[少年に、ゆっくり白髪の頭を下げ]
『そのうち、墓参りに行ってもいいかねえ……おや、あの子が戻ってきたようだ』
[扉の開く音、足音]
[重力に、身体を引かれる感覚。
背筋を冷たいものが駆け抜け、肌が粟立つ]
―――……っ
[声は出ず、
すんでのところで踏み止どまり、ぺたりと座り込む。
実が器から零れて、根の上を跳ね、少女の代わりに水の中に落ちた]
おいっ!
[水面に落ちかけたエリカの姿に、常に似ず、大きな声をあげ、駆け寄った。しかし、その身を支えるまでもなく、座り込んだ相手に大きく息をつく]
大丈夫か?怪我は?
[問いながら屈み込む。先に発した問いが彼女に届いていないと知れば]
話がしたい…アヤメの家でも、どこでも、君の望む場所、望む時でいい。
[承諾が得られても得られなくても、*そのまま送って帰ろうとするだろう*]
[大声に、意識が現に寄せられたのは、幸か不幸か。
大きく見開いた瞳が一度揺れてから、相手の眼へと、視線を合わせた]
……ない……
[ゆるりと一度、左右に首を振る]
……、…………落ちないところ。
[ぽつりと返すのは、ひどく曖昧な答え。
震えかける身体を、己が身を抱えるように腕を回して、*押さえつけた*]
― 回想 ―
[ リディアの家で夕食を馳走になるも、オーフェンは現れず。
心配となって、一番最後まで残ってはみる。
けれど、眠気も限界となったところで彼女の家を出る。
金色色の羽根を広げて、自宅へと。]
――――――…。
[ ベランダから部屋に入れば、眩暈が。
暗い部屋の中、羽根が輝いているように見えた。
慣れぬ歩きもあったためか、予想以上に疲れているようだった。
ベットに凭れかかるようにして、
姿勢を楽にすればそのまま意識は遠のいた。
吹き込む風が時に背中の羽根を揺らすが気付くことはなかった。]
[ 次に耳が捉えたのは母親の声だった。
何か口煩く言っているのが聞こえる。
けれど、ぼんやりとして働かぬ頭では認識もできず。]
嗚呼……申し訳ありませんでした。
[ そう言って全て一括りにして謝罪することにした。
左目を掌で抑えながら、身体を持ち上げる。
外を見れば、また明るく右目はその白を捉える。
そのことに酷く安堵の溜め息をついた。
母親がその溜め息を聞いて、また何か言葉を。
申し訳なさそうに母に向けて微笑むと、彼女は部屋を後にする。
明るい外を見た目には、暗い部屋の中が一層暗く感じた。]
― 回想終了 ―
[森のほうから、長い蔦をもってきて
島の端に近い岩に縛り付ける。そしてその先には、自分を結びつけて]
しゅっぱつしんこ〜〜。
[そして何の戸惑いも見せず、飛び降りる。
重力にしたがって落ちる体を蔦が支えて揺れる。島の側面にあたったが]
足りないや。ざらざらかた〜い、つめた〜い。あはは〜
[と、不満そうに陽気に言って、崖のほうを触ったりして、浮く体を堪能しつつ
飽きたらそのまま*昼寝をしてしまう*]
[水桶を提げて、家の扉を開ければ、話し声が聞こえた]
『お客さん。あんたの友達だってねえ』
……ああ、そうだよ。言わなかったっけ。広場で吐いていた子だ。
[老婆の問いにはそう答え。少年を見れば、昨日よりはずいぶんと、落ち着いた様子だった。林檎を差し出されれば、少し目が丸くなり]
わざわざ持ってきてくれたのか。……ありがとう。ああ、朝ごはん。食べていけばいいさ。
[そのまま共に朝食の席に着いた。朝という事もあって、お茶にパンとジャム、干し肉とサラダという簡素なもの。オーフェンが持ってきた、野性の林檎を向いて切ったものも、ともに並べる。
食事の終わりかけた頃、不意にオーファンが硬直した]
………どうした?
[声をかければ、オーフェンは近寄ってくる。ふわり。やわらかなましろの翼が目の前に広がる。
縦に細くなった瞳が、深緑の瞳に映った。
翼をたたみ、おまじないだと言うオーフェン。しばらくの間、紅の瞳を見つめていたが、何を思ったか手を伸ばし。
ぎゅむに
少年の頬を割りと強くつねった。理由を聞かれれば]
……顔つきが面白かった。
[真顔で言って、老婆にはたかれただろうか]
『ああ、行くのかい。さようなら。苦しい時には、きちんと来るんだよ。忘れちゃだめだ。あの婆さんがいなくなっても、あんたはまだ、大人に頼ってもいい、子供なんだからねえ』
[少しふらふらした様子のオーフェンを老薬師と見送り、施療院に戻る。客が来て機嫌の良い老薬師を見やりながら]
……変な子だ。
[床に落ちた、ましろの羽根を拾い上げる。*呟きが落ちた*]
[小さな呟き>>541と共に、その姿が近付く。
翼に――…、傷口に触れられれば、いつかの事が思い出され身体が強張った。
身動きも取れず、ただ堪えるように眼を伏せて、唇を噛み、]
―――……っぁ、…は。
[けれど、尖る感触に、悲鳴の様な押し殺した声。
訊ねる声が耳朶に響けども、癒しの力に圧倒される。
傷の痛みはすぐに引き、にも拘らず、ゆっくりと身体から力が抜けていく。
眠りを誘うようなその声に、視線を送ろうとして瞼が開かず、身体を預けるように膝を付いた。
意識を失う前に、縋りつくようケイジの服を握った指は、酷く*真白*の色をしていた]
― 結界樹・上 ―
[飛びながら結界樹に近づくにつれて、苦しかった体は少し楽になる。虚に敏感な体を怨めしく思いながら、樹の上へと降り立つ]
……婆様……も、こんな……苦しみに、晒されて、たの……?
虚に捕らわれる、くらい……に……
[枝に腰かけ、幹に体を凭れるようにすると次第に気は休まる。目を閉じて、施療院での老婆の言葉を思い返す]
婆様、のこと……見てた人、いた……
……婆様、独りじゃ、なかった……の、かな……ありがと……
また、会いに行こう……
[送りだされた時の言葉を思い返し。カレンに引っ張られた頬に、そっと触れた]
[大きな木の、太い枝の上。
ゆったり座りながら、開いた羽根を折り曲げて手前へ持って来て、不要な羽根を千切っては落とし、撫でつくろう。]
…はぁ。
[地道な作業に、溜息が出た。]
― 現在・自室ベランダ ―
[ 身支度を整え、髪を纏める。
リディアに届けてもらった本が途中だったことを思い出す。
いつものようにベランダに出る。]
――――――…。
こうして海を見ていてると、何も変わりがないようですね。
[ けれど、研ぎ澄まして気配を探ると―――――。
島の人々の何処か不安な気持ちが伝わってくるようだった。]
巫女姫殿をお救いする、ですか……。
[ 長老は今日にでも誰かを封じるつもりなのだろうか?
堕天尸として―――――――。]
[結界樹でひとしきり体を休めた後、ばさり、翼を羽ばたかせる。森の上を飛び、村の方へ]
……あれ
ラスさん……かな?
[木の上に見知った姿が見えれば、目を凝らした後、そちらに近づいていく]
[はらはらと落ちていく自身の羽根を見つめると、木の下に小さな影を見つけた。
ひょいと枝から体を乗り出し、垂直に降りる。]
よ、どうした?
[オーフェンに、笑いかけた]
[人違いでなくてほっとしている]
うん……ちょうど、見かけた、から。
ラスさん、何、してたの?
[木の下にある羽根を見て、首を傾げる]
ん、羽根繕い。
ぴよぴよと、抜けた奴が出てきてさ。
[ふぁさ、と後ろの羽根を揺らすと、はらりと落ちる薄金。
ところどころ、毛羽立ったみっともない羽根が飛び出ている。]
あんま気にしないけど、たまにはちゃんとしとかないと、飛ぶ時に傾ぐからなぁ。
ふうん……
僕、ぜんぜん、気にしたこと、ないや。
……だから傾ぐの、かなあ……
[興味深そうに、ラスの毛羽立った羽根に指を近づける]
傾ぐのか?
ならたまに手入れしないとな。
干したりもする必要あるみたいだぜ?――俺はほぼ毎日出して飛んでるからあんまり干さないけど。
[毛羽立った羽根は、触れれば簡単に抜けてしまう。
薄金のそれはふわり、ゆらり、川に浮く小船のように揺れて落ちる。]
手入れ……?
……婆様、教えて、くれなかった……
僕も、毎日出してる、から、大丈夫、かな。
[抜けてふわふわ揺れる薄金が軟着陸するまで、じっと見つめてから、顔を上げ]
ねえ、ラスさんって、普段何してる人、なの?
[ 片眼鏡で読書していると、ふと気が付く。]
おや…この気配は…。
[ 眼鏡をはずして顔を上げる。]
――――――…。
とりあえず、心配ですので様子でも見に行くべきでしょうか?
[ そう言って羽根を広げるも―――――。
後ろを振り返る。
暫し考えた後、その身体を浮かせた。]
あは、あは。あれれ?
[目を覚ました。
目の前は岩肌で、体が地をついていない感覚。強い風。]
あは、そうだった〜そうだった〜
[ぶらさがったまま眠っていた]
干すのは平気でも、こういう毛羽立った羽根は落とすんだぞ。
[自分の毛羽立った毛をぷち、と千切って指先で抓んだ先を捻る。くるりと、羽根が回った。]
普段?仕事か?
色々だな、家で羊飼ってその毛や乳売りつつなんでも手伝いしてる。
昔は配達業やってたんだけど、親父の調子がしょっちゅう変わって見なきゃいけないんで、やめたんだ。
[言いながら、手の中の羽根はくるくると、回る。]
―回想―
[力を失い、床に崩れる体を、ただ、見るだけだった。
といっても、口元に浮かぶ笑みからは、愉しそうな様子しか伝わらないのだが。
強く服を掴む指。]
さて、どうするか。
[そのままにして、開いたままの翼を見やる。
ここに放置したとして、起きても大して驚くまい。
重力に逆らわない手に引かれるように、身を屈め、そのまま担ぐようにして持ち上げた。
たいして重くもないように、長いソファにつれていき、その背を倒して翼をつぶさないように体を置いた。
しかし手は離れない。]
仕方ない
[掴んでいるシャツのボタンを外し、脱いで、そのまま残しておく。
笑んでいるのを見る人はいないが――その後の反応をとても愉しみにしているようだった。]
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