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[そっと ノーラの背後に歩み寄り手を伸ばす。
彼女の肩口あたりへ向けて、そっと音もなく]
…、
[急に振り返れば近く驚かれるかもしれないが
気付かれなければそのまま離れるつもりで
─ 広場 ─
昔はずっとベッドの中、なんてこともあったけど…。
ウェンほど寝ることは無かったわ。
寝すぎると疲れるもの。
[ポケットから顔を覗かせるリスを突きながら、ウェンデル>>399にそう返した。
過去に揶揄われたことはあっても、特に気にせず流したか、カルメンが言い返したこともあったりして。
その件に関しての遺恨は全く残っていない]
たまにどこかに行っちゃうことはあるけど。
そのうち戻ってきたりもしてるわ。
最終的にうちに戻ってくるから、自由にさせてるわ。
[尚、その間にリスが起こした騒動に関してはあまり感知出来ていなかったりする]
本当、お前って真面目だよな。ライヒアルト。
[彼の細工師としての考えに、
言葉は呆れる様にも響いた。
しかし口元は好ましいと笑みを作る]
おう。
後ろから押されないように気をつけろよー
[悪戯に昔、軽く押すように背を叩いたりもした張本人は、ひらひらと手を振る]
―宿屋―
……ん?
[辺りを見渡していた僕の視線は、ある一点で止まりました。
首を傾げて、刺繍師のお姉さんの動き>>406を見ます]
……眠ぃんだから仕方ねーじゃん?
[エーリッヒが疲れる、何て言うのに肩を竦めて。
今となっては、女装云々は口に出さない]
――なぁ、エーリッヒ。
俺としちゃその行き先が問題だと思う訳だ。
誰かん家で何か摘み食いしてたりすんじゃねぇの?
[ポケットを見る目は複雑だ]
─ →地底湖 ─
……お前がそれ、言うなっ!
[押されないように、という言葉>>408には、突っ込みを投げ返し。
足早に向かうのは、いつも石を探す地底湖の一つ]
…………。
[進むに連れて、感じるのはひやりとした空気。
水の匂いと、苔の匂い。
慣れ親しんだ感触に、翠が細められる。
やがて、湖にたどり着くと、盛大に息を吐いた]
ほんとに、もう。
できの悪い冗談に、しといてほしい。
[ノーラが振返るのが、思うより早く。
緩やかに動かした手は彼女の肩触れることなく
宙に止まったまま、顎を引いた]
……か、肩に、埃、が。
[開いた手は何も掴めず。
脇に彫刻施された裁縫箱抱えたまま固まった]
―宿屋・食堂―
君達は、どう思う?
団長さんの言うように、本当に、この中に人狼がいると信じるのかい。
[尋ねつつ、自衛団員たちに視線を廻らせれば、まるで魔物に出くわしたかのように顔を背けられる]
――……やれやれ。
そんなに怖がらなくても、いいだろうに。
[彼らが女に嫌疑を掛けられた村人よりも、恐れと警戒を感じているように見えるのは、決して気のせいではないだろう。
こんな状況では旅商人など――ましてやそれが若い女ときては、魔女なり魔物の類と疑うのも仕方が無い]
―宿屋―
[ノーラの言葉に、ふるふると頭を横に振る]
い、いえ、
そそ、そっと気付かれないように、と、
お、思ったの、ので、おお驚いて…
[少し、申し訳無さそうに眉の外を下ろして
目を泳がせ―――ブリジットと目が合えば首を傾ける]
…ね?
[何が「ね」なのか自分でも分からないが。]
─ 地底湖 ─
……やってらんねぇ、よ。
[口をつく声は、やや掠れたもの。
今のやり取りが非日常の只中なのに、日常的だったから。
その日常的な部分が──辛い]
結社員……か。
ほんとに、そこら。
タチ、わりぃ。
[自身は生まれてからここを離れた事もなく、直接的に関わった事もない。
が、外からの旅人であった父は、浅からぬ縁を彼の集団に持っていたという。
その縁を断つために、母の姓であるハイデルベーレを名乗る事を選んだのだと、聞かされた。
そして、彼の集団と関わる必然に出くわしてしまったなら。
その時にもう一つの名を──父方の流儀でつけられた名を受け入れるならば、相応の覚悟をしろ、と。
そう、言い残しもしていて]
覚悟……か。
[言いながら、荷物袋の中の黒い包みに上から軽く、触れる]
……それだけのものを、持てんのかな、俺。
[伏した翠が、微かに翳る]
こんな……便利なんだか、不便なんだかよくわからん力に対して……さ。
背は伸びねぇの。
理不尽だろ、これ。
[苦笑いされても、文句の言葉を重ねる。
かなり不満げだ]
ちっちぇーしな。
何か食われても気付かねぇかも。
――あー。あれだ。
入り口の増水っぷりを見に行こうかと思ってた。
お前、見た?
[ポケットの中の様子は布地が膨らむ場所で分かる。
少し笑み含み眺めていたが、問いかけに琥珀を向けなおした]
あらでも…詮議するって事は。
ずっとここにお邪魔するのはいけないかしらねぇ…。
[夫は明日になったら、と言っていた。ならば今日は正式な通達だけで、選び出す必要はないのだろう。
ここに家のある自分は帰るのが道理だが…。
と、一日の猶予への安堵が先に立つ。
だからと言って、選ばないわけにもいかないのだろうが。]
あら。
どうかしたの?
[ふと視線がゲルダに集まっているように感じ、首を傾げた。
物思い深く、何があったかは見ていない様子で。]
─ 少し前・宿屋→自宅 ─
私、おうちに帰る。
お父さん、待ってるから。
[ミリィから手を離されると、そう告げて宿を後にする。
誰かに呼び止められない限りは、まっすぐ家に戻り。
家で待っていた父から、宿で何があったかと聞かれて、答えた。
自衛団長が結社という人だと言ったこと。
宿に呼ばれた人の中に人狼が混ざっていると言ったこと。
日に一度、呼ばれた人の中から誰か死んでもらうと言われたこと。
娘が覚えている限りの話を聞いた父は、辛そうな、苦しそうな顔をして、ぽつぽつと話し始めた。]
―宿屋―
うん。
[見つめていたお姉さんがこっちを見たので、目が合いました。>>419
僕は彼女と同じ方向に首を傾げたままです]
……。
……。
……えっと、何が?
[一度は同意を返しましたが、勿論意味なんて分かっていませんでした。
さっきのは勢いというやつです]
― 広場/トンネル傍 ―
水、どれくらいで引くのかな。
[分かる人は居るだろうかと辺りを見回して
漸く村人の視線が何時もと違う事に気付いた]
……ん。
[如何して、と考えて思い至るのは事件の容疑者である事]
人殺しの人狼かもしれない者に近づきたくはないでしょうね。
店の方も商売にならないだろうし――…
実家から人が来ることもなくなるかしら。
彫る事に専念できるなら、それも……
[よいだろう、と自ら言い聞かせるように呟いた]
……。そっか。
これから毎日、集まらなきゃなら……最初からここに居た方が、いいかもね。
[奥さんの言葉>>423が聞こえて、僕は傾げていた首を戻しました]
……部屋があるなら、だけど。
後で、色々取りに行こうかな。
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