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そう……か。
[無邪気と言われて、その時の事を思い出す。
それから、月下で交わした言葉。
その存在を確かめるためとは言え、他者に髪に触れさせたり、抱きつくのを許したのは久しぶりだったな……などと、ふと思いつつ]
そりゃまた随分と……大層な情報、だな。
[自嘲的な笑みに、ひょい、と肩をすくめて]
[ユリアンに話しかけられる。
少し間の抜けた顔をして話を聞いていたが、口からふっと息が漏れ]
…ありがとうございます、ユリアン。
そう言って貰えると、少し気が楽です。
貴方もなかなか、気が利きますね。
[目を閉じて微笑む。]
[彼の目の中にある、複雑な色を覆うかのように]
では、少し待っていてもらえる?
[ミハエルの頬を軽くつついて]
あなたのおなかと背中がくっつかないうちに戻ってくるから。
[にっこり笑う]
[手には忘れぬよう、懐剣の入ったバッグを持って]
他の人が来ても、ドアを開けちゃダメよ?
[冗談めかして言うと、自分の部屋へ]
ミハエルの部屋→廊下
[自分の部屋に戻ろうとして、ふと気になったのはベアトリーチェのこと。
アーベルはああいったけど、きちんと寝かせてもらえたのだろうか]
[けれど、覗くのも怖くて]
[かすかな足音が、エーリッヒの部屋の前でうろうろするだろう]
>>516
味見だって?喜んで。
[嬉しそうに請け負っている]
甘いのが嫌いな奴なんているかい。
で、何人分の味見をしようか?
[味見と言うより、一番乗りの食事気分のようだ]
>>517
…すごく悪いはちょっと大げさじゃないかなぁ。
[そこでまがりなりにも生き延びられたことを自慢したい気持ちはあるものの、すごく悪いとまで言われると複雑なようだ]
あんたの婆ちゃん、ちと心配し過ぎだよ。
現にほら、俺だってそこに居て今も無事なわけだし。
[…ま、浚われたけど。小さく追加し]
そうだよ嘘とは言わねぇけど、でもそんな事言って、婆ちゃんはイレーネを手元から放したくなかっただけなんじゃねぇの。
ずっと森じゃ寂しくないか?
[聞きなれぬ、それでいて昨日のアーベルを表してしっくりくる単語を口の中で転がす。冗談めかしているが目は観察するように泳ぐ]
『銀糸の幻魔』……ははは。なんか、まるで昨日の…
…案外、アーベルさんのアダ名だったりして?
…はい。
[またも同じようなことを口にしてしまったことに笑いつつ、つつかれた頬に手を当てた]
[冗談めかした忠告には素直に肯いたが]
[こちらから迎えに行こうと機を計っていた]
[縛られているベアトリーチェを、見つめる。
無邪気な子。
いつもお日様のような笑顔の、無邪気な子。
でもずいぶん変。]
もうこわくない、か・・・。
[ナターリエに味見を勧められ、ニョッキをフォークで口に入れた]
おいしい。・・・け、ど・・・少し、違う、ね?前と。
ソースが違うから、かな?
ああ、これだけは分かります。
[ふと思い出したように付け加える]
彼女の言葉は変わらない。きっと何か、強い意味を持つのでしょう。
まるでそう、暗号のような。
注意深くいる事です、お互いに。
[そろそろ瞳が闇のそれに似て力を持つか。
口調が丁寧な物になり、普段を取りもどす。]
[自嘲的な笑みに返す彼には、嬉しそうに笑った。]
[思い切って、ベアトリーチェの部屋をノックする]
[返事がない]
ベアトリーチェ?
[そっと扉を開ければ、部屋はもぬけの殻。銀の糸だけが散らばっているのを見つけ出す]
え?まさか、逃げたの?
[オトフリートが食事に連れて行ったことなどしらないエルザはあわてて]
ベアトリーチェ?
―エーリッヒの部屋―
[驚愕のままに開けた扉は、ベアトリーチェとミハエルの間の部屋]
あの子は?
どこかへ逃げたの!?
[人の気配に一瞬ほっとするも、刃の光に気がついて]
[目が覚めると自室のベッドだった。
ここで起きていること、真実、と繰り返し
語った銀髪の少女が、
おぼつかぬ体を支えてくれたのだったなと思い出し、
ドアを見れば、ただ閉じたままのその状態。
よりによってこんな日に。
ぞっとして、あわてて家具類をかき集めた。
シャワーを浴びて、頭をすっきりさせよう。]
10人のインディアンの少年が食事に出かけた
1人が喉をつまらせて、9人になった ……
[神。神。人狼。
人狼にまつわる伝説は、様々な土地で耳にしてきた。
こんな時代にか。人狼か。いまさら。
女流作家の小説は、
死を間近に控えた老人の起こした心中事件だった。
彼は、人々に殺し合いをさせ、
自分を殺したように見せ、
最後の一人が死んだあとで、満足して自殺した。
体は火照るが、頭は冷えていく。
そうだ。
これは人の起こしたことなのではないだろうか。
なにか特殊な魔法で自分たちをよびよせ、
殺し合いをさせる。魔法使いが。
そうだ、人狼など。いるわけがない。
それならば、犯人を取り抑えればいいだけ…。
人狼を殺人者、
という言葉に摩り替えただけであることに、
彼は気づいていない。
そしてすり替えたが故に、
防衛手段の一つ『攻撃』を失ったことも。]
言葉……眠るとか、起こすとかって、アレか?
注意深く……ね。
誰に向かって言ってんだよ。
[ほんの僅かな刹那、過ぎるのは幻魔の笑み。
しかし、それはすぐに掻き消える]
……っと。
起きた……か?
[長椅子の上で身じろぐ少女に気づいて、ちらりとそちらに視線を向ける]
[何となく手持ち無沙汰で棚を見て回る]
[壁に掛かっている長剣を見て首を傾げた]
[何となくだが、これも]
……やっぱり、実剣か。
[手にとって鞘を払い、溜息をついた]
[どうしてここまで武器が用意されているのか]
[話しているうちに落ち着いてきたようだ。
私は闇に生きる者。目的の為に、死ぬわけには行かない。
思い出させてくれたアーベルを見、目を細める。
アーベルが気付いたかどうかは、彼には如何でも良かった。]
[人を殺す事は、日常の中では決して許されないこと。けれど此処は非日常の中。誰も咎めたりはしまい。
そうしなければ殺されてしまう。今まで真っ当に生きてきた僕が殺される理由などあってはならない。]
・・・・!
[廊下から微かな音。]
>>523
[眉を寄せ沈黙する姿に]
(あれ…そうでもない、のかな)
[しかし口に出して尋ねはせず、今は自分の力だと言うイレーネに黙って頷く。続いた言葉にも首を縦に振る]
おう。任せな。
>>532
だろ?
[彼が目を閉じた理由も知らないまま、照れながら笑む]
人の顔色窺わせるのなら任せておけってんだ。
[クレメンスはニャッキを一つ食べてみる]
うん、ナターリエの作った食事は何時食べても美味しいね。
[食卓を整え終えたクレメンスは、
ふと、また机の上に置かれたままの過去の日記に目が行った。
ベアトリーチェの過去。]
[そう言って駆け込んだエルザ自身の手にも、抜き放たれてはいないまでも懐剣が握られている。
昨日の騒ぎは聞いていた…ベアトリーチェが、怖かった]
隣の部屋に、ベアトリーチェが、いない、もの、だから…。
[視線はエーリッヒの傍らの刃に釘付けになっている。
声が震えている。か細く、たよりなく]
―自室―
[シャワーの栓を閉めると、
なにやら別室から声が聞こえて。]
なんでしょう。
騒がしいですね……。
……。
耳、また良くなりましたね……。
[首を振ると、タオルで頭を拭いて、衣服を身に着ける。
長めのナイフをベストの裏にかくす]
家具を、動かしたくない。
いやな予感がします。
- 2F・部屋I → 部屋H -
[何だか胸騒ぎがした]
[剣を手にしたまま廊下へと出る]
[隣のエーリッヒの部屋の扉が開いている]
[嫌な予感が高まった。真剣な表情になりそちらへと歩いてゆく]
[おはよう、という少女の声は確かに今までと変わりなく。
昨日の立ち回りからすると、かなり、拍子抜けする心地がした]
……今の時間は、おはよう、じゃねぇぞ。
[返す言葉は、どこか、呆れたような響きを帯びて]
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