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[サーシャの左頬を包むように右手が添う。
指先から掌から伝うのは肌の感触。
けれど他の箇所と違い滑らかさとは遠い感覚。
ためらいなく触れられるのはそれが古いものであると感じるから。
柔らかな手つきで撫でていればサーシャの手が重なり動きが止まる]
――…痛い?
[涙声に思わずそう声を向けるのだけど、ややして聞こえたのは感謝の言葉]
あの時、迎えに来てくれてありがとう。
最期の願い、覚えていてくれて、ありがとう。
[オリガが死んだその少し後、大浴場での事を思い出し
あの時は言えなかった言葉を伝える]
泣いているあなたの涙ぬぐえないのがかなしかった。
泣かせてしまうことになったのが、かなしくて。
[子供のままでいたのはその後悔もまた大きく]
[膝ついたままの姿勢で、もう片方の左手が右頬を掠めて
サーシャの耳朶の後ろへと宛がわれる。
優しく引き寄せる力が加わり胸元へと導くは
泣きじゃくるこどもにするのと変わらぬ所作で]
ため込むと苦しいから――…
思い切り、泣いてください。
[少女の頃とは反対の言葉を紡いだ]
こうすれば誰にもみえませんから。
[包むような言葉と動きを向ける]
[『鬼』となり、コエの繋がりを持つ以前から、思考が近い、というのは感じていた。
だから、あえて突き放そうとするその想いは、知れる。
──もし、自分があの立場にいたなら、きっと、同じ選択をするだろうから。
だからこそ──届かぬというのを差し引いても、責める言葉は紡がれず]
……無理しやがって。
[紡がれるのは、ただ、呆れを帯びた呟き]
[三階へと戻る背。
二人のどちらも気にかかるものの、一先ずはとそちらを追って。
かつて喰らった女主人に向けて紡がれる言葉。
そこに感じるのは、揺らがぬ決意。
わずか、目を細めて、それを聞いて。
けれど、その場では何もいう事なく。
次に移動した先──己の骸へと語りかける言葉に。
はあ、と大きく嘆息する仕種をひとつ、落とした]
……そこは、気にすんなってのに。
先に約束破ったのは、俺なんだから。
[彼女らと共に生きる事よりも、己を狩ろうとする男に対する事に全てをつぎ込んだ。
そして、結果として、置き去りにして、哀しませて]
だから、それも。
……気にいらねぇのは確かだけど、文句はいわねぇよ。
ダシにされた事で、借りは返した、って事にもなるんだし。
[骸に握らされる髪。それと共に、告げられる決意]
……お前が自分で選んだんなら、それをとやかくは言えねぇさ。
[それに対して言えたのは、そんな言葉。
届かぬとわかっていても──抱えて持っていく事はできない、から。
だから]
…………。
[呼んでほしかった、という願い。
それに、僅かに苦笑して]
そう、思うんなら、もっと早く教えろっての。
……知らなかったら、呼びようがないんだから。
[呆れたような呟きを落とし、それから]
……理不尽な状況での、理不尽な繋がりの『仲間』だったけど。
俺は、お前らが一緒で……良かった、よ。
[コエはもう届かない。
わかっていても、言わぬままにはできない言葉を、生きていた時と同じように、コエにのせる]
……ありがと、な。
メーフィエ。
……アレーナ。
[小さく紡ぐ。手にはいつしか、骸が握るのと同じものが現れて。
微か、笑んで、それに唇を触れた後]
……さっあてぇ、と。
[上げる声は、愉しげな響きを帯びた、軽い調子のもの]
旦那がお待ちだろうし、そろそろ、行ってやろうか、ねぇ?
[く、と漏れる笑みにあわせて歪む口の端。
象られるのは、艶やかで獰猛な、笑み。
狩人が永遠に己を追い、狩ると言うのであれば、青は永遠に牙を剥き、抗い続けるのみ。
平穏な眠りなどは、自分には似合わない、とわかっているから。
堕ちる先、終わらぬ輪舞をただ、愉しむだけ。**]
― エントランス ―
[此処は『鬼』の居る場所だとアレーナ>>310は言う。
そんな『鬼』から返ってきた頷きは、生き残ったふたりが共には在れぬということを示すもの。
そして、そのふたりが「仲間」だったということも――。]
……そうだね。
「仲間」だって思ってたのも、『ゲーム』の中でのこと。
今はもう、貴女とあたしは「仲間」じゃない。
[「偽る必要」とはそういうことだと、メーフィエは己に呟く。
ほんの少し、泣きそうに瞳が震えているのが自分でも判ったけれど。
それ以上は、何の感情も面に表さなかった――堪えた。
目を伏せるアレーナ>>311の表情も、何の感情も感じさせないもの。
そんな彼女が、やはり無感情な響きで続ける言葉を、メーフィエはただ黙って、聞き遂げた。]
うん。覚えてるよ。 ――――…、
[彼女がベルナルトに借りを返す心算でこんなことを口にし出しているなどと、メーフィエには知る由は無かった。だから――。]
[「人」としてゲーム盤を去るということ。
それは他の者と同様に死を以て為されるもの、という可能性。
もし「仲間」であることさえも初めから嘘だったならば、それも大いにあり得ることだった。
騙していたのはアレーナだけでなく、おなじ『鬼』のベルナルトもそうだったのかもしれないと。
見えざる霊の眼差し、そしてその本心にまで気づくことないまま、思う。]
バカみたい、あたし。
一緒に生き残る心算で、ここまで来た、のに。
[小さく哂い浮かべた口許と、両目に滲みだす涙。
理不尽さと悔しさから涙が滲んだのだと、メーフィエはこの時薄らと思った。
それ以外の理由なんて、この時は、意識しなかった。]
酷い人、だよ。
[何時か女主人に零したのとおなじ言葉を口にしながら、アレーナ>>350がゆっくりと距離を詰めてくるのを、ただ瞳震わせながら見つめた。
『ゲーム』が終わり全てが決した今、メーフィエの手が再び剣の柄に届くことは無く。
ただ、この場での死を、思った――けれど。]
え、………?
[胸に刃が立てられることは無く、ただ頬を緩く撫ぜられただけ。
そして刈り取られたのは命では無く、少しだけ長い髪の一房。
その挙動の一つひとつに、微かに身が震えたのを覚えながら。
けれど避けることも儘ならぬまま、事が終わるまでその場に縫い止められていた。]
……どう、して、
[――あたしを殺さないの?髪なんて持っていくの?
――そんな風に、優しく笑うの?
用は済んだと告げるアレーナに対して問う声はか細く、踵を返す彼女を引き留めるまでには至らない。
こうして、メーフィエはその場にひとり残された。]
[ふっと、冷たい風が柔らかく触れたことに気付いた。
そっと振り向いてみれば、扉が開いている>>#2のが見えた。
降り続いていた筈の雨音はもう外からは聞こえては来ず。
ただ、出て行けと促すかのようにそこに在る扉と、その先の闇を、暫し見遣った。]
そうね。そうだよね。
あたしは、もう此処に居る理由なんて、ないん、だ。
雨ももう止んだんだ。今、出ないと――。
[外の冷たさに、毛皮のコートを部屋に置いてきていたことを思い出す。
この屋敷まで逃げてきた折に、持ってきたただ一つの荷物。
それを取り返すために、一度、二階の客室まで駆けあがった。
そしてコートを手に、再び階段まで戻ってきて、
――振り返らずに、エントランスまで、駆け下りた。]
[故郷を追われ、小物のぬいぐるみだけを抱えて、ひとりぼっちで当ても無く逃げてきた幼い少女のように。
メーフィエは毛皮のコートをぎゅっと抱きしめながら、屋敷の外に出て行った。
乾ききった筈のコートが、ひどく、ひどく濡れているのを感じたけれど。
辺りに漂う霞が、そんな涙痕も紛らわせてくれると。そう、思った。**]
[問う声>>468に返すのは、否定を含んだ首の振り。
緩いそれは肌に添えられる手を外すには程遠いもの。
僕が紡いだ感謝に、オリガからの感謝が返って。
彼女が抱いた悲しみが紡がれる。
ないていたのは僕だけではなかった。
オリガもまた、僕を気にしてくれていたのだと。
それを知り、心がまた軽くなる]
───…… っ …──
[僕の右手に添えられていたオリガの左手が、僅かに右頬を滑り首の後ろへと。
引き寄せる力に抗わず居ると、その辿り着く先>>469にほんの少しだけ息を呑んだ。
そうして紡がれる、僕を包むような言葉。
態勢を気にする間も無く、包まれた優しさに僕は一度大きく息を吸い込んだ]
…ふ …… く … ぅ あ ……
[大声で泣くことは無かったけれど、もう言葉を発するのも難しいほどの嗚咽を零して。
僕は両腕を、縋るようにオリガの背へと回し泣き続けた。
何度も、何度も。
心に閊えていたものを吐き出すかのように]
私が帰ることを望まれている場所はないから。
光の中に戻れる人達を見送って。
私は、ここに残ります。
[私は、ゆるやかに、微笑う]
ここで意識が消えるまで。あるいは。
あなたと一緒に解放されて、還るまで。
[一人は心細いから、と、私は彼の顔をじっと見つめた]
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