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……お、と。
[呼びかける声に、遠くへ行っていた意識は再び現実へ]
やあ、こんばんは。
大変というか、一応、これが仕事だからね、俺の。
好きでやってる事でもあるし。
[くすくすと笑いつつ返し、出されたグラスに口をつける。
ハインリヒがやって来たならそちらに向けて軽く会釈を。
もっとも、返礼は余り期待していないが]
[続いて入ってきたハインリヒにも軽く挨拶をして。
次のパンをぱくりと食べつつ、再びエーリッヒの方を向く]
そーだよね。何でも仕事って大変だし。
仕事しなきゃ、飯食っていけないんだもん。
[笑いながら、手元のパンを軽く持ち上げた]
働かざる者食うべからず、とは、よく言ったものだよね。
[ティルの言葉に頷いて、つまみのチーズを一口。
作曲という自身の仕事が、古くからここに生きる者からはそう見なされていない事は帰郷してからの3年で思い知っているためか。
掠める笑みは、やや苦笑めいていたが]
[日暮れの道をずんずんと歩いていく。
すれ違う人が見えれば笑顔で挨拶をしたが、それも人がいなくなれば、半分怒ったようなむくれ顔に戻ってしまう。]
もうっ。戻り次第お夕飯は作ります、ってきちんと言っておいたのに。どうして私の作ったものは食べてくれないのかしら。
[いっつもそうなんだから、と今度はどことなく悲しそうに俯き。かと思いきや瞬時に顔を上げる。]
違う違う、私のせいじゃない。
……えーと、私のせいかもしれないけどそうじゃない!
ネガティブ反対。前向き前向き。
[よし、と掛け声をかけて酒場の扉を開けた。]
[こつ、こつ、こつ。
工房の中で加工・研磨の音が鳴り響く。
今まで積み重ねてきた技術を使い、割り当てられた原石を宝石へと変えて行った]
……………。
…全部、ブラック、かな。
[磨かれたそれは黒色、濃青色等の暗い色を示した。
残念ながら、プレー・オブ・カラーと呼ばれる部分はほとんど無かったが]
……ま、この原石だとこんなもんかな。
でかいのだとまた違うんだろうけど。
[言いながら視線を親方である技師へと向ける。
技師は丁度大きな原石を研磨しているところだった。
見る見るうちに宝石へと変わっていく原石。
磨かれたそれもブラックオパールと呼ばれるものではあったが、ユリアンが磨いたものとは違い、その中に閃光のような輝きが見て取れた]
……あんなのも、手がけてみたいよなぁ。
[ぽつりと漏らされたそれは、普段の気だるさは含まれておらず。
羨望の色が濃く滲み出ていた]
エーリッヒ様っ、探しましたよっ!!
[わざと大きな声で、よく見知った背中に言葉を投げつける。
本当は探してなどない。最初からここだと判っていたのだから。
けれど、それを認めるのは何となく癪だった。
例え、これがもはや毎度のことであったとしても。]
どうして家にいらっしゃらないんですか!
お昼ごはんはちゃんと食べたんですか?
[と、エーリッヒと談笑していたティルに気付き、丁寧に会釈する。またエーリッヒに向き直り。]
お夕飯も用意するって、言っておいたじゃないですか。
どうしてここにいらっしゃるんです?
[エーリッヒの苦笑めいた表情には気がつかずに、続いておかずのソーセージをぱくり]
そーそー。いい言葉だよね。
俺、馬鹿だから兄ちゃんの仕事がどんなもんかよくわかってねーけど。兄ちゃんも大変なんだよねー。
[そこへ酒場のドアを開けて、大声をあげてやってきた女性の姿を見とめる]
ユーディ姉ちゃんこんばんはー……って。またエーリッヒ兄ちゃん、姉ちゃんほっぽらかして出てきたんだね…
[いつもの事なので、呆れ顔で2人の様子を眺めている]
[扉の開いた気配に、また誰か来たか、と呑気に考えていた所に飛んできた、声。
表情がほんの一瞬引きつったのは、ティルには見えたかも知れないが。
声の主を振り返る時には、そんな名残はどこにもなく]
やあ、ユーディ、お帰り。
……昼か……昼は、いつの間にか過ぎていたんだ、うん。
[この点、嘘は言っていない]
で、我に返ったら、君はまだ戻っていないようだったし。
お使いで疲れているのに、無理をさせたら悪いと思ったのと、あと、気分転換に出てきたんだよ。
[にっこりと、向ける笑顔は無邪気とすら見えるかも知れない]
[サイズが小さく、数も多くないために、技師よりも早く仕事が終わるのは道理で]
……分かってるよ。
晩飯、貰ってくれば良いんだろ。
[言われる前に技師に言い、代金を貰って工房を出た。
向かう先は村中にある宿屋兼酒場。
工房は鉱山麓に構えているため、少し歩くことになる]
……めんどくさ。
[ぶつくさ文句を言いながらも、宿屋へ向けて歩を進める。
腹が減るのは自分も同じだし]
大変だけど、遣り甲斐はあるよ。
目に見える成果を出すのが難しいから、大きな評価は期待できないけど。
[引きつりは一瞬、ペースを取り戻せばティルに答える態度はいつもと変わらず。
それでも、呆れ顔を向けられると、ほんの少し、心外な、と言いたげな表情を覗かせ]
ほっぽらかし、というわけではないんだけどなぁ。
[そこだけは反論した]
[ぶらぶらとだるそうに歩を進め、ようやく宿屋に辿り着く]
……女将さん、何か適当に。
[宿屋に入るなり注文。
持ち帰りだというのを言わずとも、向こうで用意してくれていることから、この光景もいつものことだというのが見て取れるだろう]
……なに、痴話喧嘩?
[カウンターに凭れながら言い合う男女を見、晩飯準備中の女将に言葉を投げかけたり]
いつの間にか、って……。
[呆れ顔を隠そうともせずに、はあ、とため息をつく。
何か(主に作曲だが)に没頭すると、他のことを忘れてしまうこの主人の癖は何とかしたい。本当に、いつか何とかしないといけないだろう。]
無理だなんて、そんなことはありませんから。
それが私のお仕事なんですから、そんなことに気を遣わないでください。
[純粋な笑顔を向けられれば、困ったように返した。
主人の言葉を素直にそのまま信じている。]
気分転換は良いことですけど……。
ええ、エーリッヒ様は楽譜や音や記号のことで頭が一杯なんです。私の作ったごはんのことなんて考える余地もないんですよ。
[ティルには大げさに頷いてみせた。]
どこをどう見れば、痴話喧嘩になりますか。
[投げかけられる気だるげな声に、至極真面目にこう返し]
うん、いつの間にか。
[呆れ顔の影でユーディットが固めている決意など、知る由もなく素で頷いた]
いや、そうかも知れないけれど、あちらまでの使いは大変なんだしね。
無理を重ねて、具合を悪くしたら大変だから。
[にこにこと。笑いながらの言葉は、一応は真意も含んで]
気分転換にでも出ないと、ピアノの前に根を張りかねないからね、俺は。
へー。成果だすのが難しいんだ。
俺がなかなかいい原石見つけられないのと同じようなものかな?
[スープをこくこくと飲みながら、エーリッヒの反論の声を聞いて]
はいはい。
[気のない声で返事を返した]
ユーディ姉ちゃんのご飯の事を忘れてるなんて、もったいないよなあ。
[ユーディのご飯の味の事は知らないので、そうつぶやいた]
[ドアが開く音に気がついて、そちらを向く]
あ。工房の…ユリアン兄ちゃんだよね、こんばんはー。
[見知った顔を見つけて、挨拶をする。
そして、ユリアンの『痴話喧嘩』という声に、うんうんと首を縦に振った]
[見知った顔を見つければ、ティルに対して「…よ」と片手を上げて]
……男と女が言い合ってたら、痴話喧嘩にも見えるって。
[常の表情の乏しい顔でユーディットとエーリッヒに返した]
自分がいいと思っても、他者が皆そう思うとは限らない。
そういう意味では、原石探しにも通じるのかな。
[ティルの言葉に、緑の瞳をゆる、と瞬いて呟く。
その後の気のない物言いや呟きには、また少し、引きつったりもしたが]
見えるといわれても、違うとしか。
[ユリアンへの突っ込み返しは、やっぱり真面目だった]
私はちょっとやそっとのことじゃ倒れませんよ。
お気遣いは嬉しいですけど、それじゃ私がいる意味がなくなってしまいます。
私みたいなのを雇ってくださって、感謝してるんですから……ごはんぐらい、作らせて下さい。
[真面目な顔でエーリッヒに頼み込む。]
そうですね、このままだとエーリッヒ様はピアノと心中しかねないと思います。
[諦めたように同意する。]
[ティルの言葉には嬉しそうに]
そんなこと言ってくださるのは貴方だけですよ。
そうだ、今度何かご馳走しますね。
[手を胸の前で合わせて、笑って言った。]
[次いで、ユリアンの無表情に近い顔には首を横に振り。]
男と女と言っても、私はエーリッヒ様に雇われている者ですから。そういうことはあり得ないです。
……ふーん。
なんだ、詰まんないの。
[エーリッヒとユーディットからの言葉にそんな言葉を言いつつ。
やり取りの間に準備が出来た晩飯を、女将から貰って代金を払った]
…ところでティル。
今日も原石持って来た?
[視線をティルに向けて話題転換]
いやいや、助けられているのは俺の方ですから。
[一人で住むには広い家、という事は、掃除などの維持はそれなりの労働。
そこを補ってくれるユーディットの存在は、それだけで十分ありがたいのは事実。
とはいえ]
……まあ、取りあえず、今日は遅いし。
一緒にここで済ませて行こう、うん。
[頼み事はしれりと受け流した。
最後の同意の方は、あはは、と笑って誤魔化して]
9人目、医師 オトフリート がやってきました。
…あ、しまった。
[読み終わった本を閉じ、顔を上げて呟く。
角灯の油は残り僅かで頼りなく炎が揺れる]
少しだけのつもりが。
また医者の不摂生と笑われてしまいますね。
[やれやれと立ち上がりながら肩を叩く。
寝台の上に放り出してあった上着を羽織って外へ出る]
まだやっている時間ですよね。
[村の中心にある酒場へと向かう]
エーリッヒ兄ちゃんのお仕事って難しそうだねー。俺にはよくわかんないけどさ。
[相変わらず真面目なエーリッヒに苦笑しつつ]
わー、姉ちゃんのご飯!楽しみにしてるっ!
[日銭を稼いで生きている少年には、食わせてもらえるだけでうれしいものだ。笑顔で返事をした]
[スープを飲み干していれば、ユリアンの声が聞こえて、そちらを向く]
うん。今日はちょっといい石が掘れたから持っていったよ。狭い坑道だったから、俺みたいな身体のちっちゃいガキの方が、いい石取れるんだよね。
[へへと笑いながら、カップを置いた]
[実のところは何か面白いことがあれば、とそれだけの意味で詰まらないとか言ってたり]
……あの一番上に乗ってたやつか。
親方も褒めてたな、あれは。
…俺に回されたのは小さいやつばっかだけど。
…狭い坑道潜り込むのは良いが、出られなくなったりしないように気をつけろよ。
落盤が無いとも限らねーし。
[ティルの言葉にそう投げ返す。
空腹が頂点に達したのか、自分の分の晩飯を少しずつつまみ始めた]
でも、……
[尚も言い募ろうとするも、それはエーリッヒの受け流しで有耶無耶になってしまい]
……そうですね。もうエーリッヒ様は食べちゃってますし。
それじゃ、私も食事の方お願いします。
[すみません、と女将さんに頭を下げて、椅子に腰掛ける。
今更家に戻って自分の分だけご飯を作るというのも味気なかった。]
ええ、それじゃ家の方にいらっしゃい。
エーリッヒ様もたぶん、私と二人だけでご飯を頂くのに飽きてらっしゃるから。
[ティルに笑顔で返し、ちら、とエーリッヒを見やる。ティルが来ればもう夕飯から逃れることは出来ないだろう。]
[そんなことをしつつ、ユリアンとティルの遣り取りには興味深そうに聞き耳を立てていて]
ユリアンさんの言う通りです。あんまり危ないところは行っちゃ駄目ですよ。
[なんて、ティルに注意したりする。]
まあ、難しいと言えば……。
[ティルの言葉に、考え込むように首を傾げ]
そう、だね。
上手く行く時は本当に綺麗にイメージができるけど。
どうにもならないときは、どうにもならないしなぁ……。
[ため息混じりにぽつり、と。
今が正にその、「どうにもならない」状況なのだが]
[ユーディットがティルに向ける言葉には、何も言わなかった。
その時が来たら来たで、必死で考えるのだろうけれど]
[酒場の扉をノックする。
それからゆっくりと扉を開けて中へと入る]
こんばんは。
少々遅くなりましたが、食事をさせていただけますか。
うん。今度ご飯食べに行くね。楽しみにしてるー。
[ユーディに招待されて、うれしそうに返事を返しつつ。
ユリアンの声にうれしそうに]
わー!親方さんも褒めてくれたんだ、よかった。
いつかユリアン兄ちゃんにも、俺の採ったいい石加工してもらいたいよなー
[そして、ユリアンとユーディに注意されれば]
うー。気をつけるよ。
けど、ちょっと危険なとこの方が、いい石取れるんだよなー。
[小さな声でぽつりとつぶやいた]
[ドアが開く音に気がついて、そちらを向く]
オト先生だ。こんばんはー
[笑顔で手を振った]
10人目、青年 アーベル がやってきました。
[細身の青年と思しき影が夜空の下を歩いている。こつりこつりと硬質な、ゆっくりとした足音をたて、人の姿も疎らな村の中を進み]
……。
[やがて辿り着いたのは、灯りの漏れる宿屋でもあり酒場でもある店の前。その看板をゆらりと見上げて]
[やがて運ばれてきた食事に、女将さんにお礼を言って食べ始める。エーリッヒの独り言のような呟きに対しては肩を竦めた。]
どうにもならないときは、そこで少し休みなさいっていう誰かからの合図なんですよ。
エーリッヒ様の場合、上手くいくときは本当に上手くいく、ってことなんですから、焦ることはないんです。
[言ってから、主人に対する言葉ではなかったな、と気付く。
慌てて]
……と、私は思います。
[少しだけ取り繕ったところで、扉のノックが聞こえて振り向いた。]
先生、こんばんは。今までお仕事ですか?
[ちょっと驚いたように目を瞬かせる。]
[早めに訪れたお客が帰ってから、自分に客入りはなかった。
同じ場所で働いている姉さんらには何人か客がついているようで、時折艶のある声と、古木の軋みが耳に届いた。
それをぼんやりと聞ききながら窓の外を見る。空にはちかりと星が昇っていた。
暫くぼんやりと眺めていたら、扉を叩く音がしたので内側から開けた。お客かと思ったのだが。]
あ、女将さん…。
………。
…そうですか、はい。わかりました。
[女将から今日は早めに切り上げるよう言われ、素直にそれに従う。
その替わりに明日一番に、自分を気に入っている老人の元へと行くように言われ、一瞬沈黙したあとこくりと頷いた。
老人はいわゆる彼女にとっての上客だが、あまり良い客とはいえなったからだ。それでも嫌な顔だけは、しない。]
それじゃ食事取ってきていいですか?
夕飯食べそこねたから。
[女将の了承を得たあと、一人先に娼館を出て、女将の親戚がやっているらしい宿屋へと向かった。]
[オトフリートの姿が見えれば、会釈を返す。
修行の合間、怪我をすることもあるため、世話になることもしばしば]
……俺にはまだまだ任せられないってさ。
もう4年もやってるってのに。
…いつか加工させてやるとは言ってるけど、どれくらい先になることやら。
[ティルの言葉に肩を竦めながら返した。
もぐりとパンの欠片を齧り、租借。
ぽつりとティルが漏らした言葉には、租借したパンを飲み込んでから]
…気持ちは分かるけど。
危険だと、入り込む人が少ないから、良いのが残ってるんだろ?
……けど、命には代えられないし。
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