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そっ!ご飯。夕ご飯……には遅いから、夜食?
[勧誘から一分の空白を物ともせずに、ニコリと笑みを浮かべて。
ほぼ引っ張るような形で相手の手を握れば、脳内勝手に道連れ決定。
…もしこのまま着いていってしまえば、巻き添え決定だろう]
よーし、皆でご飯だー!ベアちゃんも行くぞー!
ユリアンにぃ、何処に食べに行くのっ?
[皆で、との言葉に歩を進めつつも、
何処へ行くかは知らなかったらしい。行き先を問い]
[…人が増えてきた気もするが、今座っている所は少し道から外れているし、腰も掛けれるし…花火を見るにはなかなかの特等席である。
ホットドックを食べ終えると、その包んであった紙を畳んで丸め…]
…
[ふと、ここ数日で見慣れた少年が視界に入る。
…立っていて辛くはないだろうか。
おーい、と声をかけるも、この喧騒じゃ届くかは分からなかった]
[ベアトリーチェの言葉に、一つ、瞬いて]
あー、舞姫かぁ。
あ、でも、どーせ広場に行くんだし。
儀式もすぐには始まらないはずだし、まずは腹ごしらえしとこーぜ?
[ぽふ、と頭を撫で。
それから、リディの問いに]
あー、いつもの酒場。
あそこが一番味がいいからなっ。
[にぱ、と笑って言い切った]
空?……あぁ、花火ね!
[ベアトリーチェの言葉に、上を見上げて。
納得したように一つ頷けば、少女の頭を一撫で]
じゃあ、後でおいでねー?
風邪を引いたり、迷子にならないように気をつけて、
知らない人には、物をもらってもついていったりしちゃダメだよ?
物……は、貰ってもいいかもしれないけど。
[あれよあれよという間に片手を引っ張られる。しかし少女のぼんやりとした頭に状況は浸透していない]
夕御飯…じゃなくて、夜食なの?
ああ、でもリディ!
[少女の瞳に初めて不安の影が過る]
こんな時間に食べたら、太ってしまうわ!
[大問題らしい]
[人波に暫し圧倒されていたが、上空に光を感じて空を仰ぐ。
途端、光に遅れて走る音]
花火……また、盛大だな。
[そう言ってまた、表情が緩む。
消えた華を追うように次々と火の華は天上を彩って]
[リディの言葉に、子供はこくこくとうなずいた。
何か少し、わたわたしている。]
大丈夫です。
迷子になったら、施設に、戻ります。
風邪も、気をつけます。
やー、うん。もう大丈夫大丈夫♪
[へらっと笑って勝手にアーベルの隣の席へ。]
あー、かーちゃんがよろしくってさ。お礼くらいしとけって言われた。
[たぷんたぷん言ってる練乳の包み(中にはソーセージの入ったドーナツが漬けてある)を手渡してみたりとか。]
りょーかいです、ユリアン隊長!
リディ隊員、ただいまより酒場に向かいまーす!
[敬礼の形で右手を額へ添えれば、
ミリィの手を握ったまま酒場へと向かう道を歩みだす。]
だいじょーぶ!ミリィは十分痩せてるし。
ってゆーか痩せすぎだから、むしろもうちょっと食べないとダメ!
あたしお昼から何も食べてないから…順番的には、夕ご飯?
[……正しくは、大量の間食が入っているのだけれど]
[花が闇に消えた一瞬、視線を外す。
人込みから少し外れたところに、見覚えのある顔――というか、マフラー姿。イレーネ、と言っただろうか]
なかなかよさそうな場所、のように見えた]
[人込みの中を通り抜け、そちらに足を運んで]
君も、来ていたのか。
[声をかける]
[一人で残る、というベアトリーチェに、ちょっとだけ眉を寄せ]
ん、まあ、お前はしっかりしてるから、大丈夫だろっけど……。
[それでもやっぱり心配な訳なのだが]
まあ……だいじょーぶか。
この村で、施設の子に手ぇだしたらどうなるか、しらねぇヤツはいねーだろーし。
うん、風邪引くと折角のお祭りも楽しめないし。
迷子になったら、ちゃんと施設に帰るんだよー?
…っと、おろ?
[フルーツ飴の屋台へと駆け込んだ少女の様子を見て
んん?と首かしげ]
[彼女を捕獲した祭事実行委員いわく。
――衣装合わせのお時間をいただいきたい、らしい。]
えっ、でも、まだ私……ご主人様を探…っ!
[先に別荘に行ったが入れ違いで、服のサイズもわからないと言われたらしく。
絶対に逃がしません、とやたらと元気なおばちゃ…もとい、婦人に引きずられて。
ずるずるずる。]
ていうか、誰が隊長だっ!
[お約束の突込みをしつつ、自分も歩き出し。
少女たちの会話にやれやれ、と肩をすくめる]
……いや、お前は少し考えた方がよくね?
[昨日の様子をふと思い出して、ぽつりと]
[馬は存分に楽しませた。自分がバテるくらい。
だからもう暫くは自分の好きなように動いたっていいだろう。
さて、何をしようか]
[そんなことを悩みながら酒場の脇に突っ立ってるでかいのが一人。
はっきり言って邪魔でしかなさそうだ]
[ぁ、気付いたのかな?
…実際は自分の声に気付いたのではないとしても、すぐに気付いてくれたのは少し嬉しく]
うん。始まりは花火…そして、ね。
舞、って決まってるから。
[小さく笑むと、自分の隣のレンガを軽く叩き]
…見て行くんなら、座らない?
[苺飴を手に持って、子供は首を傾げる。
苺にしたのは失敗だったかもしれないと、
少し思ったかもしれない。]
大丈夫です、無理しません。
[にこにこと笑う。]
大丈夫、かしら?痩せ過ぎ?ほんとに?
[なんだか自信たっぷりに言い切られてしまったので、少女はとまどいながら、手を引かれるままに歩きだす。ちらりと隣のユリアンの顔を見上げたのには気付かれたろうか?]
[勝手に隣の席に腰を降ろしたエーリッヒに眉を顰め
静かにカツレツをエーリッヒの手の届かない反対側に逃す。]
……本当に大丈夫なのか…?
[頭が大丈夫そうじゃないのはいつものことだけど]
あんまり、おふくろさんを心配させるなよ。
[そう溜息をつきつつ、とりあえず紙袋を受け取る。
受けとれば”たぷん”とする紙袋に首を傾げ中を覗き見る。]
[そこにはコンデルスミルクでふやけて剥がれた衣と
丸裸になった棒が刺さったソーセージが1本]
………………嫌がらせか?
[ちら、と見上げるミリィの視線には、何気にそちらを見ていた事もあって一応気づいてはいたけれど]
……?
[多分、意味があったとしても、何もわかっていない。
相棒が、呆れたようにきゅう、と鳴いて、頬をてちり]
や、ほら。おまぃさん甘いもの好きだし?
[さらっと。]
あー、俺はキャベツとソーセージの煮込みー。
キャベツてんこ盛りで。
[マフラーを解きつつ注文。]
ミリィはだいじょーぶっ!
というか、逆に痩せすぎてて大丈夫ー?って気分。…ちゃんと食べてる??
[僅かに眉を寄せつつ。確かめるようにミリィの腰周りに腕を伸ばしながら問い。
ベアトリーチェが苺飴を手に笑って言えば、その言葉に大きく頷いて。
手の中の苺飴に、一瞬だけ視線が釘付けになったかもしれない]
そりゃー引率者のユリアンにぃが隊長ですよ!
それで、副隊長がヴィントね! ……あ、逆でもいい!
[ちなみに、ユリアンの「考えたほうが良い」という言葉は
華麗に彼女の耳を通り抜けたようだった。]
これが、妖精祭りの始まり、なのか。
[……悪くないと、小さく。]
ふむ。
立ったままよりも、そちらの方が楽しめる、か。
[僅かに、思考。しかし、興味が勝ったか]
そうしよう。
[手元の、食べかけのりんご飴をくるりと回して。
一応、レンガを払ってから、其処に腰掛ける]
[俯くミリィにまた、きょとん、として]
……どした?
祭りの熱気にでも当たったか?
[どこまでも素で聞いている。
相棒が、処置ナシ、と言わんばかりにへしょった]
ていうか、リディ、あれだ。
人にゃそれぞれ見合った体躯っつーもんがあるんだから。
無理に進めるな、な?
[ミリィとじゃれる?様子に苦笑しつつこんな事を言って]
……逆でもって、なんだこら。
[最後の一言には、さすがにむぅ、と]
甘いものが好きなのと悪食は断じて違う
[額に手を当てて盛大に溜息をつきつつ
…溜息でコンデルスミルクの表面がちいさくタプン。
いっそ、となりの金髪に「病み上がりに体力つけろ」と
この紙袋の中身を流し込んでやろうかと思案]
ぇぇ。そう。
毎年、使えるお金が、増えてるかは知らないけど…
どんどん、凄くなってくわ。
[小さく頷くと…また一つ花火は上がり…]
んー、座ってる方が、疲れない、でしょ?
人混みの、中で…立ってるのも、辛いし。
[隣に腰掛けるミハエルの手に林檎飴があるのを見ると小さく微笑み]
…楽しんでるようで、何より。
[結局は目覚める要因となった空腹を満たそうかと。
この酒場の食事も美味いけれど、やはり祭りなら出店だろう]
[白い姿はふいと人波に乗り、適当に屋台を物色を始める。
人波に乗り過ぎてまた迷子になるだろうことは*今は忘れて*]
[少し目を見開いて]
[それでもそのあどけない笑顔に、口許は綻んで]
…そう。
[ベアトリーチェの目線の高さまで屈んで、頭を撫でようと]
[飴を持ちかえ、右手を伸ばした]
僕の、きょうだい。
[子供は、口の中で呟いた。]
妖精になったきょうだいが、
僕をあわれに思ったのかなぁ。
[言葉は、子供の口の中だけに止まった。
子供の頬笑みは、いつもより、幸せそう。]
えと…そんなに不健康じゃないと思うわ。
森で野宿しても平気だし。
[相変わらず、少し戸惑い気味だったが、明るい友達の声に励まされるように、少女の顔に微笑みが戻る]
ヴィント隊長…素敵かも。
[少女は夢見る瞳をネズミに注いだ]
[伸ばされた手を、おとなしく受け入れる。
子供の金色の髪が、優しい人に従って、
さら、さら
零れる。震える。]
ええと、あのね。
ノーラさん。
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