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―廃墟中央部。一際高いビルの屋上―
ん〜。やってますね〜。やってますね〜。
[ビルの派手な爆音。森の方向から二つの力の衝突。
それを遠くから確認するように屋上に立ちながら、帽子から出したリンゴを齧る]
しかし…見渡せるわりにあまり把握は出来ませんね〜
[そりゃ当たり前である]
―廃墟・建物の屋上―
[噴き上げる炎が起こす風に青の髪が弄られる。
幾らその内に鎮火しようとも、炎という力は侮れない]
清めの炎、かな。
[崩れ落ちることはない。
半端に終わるソレは廃墟を悪戯に傷付けるだけで終わるのだろうけれど]
[不意に肘をついて体重を掛けていた屋上の手摺を持ち直す。
床を蹴れば細い鉄の上で倒立をするような体勢に]
[どうっ]
[今先程まで立っていた足元を炎が焦がす。
火災現場から飛んで来たものではない]
…久しぶりですね、こんなところで会うなんて。
[逆さまの朽葉色が瞬く。
炎を放った相手、銀色の髪を持つ男に]
『うん、僕も驚いたよ』
[男は柔らかく、先程の攻撃を放ったことすらも忘れたように笑んでいた]
『そうしてると「吊られた男」そのものだね。
君には似合わない気がしてたけど、そうでもなかったのかな』
はは、…俺もどうして選ばれたのかわからないんですけどね。
[手摺を弾くように跳び上がる。
空中で回転をこなし、再び手摺の上に正立で着地をして]
貴方も似合いませんよ、「皇帝」なんて。
どちらかと言えば「魔術師」じゃないですか?
ねえ、――「焔の支配者」?
[双方の口元に笑みが浮かぶ。
傍から見れば穏やかなソレなのだろうけれど]
[鏡像のようにそれぞれが片手を薙ぎ払う。
軌跡に残る複数の短剣と炎]
[ どぉ ん ]
[背中側の火災現場から響く爆発音。
戦闘開始を告げるのはソレで充分だった]
[放つタイミングは同時。
短剣は炎を切り裂き、炎は短剣を包み溶かした]
[同時に手摺を蹴って肉薄する。
眼前で見開かれる深い藍色に、にこやかな笑みを返して]
残念、checkだ。
[勢いを殺さずに身体ごと突っ込む]
[魔法を得手とする男は腕力の方はからっきしで、体当たりを耐えられる筈もなく無様に吹き飛ばされ床に転がり。
勢い良く振り下ろされた右足に胸部を押さえ込まれた]
「あの時」は遠くから撃って終わらせたから、知らなかった?
[鈍い音が足裏から響く。固い靴裏と肋骨とが擦れる音]
ま、とりあえず。
[握り締められていた男の拳。
開くと同時に強大な炎が膨れ上がるが]
[知っていたかのようにその掌の中央を短剣が貫く]
寝ていてくださいな。
[苦痛に歪む男の眼前に生まれる短剣。
重力以上の速度を持って落下し――]
[ごぃん]
[眉間に直撃した短剣の柄で男はあっさりと気絶した]
…ほんっと、体力ないなあ。
戦法にも変化がないってのもどうかと思うけど。
[男の胸元から足を下ろし、長いマントを引っ繰り返す。
幾つかのポケットの中からカードを引き抜いて]
それじゃ、貰っていきますよ。
[『エンペラー』のカードを手に、朽葉色は楽しげに*笑んだ*]
―廃墟・その一角―
…さぁて、どうすっかなぁ。
[廃屋から出て暫くうろついて、もちろん不意打ちを受けぬように警戒などしながら。
ふとカードを眺めれば、既に何枚かのカードがその主を変えていた]
っと、こりゃのんびりもしちゃいられないかぁ?
[とは言いながらもやはり急いている様子はない。
うろうろしているうちに物陰に一つの影を見つけて立ち止まる]
んー?
ま、いいか、あまりのんびりしてて他のやつに持ってかれても困るしな。
[そう一人呟くと、その影に向かって静かに駆けていく]
[駆け寄って、ある程度間合いを詰めたところで空気の刃を一つ放つ。
それは目的の人物を掠めてその向こうの壁に小さな傷を作った]
はぁい、お嬢さん。俺と遊ばないかぁ?
[刃が掠めたことでこちらに気付いた影が、男を見て身構えるのにへらりと笑みを浮かべて、そんな場違いな言葉を掛ける]
『…風刃』
おー、俺の事知ってたのか。
光栄だね、そりゃ。
[目の前の女が通り名を呟くのににやりと笑って、じり、と一歩歩を進める]
それじゃ、ますます丁重にお相手しねぇとなぁ。
[笑う。それは獲物を見つけた獣の笑み]
[女が剣を抜き放つのを見て口笛を吹く]
また随分無粋じゃねぇ?
ま…こんなところで二人っきりなら…やるこたぁ決まってるよなぁ?
[口角を上げて。値踏みをするような視線を這わせて。
男が踏み出そうとするのを見るや、女が斬りかかってくる。
その間際、手首を返した男の手の内には漆黒のロッド]
…「いい声」聞かせてくれよ…なぁ!
[斬りかかる剣をロッドで跳ね除け、そのまま先端で相手の鳩尾を突く。
僅かに呻き声は上がるが完全には入らなかったようで、女はそのまま数歩下がって剣を構え直した]
おやおや、意外と身持ちが堅いこって。
そんじゃ、こっちから行かせて貰おうかねぇ…っと!
[言い放って、男は踏み込んでロッドを振り上げる]
[振り上げられたロッドを見た女は、それを受けようと剣を構えて]
[だが]
[女の手前で振り下ろされたそれから刃を一つ飛ばして、そのままロッドを地に突き立てると、それを軸にして体を浮かせて蹴りを放つ]
『な…っ!』
[最初の刃を避けた女は、次の行動には対応が遅れて、蹴りの直撃を受けた体は大きく飛んで壁に当たって落ちた]
ん、いい声。
[女の上げた呻き声に心底楽しそうに笑いを零し]
状況判断ってやつが甘いなぁ。
想像力が足りな…っとぉ!
[歩み寄ろうとした男に剣が突き立てられる。辛うじてそれを避けたが脇腹に僅かに赤が滲んだ]
まだ動けたとは、あんたもしぶといねぇ。
でも、あんまり時間掛けてる場合じゃなさそうだし…
名残惜しいけど終わりにしようかねぇ?
[ロッドを構え、軽く旋回させる。無数の小さな空気の刃が現れる]
…喰らいな!!
[そう言ってロッドを振り上げると、それは一斉に女へと降りかかりその体を切り刻む。
浅く浅く、傷は残しても決して致命傷にはならない、それ。幾つかは動けぬように要となる場を傷つけてもいたけれど。
もっとも数が数だけに痛みと出血はかなりのものかもしれないが]
…顔に傷をつけなかっただけでもありがたいと思ってくれよなぁ?
[崩れ落ちて呻いて、それでも睨むような目を向けてくる女に、男はそう言って肩を竦めた]
さぁて、っと…それじゃ、頂くもん頂いちまおうかねぇ。
[にやりと笑って、もはや動くことま儘ならぬ女の元に近づいて。
女は怯えたような目をして逃れようと身を捩る]
んー、いい顔してるねぇ。
でもな、俺はあんたの体にも、ついでに命にも興味ねぇんだわ。
殺しちまったらその「いい顔」がみらんねぇし。
俺が今興味あんのは…なぁ…。
[男は女の体に視線を這わせ、衣服の隙間から覗くそれを目に留めて、手を伸ばしてそれを女から奪い取る]
……『ワールド』か。
お前さんには過ぎたカードだったみてぇだなぁ?
え、『斬り姫』さん?
[最後の最後に女の名を口にして]
[手に入れた『ワールド』のカードを暫し眺めたあと懐にしまって]
まずは一枚、っと。
さて、次はどうなるのかねぇ?
[それはもう楽しそうに][笑って]
[男は女を振り返ることなくその場を*立ち去った*]
[そしてまあ、何がどうしたのか。あれこれなそれこれで――つまり]
廃墟でバーベキューもおつなものですねぇ
[言葉通りのことがおきてました。
まあ小規模に、さほど大きくもない七輪を使ってイカをやいたり。魚介を焼いたり。じゅーじゅー]
腹が減ってはなんとやらですもんねぇ
[昨日喋った男との会話を思い出しつつ呟く。]
─森の中─
……ふーん。
結構、動いてるんだなぁ。
[森の中を歩きつつ、小さく呟く]
に、しても。
いきなり験の悪いのに会っちゃったよねぇ……冷たいったら。
[水飛沫を掻い潜りながらの戦闘の後、という事もあり。
服や髪には濡れた後が残っていたり]
後で、街の方もう一回見て回ってみよ。
シャワーだけでも、使えたら嬉しいし。
[はあ、と零れ落ちるのは、小さなため息]
―森―
…あぁ、はじまりか。
誰にも会えないままより、全体を見れなかったのが問題だな。
[少なからず、この森の中に居る限りには、無数の武具があるに等しいが。
気配にそう悟くなくとも、回りの木々が教えてくれることもある。
道なりに歩めば川へと辿り着き、足を止めた]
――…。
[樹木に身を寄せ、対岸から紅のドレスを隠す。
紫紺の眼差しは、此処で初めて人影を見た。
そうして、隠れたこちらに、はっきりと相手の視点が向いたことをも]
[そこに一つ現る気配に目を向ける。そこにいたのは、このディエルフィールドを構築した。女性]
おや…あなたは〜『御霊狩りの星詠み』さん?
ご機嫌はいかがですかね〜?
ああ、私は今は相手しませんよ〜。次のときが来るまでは、ね
ところで…匂いにつられてやってきたのでしょうか〜
[矢継ぎ早に挨拶。やっぱり遠慮がない上最後のほうは失礼でもある]
[ざわ、と川の水が盛り上がり、矢の形を成して宙に浮いた。
弓なきそれは、一直線に飛び、隠れた樹木を打ち貫く。
隣の樹木へ駆け、樹木ごと貫かれるのを防ぐと、一度その樹木を掌で撫でる]
…なるほど、実戦とは、こんな感じか。
[口元に笑みをのぼらせ、荊鞭を左手に生み出す。
的になるように木々から一歩踏み出し、相手が生み出す矢を荊鞭で弾いていく]
…届きませんわね。
[眉根を寄せ呟く声は確実に届かない、そんな距離。
荊鞭も、また届かない。
幾度矢を弾いても、眼前にある川から無限の矢が再生されるのは理解していた。
多少なり片口や腕に傷を追い、それでもあえて身を晒したのは――…]
…ん。
[相手の背後を確実につく為に]
[先程撫でた樹木の根が川向こうまで土を裂き、伸びて。
水の矢を用いる相手を地中から這い出で立た枝が隙間なく包み込む。
ただし、カードを入れてあった相手の鞄だけは、枝の牢屋から弾いた。
枝の牢屋を打ち破るために新たに生み出される水の刃を、荊鞭で阻害し。
川の上に、蓮の葉を生みだし向こう岸へ渡る]
素人だと、油断して下さってありがとうございますわ。
他の方々に手の内を悟られないための一辺倒なやり方なのでしょうけれど。
『恋人』のカードは、既に私の手の内に…。
[諦めるよう告げようとしたところで、戦意喪失の気配もなく、生み出される数多の水の矢。
溜め息混じりに枝を撫で、その内側の枝を増やした。
悲鳴が聞こえるとともに、矢はただの水に戻り、川へと落ちていく]
─回想・湖近くの森 枝の上─
[戦う気配に誘われ森の中から移動し。見通しの利く場所でその終わりを見やる]
ありゃりゃ、もうちょい早う来れちょったらのぅ。
[見ることが出来たのは、エリカが使役者を倒しカードを奪うところのみ。戦いぶりを見れたのは最後のほんの少しだけだった]
翼に、念動力。
前者はあん時ん子のを受け継いどったりするんかのぅ。
いやぁ、ほんに見てて楽しゅうて懐かしい。
[もう何年前になるかも分からなくなった記憶を掘り起こし、それを思い出しながら枝の上で小さな笑いを漏らす。立ち去ろうとするエリカには聞こえたか否か]
お相手はんは……ああ、あの財団の。
あ奴ん孫が連中の手に負えるはずがなか。
力量見誤もうとるのぅ。
おまんらの手に負えるんやったら、ワシらがとうに捕まえとる。
[かつての『遊戯』の時に『始祖』である青年を。倒れ伏す使役者を見て、男は鼻で笑うのだった]
─回想・了─
とりあえず…焼きましょう。マシュマロもありますよ
[あまりの光景に予想外すぎたのか。毒気を抜かれたのか。七輪を囲む二人
ただどこから出したのかだけ聞かれて]
それは秘密ですねぇ〜。手品の種がわかったらつまらないでしょう?
[既に手品というものなのか。
なんにせよ傍目に見られたら何をしてるのだろうと思われることでしょうが、食事です]
─森の中─
んー、そう言えば。
[宛てもなくふらふらり、と歩きつつ、ふと思い返す。
『エンプレス』獲得後、微かに聞こえたような気がした笑い声]
あれ、狐のおにーさん、かな。
……聞いときたい事、あるんだよなぁ。
[『新種』の『始祖』である事以外は知らぬ、祖父の事。
以前、リディアに言ったとおり、知ったから、会ったからどう、というわけではないのだが。
何となく、意識の隅に引っかかっているのも確かで]
……ま、その時は、色々と覚悟決めて……って。
おっと。
[不意に、歩みが止まる。止まったのは、川岸に人の気配を感じたから]
……誰か、やりあったあと……かな?
[そして呆れるような光景の食事光景を終えて]
では、また〜…クローディアさん
[帽子を手に取り、礼をして、屋上より飛び降り、あわや地面に衝突という手前でふわりと落ちる勢いが止まり、そのまま宙返りして着地し森方面へと歩きだした]
…こんな感じ、か。
[水の矢で裂かれたドレスの生地に、生み出した花を宛がう。
薬草がわりの力と、飾りとしての機能と一挙両得。
自分を含めた幾人かが二枚目なカードを得たことをカードから確認し。
恋愛と太陽、それぞれのカードをドレスの裾に仕舞う。
ふと、木々のざわめきに紫紺の瞳を上げた]
白の鳥…?
[不思議そうに呟くと、周囲を見回す]
─現在・未だ動かず枝の上─
[二枚に増えたカードを取り出し、じいいいと見る]
……ほー、結構カードの移動が起きとるんなぁ。
まずは半分、篩んかけられるじゃろか。
[カードを見ていると言うよりは情報を読み取っていると言うのが正しかった。肩の小猿も真似してじいいいっと見ていたり]
ま、そげなことよか、も一つ考えんとのぅ。
[ぴらぴら、とカードを揺らしてから懐へと直し。ようやく湖傍の樹の枝から移動を開始した]
[問いに答える声に、一つ瞬く]
……んー。
ま、何とかなるか。
[右腕の銀の蔦を確かめてから小さく呟き、声の方へと向かう。
翼は未だ、開いたままに]
んーと?
色んなイミで、はじめまして……かな?
[樹木に触れる、ドレス姿の女性に向け、最初に向けたのはこんな言葉]
―廃墟街―
張り切ってるなあ皆。
[『吊られた男』のカードを口元に伏せ、溜息をひとつ。
カードの数枚は既に所持者を変えている]
俺も人のこと言えないけどさ。
[ケープの裏には『皇帝』のカード。
同じポケットに『吊られた男』を収めて]
とりあえず今はこれだけ、かな。
まだ見れてないトコ多いし歩こうっと。
[両手を組み頭上へ、思い切り伸びながら歩みを進める]
―森―
[殊更気配を示すでもなく。とはいえ隠れるわけでもなく
鼻歌交じりに歩く。歌っている鼻歌は崩壊前にあったといわれる、ネズミーランドとかいうもののテーマソングかなんからしい]
おやおや?
[対峙するように見えなくもない昨日見た女性と。樹木に手を触れている女性
特に隠れるでもなく観察してみる]
―川岸―
[にこりと、人前に出る時相応の笑みを浮かべる]
そうですわね。
きっと――いえ、確実にはじめまして、ですわね。
皆様のように二つ名すらありませんが、ロザリーと。
[未だ木から掌は外さないが、紫紺はきつい色彩を宿さない。
少しばかり、それは細まり、木漏れ日の光を弾く]
…綺麗ですのね。
─川岸─
だよねぇ、見た感じ、下町とは直接関わりなさそうだし。
ああ、ボクは、エリカ。
……大体の事は、カード見ればわかるだろうから、割愛。
[口調は軽いままに返しつつ、しかし、隙らしきものはない。
相手を知らぬ──力量を悟れぬ状態では、ある意味同然のこと]
……ふぇ? 綺麗って、何が?
─森の中─
[纏う極彩色を隠すように枝葉の中を飛び進む。誰かに見つかり仕掛けられたとしてやり返すだけなのだが、あまりやり過ぎても楽しみが減る。そんなことを考えての移動方法だった]
……むぉ。
[河沿い枝を移動し、見えて来る2・3の姿。一つは見知った姿。それに相対するようにする人物と、離れたところで様子を見ているらしい人物は未だ見ぬ姿。カードで情報と照らし合わせる]
ふむ、あっちん嬢ちゃんは裏んもんやなかね。
こげな場所にゃ似合わん姿じゃが…選ばれおうたっちゅーことか。
さて、向こうんにーちゃんは……話しかけた方が早かねぇ。
[見たまま手品師のような姿をしている人物の傍へと行き、樹の上から声を落とした]
にーちゃん、何ばしちょるとね?
あん二人でも狙っちょるか。
おやおや、『雷鳴天使』さんに、後は…ふむ…どこかで見たような…
[樹木に手を着いたままの人を見て首をかしげつつ思う。
それは純粋に手品師として社交の場の余興の一つで呼ばれたとき…だった気がする。…とはいえ他の人と間違いかもしれないが―と思考していたときに上から声が降ってきて、見上げ]
おやおや、あのときのお面の兄さん。何って観察ですね〜。二人でやりあうのかな〜?と思いましてね〜
[あっさりと隠すことなく口にする]
―川岸―
まぁ、否定できる立場にはありませんわね。
[困ったような、それでいて穏やかな微笑。
エリカの名に、まず思い出すのは]
雷鳴天使、さま?
[天使の響きが気に入って、覚えた二つ名。
それでも問いを重ねる姿は間違いなく少女のもので、その差異に笑みを深くした]
貴女が、かしら。
[曖昧に濁しつつ、紫紺は眼差しを他方に向けた。
掌の木が新たな気配を伝えてくれたから]
[増えた気配には気づいていても、今は刹那、飴色を向けるのみ]
天使、さま、って。
[それから、紡がれた自身の二つ名に惚けた声を上げる。
さすがに、さま、をつけて呼ばれた事はなかったから]
……そーゆー呼び方されたのは、初めてだなぁ……。
というか、ボクが、ってなんで?
[問い返す様子は、多分、素]
観察けぇ。
戦い方見とくんは、後の対策になるしのぅ。
じゃけぇ、あん二人も二枚目は手ぇ入れとるようじゃしの。
連戦は避けるんとちがかねぇ。
[先程得た情報を交えそんな推測を口にし。枝に両足を曲げて引っかけ、逆さまにぶら下がる体勢を取る。肩に居た小猿は垂れ下がる男の髪の先にぶら下がり、ディーノの顔の横辺りへ]
―街外れ―
そろそろ終わりにしようか。
飽きちゃったー。
[廃墟が途切れ開けた場所で二人の少女が剣を手に戦っていた。
クスリと笑った空色がスゥと温度を失ってゆく]
Blauer Teufel.
[それまでと同じに響く剣戟。
しかし今度は仕掛けた側の少女が大きく体勢を崩した。
その腹に勢い良く叩き込まれる蹴り。
軽々と吹き飛ばされた少女は受身も取れないままに地へ倒れた]
動くな。
[更に氷の蔦が四肢へと絡みつき、起き上がることもできなくなる。
無表情に歩み寄り伸びた手によって、腰のポーチからカードが抜き取られた]
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