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[少女の座り込みにやや戸惑っていたものの。
直後に感じた波動に、意識はそちらへ]
『……影輝王?』
[表に立ち、過剰な介入を嫌うはずの力ある王。
その突然の行動に戸惑いを感じつつ]
……先ほどの……奇妙な時の移ろいで、何かが乱れた……か?
それならば、納得できん事もないが。
[小さな呟きは、果たして聞き取る者があるか]
疲れた…か。
[少女の頭を撫でてやりながら。]
子供はちゃんと夜は寝なきゃダメだぞ?
沢山眠って、沢山食べて、沢山動いて、沢山おおきくならなきゃな?
[ベアが振り向いた視線の先、月に照らされても赤い髪に気づく]
おや、ダーヴも。こんばんは?
「チッ!」 ベア!?
[座り込んだベアトリーチェに驚いて、足を速める。
ダーヴィットに立たされた姿に安堵し、様子を伺おうと覗き込む]
そうか。ならいい。
あまり無理するんじゃねえぞ。
[ブリジットの様子を確認。問題なさそうだと判断したらしい。
いつもの席へ戻り、オーダーした食事を*かきこみはじめた。*]
[一人で立ち上がったブリジットに、
危険な状態ではないと判断し。]
大丈夫か?店の前で貧血起こすなんて病弱なんだね。ちゃんと鉄分とってる?
えっと、その。
ちょっとびっくりして力抜けちゃって。
[しどろもどろになりつつも]
ごめんなさい、ハインリヒさん、ミハエルさん。
[助けてくれようとした二人には頭を下げて礼を言った]
【ベアトリーチェの言葉に苦笑する】
疲れてしまうのは、キミが無理をしているからだよ?
もっと気をつけなければねえ。
【頭を撫でる】
ありがとう。貧血じゃないと思うんだけど。
……鉄分。
[ユリアンの言葉にはうっと息を呑んだ。
そのものじゃなくても嫌だと思ってしまったらしい]
あぁ、こんばんわ。
[小動物と飼い主、それからもう一人に挨拶。]
遺跡から見る星空もロマンチックって奴…ってわけでもなさげ?
[妙齢の女性と聖職者が連れ立って歩いているという妙なシチュエーションにちょっと首をかしげてみたり。]
時の移ろい…?
先刻のは、時か。
[移ろわぬ故に移ろいを関知する事はまま在る。
言葉の上ではブリジットの意味不明な弁解に続いてますます意味が分からない状態になりつつあるが]
[オトフリートの隣へ席を取り]
…取り敢えず坐ったらどうなんだ。椅子へ。
[椅子を引き出しブリジットを睨むと、ユリアンにアイスティーを*注文した。*]
[ダーヴィッドに頭を撫でられて、ベアトリーチェは猫のように眼を細めます。]
お昼寝をしているから、大丈夫だよ。
夜ごはんは食べたから、大丈夫だよ。
お散歩もしたのだから、大丈夫だよ。
[指折り数えながら答えていましたが、少し首をこてんと傾けました。]
ベアトリーチェは、他より小さいみたいなんだ。
ベアトリーチェは、巨きくなれるのかな。
[覗き込むアマンダと、次に頭を撫でるクレメンスとにも笑いかけます。]
心配ないよ。
ー北通りー
【ダーヴィッドの挨拶に礼を返す】
こんばんは、ダーヴィッドさん。
私は主に仕える身ですし、アマンダさんには、もっとお似合いの方があるでしょう。
【笑う】
[ミハエルの言葉に、小さく頷いて]
そう、時の移ろい。
何か……変革を示唆するようなものを感じた。
[そう、言う刹那の瞳は険しさを帯びるも]
そんな、冷たい言い方をしなくても。
女性は、もっと労わるものですよ?
[ブリジットを睨む様子に、こんな冗談めかした言葉を投げる時には、それは既に消えて]
鉄分は大事なんだぞ。
しっかり取らないと、特に女性は。
[...は無理矢理ミハエルの指示したところにブリジットを座らせると、どんっとプルーンが入った器を置いた]
本当はほうれん草とレバーの油炒めにしようかと思ったけど、また食べ過ぎで倒れられても困るし。こいつでも食べてなよ。
[アマンダには神童と呼ばれる町の少女は、危なっかしく見える。
時々起こる奇跡と呼ばれる精霊力の高まりは、少女が天聖だと示す。
けれど、癒しを司るのは生命、それに翠樹、大地が続く理]
そう、神父の言う通り。ベアは頑張りすぎ。
自分も、大切に。
[神父に撫でられる姿を、優しく見つめる。
それから、ダーヴィッドの首を傾げる様子に笑う。]
遺跡から見るのも、きれいだよ?
ロマンは知らない。
[そんな目で見られてるなんて気付かない。
妙齢の男性と幼女の組み合わせの方が奇異だとも思わない]
ごめんなさい……。
[ミハエルにはいつも怒られてしまう、と思ってしゅんとなり。
ユリアンにも促されるまま椅子に座った]
……うー。
[プルーンを差し出されれば困ったように見つめて。
これは食べても大丈夫なのだろうかと本気で悩んでいるらしい]
―西通り/桜の下―
[月に浮かぶ薄紅色の桜。花、といえば桜であるのだとも言う。だからこそ苗床にずっとずっと巣食うているその種も、花を桜のようなものにしたのだろうか。
それは苗床がまだ、“ ”に出会う前だったし、当然ながら死ぬ前であったから、かの女に何の関係もないことだが。]
鍵の、書、か。
[俯いた口唇は、少し困ったような、微笑みをかたどる。]
探しに行く方が、いいのかな。僕はまだ――迷っているよ。
迷っているよ。
[飲み干したココアの器は、紙だけれど少し冷えている。
それを持った左手で地に触れ、立ち上がると。
もう一度桜を見上げた]
[ほんの一時、宙を眺めてぼうっとしていましたが、ダーヴィッドの真似をするように何べんか肯いてみせました。]
うん、そうだね、ダーヴィッド。
ベアトリーチェが生きていることだけでも、
さいわいなことなのだから、焦ってはいけないね。
[けれどもアマンダの頑張りすぎという言葉には、やはり首を横に倒しました。]
そんなことは、ないと思うのだけれども。
そんなに、気にしなくても大丈夫ですよ?
[ミハエルの言葉にしゅんとするブリジットの様子に、くす、と笑んで]
彼は彼なりに、君を心配しているのですから。
[さらり、こんな事を口走る]
コレは失礼を。
[柔らかく笑みながら、軽く謝罪。
先ほどの煙草の香りが混じったそよ風は、春先の微妙な肌寒さ。]
ちっちゃい子が夜の散歩は感心しないな。
家まで、送ろうか?
[少女の顔を覗き込みつつ。]
おいで、はな。
行くよ。
影の王のところに。
北へは、……まだ後でいいから。
……きみの顔ももう覚えていないのに、どうして僕は、こんなふうに。
[桜に背を向けた苗床の額に、すぅっと三ツ花が浮かんで、薄紅色を咲かした。]
―Kirschbaumへ―
[アマンダは、小さいと嘆く少女に困り顔。
人間は直に大きくなる。
けれど、直にまた小さくなって大地に眠るから。]
急がなくても、いいのに。
[軽く肩を叩く手を伝い、千花がその頬を舐めた。
触れる場所から、少女を少しだけ癒す。
家まで無事に帰れるようにと願い、神父の言葉に眉を寄せる]
神父、変なこと言わない。
似合うかどうかは、私が決める。
[別に神父が好きと言う意味ではない。
精神の力か、唐突に脈絡のない事を言い出しがちな神父に呆れ声]
[肩を軽く竦めて]
あはーっ、やっぱわかっちゃうよね。
ま、別に人間以外にバレた所でなんともないけどね。
人間にバレると面倒な時もあるけども。
[辿り着いた扉を押しやれば、そこは酒精が漂う空間。]
[...は躊躇ってるブリジットを見て]
ん?プルーン嫌い?
嫌だったら無理して食わなくてもいいけど、ご飯はちゃんと栄養バランスと量を考えて食えよ。
[ブリジットの頭ぽふぽふしながらのアドバイスは『人間』にとっては正しいものなのだが]
千花、くすぐったいよ。
[片眼を瞑りながら、微笑います。けれども千花の癒しは上手く受け付けられなかったように、アマンダには感じられたでしょうか。それどころか、ゆらりと一瞬、なにかが揺らいだかもしれません。]
ベアトリーチェは、きちんと帰れるよ。
[ダーヴィッドとクレメンスの会話に、ぱちぱちとまたたきをします。]
【ダーヴィッドに笑いかける】
そうでしょうが、ベアトリーチェは疲れているようです、途中で寝ぼけてしまうかもしれません。
私が送って参りましょう。
あなたには、アマンダさんをお願いできませんか?
変革を示唆…。
そういえばその小娘も星見をしていたようだ。私には知り得無いがお前達なら何かの起こる気配といったものを感じるところがあるのだろうか。
[水の入ったグラスで、手を冷やしながら。顰め気味の声でオトフリートへ言ったが、続く言葉に]
[オトフリートの足を踏もうと思った。
届かなかったので、足をぶらつかせるフリをして脛へ向けて秘かに蹴り足を放っておいた。]
こんばんは、少年。ティルといったか。
え?
[オトフリートの言葉を聞いて、恐る恐るミハエルを振り返る。
……やっぱり何だか怒っているようにも見えた。
何も言えないままに目の前のプルーンを見つめて]
……食べてみる。
[勇気を出して一つ口に。ちょっと顔をしかめた。
食べられないというほどではないが、余り好みではなかったらしい]
あ、こんばんは。
[入ってきたティルには口を拭いながら頭を下げた]
[失礼と言う二人の男性に、大仰に頷いて笑う。
アマンダは深くは気にしない。
そもそも女性じゃないので、気にしようがないのは秘密だ]
ダーヴ。
親切はいいが、きっとベアの両親が驚く。
[神父の言葉に、そちらの問題もあったかと千花が目を丸くした。
否、違う。
千花が目を丸くしたのは、癒しが届かなかったから。
アマンダと千花は一瞬目を合わせ、ベアトリーチェを見やる。
けれどやはり、言葉はなく]
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