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[カツ、と踵と床に音をさせながら、広間らしきところには入る。
ある程度の広さと明るさはあったが、中にいると思われる人物は視界には入らずくるりと回ると]
…あれぇ?
[ふと入ってきた玄関を振り返ると、遠くの方、黒い髪の男が歩いているのが見えた。
あれは、確か]
…ユリアンさん?
[だった気がする。
こちらに気がつく事もなく、まっすぐにうろうろと歩いているようだ。
た、と入ったばかりの玄関から外へと戻る。
埃が、足元で円を描くように舞った。]
[ふわと風がふき、スカートと前髪を揺らした。
建物の中はイヤだったので入らず、ユリアンも見送って、廃墟のあたりをうろうろと*散歩*]
[白銀のケースから、束になったそれを取り出す。
左人差し指を中央の輪へ通して、滑らせるように表面をなぞると、
と或る部分で軽く引っかかった。ゆるく瞬く。]
――ん、
[あった。 フィルムの、始めの部分。
セロテープで止められた端は黄色く色褪せて、
爪先で軽く削れば、難無く剥がすことが出来た。
ただの興味本位。 一体何が残っているのか。
しゅる、と乾いた音を立てて、引き伸ばす。
数十センチ、伸ばした黒のフィルムを翳すと、
天井から降り注ぐ光に透かして]
―――…、
[沈黙。
見えた其れに、僅かに翠を見開く。
一つ喉を鳴らして、息を飲み込んだ。]
――、…下らない。
[ようやく、ぽつりと零れる言葉は何処か冷えて。
ゆっくりと、黒い記録を巻き戻す。
再び、薄汚れたケースへと仕舞い込んで。
金属の蓋を、僅かに力を込めて、はめ込む。
其の中に、見えない何かを封じ込めるように。]
[ケースを、卓上の元の位置へ戻して。
足早にその廃墟を後にしようと、半二階から、階下へと飛び降りる。
固い地面へ難無く着地すると、煽りを食らって砂埃が舞った。
――振動にか、遠くの方でガラリと何かが崩れる音がする。
しかし其れにすら、ゆるりと翠を瞬くのみで。
…周囲のものが、全て彼らの物かと思うと
あまりにも下らな過ぎて、触れる気すら起こらなかった。]
――本当に、
[下らない。
嘲笑うかのように、小さく鼻を鳴らして廃墟を後にする。
荒んだ廃墟を吹き抜ける風が、さらりと金を*揺らした*]
−中央部・廃墟−
[相も変わらず、片手に端末、片腕に鞄、そして学生服という態で歩む。足取りには以前より緊張のいろが窺えるものの、やはり、素人レベル。]
東が湿地帯で、南が砂漠――
一番使えて、難しいのは、やっぱり此処…… かな。
[彼女なりに気を遣ってはいるらしいが、足音はちっとも潜められていない。
遮蔽物が多く、隠れるにはいいだろうが、その前に転んで自滅しそうだった。]
[ガラリ、崩壊の音がする。]
うえ……
[思わずあげかけた声を、両の手で口を塞いで抑えた。
代わりに飾りがじゃらりと音を立てるから、意味はないようなものだが。]
……はあ。
[手を下ろして、息を吐き出す。]
にしても――すっごい、な。
色々、ある。
[警戒するならば、独り言は口に出さない方がいいはずだった。
それなのに、ついつい音にしてしまうのは、不安を振り払おうとするがため。]
どんな人達が、暮らしていたんだろう……。
[知り得ない過去を想っても仕方無いとは、言われた事だけれど。
軌跡の一つ一つを目にするたびに、想像せずにはいられなかった。]
[友人だとか、恋人だとか、家族だとか、
様々な間柄の人々が、思い思いに生活するさまを夢想する。
遥か遠く――手の届かないもの。]
――どうして、
[ぽつり、]
いきていたんだろう。
[零れた疑問は滑稽だった。]
[ゆるゆると視線を上げる。
沈んでいても仕方ないのだと、思い直した。
前に進もうと足を踏み出しかけ、]
あ、れ。
[緑の瞳に、色褪せた瓦礫とは異なる色彩が映る。]
エーリッヒ、さん?
[朧げに名前を紡ぐ。
気付かれないほうがよかったかも知れないと思ったのは、いつもの癖で声にしてしまってから。
崩れていく過去の音に、紛れてしまえばいいのにと*願った。*]
[ふと、背後から届く声にゆっくりと振り返る。
さらりと揺れる金の隙間から、見覚えのある少女の姿を認めて
僅かに、翠を見開いた。]
――…、ああ、
[何を思ったか、ぽつりと短く言葉を零す。
続く韻は吹き抜ける風に揺れる、
端末に結ばれた小さな鈴の音に紛れて]
[――暫しの沈黙の後、小さく吐息をを零す。
どうやら、相手も呼び止める心算で呼んだ訳では無いらしい。]
用が無いなら、――失礼しますけど。
今は…あまり、虫の居所が宜しくないんです。僕。
[口許に薄く笑みを浮かべながら、ゆるりと首を傾いで。
相手の返事を聞く前に、再び踵を返す。
呼び止められない限りは、其の足取りが留まることは*無く*]
[影は無形。
獣型にも、無機物にも、人型にも形作る。
しかして影は実物の模倣でしかなく。
決して本物になることは出来ない。
だが本物である必要は無く。
本物と思い込ませれば良いだけである。
彼女は偽りの世界で生きてきた。
刹那ならば、成りすますことも可能だろう]
[『遊技場』へと集められた者達が持つ武器。
特殊なものもあるが、一般的なものもあり。
ある程度ならば模倣も容易いだろう。
ナイフ、剣、刀、銃──無理をすれば、大鎌も。
影で作ったそれらを手に、彼女は不定形の影を纏った。
不定形の影は使う武器によって姿を変える。
その武器を得物とし、振るう人物の姿へ──]
?
[何かに驚いたようにきょとりと瞬くも、うっかりと聞こえてしまったことに――そして、機嫌を損ねる一因となったらしいことに、慌て始めた。]
あ、ええと、すみませんっ
[謝罪なのか呼び止める意図なのか、本人にしかわからないような声が出た。]
─ユリアンの部屋:寝台─
[ぼうぜん。]
…………。
[確かに眠るまで、そこにユリアンはいたのだ。
あの後、ずっと傍にいて、ご飯を作ってもらって
(それは、とても美味しかった)それから、一緒に寝たのだから。]
[寝台の上、少女は呆然と猫とおともだちを抱え込む]
[少女は何事か呟いただろうか?
それを聞き取るものは、この場にはいなくて。]
…………。
[不安、胸騒ぎ。]
[口元に手を当てて考える……これは緊急事態?
優先順位は声を行使しないことより…………ユリアンのこと。]
[少女はごそごそとおともだちの背中を探る。
背筋の部分にチャック。それを引き下げて。
両足を掴んでおともだちを逆さにし、勢いよく振る。]
[ころり、ぽてぽて。]
[寝台の白いシーツの上に転がるのはテニスボール大の球が6つ。
すべっとした素材で出来た硬質なボールには、一部にレンズ。
それは、グレーの瞳を模したお人形の瞳のような球。]
[少女はその球体を寝台に転がし、祈るように両手を組む。
そして、その小さな口を開き……]
[……少女の口から外見に合わぬ言葉が囁かれる。
6つの球体は、その声に反応するように淡く光り、
ふわり、重さがないように空に浮かぶ。]
…………探さなくちゃ……
お前も、くる?
[少女は球の起動を済ませれば、いつもどおりおともだちを抱え
…いつもと違うのは、少女の周囲を6の球が浮かんでいること。
そして、飼い主においていかれた?自主的に残った?猫に声をかけ。]
……それは、用があるんですか。ないんですか。
[少女の言葉に、僅か眉を寄せて。
歩みかけた足を止めると、ゆっくりと振り返る。
慌てる相手に、呆れ交じりの溜息を零して。]
[少女の声に球体がゆるく動いて反応を示すも、
球体が声の影響を吸い取っているのか、
部屋の電気などには影響なく。
猫はしばらく不思議そうな顔をしてたかもしれないが。
少女は偽装されたとは知らず
(そも、彼女はユリアンが自分を騙すとは考えていない)
部屋に残る後に従って、ユリアンの部屋を後にした]
─→廊下─
[廃墟は埃っぽい。
たまに高い塀や鉄筋の横を通り過ぎるときに降ってくる粉に眉をしかめながら、スカートを払った。
肩に落ちた灰白い粉を払おうと手を上げた時、ソレが目の端に入った。]
…ん?
[間の抜けた声を出しながら、それでも動きは素早く。
背中に刺した黒銃をさっと取り、腰の横あたりで握り締めて振り返る。
その瞬間、光が自分の頭の位置に飛んでくるのが見え、瞬時に身を引いた。
鼻を掠めて、銀が走った。]
…『オプス』っ。
[呟き、走った刃物を確かめるより先に、足は発射地点に向けて地面を蹴った。
手に持った黒銃は移動の軌跡を具現化し、長い棒状へと変化する。
銀の発射地点にいたと思われる人物は、スカートを翻して彼女よりも早いスピードで滑るように駆けた。]
…っち。
[舌打ちをする。
彼女は、そう、烏賊を退治した時に空中にいた、かの彼女じゃないだろうか?]
[足は緩めずに追いかける。]
[たじろぎつつも、歩みは進める。]
ある、ような。
……無い、ような。
[はっきりしない答え。
そうこうしているうちに、追いついた。]
何、なさっていたんですか?
――ええと、
─昨夜回想/二階・個室(F)─
[肯定の返事に、そか、と言って、二階へ。
途中、自分の部屋に立ち寄るイレーネを訝りつつも、自室でミルクティの用意をする。
それは、ピアノ共々、姉から教えられたもの。
兄からは戦う術を、姉からは癒す術を、それぞれ伝えられていた]
……戦う……か。
[イレーネが入ってきたのは、呟きの直後。
聞き取られたかどうかは、定かではなく。
それを気にかける間もなく、差し出された包みに思わずきょとり]
[告げられたのは、謝罪の言葉。
ふ、と、緊張が緩み、素の笑顔がこぼれる]
ん、わかってくれたんなら、いい。
……ありがとな。
[俺が甘いの好きなの覚えてたか、と。
少し、弾んだ声で言って。
ほんわり甘いミルクティでお茶の時間を過ごした]
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