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―寮自室・朝―
ねーすーごーしーたー!
[ドタバタタタ、と派手な音を立てながら着替え洗面エトセトラ。
だってゴミの日は今日で。こっちの当番だったんです]
…あり?
[中身を捨ててきたゴミ箱を元に戻そうとして。
周囲に散っている紙に気がついた。その一部には自分の名前]
なんだろ。マリィ宛の手紙だったら悪いんだけど。
[机から封筒を取り出して、残っていた紙片を回収しておいてみる。
時間が本気で足りないことに涙しながらパンを一枚だけ食堂で貰って、ラケットケースとスポーツバッグを手に学校へと*ダッシュした*]
ぅぉあ!
[振り向かれマジでびびりました。だって聞こえる距離じゃないし]
ちょいマテや霊感少年!
人の心勝手に読んだらあかんがな!
[言いながらも歩幅緩めず近づいていく辺り、懲りないです。
なんか不機嫌そうなのより、気になるのは咥えてるアイスやし]
[ 立ち止まり、寄ってくるのを眺めつつアイスを一齧り。
舐めるのは面倒らしい。溶けるし。
霊感少年云々はさらっとスルー ]
二本はないぞー。
それとも俺が口つけた奴をご所望ですか。
や、まだ齧ってへんトコ一口。
[さすがに口付けたトコはアレやけど、色気より食い気がぽろり]
しっかし、歩きアイスするくらいあっついんやったらフード取ればいいんに。マジで将来禿げるで。蒸れは髪の大敵なんやからな。
あ、それが目的なんやったら止めへんけど。髪が何色だろうと禿げたら一緒やもんな。カミは平等っていうんやろか、こーゆーんも。
[色々スルーしてくれたのに蒸し返す辺り、学習能力が以下略]
お子様は食欲旺盛ですこと。
[ いっそ全部齧ってやろうか、とも思ったが、
風のおかげもあって幾分冷えたからいいかと、
食べかけのアイスを、ん、と突き出した。
全部渡す気らしく、ごみ処理よろしく、なんて言いつつ ]
別に、目的じゃねえけど。
それならそれで、いーんじゃねえの。
一緒くたになるんなら。
[ 特別突っかかるでもなく、首の後ろに手をやり欠伸をひとつ ]
やたー!
んでも食べ過ぎると怒られるんで一口だけなー。
[なにせトカゲもどき食べた翌日なんで、冷たいもの規制中だとか。
危機感の欠片もなく突き出されたアイスに顔近づけて、下の角っこを一口齧り。黄龍て五味の甘なんで、目の色一瞬金色でした]
んー、ひえびえー。
おかげさんでちょい気力出た。残りの行程もがむばる。
[髪についてはなんや悟ってるっぽいんで、ふーんと欠伸を見た]
[現状起きる気配が全く無いので塊は隅へと置いておき。しばし空手の鍛錬を続ける]
「幸貴よ、鍛錬も良いが、勉強の方はどうした?
宿題も出とるんだろ。
最近鍛錬が終われば出かけてばかりのようだが」
…………。
[門下生の稽古の準備をしに来た父親に言われ、動きを止めてしばし無言。一気に現実に引き戻された気がした。いや、今起きてることも現実であることはあるのだが]
……うん、まぁ、ちゃんと、やってる、よ。
[視線逸らしっぱで言っても説得力ありません]
あ、ちょっと約束あるから出かけてくるわ!!
[しゅた、と逃げるように道場を後にする。約束なんて嘘ですが。逃げる際には忘れず塊を回収。父親は何か言いたそうだったが、超スルーで自室へと逃げ込む]
親父の目を誤魔化すのも面倒だなぁ。
無断外泊とかしてないだけまだマシだけど。
まぁ、あの話もそのうち伝わるだろうし、いっか。
[気楽な性分はやはりどこまでも続く。シャワーを浴びていつものハーフパンツとTシャツと言うラフな格好をすると、特に荷物も持たず家を出る。持ったのはあの黒い塊と携帯電話くらいだろう]
ちっと静かなところで休みたいな…。
……あそこお邪魔しちゃうか。
[少し考えた後に向かったのは、昨日集まった神社。手頃な木を見つけると、器用に上って枝葉の中へと。光邦のお気に入りの場所だったりするかもしれないが、そんなことは知らない。枝に腰掛け幹に凭れ、木陰で涼を取りながら、しばしの休息]
[ ごみ捨て任せようと思ったのに、とかぶつくさ。
食べるさまはしっかり観察、眼が一瞬、細まった ]
……本当にお子様だなー。
ちったぁ、警戒しろよ。
[ 欠伸の後には、眦に僅か涙を滲ませつつ、
揶揄いと忠告を混ぜて言うと、
残りのアイスにぱくりと被りつく ]
残りの行程って、どこ行くん。
[ 逆に欠伸観察されていたっぽいんで、
あんだよ、とかそんな目を向けながら。]
お子様お子様言うな!
アイスの恩とそれは別やで。
つーか、食べようとしたら引っ込めるとかするんやったら、アンタの方がお子様やん。
[そういう危機感しか出てこない辺り、お子様言われて当然です。
なんやら胡乱な目を向けられたし先急ぐしで、また歩き出しながら]
や、ちょいと野暮用で神社まで。
…そうそ、階段落ちとかアズマん相性よろしくないみたいやし、あんまし近づかん方がええかもやで?
ほななー。
[ほんのちょびっとの恩から巻き込まれないよう忠告して、さっきと変わらぬ速度で歩いていく。
覚醒したって文科系。流石に喧嘩控えて走ってく体力*ありません*]
[ そういう問題じゃないんだけどとか、
落ちたのは神社よりヒビキとの相性だろとか、
そんなことを言おうかとも思ったが、
歩みだすのを見て、代わりに軽く手を振った。
そうして、自分は学校へと足を向ける ]
暢気にしてられるのも、いつまでやら。
[ 棒を見てみれば、また外れ。
小さく舌打ちをして、*ゴミ箱に放った* ]
[しばらくの間に己の不甲斐無さにほとほと呆れ果て、まるで札幌雪祭りの彫像の如く固まっていた彼だが、ここにきてようやくのそのそとベッドから降りた。
机の上の時計を見るとすでに朝と昼の中間から、少々昼よりに進んだ時刻だ。朝食を食べるのならば、もう少し待って朝昼兼用にした方が良いだろうと思い直した]
……少し散歩にいくが、一緒にくるか?
[すでに十冊目の単行本に突入していたソレに聞いてみる。どうやら、戦後の復旧に焦点を置いたマンガが気に入ったようだったので、少し気が引けたが、ソレは至極あっさりと行くと返答した]
……なら待っててくれ。準備してくるから。
[この機会に何人か火の粉を振り払えれば、マリーに負担をかけなくて済む。と、片隅で考えながら、出かける準備をした]
─九条院家・客間─
……お?
[上がる、惚けた声。
目覚めの直後、自分が何処にいるのか一瞬わからなくなった。
取りあえず、自宅の6畳間のロフトベッドの上ではないのは確かで]
あー……九条院か。
[昨日の経緯を思い起こして、深く、ふかくため息一つ。
ゆっくりと身体を起こし、軽く、頭を振る]
[ぐるり、見回す。
目に入るのは、不安げな真白。
その頭をぽふり、となでて]
あー、大丈夫だ、紅鴛。
……大分、回復してる。
さて……叔父貴に出くわす前に、逃げるか。
『隔離の陣』の中も、整えとかにゃならんし。
[従姉よりも、ここにいると確実に出くわす叔父の方が怖いらしい。
そそくさと布団を片付け逃げよう……としたものの。
様子を見に来たらしい叔母に捕まり、結局しばしつき合わされたのはきっと予定調和]
[寝て起きて食事を取っていたり、結局璃佳に電話したのは昼も過ぎた頃。
タマキという人の電話番号はメモしていたのでそこに電話]
もしもし、巴ですが…って璃佳か。なんのようだ?
ああ?…あいつが天魔なぁ。んー…まあ一応俺は五神らしいし知識みたいなんは適当に入ったが、どいつがどいつとかはほとんど知らん。
[基礎知識は入ったらしいが、いまいち整理していないうえ興味あるほうに偏っていたりとか。喧嘩ばっかりしてたとか。まあ説明はしないが]
…ああ、あの神社な。わかった。伝えとく…ちゃんとしとくって、しつけーぞ。
んじゃな
[疲れたように嘆息して電話を切り、携帯…久鷹のアドレスを出して考え込むように唸る]
[まあ、色々と経緯ありて、叔母にはちと弱く。
それ故、無理に逃げる事も出来ずに。
結局、昼まで九条院家に捕まっていた]
まあ……仕方ない、けどなぁ。
[九条院家の門を抜け、てくてくと学校へ向けて歩いていく。
帰宅部なんだから、学校に行く必要は、まあ、本来はないのだが。
『隔離の陣』の内を整えておかなくては、というのが理由としては大きかった。
……一応、叔母に捕まっている間に、従姉が「支度はしておいた」らしいのだが]
[なにやら久鷹に蒼龍が警戒心を抱いていたのは融合したことにより知っている。
そして天魔が及ぼす影響やらも。確かにそれは問題であろうが]
ったく…なんでこうなったんかねぇ
[何とかしなければという思考もなきにしもあらず。ただ素直にそれで久鷹と対立できるかといえばそれも違う。
巻き込まれた中の親しい二人がなして違う役割なんだとか内心で愚痴った後
久鷹が逆の立場なら―と思いながら、久鷹にメールを打つ。内容は璃佳の用件を素直に伝える…ということではなく。
家の事情で今日連絡着てもすぐ反応できんかもしれん。という主旨の内容。
久鷹も神社には好んで込んだろうし。と]
…ま、後で考えるか。なるようになるってな
[ぽちっと送信。さっさと身軽な格好に着替え寮から神社へと向かった]
―神社 石段下―
…あぢー…
[最近お決まりのぼやきをしながら、手を確認するように握ったり閉じたり。
本当に融合して力とかあんのか?と。疑問を抱く。
とりあえずあのひねくれた蒼龍が全部悪いんだ。なんて思いつつ、日陰を辿りながら石段が見えて]
― 七曜学園・屋上 ―
[ 学校へと戻った後、水分を補給して作業再開。
現像し終えた写真を纏めてファイルに入れると、
すぐに帰るでもなく、屋上まで来ていた。
フェンス寄りかかりって身を捻り、
空を見上げたり、地を見下ろしたり。
学校付近で何かあれば捉え易いということ以上に、
何より、吹き抜ける風が心地好いから。
陽射しの強さは、それなりに厳しくはあったが ]
……しかし、暑いな。
[言葉と裏腹、外見は平然としているのは、宿すものの気、故か]
あー……今日は、師匠んとこ、行けねぇなぁ……。
[そんな愚痴めいた呟きをもらしてから。
また、ゆっくりと歩みを進め]
─瑞雲神社・境内にある木のどれかの上─
[石段下に誰かが来た気配に気付いているのか居ないのか。木の上で休んだまま、動くことは無い。座っているのは少し高めの枝葉の中であるため、境内に誰かが来たとしても、気付きにくいだろうか]
[ポケットの中に入れた黒い塊が、ぴきぴきと音を立てていたが、それに気付く様子もまだ無い]
[日差しは強かった。今日も間違いなく真夏日になるだろう。
手傘を作って細めた眼で太陽を見上げながら、そんななんでもない感想を心で呟いて、ソレを肩に乗せつつ……というよりぶら下がらせながら、町へと進んでいく。
目的は単純に降りかかる火の粉を払うために、万全の位置を把握しておこうと思ったからだ。少なくとも昨日神社に向かったメンバーから五人引く。そしてサキが口にしていた四端というものも同じく天界の愚かな手先と考えると、純粋な消去法で自分が怪しまれるのは明白だったからだ]
……逆に、そこでまだ一人来ていない事を無視して俺に当たりをつけたとしても、頭が足りないと言わざるを得ないか。
[彼はタマキの事を知らないからそう言えるのだが。
と、ぶらぶらしている時、不意に携帯が震えた。取り出してみるとキョウヤからだった。
しかしその内容に眉を顰める]
「……?」
[ソレも、そんな彼を不思議そうに見た]
[石段を登る。暑い。だがいつもより疲労も身体も軽い気がする。]
あー、今回はともかくこれからはどうしたもんか…、
[どうなるかもわからぬのに既に先のことをぼやきつつ石段を登る
石段の上には既に璃佳は居るのか否か]
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