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[一斉射撃の時、少しでも自分への被弾を減らそうと目の前にあるテーブルを左手で跳ね上げる。
周りが持っている武器によっては無意味でもある行動だが、何もしないよりはマシだった。
テーブルを跳ね上げると同時に身体を床へと投げ出し、その間に自分の持つ電子銃の引鉄を引く。
威力は最大出力、それは最初から変えていない設定。
リボルバー銃の銃口から熱線が射出され───それは狙った子供の義足へと当たった。
床に身体を落とすと、転がるようにして体勢を立て直す]
───ちっ、外したか。
歳かね。
[他のテーブルとテーブルの間から子供>>2と目が合う。
急に叫び出す子供。
罪悪感なんてものは抱くはずが無かった]
[跳ね上げたテーブルを見ると実弾>>12>>13が一つ減り込んでいた。
もう一つ穴が開いているが、それはどこから飛んで来たのか判別出来ず。
けれど探っても意味がないと考え、そのまま放置することにした]
カルロス。
そのガキは俺達研究者しか持ち得ぬ、重要なカードを持っていた。
研究者が紛失することを恐れるものを、だ。
本人は拾ったと言っているが、実際にその場面を見たわけじゃねぇから事実かは分からん。
仮に事実としても、拾得場所が排気口の傍だと言っていたからな。
”何か”の傍に居た可能性は高いと見ている。
ガキが第三フロアに居たのを見つけたのは、お前が第四フロアで穴を見つけた後のことだ。
[軍人に声を掛けたのは、その子供が彼の縁者であると判断したため。
縁者であるからこそ、警戒すべきと言葉を紡いだが、彼の判断は聞かず別へと意識を移すことになる]
[周囲を見回すと、倒れているのがアンドロイドであるのに気付く。
電子銃を腰のベルトへと戻し、倒れたアンドロイドへと近付き。
傍らに膝をつくと、投げ出された手を取り手首に指を当てた]
ブレイン 全壊
拍動 微弱───否、停止。
[高出力のレーザーにより、脳として使用されていたマシンは粉砕。
喉は焼かれ、その他にも撃たれた痕が残り、僅かに残っていた拍動も直ぐに途切れた。
それと同時に放送>>#1がかかり、プログラムには自分達が”義務”を果たしたと判断される。
手首から指を離すとアンドロイドの手は再び床へと落ちた]
Good night.
Is a my masterpiece, failure work.
[一声だけ落とすと直ぐにその傍を離れる。
入れ違うようにして、通信士がアンドロイドに上着をかけていた>>15]
─ 夜/第二階層・集会室 ─
……確かに、ここであーだこーだと言ってても。
見つける『決め手』がないんじゃあ、意味ないわぁ。
[なされた提案>>16に、軽く肩を竦めて黒銀を元の場所に戻す。
PMCについての説明>>26は意識に止めておいた。
使えそうなものはなんでも使わないと生きられない──そんな頃の習慣がそうさせていた]
それじゃあ、ウチ、部屋に戻るわ。
にーさん、フランのこと、よろしゅうにねぇ?
[先に声をかけた時の反応>>19など、気にかかる部分もなくはないが。
さすがに、治療をしないまま、というのはそろそろまずい気がしていたから、足早に部屋へと向かった]
─ 夜/→第三階層 第一実験室 ─
[エレベーターで第三階層へと降り、自分の実験室へと足を踏み入れる。
端末を立ち上げバーチャルディスプレイを開き、自分宛に届いていたデータを表示した。
先程研究責任者の部屋に行った時に、PMCのデータをこちらへと転送しておいたのだ]
特殊な微弱電波……理論上、これを個々人から拾えれば特定が可能と言うことになるんだが…。
[微弱と言うだけあって、精度の高い機械でなければ拾うことは不可能だろう。
ヒトとて何かしらの波動を放出しているためである]
この電波がヒトが発するものよりも差があるものなら傍受も易いんだろうが…。
艦のセンサーを使って広域で感知することは可能。
周囲の人間との差分を使って感知しているのか?
Shit、専門外過ぎてさっぱり分からねぇぜ。
[あーでもないこーでもないと、バーチャルディスプレイの前で自分が考え得る案を捻り出し、シミュレーションをして研究を繰り返す。
結局その時は収穫も無いまま、実験室の前室にあるソファーで夜を明かすこととなった]
─ 夜/第二階層・自室 ─
[部屋に戻ると、はあ、と大きく息を吐く。
その場に座り込みたい衝動は押さえ込み、扉に寄りかかった]
……ほぉんと。
やっとられんわぁ……。
[人を殺すのも、銃口を向けるのも向けられるのも、経験はある。今回は、向けられる事はなかったが、次はどうなるか]
こんなやり方で、ホントにどーにかなるの?
……とはいえ、見分ける手段はないし、システム介入もできんしじゃあ、なぁ……。
とはいうても……。
[生きるために足掻くのは当然、と認識している。
だから、ぎりぎりまで足掻く心算だが]
ふつーに。
向こうも同じ考えよねぇ……。
ていうか、ま、誰でも同じかぁ。
自分から死にたいなんて、よっぽどのことがなけりゃ思うもんじゃ……。
[ない、と言いかけて。
自分を壊す提案をしたジョエルの事をふと、思い出す。
もっとも、それは一瞬のこと。
脱いだ制服のジャケットをベッドの上に投げ出して、医療キットで手当てをしておく。
医療知識は、資格試験の課程で覚えた程度だから、本当に間に合わせのものではあるが]
あー……お風呂入りたいよーな、そんな気分でもないよーな……。
[一通り、手当てが済むと零れるのはこんな呟き。
表に出たままの猫尻尾が、力なく揺れた]
―第二階層・会議室―
[オーフが泣き縋るのをあやしながら、スティーヴから説明の言葉がかけられる]
なるほど、確かに可能性は否定できないかもしれないな。
[スティーヴの言いたいことはわからなくはない]
それでも俺はこいつの父親なんでね。
[自分は父親らしいことをまともにしてきたとはとても言えないだろう。それでも息子のことを思う気持ちは失ったつもりはない]
恨みはしないさ。状況が状況だからな。ただ…、息子を守るために俺も躊躇はしないぞ。
[そこには恨みや憎しみというものは篭っていない。PMCを調べてくるという姿を見送りながら]
朗報は期待している。
[その背に言葉をかけておいた。ノブの提案には従う予定。
それがなくてもオーフェンをつれて自分は皆からは一度離れるつもりだったから]
─ 翌朝/→第三階層 研究責任者室 ─
[朝起きてから実験室を出て、他にデータが残っていないか再度チェックすべく研究責任者の部屋へと向かう。
昨日来た時は開け放たれていた自動扉はきちんと閉じられていて。
自分のカードを使ってその中へと入る。
椅子に座る遺体が残る部屋で、研究責任者の端末を操作し。
艦のセンサーに組み込んだ時のデータが残っていないかを探り、痕跡があればまた自分の端末へと転送して。
立ち去ろうとした時に、前には無かったものが落ちていることに気付いた]
……リディアのカード?
何故、こんなところに。
[それを拾って名前を確認し、ここに落ちていることに疑問を抱く。
艦内を移動するにあたり、カードは重要な意味を持っていて。
こんなところに捨てることはあり得ないと言って良い事柄が目の前で起きていた]
………行ってみるか。
[整備士が確認のためにここに来て、つい落としてしまったと言うなら説明はつくが、そうなると自分の部屋に戻るのもままならないはずである。
様々と頭に考えは巡るが、まず確認するのが先決と、その時はそのまま研究責任者の部屋を後にした。
部屋の主もまた、PMCの被害を受けていたと言うことは知らずに]
―夜/→自室―
[オーフェンの義足を見れもらったリディアには礼の言葉をかけて、それが生きている彼女と交わす最後の会話となった。
オーフェンの手をしっかりと握りながら部屋へと戻るとベッドへ寝かせて]
オーフもどこかに行くんじゃないぞ。
[オーフェンが眠りに落ちるまではずっと手を握り、眠るのを確認すると自分も椅子に座り仮眠をとることにした]
─ 第二階層・自室 ─
[結局はそのまま、いつの間にか意識を手放して。
色々と狂っているのにそこだけは狂っていない、律儀な目覚まし用のアラームによって目を覚ました]
……んー……。
さぁて、と。
どーしたモン、かなぁ。
[言いながら、黒銀を手に取る。
残りの装填数は3発。一応予備弾はもらっておいたが、そちらはオリジナルと比べると威力は劣る]
……撃ち切る前に、終わってくれるといいんだけど、ねぇ……。
[そんな呟きをもらしつつ。
とりあえず、部屋を出る前にシャワーと着替えだけは済ませた。
さすがに、着たきり雀ではいたくない]
―朝/自室―
[目を覚ますとオーフェンはまだ寝たままで、そっとその頭を撫でてやる。
便宜上は朝と区分される時間帯、宇宙を航海中の船では時間の感覚を正常に保たせることと、精神的負担を保たせるために昼と夜の区別が各所でされている]
オーフ、朝だぞ、起きるんだ。
[朝は起きる時間、非常時であっても、非常時であるからこそ日常的な習慣は可能な限り変えないように努める]
/*
早めに決断しておきます。
あまり慌しく更新に雪崩れ込むよりは昨日からのことも考慮して、今日は48更新で行こうと思います。
なお、四日目からは予定通りコミット進行で行こうと思います。
―翌朝/第二階層・自室―
[父親に言われた言葉>>35には、素直にこくりと頷いてからすぐに瞼は落ち。
眠りの最中なんとなく、母親の夢を見た。
ただ母親の姿ははひどく曖昧だった。
柔らかくてあったかい事と、冷たい死体。
極端な2つ以外の細かなことは、あまり思い出せなかった。
同じくらい、自分の事故の事についても曖昧だった。
どうして母親は死んだのか、どうやって両足を無くしたのか。
痛い事とか悲しい事は、子供はすぐに忘れてしまう―――
ぼやけた夢からは、大好きな父親の声に引き上げられるようにして抜け出した。]
………とーちゃんおはよー…。
[目をこすりながら、起きた時はいつもと変わらない調子だった。]
おなかすいたー…。
―朝―
『Lydia Stoneの死亡を確認。
現在の船内の生存者は Franca Olivero、Steve=Hargreaves、Orphen=Balada、Carlos=Balada、Erica Kirchenlied、Nob Oswald Voland Akatuki、PTr-585d、以上7名となります。
PMC反応有り、まだ船内に存在します。引き続き臨時プログラムを続行します』
[早朝が過ぎ、通常ならば船員達の起きだす時間帯を過ぎた頃、流れる放送。
早朝寝ているところを起こさないようにと、機械的な気遣いを込められたプログラムによって、実際の死亡確認から遅れた放送となった。
その死体はすでに何名かに発見された後だったかもしれない]
―第二階層・自室―
おはよう、オーフ。
[目を覚ましお腹が空いたという姿に苦笑を漏らす]
身支度整えたら食堂に行くか。
[食欲があるなら、まだよかったと。
あんなことがあった後だからと、少しだけ脳裏によぎるのはスティーヴの言葉。
まさかと、あるはずないと、否定の言葉でそれをすべて打ち消し頭の中から追い出す]
─ 夜/第二階層・集会室 ─
あのな。殺す気ならとっくに、じゃなくて。
何でもしてくれるならとりあえず落ち着いて銃から手離して!
[パニックするフラン>>21に早口で言うと、銃を握ったまま振り回している腕を攫む。引き攣ったように動きを止めてぐったりとする身体を片腕で抱くようにして支えた。
上着がないからいつも以上に細いのが強調されていたかもしれない。女性じゃなかったら支えられていたかどうかも怪しげだった]
あー、はいはい。
ならこのまま部屋で寝かせてくるよ。
学者さんはそっちでヨロシク。
[提案が通り、エリカ>>27やスティーヴ>>26に疲れたように返すと、そのまま部屋まで連れて行った。
フランが使う部屋の場所は教えてもらえたのか、途中で調べることになったか。どちらにしても辿り着く手段は持っていた]
……食われてやがる。
PMCか。
[サンプル生物に肉を食われていた同僚を思い出す。
それと同じように、PMCが彼女を捕食したのだろうと判断した]
パトラッシュ。
ここに来る前か来た後でも、何か見たり気付いたことはあったか?
[先にここへ来ていた機械犬に問いかける。
物言わぬ整備士を感知出来ていない様子に違和感を覚えたが、ひとまず確認は必要と考えた]
─ →第二階層・リディアの部屋 ─
[放送>>#3が聞こえたのは、丁度部屋を出ようとした時。
思わず止まった歩み、ブーツのヒールが床とかち合ってかつん、と大きく音を立てる]
……リディちゃん……が?
ちょっと、なんよそれ……。
[昨夜、集会室で最後に見た時は、いつもと変わっていないように見えた。
それだけに、その放送の内容は疑問を浮かべさせるもので]
……どこでどうなってたのか、くらい、説明しぃよ、ったく。
融通きかんのだから。
[場違いかつ、勝手な文句を言いながら、とりあえずリディアの部屋の方へと足早に歩き出す。
さすがに全員の、とまではいかないものの、第一階層勤務者の部屋位置くらいは頭に叩き込んでいた]
─ 夜/第二階層・居住区 ─
ほら、ついたよ。
眠れないなら何か飲むなり何なりして。
とにかく横になってれば身体は休まるんだから。
[フラン部屋の入口まで来ると、そう言って手を離した。
改めてみればまだまだ若い女の子。オーフェンにしたように髪を軽くかき混ぜてみる]
俺は死にたくないし誰かを率先して死なせたくもないけど。
どっちを選ぶかって言えば、やっぱり自分を選ぶよ?
だからフランちゃんもしっかりしなね。
[おやすみ、という言葉は相手に届いていたのかどうか。
一人になると盛大な溜息を吐きながら自分の部屋に戻った]
─ 第二階層・リディアの部屋 ─
……っと。
先客、あり、か。
[たどり着いたそこには、先客の姿。
色々と思う所ある相手と気づくと、一瞬だけ、うわぁ、という顔を作るものの、一先ずそれは抑えて]
何があったん? ってぇ。
聞いて、答えてもらえるんかしらね、この状況て。
[淡々とした口調で、問いを一つ、投げてみた]
―― 夜 ――
[銃を手から離されて、支えられた。
相手が殺しはしないと分かると、いけないと思いつつぐたりと身体が重い。
頭は上手く回ってくれないけれど、情報だけ収集していた]
[支えてくれるとても線の細いからだ。
エリカの制服ににじむ色。
立ち去ろうとするエリカの背に、つっと音を紡いだ]
エリカ
[それ以上は言葉が形作れなくて自分の部屋に連れられていく。
下級期間船員のための、小さな狭い6人部屋]
……どうして、ねえ、どうして……
[支えてくれるノブに、うわ言みたいにつぶやいていた]
[部屋の入口で、相手が離れた。髪をかきまぜられる]
[泣きはらした腫れぼったい目。のろのろと見上げて。
表情は未だ薄く、頬にあまり血も上っていない]
………ごめんなさい
[部屋の中は、まるで何もなかったみたいで。
それを言えるくらいには回復できた。
ちょっとかなり間を取ってからで、おやすみなさい、は頷くのが精一杯だったから、返せなかったけど]
[彼が去る背中を見送って、やがて意識はすとんと落ちた]
―第二階層・自室―
[歩きにくそうにする姿に、リディアにもう少ししっかり見てもらう必要があるかと思考は流れた放送で途切れる。
オーフェンが首をかしげながら投げかける問いかけに]
おそらく誰かに殺されたか、PMCにやられたかだな。
[望まなくてもどうせ殺し合いしなければいけない状況で進んで誰かを殺しにいくような者は生き残ってる中で思い当たらない。
リディアに昨日撃たれていた人なら話は別かもしれないが、その撃たれた相手はすでに死んでいる相手]
とりあえず外に行かないことには情報はあつまりそうにないな。
―― 朝 ――
[放送での目覚めはいつものことだ。
その放送が、いつもと違うってだけで]
[昨夜泣きすぎて頭が痛い。
顎も何だか筋肉痛がすごかった]
……………
[ベッドに寝転がったまま端末を操作する。
自動的に記録されていたメッセージ。再生]
……………
[昨日と現実が変わっていないことに、のろのろとため息。
起き上がった。武器を拾い上げて、裏、表、見てみる。
少しエネルギーが減っていた]
生きてる。
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