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─ →夕方 屋敷外 ─
[日中はそれぞれ出来る範囲の業務を行い。
夜が来る前にグレンと共に各部屋の暖炉の灰掻きを行った。
掻き出した灰を入れた容器はグレンに持ってもらい、自分は灰掻きに使う器具を運ぶ。
粗方の灰掻きが終わった頃、ふと視線を向けた窓の外に、件の少女の姿を見つけた]
グレン、ローレンス様です。
[それだけでその後どうする心算なのかは通じたことだろう。
彼の返答を聞くのもそこそこに、進路を玄関へと向け、灰掻きの器具を手にしたまま外へと出た]
ローレンス様、今まで、どちらに?
[ずっと姿が見えなかったため、先ずはそう問いかけて。
相手の反応が如何様であれ、彼女を見詰める瞳の温度は少しずつ下がって行った]
…旦那様が亡くなられたことはご存知ですか。
人狼に、襲われたようなのです。
貴女はずっと、姿が見えませんでしたね?
どこで何をしていたのか、お聞かせ願いたいものです。
[丁寧な口調での問い。
けれどそれもまた低く、相手を責めるような雰囲気が込められている。
何を言いたいのかを悟って相手が否定して来ようとも、惑うことは無かった]
───貴女が、旦那様の部屋へと向かって行くのを見たと言う者が居るのです。
疑うなと言う方が無理と言うもの。
人狼への対処法は一つだけ…。
…招かれざる客には、ご退場願います。
[言いながら振り被るのは、手にしていた突起付きの火掻き棒。
大振りだったこともあり、一撃目はメイの肩を掠めるに留まった。
喚かれようが詰られようが、構うことなく彼女に狙いを定め、火掻き棒を振るう。
途中グレンからも手が加わっただろうか。
抵抗によってバランスを崩したりもしたが、逃げようとするメイの背中目掛けて、遠心力を伴った重い一撃を振り抜いた。
火掻き棒を握る手に、骨の砕ける感触が伝わる]
──失われた命は、同じ命によって贖って頂きます。
…もし貴女が人狼でなかったなら、私を恨んでくださって結構です。
それはいずれ、私に報いとなって降りかかることでしょう。
それではお休みなさいませ───ローレンス様。
[その言葉を最後に、振り被った火掻き棒がメイの頭目掛けて振り下ろされ。
骨の砕ける鈍い音と、彼女の最後の悲鳴が辺りへと響いた。
数瞬の後、辺りは静寂へと包まれる]
……グレン、シーツを取って来て頂けますか。
遺体を包みます。
[そのまま放置する気は流石になかったため、グレンにそう頼んで。
自分は乱れた服装や、飛び散った紅をハンカチで拭ったりした。
手や顔に抵抗された痕があったりもしたが、治療するほどでもないと判断し、そのままに。
グレンがシーツを持って来たなら遺体を包み、メイが使っていた部屋へと運び、ベッドに横たえる。
埋葬についての案は出すことなく、そのまま部屋に安置することになった]
─ →夜/自室 ─
[自分が為した事やその他のあれこれを済ませて、自室に戻ったのは遅くなってからの事。
着替えようと首元を緩めた時、眼に入ったのは机の上に置いておいたタロットカードだった]
………そう言えば。
[今朝タロットを見た時、奇妙な体験をしたことを思い出す。
隠者のカードにある人物の姿が重なった、不思議な現象。
更にはこのカードの曰くについてを思い出した]
人狼騒ぎの時に使われた、と言っていましたか。
あの時は冗談半分でしか聞いていませんでしたが……。
…それが事実なら、手をかける前に確かめられたかも知れませんね。
[言いながら、着替えもそこそこに椅子に座り、タロットカードを手に取った。
先程為したことについて悔やむような言葉が漏れたが、過ぎてしまったことは仕方が無い。
彼女が人狼であるならもう居ないだろうと思いながらも、試しに行商人に教えてもらったその方法を実行してみることにした]
確か、最初は全てのカードを表にして、一枚だけ裏にしてシャッフルするのでしたか。
[購入時に聞いた手法を思い出しながら、その手順通りに実行していく。
裏返しにしたカードは、幻視が起きた隠者のカード]
そしてシャッフルの間に呪を一つ唱える…。
呪は、確か───。
[一度瞑目し、記憶の引き出しの中を探る。
ややあって思い出した言葉は]
[紡いだ言葉は力を持ち、リィン、と微かな音を伴って裏返したカードを淡く光らせた]
……───!!
まさか、本当に……?
[細い眼を見開き、驚きの声を溢して。
淡く光ったカードをしばし凝視する。
それから通常のタロット占いの時と同様、カードを纏めて山札を作り上げた。
表にされたカードの中で一枚だけ裏にされた、光るカードが一番上になるようにする。
そして、ゆっくりとそのカードを横に捲って展開した]
……これ、は。
そんなはずは…!
[捲られたカードである隠者の位置は、正位置。
それを見て再び驚愕の声を上げる。
大抵のカードは正位置だと良い状態を示すものが多い。
隠者のカードもまた然り]
[けれど]
問いに対する、正位置。
つまりは肯定を意味する……。
そんな、人狼はローレンス様のはずでは───。
[示された結果が信じられなかった。
シャッフルの時に紡いだ呪、それはカード自身、ひいては幻視される人物に問いかけたもの。
呪の意味は「貴方は人狼ですか?」だと、行商人から聞いている]
……………。
…そうです、他の人でも試せば。
そうすれば本当かどうかが──。
[そう思って全てのカードを見てみたが、どのカードにも人物は重ならない。
先程占いに使用した隠者のカードですら、何も視えなくなっていた]
制約か何かがあると言うことなのでしょうか…。
……あの一度だけでは、簡単には信じられません。
占いはあくまで可能性を示すもの。
外れる可能性だって、あります。
[自分の占いの的中率も6割程と、外れることは多々ある。
これ以上占うことが出来ないならばと、カードは再び纏めて机の中央に置かれ。
ようやく着替えを行い就寝の準備をする]
[呪を用いた占いに関しては外れが無いのを知らぬまま、ベッドへと潜り込み、そのまま静かに*夜を明かした*]
― 時間軸・不明 ―
[アーヴァインの埋葬を始めとした、激動の一日。
疲れは普段の日常よりも各自大きかった事だろう。
男は、瞑っていた眸を開いた。]
…………。
[廊下へと出る。
赤い声の直後だった。
男は知る由はなかったが、襲われたネリーは、
庭に出て邸の中に戻ってきたところだった。]
[暫く廊下を歩いて行けば、ある扉の前に、
暗い中に広がる暗渠のように広がる染みがあった。
場所は、普段客人達の往来があまりない廊下。
使用人達が殆ど居なくなった今となっては、
何が起こっても、あまり人の目に触れない場所だろう。]
[襲われた後に引きずり込まれたのか、
襲う前に引きずり込まれたのか。
血溜まりが広がってゆく中では、
それを推し量る事は既に難しくなっている。]
[ネリーの姿は扉向こうで見えない。
首の深手の傷と流れた血の多さで
確実にもう死んでいる事は分かる。
悲鳴を上げる暇もなかったろうが、
息絶えるのも早かった筈で苦しみは短かっただろう。]
[廊下の奥まで行ったところで立ち止まる。
何事か言いかけようと唇は微かに動いたが、
ぎゅっと唇を引き締めると踵を返し、戻った。**]
―個室―
[埋葬を後ろの方で見守った後は、再び個室へと引き返した。
栞を挟めた本を何気なくぱらぱらと捲れば、人狼の記述のあるページに辿り着く。
その中のある文章に目を止めた、その時だった]
……ぐ、
[呻き声を上げ、顔を押さえてその場に崩れた。本が床に落ちる音。
瞳の紫の色が、じわりと濃さを増す]
また、か……ということは……
[ゆるゆると顔を上げる。
予想通り、視えてはならないはずの存在がそこにいた]
なるほど。グレンさんとヒューバートさん、ですかね。
御愁傷様でした。
[彼女が疑われていた様子なのを思い出す。彼らが動いてからどれだけの時間が経っていただろう。
死人に口無し。そう思っているから、彼女に対して偽物の笑みを向けることはない。
暗い目をした少女が言葉を返すこともまた、ない]
ああ、そう言えば。
……まあ、まさかとは思うけれど。
[ふと、先程読んだばかりの記述を思い起こして。
少し考えた後、彼女の幻影に手を伸ばし、触れる]
……!
[途端に細い目が見開かれた。
快活な印象の短髪の少女の姿が歪み、変容した為に。
彼女は何も語らないけれど、その姿は如何見ても――]
く、くく……っ
本当に、本当か……!
[こらえきれず笑いが溢れる。
自身がその能力を持ち合わせていたという事実と、そして。
緩慢に立ち上がり、“それ”を見据えた]
残念でしたね。
……とっとと失せろ、「人狼」。
[目をみひらき、口角を上げ、相手を見下すように告げる。
紫掛かった目の奥は、いつも以上に冷えきっていた**]
[鎮魂の曲を捧げ終えた後も、立て続けに曲を紡いでいく。
戸惑ってばかりではいられない。
いられないならどうするか。
何をどうすれば、と。
そんな思いを巡らせながら、無心に音色を奏でてゆく。
それに集中していたから、夕方に起きた出来事に気づく余裕はなく。
自室に戻って間もなく、深い眠りに落ちていた。*]
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