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―広間―
[何かの音>>24には反応を見せなかった]
……オレは、
[遺体の傍に屈んだ。後ろは振り向かない]
ゲームとは違うし、能力者が出なくたって仕方ねーとは思う。思うけど。
…… じゃあ、村人が生き残りたいって思うのって、そんなにダメっスかね?
そりゃ、アズマっちが何だったかなんて、分からないケド。……本当に狼だったかも知れねーけど。
でも、能力がねーから、能力がある人に出てもらって、どーにか守ってもらいたいって…… そう思うのはいけないコトなんスかね。
ゲームと同じみたいに、能力者の盾になんのが正しいのかな。
[krutさんが出て行こうとして、こっちにくるよ]
あっ……krutさん……
[震えるからだがとまらないよ。
見上げる目がゆれてるの自分でも感じる。
何も声にでない、目がちょっと合ったよ。
それで…本当になにも言葉かけることできなく、ただ見てたよ]
…… なーんて。
[口調は一転、明るく。
けれど表情は、見せない。
出て行こうとする者を止めることもない]
アズマっちの部屋ってドコでしたっけ。
……それとも奥の部屋がいいかな。運んでくるっス。
あ、スープ、オレの分取っておいてね?
[アズマが作ったスープはテーブルの上。
毛布に包んだ遺体を持ち上げようと手を伸ばす**]
─ →井戸 ─
[入口に居る者達に目もくれず、僅かに視線を投げるだけで広間を出た。
右腕を押さえ、俯き加減で廊下を進み、建物の裏へと出るべく台所を目指す。
噴き出て止まらない汗が歩く廊下にぽたぽたと雫を落としていった。
台所へと入り、通用口を抜けて、井戸へ。
水を飲もうと思って来たけれど、井戸の縁に手をかけたところで大きく咳き込んでしまった]
げほっ! ごほごほ!
……─── は、ぁ………。
[ようやく呼吸が落ち着いてきて、それに気が抜けたか井戸に背を預けて地面へと座り込む。
僅かに震え続ける右手を軽く持ち上げて視線を落とすと、は、と息を吐くように、笑った]
[正しさ?>>34正義とかそんなのあるのかな?
わからない、でもそんなもの、今のこの場所にあるのかな?
秩序は…無いとすごい困るけど]
わから……ないよ……
[声、うまく出せないよ震えて小さくなってたから誰かに聞こえたかもわからないよ。
でもね、こんなときでも明るくしていられるアルバさんはやっぱりすごいなって、そう思ったよ]
[きっとこの中では年上なんだから。
しっかりしなきゃだめだと思っていた。
大人の仲間入りしているんだから、と。
なのに、今は、そんな気概も余裕も微塵もなかった。
目の前で命を奪われた者がいる。
第一の犠牲者さえ見ようとはしなかったのに
既に情がわいてしまっていた相手が殺されてしまうのを
ただ、傍で何も出来ずみていることしか出来なかった]
アズマ、くん。
[ぽつ、と名を呼び眉を寄せる。
Pecheが呼ぶを聞き、ゆると其方に顔を向けた。
肩に触れた彼女の手から震えが伝う]
Pecheさん、……。
私、……、何も、出来なかった。
目の前で、あんなことが起こったのに…、何も…っ
[悲鳴を上げた喉が引き攣るを感じながら
思わず吐露するは後悔の念。
カオルの言葉も届いてはいたが
その時は是非を紡ぐ余裕はなかった]
あっ……
[広間に人足りない?他の人はまだ別の場所?
アズマさんの…、ことはアルバさんがつれてくみたいだから]
私、他の人…探してくる。
[何かしなきゃって思った。役に立たなきゃ、動かなきゃって。
だってそうしないと、そうしないといけないって。
誰か一緒に来てくれるならもちろん、一緒に来てもらうよ。だって一人よりずっとずっと安心できるもん]
[死にたくなんか、と。
Pecheの声がよれる気配に一度目を伏せる。
泣くを堪えようと寄せられる柳眉。
すん、と一度鼻を小さくすすった]
Pecheさんも辛いのに、ごめんね。
年上なのに、情けないところ、みせた。
――… 。
[ありがとう、と肩に置かれた彼女の手に一度触れてから
のろ、とした動きで立ち上がる]
アズマくんを運ぶなら、私も、手伝う。
[毛布に包まれたアズマに手を伸ばしたカオルの傍へと歩み
瑠衣もまた、それを支えようと毛布に触れた]
[何も出来なかったというPecheに一度視線を戻して]
私が立ち上がる事が出来たのは、
――…Pecheさんのお蔭、なんだよ。
[ぽつり、小さくそれを伝えた]
アズマくんの部屋が何処か知らないけど、
前はゆうきさんと一緒に寝たんじゃないかな。
[個室に籠もる前の事を思い出しながらカオルに返事をし]
……ん、奥の部屋に運ぶのがいいと思う。
一人きりだと寂しがるかもしれないし。
[ふっと酔ったアズマの姿が思い出されて
泣きそうな笑みが一瞬過ぎる。
それを隠すようにやや伏せられる顔]
じゃ、いこっか。
[カオルに声を掛け、共にアズマを奥の部屋へと運び出す]
[しっかりしなくてはいけない理由。
年上だから、だけではないけれど、其れは口に出来なかった。
よほどの事がない限りは抑止力を維持するために
悟られてはいけない、己の受けもつ役割]
……Pecheさんは一人じゃないよ。
[疑いたくない、もう一人。
情のある彼女に柔い声を向ける。
片付けるためバスタオルを手にしたPecheに頷いて広間を出た]
―広間→―
うん、皆でできることやる…それが一番だよね。
[何が正しいか、それを聞かれたら次にはこう答えれるよ]
私いってくる。Pecheさんお願い。
[後見当たらないのは……思い出しながら、廊下歩いてたらすぐ*あえるかな?*]
[そうして広間に向かえば―
口元に血をにじませたkrut。>>30
彼のまとう尋常鳴らざる空気に、気まずいだとか顔を合わせづらいだとかのくだらない一切合切がふきとぶ。
彼から視線を広間の中へ映せば、呆然としている人たち、倒れた誰か、倒れた誰かに毛布をかける彼>>26。]
あ、ああ……。
[声をふるわせながらkrutを見れば、彼はこちらに背を向け移動していた。
そして、気づけば己は、
彼を追いかけていた。]
[何が起こったかなんて嫌でも分かるー
全力で彼の後を追いかける。恐怖でもつれそうになる足が邪魔だ。それでもこの足で追いかけるしかない。
なんてざまだ、なんてざまだ、なんてざまだ!]
―→井戸―
[そうして、追いかけた先。
見えたのは、自身の右手を持ち上げてじっと見つめるkrut。>>36震えているのだろう、きっと。
もれるつぶやき>>37、荒い息。わかってしまう、こんな状況でそんな風になる理由なんか、わかりきってしまう]
……くるくん……。
[小さく、呼びかけた。
彼はこちらを見ただろうか。それを確認もせずに駆け出して、彼の近くに膝をついた。
彼の顔をじっと見た。自分の表情が相手にどう映ってるかなんて考えずにただ口元ににじんでいた赤いものを己のパジャマの袖でごしごしとこすった。]
男前度があがってしまっているよ。はは、はは……
[口から出る冗談、それから、彼を思いっきり抱きしめた。]
[胸に言葉が詰まって、何を言えば良いのか分からない。
そもそも、krutに慰めが必要なのかも知らない。
とにかく力一杯抱きしめながら]
お前は、よくやったよ……。
[これが人狼ゲームなら。
村人だって誰かを殺さなきゃいけない。
だからkrutが悪いんじゃない。
悪いのは―]
ごめんな…………。
私は、能無しだな…………。
[役立たずで、ごめんと。心から思った**]
[片付けが終わるまでに、どれだけの人の出入りがあったか。
一通り、その場が落ち着いたところで、黒と蒼の煙草の小箱をひらりと見せつつ、一服してくる、と広間を離れた]
…………。
[歩き煙草はよろしくない、とわかっているが、廊下に出てすぐ細い煙草に火を点けてくわえて。
誰もいないのを確かめてから、携帯を取り出す。
画面には、新着メールを示すアイコン。
無言で開く]
……ひと、か。
[メールが淡々と伝える事実に、小さく呟いて、また携帯をしまいこむ]
さて、どうしよう。
……白だしCOは、危険ではある、かな。
[灰は狭まるが、情報は少ない。
占い師はまだ出ていないから、もしかしたら守護もつくかも……なんて考えてはみるけれど]
ロジックじゃ、納まらないもんなぁ……。
[ぼやくように言いながら、廊下を歩いて行って。
一本吸い終った所で、ため息ひとつ]
まー、とりあえず一人で悩んで決まらないなら、誰かに相談する、か。
問題は、誰にか、って事だけど……。
[呟いて、また、思案する]
……昔聞いた法則、ここでも有効、かなぁ。
[たどり着いたのは、以前のオフ会で聞いたこと。
カードでは9割狼なのに、オンラインでは9割村側なんだ、という。
どこまで本当なのかと突っ込みたくなるような、話]
ま、外れたら、その時はその時、か。
[動こうが動くまいが、死の危険はある。なら、直感で動こう、と思った。
その辺りは、ガチPL時代のプレイスタイルそのままで]
……えーと。問題は、どこにいるか……。
[でてくる時、広間にはいなかった気がする。
どこにいるだろう。
grungeの事を気遣っていたというから、彼の所にいるかも知れない──そう考えて、奥の部屋へと向かい]
……ん?
[扉の前で感じたのは、違和感。
血のにおいがする。
いや、確かにまた遺体を運んだから、不自然ではないけれど。
それにしては強い気がして]
……はは。
まさか、ねぇ……?
[乾いた声で笑って。
それから、思い切って、扉を開ける。
出迎えたのは、先に訪れた時と同じ──いや、その時よりも濃い、血のにおい]
……ひぅっ……!?
[知らず、声が上がった。
扉を開けてすぐのところに、何か転がっている。
いや、違う。
転がってるんじゃなくて、倒れている?
思考がぐちゃぐちゃになっている。
ナニがそこにあるのか、確かめないといけない。
そう思ったから、ライターを出して、火を点けて。
──点けなきゃよかった、と。
そう、思ったのは……ほんの一瞬のこと]
……ゆゆ、さ……?
[小さな光が照らし出したのは、今、探していた人が床に倒れている姿。
周囲には、色を変えていくみずたまり]
…………っ。
[違うのはわかっているのに、重なった。
『女の子』を放り出した原因の、最後の姿。
……あの時と違って、ついている傷は、ナニかに裂かれたようなそれだけれど]
……や……。
[ぺたり、と座り込む。
ついた手の下で、びしゃ、と音がした。
ヤバイ、状況が似てる、似すぎてる。
頼ろうと思った相手が死んでいるとか、あまりにも、それものすぎて]
や…………。
[かすれた声が零れて、それから]
…………やだあああああああっ!
[出し方を忘れていたはずの悲鳴が、口をついていた。**]
―広間―
そっスね。
[解けた髪は表情を影にする。
唯一見える唇の形は笑うか泣くか、微妙な形]
誰も死にたくない。
オレだってそーだから、……実は同じよーなコト考えてたんスよ。
だって能力者が分からなきゃ、ちゃんと推理すらできねーし。唯一の村人の武器なのに。
……けど、アズマっちがこーなって、言わなくて良かったって、さっきちょっと思っちまった。
ハハッ、オレこんなに薄情だったっけ。
……ま、戯れ言なんで。忘れてください。
[一息吐いて]
ああでも、泣きたかったら泣いていいと思うっスよ。
そーいうのって女のコの特権なんだろうし。
それに、自分が死んだとき誰も泣いてくれねーと寂しいじゃないスか。
[続きは誰に向けたものか]
……あ、じゃ足の方を。
やー、流石に男1人は重いわ。……あ、無理しなくていいスからね。
[手伝いを申し出てくれたルイにはそう言い、自分は頭の方を持つ]
それじゃー奥の個室に行きますか。
アハハ、女性と同室とかアズマっち超羨ましい。
[声だけはあくまで明るく。
片付けが終われば付いた血を流す為、一度風呂場へ向かう**]
薄情とは思わないよ。
誰だって、死ぬのはこわい。殺されるのも、こわい。
[カオルの言葉に小さな声が添えられる。
殺されることも、と考えたところで
殺すのもこわいことの一つだと思い至り苦さが込み上げる。
アズマを手にかけたkrutの姿が脳裏を過ぎるが
ゆると首を振るのみにとどめるはichininoが追うを見たから]
女のコの特権、かぁ。
私は、男のコだって泣きたい時は泣いちゃえばいいと思う。
我慢してためこんで、つらくなるのは
きっと性別なんて関係ないだろうから。
[自分が死んだ時に、と続けられた言葉をきくと
伏せていた双眸をカオルへと向けて]
――…きっと、泣いてしまうよ。
[細部は語らずそう短く伝えた]
足の方ね、分かった。
[頭の方を受け持つカオルの方がきっと負担は大きい。
気遣われているを感じていた]
カオルちゃんも無理しないでね。
[毛布ごしにアズマの存在を感じはするが
覆われているからか生々しさは少しだけ薄れる。
廊下を折れて暫く歩めばmibouの眠る奥の部屋がある。
カオルと共にアズマの躯を部屋の床へと寝かせた。
明るい声音の軽口が聞こえふっと目許が柔く緩む。
靴を履かずに井戸に向かったアズマを追いかけてた先で
アズマとカオルの二人と合流した際の光景が重なるように過ぎり]
mibouさん美人だし――…
二人きりだとアズマくんテレちゃうかもね。
カオルくん、先に戻っててくれる。
私もすぐに、行くから……
― 奥の部屋 ―
[遺体が安置される部屋に残るのは少しだけこわかった。
けれどもう目を逸らしてはいけない。
目の前で命を奪われた彼が人か狼かは知れなかった。
鼓動が止み動かなくなり言葉交わせなくなったことがかなしい。
人懐こい彼の笑みがもう見れないとおもうとさびしい]
アズマ、くん。
[名を呼び頭のある方に行けば膝を折り毛布をそっと捲る。
それと同時に噎せかえるような血の匂いが辺りに漂う。
ぐ、と喉がなりかけるをおさえて
血に濡れた顔と彼の負った傷跡を静かに見詰める]
痛かったよね。こわかったよね。
[返事はないと分かっていても溢れる言葉。
やがて瑠衣の視界は滲み潤みが雫となって頬を伝い落ち
ぽたり、ぽたりとアズマの肌染める血色をとかす]
何も出来なくて、ごめんね。
守れなくて、ごめんね。
[混じる嗚咽と共に溢れる謝罪。
アズマの髪へと手を伸ばし労わるように梳き撫でる]
能力者のこと、言い出すのも、きっと、勇気がいったよね。
[瑠衣が触れられなかった話題。
占い師や霊能者の存在を気にしながらも自ら口にする事を避けていた。
通常の人狼ゲームなら話し合ってしかるべき問題も
今ある条件、状況を考えれば、話しあう事が出来なかった]
一人で寝るのも避けてたくらいなのに
なんで、そういうとこで、頑張っちゃうかな……
[ぽろぽろととめどなく涙が溢れる]
アズマくん、……。
[おきて、と無茶な事を言いそうになるくらい
アズマにいきていてほしかった。
死んでほしくなかった。
失われたことが寂しくて哀しくてジクと心が痛む]
―――…ぅ、……。
[くちびるを噛んで嗚咽を零さぬようにしながら
死者の眠る奥の部屋で瑠衣は一頻り泣いた]
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