85 Glimmer stone
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─ 黒珊瑚亭 ─
[ぼんやりと考えめぐらせていた所に聞こえた声>>25に、俯いていた顔を上げる]
……でも、エリお兄。
御伽噺の通りにいたとしても。
お爺ちゃんみたいになっちゃうかも、知れない、って考えたら。
御伽話と同じく、隠れちゃっても、仕方ないんじゃない、かなぁ。
[口にする内、亡骸の惨状が蘇る、けれど。
ふる、と首を振ることで、どうにかそれを振り払おうと試みた]
(28) 2013/08/20(Tue) 01:09:28
─ 早朝/宿舎 ─
[>>18ナターリエの微笑みに、そーだろと偉そうに胸を張った。
まっすぐ見つめられて、静かに言われた事には、
暫く考え込むように首を傾げていたが。]
………よくわかんね。
人狼は殺していいもんじゃねーの?
だって、だってよ、
人狼は簡単に殺しちまうじゃん。ひと。
[やっぱりどこか納得出来ないといった顔をしていた。]
(29) 2013/08/20(Tue) 01:10:36
よくわかんねーけど、ナタねー、
おれ、ええと、なんだっけ、
あっ、ちょーさんだ!ちょーさんに行って来る!
[元々体を動かすのが得意で好きな子供は、そう言うと、
ナターリエから離れて外出着に着替え始めた。
頭には、相変わらず帽子の代わりに鍋帽子。]
行ってきまーす!
(30) 2013/08/20(Tue) 01:11:17
[アーベル>>26の声に視線を向ける。
そういう可能性もあるのか、と茶色い瞳を瞬かせた]
――あたしはアーベルとかゲルダとか皆のこと、信じてる、けど。
そっか信じられない、こともあるんだ……
(31) 2013/08/20(Tue) 01:12:37
―黒珊瑚亭―
[そこについたころには、先日に集められた人も結構いて]
おはよう…、もう、こんにちはかな…?
[黒珊瑚亭について、誰かからギュンターおじちゃんが殺されたことを聞くことになるだろうか]
やっぱりその、人狼にやられたって……?
[直接その姿をみていないので急に死んだと言われても実感ができないのか、悲しむとかそういう様子より、おどろいているって感じの様子でいた]
(32) 2013/08/20(Tue) 01:14:20
[エーリッヒの呟き>>25に小さく頷く。
続いてユーディット>>27とカルメンの声>>28も聞こえて]
ほんと、難儀だよな。
[確たる事は言えぬ状況。
知れるのは己の事。
今は他者の言動から考えて選ぶしかないように思えた]
隠れたい気持ちも分かるから。
居たとしても無理強いはしたくないな。
[言えぬ秘密を抱える男はそう零して息を吐く]
(33) 2013/08/20(Tue) 01:20:00
─ 黒珊瑚亭 ─
そうだね……。
名乗りを上げれば、
ギュンターさんのように、襲われる危険がある。
夜の人狼に立ち向かえる人は、ごく限られているから。
[ユーディットへのユリアンの言葉>>24に頷いて]
うん、もし、この中にいたとして…
知られないように、力の結果だけ伝えられる方法が
あればいいけれど。
それも、なかなか難しいだろうしね…。
[ユーディット>>27とカルメン>>28に、
そちらを見遣って、嘆息する]
(34) 2013/08/20(Tue) 01:22:11
─ 黒珊瑚亭 ─
それでも考える切欠にはなりそうだが。
カルの言う通りだろうからね。
[アーベルの発言に>>31意見を挟んで。
首を振っているカルメンの方を見て、大丈夫かと首を傾げた]
(35) 2013/08/20(Tue) 01:22:57
─ 黒珊瑚亭 ─
あるいは名乗って……。
[守ってもらうか…言い掛けて、口を噤むと、
言い掛けて、一瞬だけ視線をユリアンの方に彷徨わせ]
いや、やっぱり…危険だね。
[ぽつり、呟いた]
(36) 2013/08/20(Tue) 01:23:56
─ 早朝/宿舎 ─
世の中に好き勝手に殺して良いものなどありません。
自分以外の命を奪うのは、総じて必要に迫られてのことです。
ただ単に、「人狼だから殺していい」と思ってはいけません。
人狼にも命があることを、忘れてはいけません。
カヤ君、今の状況をしっかりと見詰めてください。
──…見知った人達の中に、人狼が居る可能性があるのですよ?
[納得のいかないカヤ>>29、主の教えに交え、現実を見るよう諭す言葉を紡ぐ]
(37) 2013/08/20(Tue) 01:25:34
……ちょーさん?
ええと…調査、かしら。
[キリの良いところで黒珊瑚亭へ向かうよう促すつもりだったが、意味不明の言葉を告げられ、頬に手をあて考えている間にカヤ>>30は宿舎を飛び出して行った]
あぁ、もう……本当にじっとしない子ですわね。
[元気一杯に出て行く様子に、思わず苦笑が零れた*]
(38) 2013/08/20(Tue) 01:25:39
─ 黒珊瑚亭 ─
[御伽噺に出てくる、人狼に対抗する力持つ者。
その存在について言及するのには加わらない。
考えは既にさっき>>26口にしているから。
けれど、ユーディの言葉>>31には、軽く目を瞠って]
…ありがとな。
[ふ、と表情を和らげて微笑を向けた]
(39) 2013/08/20(Tue) 01:25:39
─ 黒珊瑚亭 ─
[こちらを見詰め呟かれるエーリッヒの言葉>>21。
それが耳に入ると僅かにふるりと身が震える。
言葉は返すことが出来ず、口は閉ざしたままで。
ヘルムートの言葉>>23には、黙ったまま視線を落とした]
[そうしながら黒珊瑚亭に容疑者が全て集まった頃、数名の自衛団員達が来て、自衛団長が襲われたことについて改めて説明する。
その終わりに示されたのは、自衛団長が遺した決定に変更はないと言う事。
毎日、夕方までに処刑する者を決め、自分達で手を下すか自衛団に引き渡せと言ってきた。
当然、団員達は前者を望んで通達しているだろう。
向けられる視線が雄弁に物語っていた]
夕方、までに……。
[猶予はあるが、時間はない。
周りで言われる、人狼を探す手段。
それに頼る時間もありはしないだろう。
その事実はナターリエに一つの決断を下させることとなる]
(40) 2013/08/20(Tue) 01:25:50
そ、だね。
[難儀、というユリアン>>33や難しい、というエーリッヒ>>34に、緩く、頷く]
ぼくも、いるなら出てきて欲しい、って思ってたけど。
……どういう事になるのか、って、見ちゃうと……言い難い、なぁ。
[だからと言って、選べぬままではいられないのもわかっているから、は、と一つ息を吐き]
……あ……だいじょうぶ、だよ。
[ヘルムート>>35から視線を向けられると、早口に言って、やや力なく笑って見せた]
(41) 2013/08/20(Tue) 01:28:45
―黒珊瑚亭―
………。
そういう考え方も、あるね。
うん、気持ちは、すごく…わかる。
僕だって、信じたくないと思うだろうな…。
それに、力を持つ人が、本物だと証明するのは
難しい場合もあるらしいから、ね。
[アーベル>>26の呟きには、
ちらとそちらを見遣って、小さく頷いた]
(42) 2013/08/20(Tue) 01:34:04
うん……
[ユリアン>>33やエーリッヒ>>34に頷いて。
もう一つため息をついて気を紛らわすようにかぶりを振った。
ゲルダへとも視線を向けながらいつもぼんやりしている友人がまたすこしぼんやりがひどくなったようにも思えて]
――
[アーベル>>39からのお礼にきょとりと瞬き。
当たり前のことに礼を言われてすこし照れた]
べつに、あたりまえのこと、だし。
(43) 2013/08/20(Tue) 01:34:18
あー、大事なヤツに目印がついてたら、か。
信じたくないのはあるかもしれない、けど……
[アーベルの声>>26に考えながら紡ぐ言葉]
目印つけた相手にもよるな。
ユーディットのいうように
信じられる相手が言うなら、そう、なんだろうさ。
[ユーディットの言>>31に同意するように一つ頷いた]
(44) 2013/08/20(Tue) 01:34:54
[自警団員がやってきて説明をするのは静かに聞いていた。
夕方まで、と念を押されて、ため息を零し。
とまる人が増えた分部屋を用意してくる、とその場から立ち去った]
……誰も死ななければいいのに……
[団長がすでになくなっているから無理だとは知りながらも。
二階の客室をととのえて、階下へと降りる頃には日もかなり傾いていた]
(45) 2013/08/20(Tue) 01:36:14
─ 黒珊瑚亭 ─
守護の力か。
[エーリッヒが言いかけた言葉を>>36想像して、口の中で呟いた。
大きな声で言わないくらいの理性は残っていたが、沈黙を通せるほど冷静でもなかった]
そう。
でもカルは今は無理するなよ。
[空っぽだったというアーベルの説明を聞いた時には眉が寄った。
実際に見てしまったのなら衝撃はどれほどだったのかと思うから、力ない笑みを>>41案じる表情で頷いた]
(46) 2013/08/20(Tue) 01:40:01
─ 黒珊瑚亭 ─
ま、確かに。
今の状況で選ぶ基準なんて無いに等しいし。
でもそれなら、力のあるヤツじゃなくて人狼に名乗り出ろっつー方がいいんじゃねーの。
[本来の目的を考えれば、力ある者ではなく人狼が出てくれば一番手っ取り早い、と。
ヘルムート>>35に返す言葉は半ば投槍。
さっき自分が口に出した通り、この中の誰からそれが出た所で信じたくはないのだから]
…誰だってさ、死にたくねーし。
死なせたくねーだろ。
(47) 2013/08/20(Tue) 01:41:19
[カルメンの声>>41にそと視線を移ろわせる]
ギュンターの爺さんを見つけたんだっけ。
[気分は悪く無いかと案じる言葉は
ヘルムートと彼女の間に流れる空気にのみ込まれる]
――…。
[名乗って、と言いかけたエーリッヒ>>36と視線が交わった。
はたり、瞬いて、それから少しだけ迷うように眸が揺れる]
(48) 2013/08/20(Tue) 01:44:35
[ヘルムートが守護の力と言えば、微かに肩が揺れる。
ゆる、と首を振り、それを誤魔化すようにしてから]
御伽話では――、だけど。
守護の力を持つ者は、さ。
大事な者は守れても、自分の身は守れない、って。
[カルメンのように御伽話をなぞり肩を竦めた]
(49) 2013/08/20(Tue) 01:48:50
─ 黒珊瑚亭 ─
……無理なんか、してない、よ。
[向けられた案ずる表情>>46は、嬉しくもあったけれど。
口をついたのは、こんな一言だった]
……うん。
なんだか、呼ばれた気がして、行ったら……お爺ちゃん、もう、動かなくなって、た。
[視線を向けるユリアン>>48に、頷きと共にこう返す。
裏路地へと向かった理由を口にしたのは、ほぼ、無意識の作用だった]
(50) 2013/08/20(Tue) 01:49:03
黒珊瑚亭 ユーディットは、メモを貼った。
2013/08/20(Tue) 01:51:20
[カルメンの応え>>48
その時の事を聞けば、はたと瞬く。
血の気がひくような感覚が、あった]
――…そ、か。
それは、大変だったね。
[深く触れぬように当たり障りない言葉を向ける]
カルメン。
[名を呼んでから、首を左右に振ってみせた。
言わぬ方がいい、と口止めする風にも見える所作]
(51) 2013/08/20(Tue) 01:55:44
─ 黒珊瑚亭 ─
[アーベルの投げやりな意見を真に受けて>>47揃っていた者達を見回してしまう。二階の準備が整うのを待っていたのか、奥にいたゼルギウスの視線は呆れているように感じられて、少し顔を赤らめた]
それこそ出てくるはずないだろう。
殺してくださいというようなものだ。
[照れ隠しのようにアーベルを睨んだが、続いた言葉に険を解いて頷いた]
誰を死なせたいとも思えないから。
困るわけだけどな。
[これ以上は堂々巡りか。腕を組んで息を吐いた]
(52) 2013/08/20(Tue) 01:57:19
─ 黒珊瑚亭 ─
[エーリッヒの同意>>42と共に向けられる視線を受け止める。
ユリアンの言葉>>44に、視線を向けて]
目印つけたヤツと、ついてるヤツ。
両方信じられる相手だったら、どうすんだよ。
[軽く肩を竦め問いかえすも、答えは求めず。
こちらの礼に当たり前のことだと言うユーディ>>43には、笑みだけを返した。
この場にやってきた自衛団員からの説明>>40に、その笑みも消えて]
…夕方までに、か。
悪ぃけど、ちょっと休んでくるわ。
なんかあれば、呼んでくれ。
[そう言って、二階の個室に向かっていった**]
(53) 2013/08/20(Tue) 01:58:02
[他のみんなが人狼についての話をしてるのを聞きながら]
御伽噺だと、見つける人とかいるんじゃなかったっけ?
[目印とか、そんな話題にそんなことを口にしてから]
どうやって見つけろってことなんだろう……
[ぽつりとつぶやきながら、周りの人を見る。
皆別段何か変わってるようにも見えず、普通の人と変わらなく感じる]
(54) 2013/08/20(Tue) 01:58:30
―黒珊瑚亭―
たしかに、信じられる人なら…信じたい、かな。
…でも、信じられる相手が、信じられる相手を、人狼だと言ったら?
とか、色々考えると、本当に難儀だね…。
[ユリアンの言葉>>44に、呟くように疑問を口にして、
難儀だな、という先程の言葉に、
同意するように小さく嘆息し]
(55) 2013/08/20(Tue) 01:59:16
─ 早朝/宿舎 ─
むー…じゃあ人狼も、
必要だからひと殺すのか?
でもそんなの納得いかねーよ!
やっぱおれ、じーちゃんが言ったみたいに、
人狼は殺すもんだと思う!
[>>37と勢い良く言ったものの、
見知った人の中に人狼がいるといわれると、口を尖らせる。]
えー、そんなのありえねーよ!
[現実は子供にはまだ遠かった。]
(56) 2013/08/20(Tue) 02:00:44
漁師 アーベルは、メモを貼った。
2013/08/20(Tue) 02:01:05
……っ。
うん…守護の力のことを、言おうとしてた。
[言いかけた言葉を的確に想像したヘルムート>>46に、
一瞬の躊躇うような間のあと、頷く]
………。
[先ほど、交わったユリアンの眸>>48を再び見遣り、
微かに肩の揺れるのに>>49、瞳を翳らせ]
うん、守護の力は…他者を守るためのもの、らしい。
自身は守れないって、僕も聞いた。
だからやっぱり、危険、だよ…。
[ユリアンの言葉>>49に同意すると、視線を逸らして、呟く]
(57) 2013/08/20(Tue) 02:02:37
─ 宿舎→ ─
じんろ〜な〜んているわけないさ
おおげさだ〜おおげさだ〜
[宿舎を飛び出して、祖父直伝の穴掘る時の歌を歌いながら、
子供はたくさん頭を使う。人狼は誰かについて。]
ナタねーとロミのはずねーだろ。
じゃああとほか…
……アベにーもユリにーも、
ユーねーも、ゲルねーも、カルねーも人狼じゃねーか。
ゼルおじぃは…ゼルおじぃ、おれが嫌だってんのに
傷に痛い汁塗ったり、苦い薬くれたり、
イヤガラセするからありえるかも。
[ひどいいいようだった。]
(58) 2013/08/20(Tue) 02:02:56
[子供の振り分けに根拠は無く、
しいて言うなら好きか嫌いかでしかない。]
でもおじぃ昔からいるしなー。
薬くれたり、ナタねーとか神父のじじぃとか、
ありがたがってるから後回しでいいかなぁ…。
あと知らない奴もいたな。金髪のにーちゃんたち…。
よし、そこからちょーさんだ!
[知らない奴は宿に泊まる、という知識はあるようで。
黒珊瑚亭に向かおうとして、ぴたっと足が止まった。]
あ、アレ持ってこ。
[一転むかうは、墓地だった。]
(59) 2013/08/20(Tue) 02:07:17
両方?
それは困るなぁ。
[アーベルの問い>>53に肩を竦める]
どっちか選ぶしかないだろうな。
どちらかが嘘をついてるのは明白だろ。
――…生きたいって思いはみんなあるだろうし。
自分の目で見極めて――…
信じたいと思えるどちらかを選ぶよ。
[己の考えを言葉にしてから
ふと思い出したように、悪戯な笑みをアーベルへと向ける]
アーベルが言うなら信じてやるよ。
[その直後自衛団員の説明があり、話は途切れた]
(60) 2013/08/20(Tue) 02:08:00
─ 黒珊瑚亭 ─
うん……色々、びっくりした。
[大変だったね、というユリアン>>51に、こく、と頷く。
唐突に色の失われた世界を思い出すと、亡骸を見た時とは違う恐ろしさが感じられて、微か、肩が震えた]
……ん? なに?
[名を呼んだ後の、首を振る仕種。
内にあるものの目覚めを自覚しつつも、それが何かの認識にはいまだ至らぬ娘は、それが口止めとはすぐに思い至らず。
けれど、強いて思い出したいものでもなかったから、それ以上は口にする事もなく。
刻限伝える自衛団の通達>>40に、小さく域を吐いて、目を伏せた。**]
(61) 2013/08/20(Tue) 02:10:05
画家 カルメンは、メモを貼った。
2013/08/20(Tue) 02:11:22
─ 黒珊瑚亭 ─
ならいいけど。
皆、休める時は休もうな。
[子供の頃のように意地を張りそうなカルメンの言葉に>>50苦笑して、他にも向けるように言い換えた]
ああ、そうだったな。
だからその力があっても出て来いとは言えない。となれば、いるかどうか分からないままになるから。
……堂々巡りだ。
[ユリアンの言葉と>>49エーリッヒ>>57の意見に同意して、腕組みしたまま天井を見上げた。
カルメンの名前をユリアンが呼ぶ>>51のも聞こえてはいたが、仕草を見なかったので特に何も反応しなかった]
(62) 2013/08/20(Tue) 02:13:24
─ 夕方 ─
[考えている間にも時間は過ぎていく。
与えられた猶予の間に一度教会へと戻り、自室で準備に取り掛かった。
いつも出来上がったレースを入れて運ぶ籠の中に、一振りのナイフを忍び込ませる。
刀身は銀色に輝いているが、そう見せかけているだけで銀で出来たものではない。
銀など不必要だったため、手元にあるわけが無かった]
[ナイフを忍び込ませた籠に布をかけ、深呼吸してから自室を出る。
命を軽んじてはいけないと、カヤに言った矢先の決意。
決して軽んじているつもりはない。
ナターリエには、護るべきものがあるのだから。
生きるために、護るために必要な取り捨て選択をしただけのこと]
(63) 2013/08/20(Tue) 02:17:53
─ 夕方/黒珊瑚亭 ─
[自衛団がしていた夕方の時刻にはまだもうしばらく時間がある。
間際にならないように少し早めに移動して、店主にゲルダの部屋がどこかを問うた。
問いに対して疑問を抱かれたなら、「少し頼みごとがありまして」と言いながら腕に下げる籠を示す。
その中に入っているものはいつも限られていたから、然程疑われずに部屋の位置を聞くことが出来た。
近くにユーディットや他の者が居るのであれば、どう思ったか定かではないけれど]
(64) 2013/08/20(Tue) 02:17:58
─ 夕方/ゲルダの部屋 ─
[ゲルダのことだから仕事を持ち込んで没頭しているのではと思って部屋を訪ねたところ、実際はどうだったか分からないが、彼女は予想通り部屋に居た。
扉を3度ノックして、返る声にこう切り出す]
あ、あの、ナターリエです。
刺繍について、少し、相談が。
[相手の心中は分からねど、仕事についてのことだったからか、どうにか扉は開けてもらえた]
レースと刺繍を組み合わせられないかと、思いまして。
こんな時なのに、と思われるかも知れませんが、何かしていないと、落ち着かなくて。
[ゲルダの様子を窺いながら、しどろもどろな言い方で説明をして。
仮に渋られても、お願いしますと頭を下げて、部屋の中へと入れてもらう]
(65) 2013/08/20(Tue) 02:18:07
すみません、無理を言って。
レースと刺繍って、どちらも糸から出来上がるものですけれど、全く違うものになりますよね。
[謝罪の後に話題作りのための言葉を紡いで、相手の警戒心を減らそうとしてみる]
あら、今お仕事なさっているのですね。
見せてもらっても良いですか?
[縫いかけの刺繍があることに気付けばそう言って、作業を見せて欲しいと頼み込む。
そうして始まった作業を後ろから覗き込みながら、ナターリエは籠の中に手を忍ばせた]
(66) 2013/08/20(Tue) 02:18:18
──…ゲルダさん、もう一つ、お願いがあります。
[作業の途中、背後からそっと言葉を紡ぎ、籠の中のナイフを握る]
貴女が人であることは重々承知です。
けれど、私にも、護りたいものがあるのです。
[そこまで紡げばゲルダもナターリエの異変に気付くか。
握ったナイフはそのままに、籠を取り落としてナイフを両手で掴んで]
だから ─────── 死んでください
[躊躇うこともせず、ゲルダへナイフを突きつけた。
一撃目はゲルダが動いたためか狙いが外れ、彼女の腕を抉るに留まる。
悲鳴や呻き声はあっただろうか。
抵抗の動きもあったことだろう。
けれどナターリエはそれに構うことなくナイフを両手で構え、身体ごとゲルダにぶつかろうと繰り返し。
ゲルダの部屋から大きな物音が何度か響き渡った]
(67) 2013/08/20(Tue) 02:18:30
っ、くぅ…!
[何度かナイフを繰り出しているうちに、ゲルダへの切り傷は増えていき。
ナターリエもまた抵抗による打撲や肌が露出した部分への引っかき傷が増えていく。
そうして揉み合う内にナイフはゲルダの鼓動の位置を捉え。
押し込んだことでナターリエはゲルダに覆い被さるように倒れ行く。
一瞬にして全ての物音が、停止した]
はっ ぁ、 は ぁ ………
[手に返る肉を穿つ感覚と、ぬるりとした触感。
身体を起こして手を離せば、ナイフは深々とゲルダの左胸に突き刺さり、隙間から赤い液体を滴らせていた]
あ、ああぁあ ああ………
[目の前の状況に言葉にならず、ただ声だけが零れ落ちる。
護りたいものがあるからと為したことではあったが、為したことに対して身体は震えて。
紅く染まった自分の両手を見詰めながら、はらはらと瞳から雫を零していた]
(68) 2013/08/20(Tue) 02:18:44
[物音に気付いて駆けつけるものも居ただろう。
声をかけられないうちは、雫を零しその場に座り込んだまま。
黒い修道服は返り血を浴びても色を変えず、顔や手に付いた紅が酷く際立って見えた*]
(69) 2013/08/20(Tue) 02:18:54
シスター ナターリエは、メモを貼った。
2013/08/20(Tue) 02:20:33
─ 黒珊瑚亭 ─
夕方までには誰かを。
[自衛団の通告の後、重い息と共に呟いた。
任せてしまえれば楽だが、それを認めるよりはと思う心はあった。あったが、まだ覚悟が決められなかった。
そのまま夕刻を迎えて。物音に異変を感じて>>69部屋を出た]
(70) 2013/08/20(Tue) 02:29:45
[伝えられる時間>>40は、どこか冷たい印象を自衛団員達に感じて]
夕方……
[起きてきたのがおそいから、あといくらの時間もなく感じる。
ギュンターが死んだことを聞かされてからそんなにたっておらず、どんどん人が死んでいく消えていく、
そんな感覚に一瞬とらわれてぎゅっと自分の身を抱く]
(71) 2013/08/20(Tue) 02:30:54
[二階の個室へと向かう前のアーベルの言葉>>53に、そんな場面を少し想像してしまい、
それを振り払うように頭を横に振り]
またね、アーベルお兄ちゃん。
[その姿を見送った]
(72) 2013/08/20(Tue) 02:31:00
ん。
きっと、沢山悩むだろうな。
悩んで悩んで答えを探すしかない。
[エーリッヒの同意のような嘆息>>55に目を伏せる]
けど、それはその時に考えればいい。
今、考えを巡らせても答えなんて出ないだろ。
[小さく息を吐いて、エーリッヒの双眸見詰め]
悩んで思い詰める前に、信じられる相手に相談してみろよ。
俺がそういう相手になれるとは思わないけど
そうだな、話しくらいならいくらでも聞くから。
(73) 2013/08/20(Tue) 02:35:59
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