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[声。問いかけ。
内容はやはり、聞こえなかったけれど]
……僕は、人間だよ。
何の力も持たない。
奪われた。
あなたに。
何なら、あなたの力で、視てみればいい。
[左手を、彼の首に。右腕の痛みは感じない。
彼の手も伸びてきたけれど、気にしなかった]
[怪我の程度は、彼のほうが酷かった。それに、昨晩は雪の中にいたのだから、体調も崩していたのかもしれない。体勢と、その事が、有利に働いた。
そんなことばかり、冷静に考える]
[視線は二階を、遠く見ていたままだったが。]
[シスターの声に、僅かに感じた血の匂いに。][足は自然とそちらの方へ。]
何…?ユリアン?
[近づいて。]
[くぇ?と問いに返したカラスにやっぱり答えられないかと思いながらも]
なるほどな。そして王子様が救い出したというわけか
だが護衛もつけずにいくなど無用心だぞ
[とこちらも冗談めかして答え、そして、へん。といった言葉に軽く顔を顰めて、二人を見る]
[声に代わって、足は動き出す。床を蹴り、駆けながら、腰の後ろに差したダガーを抜く。咄嗟の行動にエーリッヒから取り上げた銃には意識が向かなかったのは]
やめろっ!ユリアンッ!!
[エーリッヒにのしかかるユリアンの肩を掴もうと手を伸ばした]
[バチン、]
[音がして、折り畳まれた刃が姿を現した]
「同じ力を使えるものは、
同時に二人居るはずが無い」
[彼の昨夜の台詞を、なぞる]
なら、あなたがいなくなれば――
[苦しかった。
それでも、言葉を紡いだ。
刃を振り下ろした。
位置はわからなかったから、出鱈目に。
ただ、まずは力を使うためのその右腕を、次に、胸を刺した]
[普段は忘れる事のない敬称すら忘れて]
ユリアン、止めて!
彼は違う!わかるでしょう?
[叫んでいるつもりだけれど]
[実際の声は彼に届くかどうか]
[どこに刺さったかは、わからなかった。
ただ、また、赤が増えるのだけが見えた。
僕を掴むエーリッヒの手の力が緩んで、代わりに肩が掴まれる。
刃は、彼の身体に残された]
俺は王子なんてガラじゃございません。
[ふ、と。
疲れたような笑みで返すも束の間。
イレーネの言葉と、聞こえる声。
そして、物音に]
……なに……?
なんなん、だ、よ。
[声は、微かに震えて]
[ユリアンの凶行を。][エーリッヒへと銀の煌きを振り下ろす様を。]
[瞬きもせずに見つめていた。]
[恐怖。そんなものは、どこかに置き去りになってしまったように。]
[ただ見つめた。][赤い赤い色を。]
[どうしてこんなに、この場所では血が流れるのだろう。]
[それが酷く不思議なことに思えた。]
[伸ばした腕は、またも間に合わず、刃は振り降ろされる]
やめ、ろォ!
[間に合わない、間に合わなかった、それでも肩を掴み、朱に染まる身体を引きはがすと、そのままユリアンを床の上に組み伏せた]
どしたんだ本当に
[やっと目を開けたイレーネ。だが何が言いたいのかはわからなかった、だがその様子はおかしく。急にざわめきだした集会所へと振り向き]
[疑わしきは殺せ、先手を取らなければ殺される、と、エーリッヒの言った言葉が蘇る。目の前の青年は、では、敵なのか?]
なぜだ…!?
[ダガーをユリアンの喉元に突きつける]
[身体を打ち付けられて、息が詰まる。
赤く染め上げられた視界――違う、それは幻視だ――に、青が滲む。
一瞬目を閉じて、開いて、恐らくはハインリヒであろう、それを見る]
……邪魔、しないで、ください。
[何があったのか。厳密にはわからない
だが気配から察した。微かに声を震わせて集会所を見ているアーベルの前にすっと体を入れて一歩、足を踏み出し、一旦止めて]
ついてくるならば、俺の後ろからにしな
[そういうと、足は止めずに集会所へと]
[蒼の瞳はほんの一瞬、虚空を見ていたやも知れず]
先に、って……。
って、あ、ちょっと!
[イレーネの言葉に答えるより早く、マテウスは行ってしまい。
一つ、息を吐いて、そっと少女を座らせる]
……ザフィーア、お前は、ここにいろ。
彼女と、一緒に、いるんだ。
[短く、言い置くと。
巨漢の後を、追って]
……。
諦めていたんだ。
だって、僕には、どうしようもないことじゃないか。
男か女かなんて、生まれたときから決まっているんだから。
[現実を捨て、真実を視通す力を持つのは、女だけだと]
そんなの、努力したって、変えられない。
それなのに、見えなくなるなんて、
……視えないのに、見えなくなるなんて。
[おかしかった。なんで、僕だけ]
だから、それは、きっと、他に原因があって、
原因があるなら、それを取り除けばよくて――
僕は、ただ、自身の最善を、尽くそうとしただけだ。
[さきにいって。という言に従うまでもなく、先程くぐった扉をくぐり広間へと向かい]
どしたっ!何があった!!
[そして最初に見たのは、ずたずたに刺されているエーリッヒと、ユリアンをハインリヒで
それだけでどういうことがあったのかを悟る]
[昨日、エーリッヒがアマンダを殺す所を見ていなかった為。][人(と見えるもの)が、人(と見えるもの)を殺す様を見るのはこれが初めてだった。]
[その様はなんだか酷く。][滑稽に見えた。]
狼じゃないのに…。
[声はどこか、低い。]
……人狼?
[ユリアンを見る]
[だけど、変わらない、わからない]
あなたが人狼だから、あなたを見つけるかも知れないエーリッヒさんを……?
[違う、と思いたかった]
[だけど、味方である筈のエーリッヒを、彼は手に掛けた]
あなたは……何?
[青年の言葉は、男には半分も理解できない。けれど、彼が何かを、何かの力を欲しがっているのだけは伝わった]
最善ってなあ、何だ?!それが人殺しか?
お前が欲しかったのは、人を殺すための力なのか?!
[ダガーを握る手に力が込められる。刃を押し付けられて、薄く喉の皮膚が傷ついたかもしれない]
[神父からハンカチを受け取る。
するとハンカチに残っていたノーラの残り香がふわりと彼を包んだ。
それは少しだけ感情を抑えて冷酷な判断ばかりをしてきた彼を諌めてくれたような気がした]
あ……。
[少しだけ和らいだ感情が、神父に言葉をかけようとして、ふいに広間の方が騒がしくなった事に気付いた]
……?
何事でしょうか? 行ってみましょう。
[そういうと、神父と共に...は広間へと向かった]
ちょ、これ……。
[目に入ったのは。
昨日よりも凄絶な。
そして、自分にとっては。
かなり不可解な]
……ユリアン……?
[ぽかん、とした声が。
口をついて零れ落ちる]
……だって、
[忘れていた痛みが蘇る。
ズキズキと、右腕が痛んだ。
喉に突きつけられる冷たい感触と、鋭い痛みがあった。
それよりも、どこかが、わからないけれど、……酷く、痛かった]
違う、
ただ、
僕は……
[声が震えた。
視界が歪んだ。
頬が、熱かった]
ノーラさんも、喜ぶでしょう
[にこりと笑って、喧騒に振り返る]
[扉の向こう側]
…そうですね。行きましょうか。
何か。
[悪い予感は口にはせず]
[広間へ向かう]
[緊迫した様子には、落ち着くようにと声を*あげることになるのだが*]
[2人で広間に飛び込むと、そこではユリアンを抑えているハインリヒや、慌てているアーベル。青ざめているシスターとイレーネ。そして……]
(アマンダさん……)
[昨日と同じく、血を流して倒れているエーリッヒ。その姿が、昨晩銃で撃たれたアマンダに重なった。
鼓動が強くなった。
それまでハンカチに残っていたノーラの残り香など忘れて、真っ赤になった感情は無常に言葉を囁いていた]
……何を偉そうに弁明しているか知りませんが、結局人狼やエーリッヒさんと同じ人殺しになっただけじゃないか……。
[そうして瞳に浮かんだのは蔑みの感情――]
……ちっ!!
[ハインリヒと、ユリアンの会話も届いてはいたが、そんな内容などどうでもよかった。
本当は殺してしまおうかとも思った。だが、獣に殺されようが、人に殺されようが死体は死体で。エーリッヒが昨日アマンダを射殺したのと何の差があった、と無理矢理戒めて、エーリッヒの元まで歩きより、血にぬれるのも躊躇わずに抱えあげる]
……ったく…久々にあってみて、ちったーたくましくなったと思えば、この様とはな
[言葉こそ悪態。だが心中はそれとは違う
俯いた表情からは何も伺えなかっただろう。エーリッヒを抱えて外へと向かう]
…視る力が欲しいから、持っている人の命を奪う。
そんな事をしても、何にもならないと判っているのでしょう?
[それはもう失われたもの]
[誰のものでもなく、誰のものにもならない]
[震える声が、男の耳に届いた。今にもその喉を切り裂こうとしていたダガーの動きが止まる]
お前………
[喘ぐような声が、男の喉から漏れる]
泣いてる、のか?
[人狼は、人を殺して、泣くものなのだろうか?そんな考えが浮かぶ]
……ユリアン……。
[蒼が、陰る]
……ばかやろ。
[零れたのは、小さな呟きで。
何を、どう言えばいいのか、わからなくて。
ただ、ミハエルの声が聞こえれば。
そちらへ向けられる、鋭い視線]
……事情しらねぇんだから。
偉そうな口、きくんじゃねえよ……。
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