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─宿屋/食堂─
[妻の周りで起こる会話に、夫であるゼルギウスの相好も笑みに崩れる。]
本当に、皆に幸せをくれる佳い子だなぁ……―――。
[産まれてもないのに、親莫迦っぷりを発揮してほのぼの。]
――……そっか、べッティさんもお嫁さんになるのが夢なんだねぇ。
[べッティの視線を受けると、やや間をあけてポツリと、すこぅしだけ困ったような微笑を見せるのは、今朝方のアーベルの答えを思い出して。
それは彼の気持ちは彼にしかわからずとも、放浪する性を見てのこと。]
[一人で歩いていても、こちらに声をかける者はなく。
自衛団の者からは奇異の目を向けられていることに気付きはしたが、そちらを向くことはしなかった。
ふらりと歩いていく先は、祖父を亡くしてからほとんどの時間を過ごした湖畔。]
………ブリジット…
[洗濯小屋の近くに座り込んで顔を伏せ、幼馴染の名を呼んだ。]
[クロエに水を渡されても感謝の言葉が何とか紡げただけ。
それを一気に呷るとゆると立ち上がり青年は一度部屋に戻る。
荷物の中から何やら取り出し再び食堂のゼルギウスの傍へ]
――…ちゃんとメシ食ってからにしろよ。
あと、時間をみつけて診せに来い。
[小声で囁き、テーブルの下のゼルギウスの膝に
彼が望んだ内服薬の痛みどめを置いた]
どうして、ブリジットが襲われたの。
なんで、私の目は、生きてる人に使えないの。
そしたら、ブリジットは、死ななくて済んだかもしれないのに。
[どうして、と。繰り返し小さく呟いて胸に沸くのは、自身を責める言の葉。
誰かが犠牲にならなければ使えない瞳を、悔やむ言の葉。]
…あんなこと思ったから、罰が当たったの…かな。
[だとしたら。
ブリジットが死んだのは自分のせいかと。
そんなことを思う。
そうでないことは解っていても、行き場のない思いはどうすることもできず。]
[そのまま、言葉少なに食事を終えて。一つ、息を吐いて立ち上がる]
……なんか、今んなって、どっと疲れたかも……少し、休むわ。
[疲れの理由は、呪によるものとわかっているから、少し眠ればいいのはわかっていた。
案ずるように鳴いて腕に止まる蒼鷹を、軽く、撫でて。
自室に戻ると、文字通り糸が切れるようにベッドに倒れこんで、意識を手放した**]
[厨房でぱりんと皿が割れる音を聞き、席から様子を覗い。
クロエ達の様子を想うと肩を落とす仕種。
娘自身も悲しくない訳もないが、二人の事を想うとそうは行かなくて。
押し黙りイレーネに大丈夫だと云われれば、
淡く口許だけ笑みを作り。]
―――…ン
…手首は、痛まないのだよ
でも少し、痕が残ってしまうかもしれない、かな
[手首の処置に触れながらライヒアルトに応え。]
脚の方もだいぶ良くなった所だね
―――でも、こんな傷よりも、クロエ達の方が、
もっとずっと、痛い、よ
[へなりと泣きそうな顔になり]
……かなしいも、つらいも、
皆抱えちゃうから…クロエを本当の意味で支えて呉れる人が居たら好いなと想うのだよ
やっぱり僕、男の子じゃないから駄目だね
痛まないなら良かった。
痕、か……。
消えると良いんだけど、な。
[処置が拙かったかと微かに柳眉を寄せ
ゲルダの手首へと視線を向けた]
――…痛いのはお前さんもだろ。
大事に想う者を支えるのに男だからとか女だからとか
そんなの関係ないと思うが……。
[やれやれと肩を竦め慰めようとゲルダの頭に手を伸ばす]
心配なら見にいけばいいだろうに。
――…迎えに行ってやるから
戻ってきたらちゃんと話すと良い。
[そう言い残して青年は少し遅れて外に出た]
……ブリジットが聞いてたら、また怒られちゃうかな。
[顔を伏せたまま、自衛団詰め所でこの目のことを告白した時のことを思い出す。
あの時ブリジットが言ってくれた言葉は、この胸にしっかりとした温かさをくれた。
無論、皆の言葉それぞれが今の自分を支えてくれているのだけれど。
それらを一つ一つ思い返していた最中、ふと顔をあげた。]
……そう、いえば。
[宿屋に戻ってからこの目のことを告げた時のアーベルからの囁き。
あれは、まるで自分にも力があるような口ぶりだった。
伝承については御伽噺程度にしか知りはしないが、自分の力以外では確かあと二つあったはずで。]
ベル兄に、聞いてみようかな…
[答えてはもらえないかもしれないけれど、もしかしたら。
これ以上誰かが犠牲になる前に人狼を止められるかもしれないと。]
[そう考えたものの、すぐに思い出す。
人狼、すなわちブリジットや自衛団長を襲った者があの中にいると。
それが誰であっても、きっと自分は辛い。
他の皆もそうだろう。
仮にアーベルが何らかの力を持っていたとして、既に辛さを抱えていたら。
そう考えると、問うことは躊躇われ。
結局、また顔を伏せ、足を抱えた。]
……どうしたら、いいんだろ…
[ミハエルの時は別荘が見える湖畔に居た。
クロエも家に戻っているだろうか。
他に思いつかぬ青年の足は洗濯小屋へと向かう]
――……。
[暫く駆ければ足を抱える人影>>43が見えた]
なーにが、どうしたら、なんだよ。
……済まなかったな。
辛いこと、思い出させた。
[歩み寄り隣に立って謝罪の言葉を紡ぐ]
…消えなかったらクロエに心配されちゃう
[寄せられた視線に擽ったそうに微笑んで。]
そうかな、でもね、
女の子と一番仲良くできるのは男の子なのだよ
[ぽふりと頭を撫ぜられながら、わと声を上げて。]
……うん、行きたいけど、
僕にちゃんと話して呉れるの、かな
そうだと好いけど…
[外に出る青年を見ながら、自分も立ち上がり
どうしようかとして。追いかけたかったけれど、
結局は扉の前で立ち尽くして。]
─宿屋/食堂─
[やがて食堂にアーベル、ユリアンとカルメンの姿も見えただろうか。
ユリアンに、またいつもの何か言いたげな眼差しを送るも、結局なにも謂わなかったのは、それが無駄になることを識っていたから。
彼らの登場の後、クロエが表情を変え厨房へと行くを紅は見る。]
何者よりも護りたい存在、か……―――
[自分のようにはっきりとそれが見えぬものは、何を選ぶのだろうと。
ゲルダが零した言葉をなどる。
と、厨房で食器の割れる音がした。
べッティだろうか、と思えば、彼女は友達よりアーベルを選ぶのだろうか?と取りとめもなく思う。]
[幾つかの会話を交わした後、クロエが風に当たりに出て行くのを、また紅は無意識に追った。その間のスプーンを口に運ぶ動きは酷く緩慢で]
あ、ごめん。ありがとう。
[ふっと気がつけば、膝の上に痛みどめが乗っていた。
深緑を見詰め、小さく礼を向ける。]
…、……―――。
[ちろっと妻を伺えば、明らかに夫の健康に対する不安が見てとれて、それ以上の不安を与えぬよう食を進め始める。
咀嚼しながら、アーベルが去るを見、ライヒアルトがゲルダを慰めクロエを迎えにいくを見、裡でどうやって妻にとがめられずに薬を呑むか算段を重ねていた。]
ふぇ?
[顔を伏せていたところに聞こえた声に、素っ頓狂な声をあげて。
慌てて顔をあげるとライヒアルトの姿があり。
謝られれば、ううん、と首を振って笑みを作った。]
大丈夫。
ごめんね、変な心配かけちゃって。
それよりライ兄、ゼル兄のこと診てきたの?
あ、ゲルダとベッティの手当て、今日はもう湿布取り替えてくれた?
私はもうちょっとのんびりしてくから、ライ兄は早く戻ってあげて。
[そういって問いかけ、宿に残っている人たちのことを思う。
イレーネやゲルダはライヒアルトが居ないと心配するだろうと。]
[ライヒアルトが来てくれたことは嬉しく思うけれど。
自分には、優しくされる資格は無いとも思う。
ライヒアルトを見上げ、心配をかけぬように微笑んでみせた。]
女の子と一番仲良くできるのは男の子か……―――。
男の子もね、女の子の為にきっと一番強くなれるんだよ。
[もそもそっと、かゆを食べながら、立ちつくすゲルダに慰めなのかなんなのか、相変わらず佳く判らない言を向けた。]
ミハエル君もきっとそうだよ。
[とりたてて他意はない様子で、何故かその場に居るのならば、ミハエルに話をニコニコと振るのだった。居ないのならばそれはそれで。
――……その表情の下、貰った薬をどうしようかと、もぞもぞ手を動かしながら。]
─宿屋・食堂─
[食事を進めながら二階に居た残りの者達が降りて来るのを見て。
ふと、カルメンへ視線を止めると]
(…そう言えば。
人形はどうなったんだろう…)
[自分が依頼した人形は完成をみているのだろうか、と。
考えた途端、完成しても見ることが出来ない可能性を思い出した]
──カルメン、僕が依頼していた人形は、どうなった?
[問いの返答はまだ終わっていないと言うもの。
それを聞いてあからさまに落胆した]
[あげられた声にきょととするも
クロエの表情が笑みに変われば安堵の色を浮かべる]
謝らなくていい。
謝るのは私の方だ。
あ、ゼルギウスか……?
どうもイレーネに隠したい風でな。
無理に診るのも悪い気がしてな。
ゲルダとベッティはー…、あー…
取り替えてねぇがゲルダの方は痛みは引いたってさ。
……って、ひとの心配ばっかだな。
もうちょっと自分の心配もしようぜ。
[やれやれと肩を竦めとクロエの隣に腰を下ろす]
……え、作るのは継続出来るのか?
[それを見かねたか、作りかけの人形を持って来ていることは聞けて。
僅か喜色を浮かべる]
完成、楽しみにしているからな。
[その時はそう言って、食事を終わらせたのだった]
ン―――…
[外を少しだけ覗いてみるが当然望む人陰は見えず。
出入り口付近の椅子に座ると脚を抱えるようにして。
イレーネ、ゼルギウスの二人のやり取りを見詰めながら、
何処か落ちつかなさそうにしていた。]
帰るなら一緒にだ。
連れて帰るって言って出てきたしな。
[クロエの笑みからその心は知れない。
軽く笑みを彼女に返してから湖面へと目を向けた]
―宿屋 食堂―
[幼馴染がカルメンとユリアンを伴って降りてきたり、
皿が割れる音がしたり、クロエが出て行ったりとしたが、
夫の傍を離れる程の理由にはならずに。
別の幼馴染が夫に何かを渡したのには気づかず、
何となくそわそわとした夫の様子を見て、少し首を傾げたが]
ゼル、お水いる?
[水でも欲しいのかしらと尋ね、所望されれば席を立ち、厨房へと向かおうと。]
そうなの?
ゼル兄が隠そうとするんじゃ、イレ姉余計心配しそうだけど。
ゲルダは、そっか…良かった。
それじゃベッティに…って、ライ兄?
[大丈夫かな、と宿屋の方角に視線を向けて。
ゲルダは痛みが引いたと聞けば、少し安心したように表情を緩ませた。
ベッティがまだらしいと思えば早く戻って、と言いかけたものの隣に座ったのを見るとその顔を見てきょとんとした。]
え?
[隣に座り湖面を見つめるライヒアルトから言われた言葉に、約束の相手が誰か推測できて。]
…ごめんね。
心配かけたくなくて出てきたのに。
[ライヒアルトが来る前と同じ姿勢に戻って、小さく謝った。]
隠しきれなんてしねぇのにな。
あいつ、すぐ顔とか態度に出るから。
それでも、……心配かけたくないから黙るんだろうな。
[苦い笑みを浮かべクロエに頷く]
え、って、何だよ。
一人飛び出したお前さんをほって帰るほど
薄情な男にみえるか?
[見えるから言われたのかもしれないと思えば
カリカリと後ろ頭を掻いて]
心配の一つや二つ、掛けても誰も文句言わねぇよ。
この村のやつらはほんと甘えるのが下手だねぇ。
[謝る彼女に小さく首を振る]
[イレーネが願いを聴き届けてくれ、厨房に向かったなら、こそっと貰った薬を取り出し粥の上にざっとかけた。
それを、彼女が返ってくる前に、もごもごとかきこんで、ぜぇっと息吐く様は、ゲルダやミハエルが注視していたらバレバレであろうか。]
ゼル兄は真っ直ぐだから。
…うん、そう、だね。イレ姉は、赤ちゃんもいるしね。
[苦笑を浮かべゼルギウスのことを話すライヒアルトに頷きを返して。
薄情に見えるかと言われれば慌てて顔を横に振った。]
ち、違うよそうじゃなくて!
…じゃあ。
甘えるていうか…懺悔、聞いてくれる?
[ライヒアルトの顔を見つめた後、湖へと視線を向けて、ぽつり。]
―――…大丈夫かな
[椅子の隣にはカーテンが掛けてある窓を覗き。
漆黒の闇が広がるのを眺めながら物想う横顔。
視界の端にゼルギウスを収めたまま、唯無言で様子を覗い。
御粥の上の薬は苦いだろうなとも思いながら。]
ン、ダメダメだね
こんな時どうしたら好いんだろ…。
まっすぐだな。
ま、お前さんもまっすぐだと思うけど。
[クロエが慌てる様子にはふっと笑い]
そんなに焦ると図星さしちまったかと思うぞ。
……ま、違うってンなら信じるか。
――…懺悔?
[紡がれた言葉は彼女の印象と重ならず
僅かに首を傾ぎながらも一つ頷き]
それでお前さんの心が少しでも軽くなるなら
いくらでも聞くよ。
―翌日 早朝―
[起きるのが夫より早かったのは、
昨日のように目覚めて傍に居ない不安のないようにという想いから。
目の前で寝息を立てる人にほっと息をついて、唇に軽く口吻けを落としてから
腕から抜け出しベットを降り、起き抜けに水を貰おうかと思い、部屋を出た。]
…………。
[廊下に出れば、微かに鼻に届く鉄の匂い。
それに眉を潜めながらも、
その元を知ろうとしてか、引き寄せられるように足が向いた。
たどり着いたのは一つの部屋の前。
それが誰の部屋かは宿主でない自身は知らない。
だがその扉に手をかけた。
鍵はあいていたのか、それとも何度も回しているうちに古い鍵は解けてしまったのか
ともあれ、扉は開かれて――――]
―翌日 早朝―
……ユリアン、さん。
[扉を大きく開けたまま――その為、血の匂いはより濃く廊下に広がる事になるか。
床の上に仰向けに転がる死体は、人の大切な部分が欠落しており
投げ出された四肢はまるで未完成な人形のよう。
――口元を抑えながらも、視線を逸らすことなくじっと見つめていた。
それは呆然と、立ち尽くすようにも見えるか。
誰かが来て声をかけるまで、母になりかけの女はその場から動く事はなかった。
顔色は悪く、微か震えて、
瑠璃の瞳はじわと湧く涙に濡れたか、*鮮やかな濃い色をしていた。*]
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