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う、ん。
[やはり、じっと動かぬ黒にゆっくりと近づき…手を伸ばす。
ふるり。
小さく黒が震えると、のそのそと壁伝いに黒が動いた]
ばれてると思う、よ。
よく飛び回ってたし…
[未だ隠れようとする黒に言い聞かせるように]
[ばれたらその時、と笑う様子に笑みを返し
肝が据わる、という言葉に、なるほど、と言った]
マリオンのそばで見た小さな光
アレがミステルだったのですかしら
[遠い目をする様子にくすと笑う
ゲルハルトの姿をしているのが、
また似合うような似合わないような]
ウン!
頑張って、使う出来るようするのよ
[踊る時に、という言葉に、なるほど!と頷く]
それはいー提案なのでした!
使うしてみるのよ!
[ほらー、と、黒をつんつんと突く。
今バレたとは娘は知らない]
「隠れさせて…」
[掠れるような小さな声が聞こえれば、黒を両手ですくい上げた]
う、ん。無理。
傍にいるのに隠れてても仕方ないでしょ…
「やー…」
[黒が小さく震えている]
ふむ、やっぱり……?
[改めて視線の先にランタンを向ける。
だが照らされたのは、灯りに負けたキノコと、黒い影。]
……ん? 影だって?
[ランタンが作る影にしては、不自然なシルエット。
マルガレーテが手を伸ばすと、その影は動き出し]
……居ましたね。
[浮かんだのは、驚きよりも疑問。]
何をしてるんでしょうか、この影は。
…何をしているかまでは。
[疑問には答えられず、手の中の黒を見つめる。
耐えきれなくなってきたのか、ふるふると震え始め。
ゆっくりと浮き上がり、娘の背後へと]
「お気になさらず…
ちょっと…月の力に、誘われて…
来ちゃっただけ、ですから…」
[掠れた声が黒から聞こえる。
妖精の言葉には頬を掻きつつ]
…夜の精霊、らしい、ですけど…
「下っ端ですから…気にしないでください…
力があるところに、吸い寄せられるだけですから…」
・・・・・・。
[黒が娘の背後へと浮き上がる。
黙ってじぃと見ていたが、娘が黒の正体を告げるか告げぬかのうちに]
お主、前回もジャマしたそうだな。
[低い、強い声で言う。]
……私は一体何を頼りにされたんでしょう。
[ツィンカの笑みに、この子怪我する気満々なんじゃないか、と一抹の不安を覚えた。]
それにしても。
[声を発した黒い影を改めて見ると]
震えてますね。
怯えてるんでしょうか?
『そして・・・僕と、ミステルの、渾身の呪法をジャマしたのも…
お前かーーーーっ!!!!』
[顔を真っ赤にして、ゲルハルトから妖精が飛び出した。
ぐらり、ゲルハルトの身体が倒れる。]
[掠れた声で返事がくれば]
はあ、それは御苦労様です。
[いまいち要領を得ず、無難に(?)挨拶らしきものを交わす。]
夜の精霊さん、ですか。
妖精とは――
[違うんでしょうか、言いかけたところに騎士の台詞が重なる。]
……あれ、何か、不穏な空気ですか?
「やー…」
[すい、と、飛び出した妖精に驚いたのか、壁の傍まで飛んでいき]
「違います…違います…
私は、ただ…
力があるところに、吸い寄せられるだけですから…
あ…でも…あまりにも、月の力が強かったから…
ちょっと貰ったかも…」
[言い逃げ。
ひゅん、と壁沿いに飛んでいく]
『よーし、皆を送るジャマできないように、
お前からおくっちゃるっ!!!
王様達にとっちめてもらうんだー!!』
[夜の精に叫ぶと、そちらに向かって呪法を編み始めた。
翅が青く、青く光る。]
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