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あぁ、わかった。
お前は気を付けろよー。
[ひらと手を振り、男はトンネルの方へと向かう。
子供扱いのような状況には、この野郎と悔しそうな顔をしつつも
常の様に、文句の一つも言わないのだった]
こ、こわいと、お、思って…
て 手が、ふ、震えてしまうこと、も。
[付け足した言葉は、小さく。
ライヒアルトが戻った様子に一度目を向けてから
お茶の香りに喉が乾いていることに気づき。
こくり、と喉鳴りひとつ]
ん、ライヒおかえり、かな?
[お茶の要望>>455に応じて、ライヒ用の一杯を淹れて。]
あ、泊まるなら好きに泊まって行っていいよ。
行ったり来たりは面倒でしょ?
[こて、と首を傾げた。]
─ 外 ─
[声の聞こえた方を向くと、話していたらしいおばさんたちに視線をそらされた。
いつもは笑顔で挨拶を返してくれるのに、今日は何だかイヤな目でこっちを見てる。
その目に見つめられるのが、すごく怖くて。
その場から逃げるように駆け足で離れた。]
―広場―
[トンネル傍から家に戻ろうとすれば
中央から此方に向かう見知った顔がみえた]
あ。
[思わず声が漏れて。
ひらり手を振り]
ウェンもトンネル見にいくの?
[彼が向かう先にはそれ以外のものが思い当たらぬから
名を呼び確かめるように問い掛けた]
……ええ。
けれど、今は疑わないで済むよう
願うしか出来ないのが、辛いですよ。
[ノーラに頷き、状況の儘なら無さに眉を曇らせる]
そうだね。……ブリジット嬢の言う通り
そんな噂話は確かにあるよ。
でも、まだ本当に人狼がいると決まったわけではないしね。
あまり、深刻に考えない方が良い。
[口にしながら欺瞞だな、と唇を歪めた]
―宿屋―
……。ありがとう。
[お兄さんからお茶を貰って、口に運びます。
目の前の食器と同じく、綺麗に飲みほしてから]
それじゃ、準備してこようかな。
……あ、おかえりなさい。
[女将さんの言葉>>443を聞いていたので、僕は早速椅子から立ち上がりました。
そのまま扉に向かおうとすると、丁度細工師さんが入ってくるところ>>455でした]
─ 宿屋 ─
……ま、そうなるかね。
[アーベル>>460に、肩を竦めて返し。
言うに先んじて言われた事に、翠を瞬いた]
……今、まさにそれを頼もうと思ってた。
俺の工房は、奥まったとこだし。
あっちにこもって、いらん難癖つけられたくはないからな。
[下ろした荷物を示しつつ、お茶を受け取る。
意図的に、ではあったが、冷やした身体に温かさが心地よい]
― 広場→トンネル方面 ―
[広場を出ると視線は増える。
が、男はそんなもの、気にしなかった。
ただ向こうから手を振るカルメンに、
口元に笑み浮かべて、手を振り返す]
よ。
そう、見に行くんだよ。
どんなもんなのかってな。
俺もって事は、お前、もう見てきたんだな。
─ 外 ─
[暫く走って、息がきれたところで立ち止まる。
でも、ここでも同じだった。
誰かがこっちを見て、眉を顰めたり怖がってるような顔したりする。
また走って、この場を離れる。
もしかしたら皆、こんな風なんだろうか。
でも、おうちには帰りたくない。
どうしよう。
アテもなく走っていたら、段々泣きたくなってきた。]
ええ、見てきたわ。
見に行くなら説明はなしでいいね。
言葉できくより、きっと見た方が納得できるだろうし。
[ウェンデルの笑みに、ふっと表情が和らぐ。
憂鬱な気分はその時に、とけて消えて]
― 宿屋 ―
そうですわね。
せめて、心を落ち着かせてから。
[誰かを選ばなくてはいけないにしても。
唇を歪ませて言うエミリーに同意して頷き]
ありがとうございます。
[アーベルの淹れ直してくれたお茶を飲んで息をついた]
おかえりなさい?
ライヒアルトさんもこちらに泊まられるのかしら。
[ここはライヒアルトの家ではないから疑問系で声をかけ。
ヨハナやブリジットはそうするようだったので、同じに考える人は多いのだろうかと問いかけた]
わかった、そうするわ。
サンキュ。
あ。
今、其処にエーリッヒがいるぞ。
[頷き、視線を一度、トンネルの方へと向ける。
それから、彼女の笑みに此方も柔らかく笑みが浮かんだ。
振り返り示すのは樹のあたり]
─ 地底湖 ─
[人の居ない方、居ない方へと走っていたら湖のところに出た。
誰もいないのは寂しいけど、ひそひそ嫌な目で見られるよりは良い。
しゃがみこんで湖面を覗くと、泣きべそをかいてる自分の顔が映った。]
ふぇ…
[今日になって、いろんなことが急に変わってしまった。
父も、周りも、変になった。
そういえば宿で一緒に話を聞いた人達はどうしてるだろう。
ぐすぐす泣きながら、ふとそんな疑問が頭をよぎった。]
―宿屋―
……そうね。
疑い合ったりするのは怖い事…。
[それは恐れている事のひとつでもある。
>>456ゲルダのいつもの震える声は、今は一層震え脅えているように耳に届いて。
>>459席を立ち、手が震えるのが怖いという彼女の震える手を、皺枯れた細い手が上から握った。
それくらいで震えが収まるかどうかはわからないが。]
…ごめんなさいね。
私には、こんなふうに震えを止めてあげる事しか出来ない。
[希望を持って、気を強く…などという言葉が一体何の役に立つのか。その言葉がいかに薄っぺらい物か身につまされるようで。
結局何も言わずに、暫く彼女の手をとったままだった。]
―詰め所の帰り道―
[よかったのかとウェンデルの問いかけに、言葉を返していく]
普段なら話さなかったわ。
でも、今は隠すことでもないと思っているわ。
私の力で人狼を見つける時は、人狼がすでに死んだ後なの。
考え方なんてそれぞれかもしれないけど、人狼の餌になることで考えれば危険は同じこと。
なにか付加価値があるとも思えないわ。
生きるために人狼が殺して回るなら、死んだ後にしかわからない私は、対した脅威でもないはずよ。
信じてもらえたら、容疑者からはずれることとかくらいかしら?
[生きているものを見定められると嘘をつこうとした時に邪魔にはなるのだろうが、それははっきりと伝えなかった]
私は人狼やそれにまつわるお話を研究しているから、見つける手段について…、それが本当に困難なことを逆に知っているの。
例えばさっき、銀のナイフのお話をしていたわね?
あれも必ずしも有効とは言えないみたいなの。
人の姿の時には特に効きにくいという話もあるわ。
つまり、対抗する武器にはなっても、判別する道具にはならないの。
[その他にも、普段は人と見分けのつかない外見のこと、長年隠れて生きてきたことが、本性をくらますことに長けた証明であることなどをあげる]
うん、決まったわけじゃない。勘違いだったら、いい。
……それでも、覚悟はしておかないと。
[多分気遣ってくれているのでしょう。
僕はそれ>>463を欺瞞だなんて思わなかったけれど、行商人さんにはそう言葉を返します]
……。うん、詳しいって程じゃないけど……本はよく読むんだ。
御伽噺だったら、ウェン先生が貸してくれる、と思うよ。
[苦笑を浮かべる美術商さん>>466には、そう勧めてみました。
人狼に関する本も、以前彼から借りた覚えがあります]
─ 広場 ─
[ポケットから出て来たリスがちょこまかとコートを伝って上り下りする]
……あなたは呑気ね、パラッシ。
[今の状況を理解していないだろうリスは、エーリッヒの心境などお構いなし。
その仕草が和むと言えば和むのだが、その呑気さが羨ましく思えてしまうのも事実だった]
[自分の話が一区切りつくと、かけられた言葉は一度区切られ、次にかかるのは別の言葉]
見つかっても見つからなくても不幸になるなら、被害は少ない方が一番だと思うの。
だれだって皆死にたくはない、でも誰かは死ぬ、もうこれは覆らないわ。
だから…、大切な人や、親しい人がいる皆はとても辛そうね。
[それから立ち止まると、笑みを浮かべウェンデルを見上げる。
背が140あるかないかの自分にはウェンデルでも大きく見上げることになり、フードの下の幼い顔を覗かせる]
犠牲にするものが大きいほど、背負うものも大きくなるわ。
だから、今の状況は好ましいとは言い切れないわ。
でも、喜ぶ自分がいることも否定はしないわ。
―宿屋→外―
……じゃあ、また後でね。
[話が一段落した頃、僕は残っている人たちにそう言って、外に向かいました。
何事も無ければそのまま家に向かって、着替えなどの準備をする心算だったのですが]
……。あれ?
[ふと視線を遣った先に見つけたのは、さっき家に帰ると言っていた筈の子>>469でした。
何となく様子が気になったので、後を追いかけてみることにします]
ウェンデルからなにか私に聞きたいことや、確認したいことがあるなら遠慮なく聞いてほしいわ。
こうして、お話しできる時間も、いつまで続くかわからないから……
[珍しく物憂げな様子を少し見せながら呟く言葉。
すぐにそれは消え、いつもの口元だけが見える笑み]
ありがとう、送ってくれて。
とっても助かったわ。
[その場でウェンデルとわかれ、宿屋の自室へともどった]
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