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〔童二人が庭にて遊び、稚い歌声響く。
思い起こさせるは望郷の念か、
さてもはてもやはりわからず、
白い霧の中に沈み込むように。
ただただ、貌に浮かぶは笑みばかり。〕
なれば紫苑の旦那の仕事は、
そうして他を煽るものかも知れぬね。
似合いと思えば似合いとなり、
不揃いと思えば不揃いとなるよ。
少なくとも悪くはないと思うけれど。
[縁側に腰掛けながら頷いて]
ああ―って事はお前さんもか。
しかし烏とはまた変わった名前だな―。まあ俺もあまり人の事は言えぬが―。
[思わず苦笑が洩れるか]
[唄に合わせて回る華の紋。
それを、楽しげに見つめ]
……あ。
[鞠がそれ、転げていくのを見ればそちらに駆ける]
残念、ざんねん。
[もう少しだったぁ、と言いつ、鞠をそう、と拾い上げ]
そちらの旦那も今日和。
[ころ、ころ、転がる鞠を眺めつつ]
名が必要ならば“あやめ”と呼べば好い、
名が不要ならば其方の好きに呼ぶと好いさ。
ふう坊は、良い声をしているねえ。
[感心したように呟いて、真似て鞠つくねいろを見やり]
おっと…
[転げた鞠に肩をすくめる]
残念残念、けど上手なものだよ。
[あやめの言葉には、笑みを深めて]
仕事は思い出せませんが、こうして話すのには慣れているような気がします。
悪くはないと思って頂けるなら重畳。
[男に変わった名だと言われると、ふむ、と首を捻る]
言われてみれば、変わった名でしょうかねえ?
ですが、覚えているのは、この名ばかり。
思うに、旦那も同じでは?
鞠……
すごくはねるんじゃなぁ
[拾うのを見て。]
ふうれんにいさま、すごいんじゃのぅ……
鞠、いっぱいできるんじゃろ?
[小兄に尋ねて]
[まわりの言葉に、*てれわらい*]
[烏の言葉に少しばかり目を見張り]
―そこまで同じとはな。もしやあやめの姐さんやそこの2人も―
[―と、童2人に目をやって]
ああ、ああ。
宜しく頼むよ、象牙の旦那。
[ひらひらり、伸ばした手は空を切る]
奇遇だね、此方も己の仕事が思い出せぬ。
そもそもどこからどうしてここへ来たのやら。
誰も彼も、そのような状態なのだろうかな。
もしかすると、これは夢なのかも知れぬね。
[いっぱい、という問いに、やや首を傾げ]
鞠、好きだよ?
[答えになっているような、いないような、そんな言葉を返し]
ひいや ふうや
みいや ようや……
[唄いつ、てん、てん、と鞠をつく。
唄の終わりに手に戻った鞠を一度、ひょう、と空へ投げ。
伸ばした手に受け止めたなら、ふわりと笑って。
縁側で語らう大人たちを*不思議そうに見やろうか*]
夢か―確かにそうやもしれんな。
[ふむりと一つ頷いて―ふと顔を上げ]
なあ、ひとつばかり聞きてぇんだが―
あやめの姐さんと烏の兄さんはほしまつり―ってのにいた覚えはねぇかい?
ほしまつり。
ほしの、まつり。
はてなさてな、
言の葉の響きに覚えはあるよ。
明るき夜の星なき夜、
白の夜と言うたろうか。
……はてなさてな、
星がないのにほしまつりとはこれいかに。
なにゆえだったろうか、思い出せぬな。
夢、か、成る程、そう言えば。
[あやめの言葉に何かを思い出したように、くすくすと笑う。次いで雅詠の問いには、ああ、と頷く]
ほしまつりには、覚えがある。
確かにそこにいたような気がしますよ。
皆が皆、ほしまつりに覚えがあって、皆が皆、物忘れとはこれはまた…
やはり夢か幻でしょうかねえ?
[くすくすくすと笑う声音はやはり楽し気]
おんやまあ、
紫苑の旦那には何かしら心当たりがおありかな。
[問えども答えを聞く前にすっくと立ち上がる]
童らが遊ぶのを見ていたら、
此方も少し遊びたくなっちまったよ。
夢か、幻か、はたまたもはや、
この世ならざる身になりけるか――
[諧謔めいた言の葉を紡ぐ面には笑み浮かぶ]
何にしてもわからぬのだから、今は楽しむとしよう。
いやいや、あの白い花畑を見た時に、夢か現か幻か、と俺も思ったものでして。
[笑いながら、あやめに答え、遊ぶという言葉にその姿を目で追いつつ]
まことその通り、楽しむに越したことはなし。
なるほど。
誰しも思う事は皆同じかな。
[烏に紫黒の視線を遣りて頷き一度]
少し遊歩して来るとするよ、
後程には酒でも酌み交わすとしよう。
すごかぁ……!
[鞠がぽぉんと、高く上がる]
ふうれんにいさまは、お上手じゃぁ。
おらも、そんなふうに、いっぱい出来るようになるかのぅ
[兄や姉やのお話は、きちんとは耳に届かず]
[ひいや、ふうやと繰り返す]
忘れんように、歌っとこ。
はいな、楽しみにしておりますよ。
[立ち去る艶姿を惜しむように見送ると、飽かずに遊ぶ子供達と、思索に耽る男に視線を向ける。背後の座敷では、ぱたぱたと童子達が夕餉の膳を用意する気配]
遊びも、物思いもほどほどに。
[くす、と笑って、夕餉の膳に向かおうか。*いや、その前に、と、酒を所望したやもしれず*]
[上手、といわれ、ほんのわずか、嬉しげに笑む]
ねいろも上手になるよ、きっと。
鞠と仲良しになるといいんだ。
[唄う様子にこんな事を言いつ。
烏の言葉に、はあい、と返して]
……もう、夕餉の時間なのだね。
[用意をする童子たちの様子に、今気がついた、と言わんばかりに呟く]
[暮れる日もない、薄日の夜に、ややぼんやりと目を向けて、童子の供する冷酒を嘗める]
夜と朝との境も無し、はてさて、時も止まって見えるやなあ。
鞠と仲良し。
仲良う、なるんじゃぁ……
[うたを止めて、何度も頷く]
[夕餉の言葉に、はたと気付いておなかをみて]
ごはんの時間け?
みんな、いっぱいじゃぁ。
おてつだい、しなけりゃあかんじゃろ……?
[けれど同じ顔の童子に、尻込み]
[二人の子供の様子には、やはり柔らかい視線を向けて]
坊達、お腹が空いたろう?
ここに来て、夕餉を貰うといい。
こんなに明るい白夜だ、鞠つきは夕餉の後でも出来ようよ。
そうだよ、鞠と仲良しに。
[にこり、と笑って、手にした鞠を撫で。
おてつだい、という言葉には、ゆる、とまばたきを一つ]
……そうなのかな?
[良くわからないけれど、そうすることは、あまり馴染みがないような気がして。
首を傾げて童子を見れば、笑いながら手招かれる]
支度は、あの子らのおつとめのようだよ。
[だから、きっと大丈夫だよ、と音彩に笑って]
うん、風漣もお腹が空いた。
[烏の呼びかけに、屈託ない笑顔で頷く]
どうやら、育ちが違うようだねえ…
[対照的な二人の子供の様子に、小さく呟いて目を細める]
集められたのは、同じ、ほしまつりでも、どうやら互いに縁があるわけでは無いと見える。
さて、どんな理の働いたものやら。
[呟いてはみたけれど深く考え込むという風もない。ゆっくりと酒杯を重ねて酔いを楽しむ風情]
からすにいさま……おら、手伝わんと良か?
[呼ぶ大兄の言葉に、少し戸惑った声が出る]
[次いだ小兄が告げた言葉に、再び童子たちを見て]
あの子ら、ご用意大変じゃぁ……
でも、いっぱい、おるんじゃぁ
おら、邪魔になっちまう?
[ちらちら、見やった童子と目が合う]
[童子はにこにこと笑っている]
[今度はまた、大兄を見る]
……白夜は、明るいけん。
ふうれんにいさまも、おなかすいたけん。
おらも、ごはん、食べる。
[小兄が行くならそれにつき、夕餉の席に付いていこう]
[近づくにつれ香る酒精に、*不思議そうに大兄を見るだろうか*]
[にいさま、と呼ぶ声には、少しばかりくすぐったそうな表情を浮かべたか、気弱に聞こえる音彩の声に、ああ、と頷き]
遠慮せずにもてなしを受けるといいさ。
どうやら我らは、この家の客と扱われているようだからねえ。
じゃあ、一緒にゆこう?
[音彩の言葉ににこり、と笑って部屋へと上がる。
童子たちの用意した手水で手を濯ぎ、導かれるまま夕餉の席へ。
朱と金の鞠は、大切そうに膝の上に]
でも、誰が招いてくれたのだろね?
[それからふと。
烏が音彩に向けた言葉に、不思議そうに呟いて]
[風漣の呟きを耳に止め、手にした酒杯を膳に降ろす]
はてさて、それが判らない。あの鈴の音の主ではないかと俺は思っているのだけれどね。
ふう坊は、どう思う?
[子供に向ける視線は、変わらず柔らかいものであったけれど、その声音は大人に向けると同じもの]
[投げられた問いに、粥の椀を一度膳に戻し。
数瞬、思案するよに目を伏せて]
鈴の音……風漣も、そう、おもう。
走って、はしって、花畑にいて。
その時、鈴の音がしたの。
それをたどったら、ここに来たのだもの。
[でも、どうしてでてこないのだろ、と。
首を傾げつ、呟いて]
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