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[訝しげな声に怖気づくも、今を逃したら家に帰れないと言葉を紡ぐ。]
えっと、その、ホールの奥さんと…よく似てたから、幽霊かと思ってそれで…怖がっちゃって…。
[最後の方は随分と小さな声だったけど、それでも辛うじて言い切る。]
[正直な所、コーネリアスが館に住んでいた頃、彼は幼なすぎて記憶があやふやで。真相を教えてもらえるまで、すっかりきれいさっぱり奥さんの弟と言う存在を忘れていたのだ。
なんで思い出せたのかというと、それは実に単純で。
「あのおねーちゃんきれー」とコーネリアスを見て言ったらば、青年に仄かに思いを寄せていたらしい姉ちゃんに拳骨を見舞われた、その痛みを思い出しただけなのであるが。]
[怪我人の処遇を問えば、部屋が用意できているとの答が返り]
ふーん、じゃぁそっちに運んだ方がいいな。
俺ももう上に行こうと思ってるから、よかったら運ぶの手伝うけど?
[その申し出にお願いしますと言われて、それでは、と男を運ぶ為の用意を]
で、部屋何処?…あ、そう?分かった。
[そう言って、怪我をした男を運ぶ為に二階へ。
無事に運び終えれば、そのまま自分に与えられた部屋へと*戻っていくだろう*]
[クスクスと笑うコーネリアスに、無意識に片足を引いたのは本能のなせる業か。]
『…なんか、怖いよぅ……』
[”優しい”と言ってたメイに内心クレームつけつつ、こくこくと頷く。首の痛みより心と言うか空気が痛い。何でみんなバタバタといなくなるのーとかいう心の叫びは誰かに聞こえてるはずだ、きっと。]
夜だったし…ガラス越しだったし…牧師様と一緒にいてたし…。
今、明るい所で見たら…違うってわかるけど……。
[消え入りそうな声で言って、しょぼん。]
ま、別にかまいませんけどね。
[からころと、グラスの中に溶け残る氷を弄びつつ。]
…ですが…それ、本当に僕ですか?
[意味深に、ぽつり。]
[別に構わない、という言葉に心の底から安堵して。
ぎこちないながらも笑みを浮かべ、よかった…と呟こうとして、]
…………………………え゛?
[硬直]
[傷めつけられた身体が冷えないようにと、暖炉の火は一晩中燃やされ]
[一時期は落ち着いたものの、夜半過ぎより発熱し、]
[明け方まで苦しげな呻きを断続的に発し続けた。]
[唇を湿らせる様に水を与えられれば、]
[乾きに反応してか、傷ついた唇が開き、受け入れ。]
[噎せない様に少しずつ流し込まれるそれを]
[咽喉へと。]
[熱い息を吐き]
[切れ切れに言葉を吐き出す。]
……………ィン。
なぜ、な
い や
いっ に
……したく、ない。
…………………………………………
や め
ひ と
なり……い。
[涙が目蓋の下から溢れて流れる。]
[その後は人の名前にも聞こえる音節を唇に浮かべるのだが]
[声にならずに聞き取れぬまま呼吸音に紛れ消えていく。]
あー……、そこを、なんとか。
[ 帰る前にと本を数冊貸借して行こうとすれば、届けをアーヴァインに確認して貰わねばならないと侍女に釘を刺される。男の使用人は既に麓へと向かったらしく、ネリーが来たとは云え普段より多い客の対応に大童の彼女は、もう一度ハーヴェイに駄目です、と強く云い残し足早に其の場を去っていく。]
……今回は諦めるかな……。
[ 本中毒に近い彼にとって其れは苦渋の選択なのだが、主の確認を待っていては何時まで経っても館から出られないよう気がする。トビーの手紙を受け取らないのだって、態とに思えて仕方無いのだから。普段ならば兎も角、やけに人の多い此の館に滞在するのは少々厭気が指した。]
−客室−
[目が覚めたのは、彼にしては珍しく日が高く上った後で。
いまだ鈍く霞がかった頭を持ち上げ、辺りを見回す。]
……ぁれ? ボク………? ぅわっ、もう昼じゃんっ!
[上質な厚いカーテン越しにも、今が早朝でないのは明白で。素っ頓狂な声を上げて飛び起きる。
そのまま鞄を引っつかみ、ドアノブを掴み開けようとして――]
−自室−
…ぅ……。
[寝台の上で身じろぎ、情けない呻き声を上げた。
うずくまった背中にさらりと銀の髪が流れる。]
…流石に、深酒が祟りましたか……。
[優れぬ気分のまま、寝台の上で丸まっている。]
[何かが引っかかる感触に良く見れば、内側から鍵がかかっているようだった。]
…え? 何でボク、鍵なんてかけて……?
[訝しげな表情を浮かべつつ、カチンと開錠して。そのまま廊下へと踏み出して、ようやく現実に頭が追いついたらしく、]
ゆ う れ い …ぃた…んだっ…け……?
[硬直。]
[――とりあえず、今は陽の高い真昼間で。
廊下にも人影なんてどこにもなくて。
何よりかにより、その存在を否定したくって。]
……ゆ、幽霊なんているわけないじゃん、おおげさだなぁ。
[えらく乾いた声音で、強がり言って。
ギクシャクと足を運んで誰かしら人が居るであろう広間を目指そうと。(やっぱり怖い)]
[よろりとふらつく白い影を見、絶叫。]
ぃゃーーーっ! 今は昼間ですってばーーーっ!
[涙ながらに廊下を駆けて、階段を半ば飛び降りるように広間へ逃走。]
[ 簡単に纏め終えた荷物を手に部屋の外へと出れば、廊下中に響き渡る少年の悲鳴に眉を顰め耳を押える。視線を向ければ猛スピードで走り去る小柄な後ろ姿。]
……今度は何なんだ。
[ 叫びの余韻が消えた頃、漸く耳から手を離し呆れ顔で疑問の呟きを零しながらも、直ぐ傍に在るコーネリアスの姿を認めれば合点がいった様子。]
……。
[ 額に手を当てた。]
−→広間−
[――しかし、広間にはまだ誰も来ていなかったようで。涙目で隅っこでガタガタブルブルと。]
ぅえーん、なんで昼間っから幽霊なんてぇぇー………ぇ゛?
[そう言えば。
幽霊もいるけど、コーネリアスさんもいる訳で。]
………また、やっちゃった?
[今度はいやーな汗がだらだらと。]
あー……。
[ 彼が少年に真実を伝え幽霊騒ぎは解決した筈だったのだが、其れは気の所為だったか。然う思いながらも具合の悪そうなコーネリアスに近寄り声を掛ける。]
……大丈夫ですか?
―二階・客室―
[廊下に響く叫び声に、まどろみから目をさます。
寝起きのぼんやりした頭でも、それが意味する事は察する事が出来て。
くす、と笑み]
……まったく。
そんなにふらふら出てくるモノじゃないのに、幽霊なんて。
大体……。
[独りごちる言葉はかすれ、音にはならずに]
―客室―
……なんだぁ、今のは?
[その声に思い当たる物はあれど、原因が思い浮かばずに]
…様子、見に行くか。
[そう呟き身支度を整え部屋を出る。
夕べ怪我人を運び込んだ部屋の前を通ると、使用人が出てきたので様子を尋ね、落ち着いていると聞けば安心して広間へと向かう]
―→広間―
[広間へと足を運び見回すと、隅で震える少年が一人]
…どした?またなんか怖いもんでも見たか?
[だいたい予想はつきはしたが]
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