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やあ、怪我人は出ていないかな?
[地面に突っ込んだ小妖精や、なんだか固まっている烏天狗やら。このまま放っておくと永遠に月の玉座を拝めそうにないのでは、と思える彼らに声をかけて、可能ならば、気付のためにゲルダに与えたのと同じ力を貸すつもりだ**]
[びき、と固まる黒江の反応に、あれ、とこちらも冷や汗たらり]
おうふ、思った以上の反応
いや、むしろこれはやりすぎ系の行動だったか
[そう呟くと、慌てて身体を離す]
あー、クロエ。だいじょーぶ?
[遠慮がちに声を掛けた]
……と、こっちもか
[そう言って目を向けるのは、どうやらもろに頭からいっちゃったらしく、ぐるぐると目を回すベッティ]
高さはそれ程じゃないはずだから、大事はないと思うけど
ああ、でもこれ以上お馬鹿になられると(ぶつぶつ
[何やら酷いことの混じった独り言を呟く
そして、結論]
……ま、いっか
[結論はもっと酷かった]
―大祭会場・月の玉座付近―
[しばしの間ぼーっと、ずっと変わらぬ様子で立っていて、ちょうど場所取り代わりにもなっていたかもしれない。
ゲルダが近くまでくるとそちらの方を見て、ふりふりと手を振り]
ゲル〜…こっち〜…
[そう声をかけながら笑顔を向けて]
ふあ〜〜……
[それから眠そうなあくびをひとつ、ゲルダがそのままのサイズなら抱きかかえるだろうか**]
[さて、ベッティの方はと言うと……]
あ、こっちですか? こっちは多分大丈夫です
まあ、あるいはこれで頭が良くなるなんてことも
[あるとイイナー、でも、ナイよねー、と自問自答しつつ
そうして、ベッティの肩をガシッと掴むと]
おーきーろー、おーきーろ
[そう言ってゆっさゆっさと揺らした
でも悲しいかな
彼女の女として揺れた方がいい部分は殆ど揺れなかったのであった**」]
―会場―
[賑やかな集団がさらに賑やかになったのを見る。
というか崩れ落ちてたり倒れてたりする人もみえるようで、なにをやっているのだろうと首をかしげた]
まあ、お祭ですからはしゃいでしまうのもわかりますけれど……
[小さく呟いて、それ以外にも儀式を楽しみにするように月の玉座に向かう流れを見た]
―館―
[伝令の透き通った声が聞こえ 館内に居た者達もいそいそと僅かに落ち着きを無くす様子。
部屋に置く荷物も大して無かったけれど、
姉にキツく きちんとするように、と言われていたのを思い出して、一度シャワーで身奇麗にした。
森の中等で随分と薄汚れた自覚があったから。]
よぅし、じゃあオレも行くか!
[月の玉座。
そこで見る儀式は素敵なものだと、毎年来ていた姉に聞いた。
巨躯の男は上機嫌に館を出ると、人の進む波に逆らって真っ直ぐに歩き始めた。]
[のんびりと賑やかさを眺めていたが、ふと忘れ物に気づいたように瞬き]
あー……そういえば持ってこようとしてたアレ、忘れてたんでした。
一度取りに戻りますか。
[無くてもいい気もしつつ、会ったほうがいいかもしれないと思いなおしてゆっくりと館に向かって歩き出す]
― 月の玉座に背を向けて ―
[ぽう と 小さな炎が宙に現れた。
青く白く光るそれは熱を感じる事は無いそれ。
男の肩あたりに現れたそれは すいっと動き
後ろ頭から周り 彼の逆の肩口へ
まるで 遊ぶかのように ゆらゆら揺れる]
お、ゼルギウスだ。
おーい。
[男の巨躯は 人を見つけやすい。
見知った髪色を見つけ 声をかけて手を振ると
肩口の柔い炎は ふ、と 音も無く 消えた。]
[肩口で消えた炎は 熱こそ感じなくとも
火炎の属性は強く強く 暫しそこに留まり薫る。
だが男は気にする素振りはまったく見せず
ゼルギウスに人懐こい笑みを向けて目を細めた。]
うん、今から玉座、ってとこに向かう所。
ゼルギウスは何処か行く所か?
[館へと向かって居たのかな、という事は判ったらしく、ゼルギウスと同じ方向へと首を傾げてみせる]
[火炎の属性がより強く感じられて、なんとなく炎のことを納得しながら、人懐こい笑みを浮かべるイヴァンを見上げ。
続く言葉に、やっぱり、というように額に手を当ててため息をついた]
月の玉座は反対方向ですよ?
私はちょっと館に忘れ物をとりに……
[月の玉座はあちら、と示して。
小さく苦笑を浮かべたままイヴァンを見上げて]
月の玉座までの案内は必要ですか?
[くす、とどこかからかうように問いかけた]
ん?
方向は反対だけど 道はこっちだろ。
[額に手を当てるゼルギウスの様子に 頭の上に?を出し
からかうような声には松の葉色をぱちぱちと瞬かせ]
おお、ゼルギウスも行く心算で、邪魔じゃなければ
多い方が、きっと楽しいな。
[忘れ物を取りに行くの、待ってる、と笑み。
辺りの喧騒を見下ろして 更に笑みを深めた。]
道は人が流れてるあの方向ですよ。
[わかってない様子にやれやれと肩をすくめ]
ええ、私も月の玉座に行くつもりでしたから。
ではちょっと忘れ物を取ってきますね。
ここで待っていてください。
[笑みにありがとうと返して、館へと向かう。
そして忘れ物を取って戻ってくるのに(10)分ほど時間をかけて。
戻ってきたときには水を編んだような薄青の布を手にしていた]
[戻ってきたゼルギウスの手にした布には自然と視線が行く]
お、おかえり。
なんか凄く賑やかだなぁ。
ゼルギウスは来るの初めてじゃなさそうだな、
いつもこんなに賑やかなのか?
[100年に一度の大祭。
話に聞いたことはあったけれど、と辺りを見渡す。
屋台を出していた者の中にも玉座に向かう者もある為か、
漂っていた美味しい匂いは幾分か薄れている気がした]
[薄青の布からは水の気配が強く漂う。
それを腕にかけてイヴァンの隣に並び]
お待たせしてしまいましたね。
ええ、大祭の時はいつも賑やかですよ。
儀式のあとの宴なんか、さらに賑やかになってなにがなんだかわからなくなりますしねえ。
[くすっと笑いながら周囲を見る。
屋台でがんばる人も儀式を見に行く人もそれぞれ入り乱れていて。
イヴァンと共に月の玉座へと歩く]
私はこれで3回目でしたかね……
まあ、前の祭のときもこんな感じでしたよ。
[そうやって話しているうちに、月の玉座へと近づいていく。
賑やかだったエーリッヒたちはまだ屋台の前で騒いでいたのか、それとももう玉座まで来ていたのか。
どちらにせよその姿を見かけたときに軽く瞬くのだった]
─大祭会場・屋台付近─
……相変わらず、元気というかなんと言うか。
[リディとベッティ、黒江の様子に思わずぽつり、と呟いて]
まあ、大丈夫そうだし、ぼくらは行こうか。
[半ば強引に話をまとめ、玉座へ向かう人の流れに沿って歩き出そうとした矢先]
『あー、いたいた、極光の地のひとっ!』
[唐突に、上から降ってきたのは甲高い声。
なんとなくいやーな予感を覚えて見上げたなら、目に入ったのは伝令の印である若葉色のスカーフを巻いたスプライト]
……なぁに、かな?
『なぁに、じゃないよー!
儀式の舞手! 今回は、極光の地のひとの番だよー!』
……そうだっけ?
『前回サボったから、今回はやらせる、って、王が言ってた』
…………聞いてねぇよ。あと、前回は別にサボったわけじゃない。
[一瞬、素が出た。が、とりあえずそれは押し込めて]
あー……もう、しっかたないなぁ……。
[はあ、とため息をついた後、同行者たちの方を振り返り]
あー、なんか、知らない内に儀式出るようになってたみたい。
準備とかあるから、先、行くね。
……ああ、向こうで会えるから、大丈夫。
[ビーチェが不安がるようなら、こう言ってにこりと笑い。
場にいる者たちに後を頼むと、はやくはやく、と急かすスプライトに向けてため息をつき]
はいはい、わかったわかった!
……じゃー、非常手段、っと。
[文句を言いつつ、ひらりと手を振る。
白金の光が広がり、それは通りを行き交う人よりほんの少し高い位置で道のように広がって]
よ、っと!
[掛け声と共に地を蹴ったなら、その身はふわり、光の道へ。
そのまま、周囲の注目などどこ吹く風、と玉座へ向けて駆けて行った**]
知り合いか?
危なく蹴る所だった。
[ふう、と脚を下ろして 息を吐いたと同時広がる光
そして真っ直ぐに伸びる 光の道は
頭ひとつ分大きな男からは 良く見えて]
――女が、走っていく。
あれも余興のひとつかな?
[共に歩く流水の友人だと気づく筈も無く
眩しそうに目を細め 光零れる道を駆けるひとを見た]
会場で出会った小人さんですよ。
小さいから見つけにくいですしねえ……
[イヴァン>>92に大変ですね、と頷きを返し。
光の道を掛けてゆく人影にゆるりと瞬く。
――友人を女という言葉に、訂正するべきか否か、考えるような間がひとつ。
結局訂正するなど無粋なことはしなかった]
私の友人ですよ。
余興ではないと思いますが……もしかして儀式に関することで呼ばれでもしたんですかねえ?
[普段光の道を使うことなどしない友人がこうしてつかかっているのを見て。
そして道の続く先が月の玉座の方向であるのを推測を口にした]
まあ、行ってみれば解ることですし……ああ、あとで友人に紹介しますね。
[勘違いは訂正無ければ 思い込みへと様変わり。
あっという間に小さくなる背と
先ほど駆け抜けて行った小人の小さな背が
少し重なり また 笑む]
ゼルギウスは顔が広いな。
まぁ3回目…300年以上ならそりゃそうか。
[この光の道を使う事は出来ないのかな、
なんて思ったけれど なんとなく口にするのは止めておき。
続く紹介、という言葉に 嬉しそうに頷いた]
おお、ありがとう。
そうだな、早く行って前の方陣取らないと!
[ぐ、と拳を握り 大きく脚を真逆の方へと踏み出したのだった*]
[礼を言われれば、先と同じように、騎士の務め故、礼には及ばないと答えたろう。そして再び月の玉座を目指そうかとした頭上に、すっ飛んでくるスプライト]
ほう、本当にナタル殿の舞が見られそうだな。これは楽しみが増えた。
[光を渡る舞手の美しい姿を見送って、笑みを深めた]
[ぐわんぐわん揺すっていたら、果たしてベッティは意識を取り戻しただろうか
まあ、仮に気を失ったままなら、そのまま引き摺って会場に向かうだけなのだが
それについて他から大丈夫か聞かれても、「大丈夫大丈夫」とひらひら手を振っていたことだろう]
[そうしていると、なにやら空からスプライト襲来
そうしてスプライトとナタルの会話を聞いていたが]
お? 今回は儀式の場でナタルの舞見れるのかー
それは楽しみだ♪
[にこにことそう呟く
そうして白銀の道を駆けて行くナタルを手を振って見送ると]
さぁて、じゃあ私たちも行こうか
ビーチェちゃんも、ほら。一緒にナタルさんの舞、見よう
ちなみに、今なら涼しい冷房完備だよ
[にこっとビーチェに微笑むと、手を差し伸べた
なお、冷房ってのは、もちろんベッティのことですがなにか**]
[撫でつけられた髪を手櫛で梳いて、常のように纏める傍ら、ナタルとスプライトの方に横目を向ける。
彼が一瞬素に戻った時にはそっと目を逸らしたが]
ほォ、これは見事な。
[玉座まで伸びる光の道には感嘆を捧げ、駆けて往く姿を見送る。
ちなみにベアトリーチェにナタルの性別を言わなかったのは、単に失念していたのだとか]
嗚呼、楽しみだ。
[舞が見れると、それぞれが呟くのには頷いて。
やがて集団が動くのに合わせて、足を*進め始めた*]
─大祭会場・出店前─
[ベッティ達の様子に首を傾げてはいたが、ナターリエの提案>>56やベアトリーチェに訊ねられると>>62]
もっちろーん。
乗って乗ってー。
[にっこにこで一旦地に伏せ、ベアトリーチェを背に乗せた。
それからマテウス>>68に気付いて挨拶するように渦巻き尻尾を一度ぱたり。
可能ならきちんと挨拶も済ませる。
いつも通り間延びした自己紹介だったけれど]
あれぇ、ベッティ大丈夫ー?
ベッティも背中乗るー?
[気絶してしまったベッティを起こそうとするリディ>>75>>98に訊ねかけて。
問いに答えが返ったなら、「分かったー」と言って言われた通りにするだろう]
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