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[人参を切り終わってから火の燻る竈に薪を追加して、少しの水を張った鍋を火にかけた。
沸騰すれば調味料と野菜をいれてから蓋をした]
じゃあ、一つだけ。
[お菓子を一つ手にとって口に運ぶ。
甘みが体力の落ちた体にじんわりと広がっていくような、気がした。
火の加減とイヴァンの手際を見るために、近場にあった椅子へと腰掛ける。
こんな状況だというのに、初めてとも言える落ち着いた時間に気付いて、苦笑が*浮かんだ*]
[ 世の中には、不思議なものがある。
人狼の食欲を増進するという香>>0:#1もその一つだろう。
ヴィクトールは、ベルナルトの前>>0:101で人狼を炙り出す為に使われていたもの>>0:78だと話したが、聞いた話はそれだけではなかった。
"人狼の自覚がないものを目覚めさせる為に使われる"
そんな良くない話も聞いていた。
炙り出せる事には違いはない。
だが、その話を口にすれば、見知った相手同士の間でも疑いの火種になるだろう。
昨日まで自覚がなかった相手が一時にして変貌してしまう。
だから、何事もないのであれば、ヴィクトールは話を口にするつもりはなかった。
あの時のベルナルトの曖昧な様子から、
ヴィクトールが知るこれら以外の全く別の話を、*彼は知っていたのかもしれないが。*]
[陣取った部屋の掃除に幾許かの時間をかける。
いつしか硬く絞った布で擦る度、キュキュ、と小気味よい音が床から響くようになった。
先程まで埃の溜まっていた事等、ぱっと見には解らないだろう。
そこで漸く満足して掃除を切り上げ、汚れた水を捨てるため厨房へと戻る]
おや。
[先程とは、面子が入れ替わっている。
フィグネリアとは先程入れ違ったわけだが、タチアナとヴィクトールではなく、其処に居るのはイヴァンで]
――…今、作っているものは自分用か?
[問い掛けはフィグネリアとイヴァンの両方に。
必要か問われれば、欲しいと答えもするだろう]
[以前にタチアナの誘いを歯切れ悪く断ったから
冷やかしだと思われてしまうだろうか。
「今は胸がいっぱいだから、いい」
なんて、失礼な返事だったろうか――]
―2階物置―
[己の微かな呻きで、男はゆっくりと目を覚ます。
身じろぎにさらりと零れた女もののショール。
彼女の特製煙草の移り香なのだろう。
屋敷の閉塞感か、例の香か、精神的なものか
重く籠った空気の中にすっとした匂いが混じった]
ああ、なんか…息が楽だ
[ふわりと空気に香りを混ぜるよう掬い上げ、
軽く握ったショールに鼻を埋めて深く深呼吸をした]
[厨房の二人とは、多くの言葉を交わさぬままに場を辞して。
2階の物置へと戻り、掃除用具をしまおうと]
――…。
[人が居た。
しかも、あんな狭い隙間に]
何故?
[思わず思考が声に出る]
…え?
[不意に開かれた物置の扉。
薄暗さに慣れた目を眇めた男は、
女物のショールに鼻先を埋めたまま静止した]
…
落ち着くから ?
[薄布越しで声がくぐもった]
…そう、なのか。
[じ、と無遠慮にニキータを見詰める。
指先は、こつこつと忙しなく自身の唇を叩く]
…。
落ち着いているところ、すまないが。
これを片付けさせてはくれないか。
[表出する感情は淡いが、これでも驚いてはいるらしい。
色々と指摘したくなる箇所はあるのだが、有り過ぎて何も言えなくなったらしい。
自身の目的のみを端的に伝えた]
…そう、なんだ。
[女の視線を感じ、男の視線は横に逃げる。
こつこつ唇を叩く微かな音らしきものは秒針を思わせる]
すまん。
[彼女が手にした用具を見てのそりと這い出る。
あまり清潔でない男の匂いがむわりと漂ったかもしれず。
本人は気づいた様子もなく、
ショールを抱えたまま廊下の隅に所在無さげに佇んだ]
…
[収まる場所がなくなってしまった]
[ヴィクトールの茶目っ気ある仕草には和んだのだが
はぐらかしたものをズバリ言われた事に困惑しての表情で
それに対し弱気な考え>>75を抱いているとは露とも知れない。
菓子差し出されていたら躊躇うことなくぱくつくくらいの
一見軽薄にも見える行為をイヴァンは抵抗なく行う。
フィグネリアの礼と断り>>78にもあっさり引き下がり
白い肌が染まるのを愉しげに見つめながら差し出した菓子をぱくり。
スープが一段落し彼女が椅子に座る頃にはパン種も寝かせる段階。
容れ物の中の魚へと手を掛けた所でアリョールからの声>>81]
一応人数分はあるはずだよ。
[ゆると頷き気さくな響きを返した]
―2階物置部屋―
[素直に退いてもらえたので、ひとまず持ち出したものを元の場所にしまう]
ケホ――…、
[その際に咳き込んだのは、確実に掃除用具の為では無く、眉を顰めた。
潔癖症めいている彼女以外ならば、そう気になる事もないのかもしれないが、少なくとも彼女にとっては不快だった]
…行く場所が無いなら、少し水を浴びてきたらどうだ?
[物置部屋から出て直ぐ。
遠慮も何も無く、寧ろ棘すら有る様な響きで言葉を投げる]
[菓子を一つ食べた後、果物にも手を伸す。
新鮮な果物など、余り食べたことはなかった。
一つ二つ口にしたところで、アリョールが部屋に入ってきた]
アリョールさん……。多分、人数分は作るつもりですけど。
お腹が減ったならここのお菓子とか、果物とか摘まんだらどうかしら?
[と、皿を勧めて。
イヴァンが魚を捌き出せば椅子から立ちあがってその様子を横で見ることにした]
―2階物置―
[咳き込みに身を竦めた男は
物置の中に居た時よりも肩身狭そうに]
…水
[言われて連想するのは湖畔の冷たい水。
しょんぼりとうな垂れてから、
ようやく何を言われたのか気づく]
申し訳ない…
[なるべく彼女と距離を取ろうと
廊下の壁に背をべたりとつけたまま
ずりずりと遠ざかっていった]
その、なんだ。
こちらこそ、すまない。
[しょんぼりと項垂れる様子は、何処か叱られた小動物を思わせた。
が、不快なものは不快であるし、苦手なものは苦手なのである。
遠ざかるのを確認すると、一つ息を吐き、自身の荷物を置いた部屋へと向かう]
そう言えば、あれは…タチアナのものだったような…?
何故、彼が?
というか、そもそも彼の名前は何だったか…。
[今更な事柄を幾つか思い返しつつ。
墓地に関わりの薄い相手は、名前も出てきにくい。
ニキータという名前を思い出すまでには、少しの時間を要した]
― 個室 ―
[鍵のかからない個室のなか。
思い返すのは古いお伽噺。
夜の間に見えるもの。
そんな話を思い出したけれど、小さく吐息をこぼして考えないようにした。
ふと気づけばそれなりに時間はたっていたようで、ベッドから立ち上がる]
あら――そういえば、貸したのだったわね。
[ショールを探して、首をかしげ。
小さく呟いた。
断り文句が面白くて覚えている。
その後、パンと葡萄酒を聞かれたら、ちゃんと美味しいものを教えたのだった]
[ どれ程微睡んでいたのか。
一瞬だったかもしれないし随分時間が経ったのかもしれない。
上半身を起こすと、やや乱れた髪の毛を撫でつけた。]
んん。
[ ヴィクトールは緩く拳を作り、
口元に近づけると咳を堪えるように呻く。
埃っぽい。
寝惚け眼で立ち上がると、上着を掛けた椅子に手をかけた。]
いや、気にしてない。から、だいじょぶ だ。
[去り際の謝罪へは、彼女ではなく壁の方を向いてした。
そのままずりずりと横歩き、階下へと向かう足は重い]
…誰も いませんように。
[個室に浴室がついている可能性も考えたが、
空き部屋が判らない。
水場は台所と隣接しているのが定石であるが、
近づくほどに良い香りがする事が人の居る証明で。
厨房の前の廊下で心が折れかけた]
本当、綺麗におろせるのね。
[身と骨に分けるのをじっと見て、それから野菜スープの鍋を見ると、弱くなった火に薪をくべて、鍋を火から少し遠ざける。
こしょうを振るとさらに煮込むために又蓋を]
そのお魚は焼いてしまうの?
[椅子に座ってからイヴァンへ声をかけた]
[すっかり綺麗になった部屋に戻り、荷物から1冊の本を取り出す。
以前にアレクセイの店にて買ったものだが、繰り返し読んでいる為、既にかなりよれている]
食事が出るのなら、下で待つか。
[深く考える事もなく階下へ向かい、広間の椅子に陣取り本を開く]
―二階/自室―
[ベッドの上で身動ぎすると、微かに埃が舞う。
深呼吸しようとは思えない、未だ埃っぽい空気の中
それでも吸い込む空気の色に思い寄せるのは、
広間のあの紙の記述のひとつを思い返したから。
「人狼の食欲を増進する香」。
ヴィクトールがその話題が出した時、曖昧に振る舞ったのは
確かに胸の内、過っていたものがあったからだったが――。]
…………何か食べた方が良い、な。
[備え付けの鏡を見て身なりを整える、などということもせず
ナイフも鉛筆も何も持たずに部屋を後にしようとして――、
そうだ、とスケッチブックの一ページにベルナルトの名を記す。
扉に張り付ける為のテープは備品の一つを見繕ったもの。
といっても仮に全員が既に部屋を見つけているのであれば、
確保済みであることを記す必要もないのかもしれなかったが。]
―2階個室―
[思考の海から戻った後は読書の続きを。
没頭すると他からの声も聞こえないほどになるのは、恐らく書店にやってくる人ならば知っているだろう。
親を亡くすまではそういったことは無く、外に出る事も多かったが。
ふと小腹がすいていることに気付いた時、漸く戻ってくる]
……あぁ。
[読みふけってしまったと目頭を押さえて、本に栞を挟む。
それからしっかりと立ち上がり、扉に手をかけた。がちゃり、と音が響く]
慣れ、だよ。
[微かに照れた様子でフィグネリアに返す。
問い掛けには少し考えて]
チーズ焼きにでもしてしまおうかと思ってたけど、キミも使う?
[運んできた釣果の大半は捌いてしまったが
容れ物の中にはベルナルトとの約束用に二尾ほど残る。
捌いた分を示しながら彼女に問い掛けて]
―1階廊下―
[階上の物音が増えた事に、男は天井を見上げる。
人の気配を探るように周囲を見回してから、
廊下の奥の暗がりに、なんとなく身を隠した]
[なんだか廊下を歩く足音が増えた気がして、部屋の中で立ち止まる。
階下へとおりていく足音が小さくなった頃に、扉から部屋の外へとでて。
その時に2階廊下に誰かいただろうか]
―2階個室→廊下―
[部屋の扉には何も貼っていない。
これは混乱するだろうか、と廊下に出て少し悩む]
……。
[部屋の戸を開けたまま、中に入り、さらさらと紙に自分の名を書きつける]
、 アリョール。
[ 広間へ入るとアリョールが一人居た。
掃除も既に終わっているのだろう。
辺りには、イヴァンやフィグネリアが調理していると思しき料理の良い匂いが漂ってきていた。
ヴィクトールは、ソファに座り、自室でと同じように手をあて咳を殺そうとする。]
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