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[イヴァンの笑みのゆるさは、
ゆるやかにたゆたう湖面を連想する。
足下に水面がなくとも、流れる時間は静かで心地よい]
望むように。
その中に、おれの知る君がいたら、とてもうれしい。
…あいつら?
………それは、ちょっと、嬉しいような、
情けないような、色々と、複雑な気分だけ ど
[思い返して、片手で顔を隠しながら]
手、嬉しかったし、
ごはん、おいしかった。
それは、本当に。本当だ。
[ところで、ベルナルトの方からアリョールに対して
今まで距離があったのは、彼女にもその先代にも
あまり世話になった記憶が無いからでもあった。
そう、ベルナルトの一族の墓はこの村には無かった。
村に住まいを構えたのは祖父母の死後、父母の代から。]
――――…
[明日ここから出られても、出迎えることはない家族を思い出しながら。
ネームプレートの張られた扉を、キィと閉ざした。**]
キミの目に映る俺はどんな姿なんだろうね。
[長い前髪に隠れた目許に視線を注ぐ。
距離は保ったままであるから覗き込む事は出来ない]
あいつら。
俺達を此処に招いて閉じ込めた村の誰かさん。
[言葉足らずな所があるのは癖か。
ニキータの尋ねのような響きに言葉を付け足す。
複雑と言われると小さく笑み声を漏らし]
俺はみつけられて嬉しかったけどね。
――…ん、それなら良かった。
そんなに念をおさなくても、伝わってるよ。
朝食か昼食か、次は此処に運んで食べよう。
[起きて直ぐ解放されるとも思えぬのか
そんな言葉を向けて片手で覆われる彼の相貌を見詰める]
[片手を顔に添えたまま、
前髪の奥から、ひたりと視線を合わすのは。
男にとってとても、久しぶりのことで]
姿形、よりも。
時間…かなぁ 夜の湖畔の、重ねてきた時間が。
たぶん、こうして、息をするように君と話せるおれを
形作っているような …うまく言えないけど ね。
[鼻先を掻くように手指は離れ、
まなざしはまた前髪の奥に隠れる]
ああ、そういえば、あいつらは、そうか。彼らか。
[特に、村人へ感慨を抱くでもなくうなずき。
朝食か昼食の提案には、素直に笑みが浮かぶ]
[細まる双眸や、返る言葉に、
嬉しい。と、これ以上重ねずとも。
空気だとか、表情で伝わる気がしたから]
おやすみ。
[小さな声に囁きを返し、今日の別れを告げた]
[イヴァンが去った部屋。
寝台の上に身を横たえると男はしばらく眠る。
どれくらい眠っていたのか、
目を覚ました男はのそりと起き上がる。
静けさに包まれた屋敷の一角。
薄暗い井戸の前で念入りに水を浴びては、
体に残る匂いを気にする仕草。
さすがに洗えなかった衣服は部屋に持ち帰り
椅子に掛けておくと、
裸のままベッドに潜りまたうつらと*眠りに入った*]
[あの時差し出した己の利き手へと視線落とす。
ぎゅ、と握りしめて息を吐き出した。
ぬくもりを恋しく思うが戯れの相手を探せる場所でも時間でもなく。
広間に戻ると其処は磨き上げられた後。
片付けるものもなく厨房で魚の水を替えるくらい。
選んだ部屋に戻るとのそりと寝台に潜り込む。
目を閉じて眠りにつく夜半。
夢にみるのは泣きながら己の首に手を掛ける母親の姿。
魘されて息苦しさ覚え目覚めるのはひとりきりの朝の常**]
― 2階自室 ―
[夢をみていた。
きっと。
人狼などいないといいながら。
同じ立場に追いやられた、幼き日にみた母の姿。
『恨んではいけないよ。
わからないものが怖いのはしかたないことだから。
だから、知られてはならないよ』
そう諭した母はもういない。
あてもなく旅して、この村にいついたのは適度な干渉と相反する無関心がそのときにはちょうどよかったから。
母のようにはなれない。
いまもまだ、使いこなせるわけではない。
夢の名残は目覚めればきえる]
[目を覚ましたときにはだいぶ日ものぼっていた。
猫のように伸びをすれば、ぱさりとショールが落ちる。
煙草に火をつけて吸い込めばすっきりする気がした。
ふ、と煙をはきだして、廊下へとでる]
――なんか……
[香、埃、朝の匂い。
それらに混じる鉄臭い匂いに眉をひそめ。
匂いを探してむけた足は]
――アナスタシア?
[きい、と薄く開いた扉の先。
そこから見えた顔に驚いて。
扉の向こう。
広がる赤に声を無くしてたちつくした**]
―自室―
[微睡んでいた。
カーテンは開けたままであったから、入り込む日差しに微かに瞼を開けて。
眠いと言うより、覚醒しきらない意識。
その夢を見ていたくはないのに]
朝……?
[今どこにいるのだったか。毎日変わる寝床はあそこから抜け出せた証拠でもある。
ゆっくりと身体を起こすと、軽い眩暈がした。
額に手を当てて熱が上がっていないことを確認する]
起き、なきゃ。
[ふるふると首を振り、その場に座り込んだ。
開いた扉の間から、赤いものがじわりと流れてくる]
誰か、呼んできましょう、……か?
[それだけようやく口にしたものの、腰が抜けたのかうまく立ち上がれない。
口許を押さえて、それでも立ち上がろうと壁に手をついた]
―回想/ヴィクトールの部屋―
[水は、とか、世話を焼くのは、自分もそうしてもらった記憶があるから]
謝る事じゃない。でも、先に言って欲しかった。
あんたが体調崩して、万が一の事でもあったら、俺にどうしろっていうんだ。
……隠さないで欲しいんだ、ヴィクトール。
あんたのお蔭で、俺は普通に生きてこれてるんだから。
[両親が死んだあの日、慰めてくれた彼がいたからこそ。
それから助けてくれていたからこそ、自分は生きているのだ。
――彼もまた自分と同じように後悔しているのは、薄々と気づいていても、それを問い詰めることは出来なかった。
月日を重ねていくうちに、問うタイミングを失ってしまった]
わかった。
お休み、ヴィクトール。
[自室で、というものの。椅子をすすめてくれたから、その顔を見て微かに笑う。
早く寝ろというように、目を開けているなら片手で覆い。
寝つけない様子に、自分がやられたように頭を撫でてみたりもする。
人狼かもしれないなどと、疑うわけもなかった。
そもそもこの中に人狼は存在しないのかもしれない。そうであれば良いのだ。
違った時は]
――あんたは何もしなくて良い。
綺麗なまま、村の偉い人達の中に居れば良い。
人殺しの烙印なんて、背負わせるものか。
[眠りに落ち切っていたかどうかは知らない。
記憶に残るかどうかもしらない。
この事態への緊張からか、彼の言葉はほぼ無意識のうちに声として出ていた。
暫く様子を見ていたら、いつのまにかそのまま眠ってしまったようだ。アリョールの「部屋にいないだろう」という予想は正しかった。
無理な体勢の為、目覚めは常よりも早く、ヴィクトールの様子を確かめた後は部屋に戻って寝なおす事になった]
―朝/自室―
[彼の親は大変子煩悩であった。
あの日も、一体いくつの子供だ、自分は平気だと追いやったような気もする。
恵まれていたのだと、思う。甘ったれた事だと自覚はしていた。
だけれど、そういう日常は、夢に見る事もない。
一歩、人との距離を取る。失った時が怖いから。
今日も夢は見なかった。いつもの朝だった。
起きて身支度を整える。隣の部屋のヴィクトールは、もしかしたら起きているだろうか。
覗きにいこうか、と考えて外に出ると、端の方に人の姿が見える。
――鉄のようなにおいがする。
開くときは気にしなかった音を、閉める時は気にした。
それから、二人の姿の方へと歩いていく]
……大丈夫か。
[フィグネリアとタチアナの二人の様子に、まずはそう声をかける。
そのまま室内を覗くと、顔を顰めた]
―朝・2階客室―
[この異常とも言える環境下でも、寝付けないわけでも無く、悪夢を見るわけでも無く。
寧ろ見る者が居たなら、穏やかとすら言われそうな表情で彼女は眠る。
目覚めもすっきりとしたもので、身支度を整えれば室外へと出る]
――…ふむ?
[アナスタシアの部屋の前に、幾つかの人影。
その様相と周囲に漂う鉄臭さに、一つ声を零した]
[赤い血だまりの中、村の十人の彼女の事は知っていた。
目を伏せ、再び目を開けた時、二人へと向き直る]
動けるか。
広間に行こう。ここは閉めておく、今は。
手を貸す。
……アリョール。
[二人に手を差し出そう、として。
そこで廊下に出てきた彼女を発見した。
誤魔化す事はないが、見せるものでもない。
だから、事実を伝える]
アナスタシアが、死んだ。
[アレクセイから掛けられた言葉。
いつもの、唇をこつこつと叩く癖が思わず出る]
――…そうか。
[誰に止められても、止められなくても、墓守はアナスタシアの部屋へと入り込む。
幸か不幸か、人の死体は見慣れている。
アナスタシアが事切れているのは、誰の目にも明らかで]
あの旅人と同じだな。
人の仕業ではない。
[動揺するでもなく、たった一言。
人狼に殺されたという旅人の死体を、彼女は墓に預かる時に見ている。
それゆえの一言だった]
[部屋に入っていくのを、彼が止める事はなかった。
どういう状況か知っての上ならば、覚悟はあるのだろう]
――人狼、か。
[アリョールの言葉に、静かに言葉を返す]
この屋敷に、居るんだな。
ああ、確定だな。
[アレクセイへと向き直り、頷きを返す]
二人を任せて構わないか。
私は、他の人間に事情を伝えてくる。
それが終われば、墓守としての仕事だな。
[各部屋をノックし、アナスタシアが人狼に殺された旨を伝えていこうと踵を返す]
わかった。
[二人を、というのには頷く。
立ち尽くすタチアナ、それからうまく立てずにいるフィグネリア。
そんな姿に手を伸ばして、肩をたたく]
行くぞ。
広間に連れて行く。
アリョール、手が必要なら呼んでくれ。
[彼女へとそう言葉を投げて、二人を促して、必要なら手を貸して支え、広間へと向かう。
そうして椅子に座らせ、落ち着かせる為にと、台所に茶を淹れに行く]
あ、……アレクセイ、さん。中で、女性の方が――。
[増えた人影に気付いて顔をあげた。動けるかという問いに頷いて、今度はゆっくり立ち上がった]
アリョールさん……。……?
[続いてやってきたアリョールが部屋の中に入っていくのに目を瞬かせる]
あの、彼女は?
お医者様、とか?
[女性の医者などあまり聞いたことがなかったが、この状況を見ても変わらない様子にそんな疑問を零す。
血の臭いに酔いそうで、口許を押さえ部屋の前から離れることにした]
[アリョールが各部屋をノックして回る様子を見ながら、アレクセイに促されて広間へと向かう。
一階に来れば血臭は弱まった気がしていた。
広間に辿り着くと椅子に座って気を落ち着ける]
……あの方が、アナスタシアさん……。でも、誰が。
旅人と同じって、この中にいるって言うんですか。
でも、つまり、誰かを処刑するって事、ですよね。
[ポケットに手を当てたけれど、寝る時にナイフは出したままでそこには入っていなかった]
[未だ部屋から出ていない人間へ、アナスタシアが人狼に殺された旨を伝えて歩く。
各々の反応はどのようなものだったろうか。
伝え終われば、今度はアナスタシアを、地下へと運ぼうとする。
アレクセイの言葉は覚えていたが、アナスタシアの身体は割合軽く、アリョール一人でもなんとかなる様だった。
もしその際に他者に声を掛けられれば、助けを借りもしただろう**]
アリョールは、墓守だ。
[フィグネリアの問いに対するのは、その一言。
広間に連れていき、座らせた彼女の言葉には、そうだなと一つ頷きを]
あのナイフで誰かを――人狼を殺さなければならない。
とは言っても、誰がそうなのか。
茶を淹れてくる。
[一人暮らしなのだ、それくらいは出来ると。
フィグネリアとタチアナを置いて、台所に向かう。
暫くすれば温かい紅茶を入れて戻ってくることだろう**]
墓守……ああ、それで。
[ああいったものは見慣れているのかと納得して、それでもこの状況を考えればその落ち着きが逆に怖くもあった。
途中で会ったイヴァンにはおはようございます、と小さく挨拶をして。
広間に辿り着き、お茶を入れてくると言うアレクセイが戻るまでの間、タチアナの方を見て何か声を掛けようとも思えど、結局言葉にならず]
……ありがとうございます。
[戻ってきたアレクセイがいれてくれた紅茶を口に運ぶと、ようやく落ち着いた気がした]
[赤い色に目眩がする。
フィグネリアがやってきたことにゆるりと瞬き、ふ、とため息をついた。
気づけばアレクセイや、アリョールなどがいて。
アリョールがアナスタシアの死を確認しているのをただ見つめていた]
アリョール……
[友人の名を呟き。
死を確認するようすにやはりかとため息をつき]
[アレクセイに促されて、ゆるりと瞬く。
こくりと頷く顔は普段とは違ってどこかたよりない。
食堂へと向かって、椅子にすわり。
アレクセイがいれてくれたお茶をのんで、ようやく顔色が戻る]
ありがと。
[ぽつりと二人に声をかけて、問われれば見たことを答えた**]
―自室―
[ ヴィクトールは、他の者へも伝えに行こうとするアリョールに問いを投げかけた。]
今日、人狼として殺されるのは、
君は誰だと思う?
[ アリョールから返事が返っても返らなくても、ヴィクトールが広間へ降りるのは気持ちが落ち着いてからだろう。*]
―朝/自室―
[昨夜は結局、アリョールから教わったことを生かして
自室の掃除を行うことまでは出来なかった。
まだ少し埃っぽい寝台の上で目覚め、目許を指で拭う。
何時かの誰かが己の傍に居てくれた夢を見たのは
昨日の夕飯時、どこか様子がぎこちなく見えたニキータに
付き添うように出て行って見えたイヴァンを見た所為だと。
そんな昔の誰かに、長い髪を撫でられた夢を見たのは
広間でアレクセイが親しい人に頭を撫でられていたのが
横目に見えた気がした所為だと。そう、考えた。]
羨ましかったん、だろう、な。
[用事があるなら何時でもきていい、などと
言っていたのは誰だったか――そんな思考もすぐに流して。
身を起こし、鏡も見ずに手で髪を梳く。]
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