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[自宅に戻ってから間もなく、外が騒がしくなる。
彷彿するは朝の騒ぎ。
また何かあったのではと胸騒ぎがして様子を見に外へ。
行き交う自衛団員の一人を呼び止めれば
ヨハナの事が伝えられて、暫し声を失う]
そんな……
[宿に向かう道中でのヨハナの姿が浮かび
女は何か堪えるように柳眉寄せ目を伏せた。
案じていたライヒアルトやウェンデルの姿が過ぎり]
……あのとき、様子を
[見に行っていれば、とそんな事を考えるが
既に時遅く、過ぎ去った時間は戻せない]
[ふるり、首を振るい女は自宅に戻る。
手早く必要な荷物を纏めて鞄に詰め込んだ。
アーベルから預かった宿の部屋の鍵を握り締め
エーリッヒから貰ったキャンディをポケットに入れる。
急ぎ足でゆく先は
少し前に出たばかりの宿。
其処ではノーラがヨハナの事を伝えている所だった]
― 翌朝/宿の一室 ―
[宿の部屋で女は荷物を解く。
スケッチブックを捲り新しいページを開いた。
一度目を閉じると瞼の裏に浮かぶのは近しい隻眼の男。
ゆる、と目を開きペンをとるとその輪郭を描きかけて]
――…、
[ダメ、というかのように横に振られる首。
浮かんだ其れを打ち消してもう一枚捲る。
暫し考えて、フードを目深に被った旅人の
幼さを感じさせる金糸の女性の姿を描き出す。
澱みない白の中に佇む姿は写し鏡のようにも見える。
変わりなく描かれた姿を暫く見詰めてから
女は何処か物憂げに目を伏せた。
ゲルダの悲鳴を聞くのは、その少し後のこと**]
─ 昨日/宿屋 ─
[周囲を観察するように見回していると、カルメン>>50と目が合った。
首を傾げられたので笑みを向けておいたが、何か声をかけたりはしない。
ただ、カルメンも何か様子がおかしいように見えて、後で声をかけようかと考えた。
尤も、その日は色々とすれ違ってしまい、声を掛けられず終いとなってしまったのだが]
[ノーラがヨハナのことを伝えに来た>>61のは日暮れ近くだったか。
その話を聞いて隻暗緑を円くする]
ヨハナさん……どうして……。
[こんなことになるならあの時点で探しに行くべきだったと、酷く後悔の念を抱いた。
けれどそれがヨハナの望みでもあったなら、引きとめても無駄だったかもしれないと、そんな風にも思う。
結局は悼むことしか出来ず、様々な想いを飲み込むように紅茶を飲み下していた]
―前日/宿屋食堂―
……。え?
[紅茶を飲んで、落ち着いて、うとうとと眠りに落ちかけていた頃の事でした。
美術商のお姉さん>>61が、団長さんの奥さんがもう戻って来ない事を伝えました。
見に行かなかった事を後悔する声、嘆く声、色んな声が上がる中、僕はただただ呆然としていました]
……ほんと、に?
[疑っていたわけではありません。でも信じられなかったのです。
さっきまで確かに生きてここに居た人が、もう居ないだなんてことが。
その後のことはよく覚えていません。
多分促されるようにして>>74部屋に戻ったのだと思います]
―翌朝/宿屋個室前廊下―
[目覚めは、昨日と似たようなものでした。
違ったのは、上がった声>>53が昨日よりも近いところで聞こえたことです。
僕は支度もろくにせずに部屋を飛び出して]
……。
[並ぶ個室の扉が一つだけ、開け放たれているのを見ました。
僕はその部屋を借りた人を知っています。一昨日、僕は彼女がそこに入って行くのを見届けてから、自分の部屋に入りました]
……。嘘、うそだよ、そんな。
[何が覚悟できたというのでしょう。
僕はまだ、少しも覚悟なんかできていなかったのです。
少なくとも、“その“覚悟は]
[覗きこんだ部屋の中には、昨日の朝見たのと同じ光景がありました。
いいえ、完全に同じではありません。役者が違っていました。
動かない身体を抱きしめるのは、団長さんの奥さんではなく、刺繍師のお姉さんでした。
そして、団長さんの代わりに]
……、ロミ……
[僕の友達が、そこにいました]
―回想:腕の中の少女が生きていた頃―
[美術商の女性が報せた訃報>>61には、目を見開いて。
ガタン!と音を立てて一度椅子から立ち上がり、
呆然とした顔で暫く伝えた人物を眺めたのだった。
ゆっくりと、自分の手を、見下ろす。
震えてしまうのを、包んでくれたあの手。
自分がおそろしいと感じると言ったことよりも、おそろしいと思うことがあると、言っていた。
それを聞くことは叶わなかったけれど、自ら死を選び取るほど。
おそろしかったのだろうか、と、想いを馳せる。
彼女の手が震えを止めてくれたから、
自分のすべき事ができた、と思ったのに。
だが結局言葉は、ひとつも発さずに
見下ろした手をゆっくりと閉じて―――目を、強く瞑った]
―回想:了―
なんで、……どうし、
[問いかけようとして、口を噤みます。
刺繍師さんはぶつぶつと呟いていました>>54。それはとても聞き取り辛い声でしたが]
…… ころした?
[わたしが、と、確かに聞こえました]
……。
[僕は刺繍師さんが昨日言っていた事を知りません。
“呪い”の事も、友達のことを人間だと言っていた事も。
だから、その言葉は――いいえ、今はそんな事よりも]
……。ロミは……殺されたんだよね。
だったら、人狼じゃ、ないんだよ、ね。
[僕は振り絞るように声を出しました。
彼女を離さない刺繍師さんか、シーツを持ってきたお兄さん>>56か、それとも他か――聞いてくれるなら誰だって良かったのです]
だったら、……だったら、帰してあげようよ。
お父さんのところに、帰してあげたって、いいでしょ……!
[だんだんと語気は荒くなって、視界は昨日みたいにぼやけてきました。
僕は暫く、聞き訳の無い子供みたいに泣きじゃくっていました**]
─ 翌朝/自住居穴→ ─
[今日もまた、起こされたのはリスの鳴き声でだった。
その声を聞いて、もはや嫌な予感しか抱かない。
身だしなみを整え、赤黒いものをつけたままのコートを羽織るとリスをポケットに入れて自住居穴を後にした]
[外に出て直ぐは特に異変らしき異変は見られず、ただ、畏怖の眼差しを向けられるだけだった。
向けられるものは気にせずに、候補者が集まっている宿屋へと真っ直ぐ足を向ける。
宿屋が程近くなってから、騒ぎを聞きつけて来たのだろう、自衛団員達が宿屋の中を窺っていることに気付いた]
何か、あったの?
[声をかけるとビクリとされたが、中から悲鳴と言うか、咆哮のようなものが聞こえたと言う返答を得られる。
それを聞いてすぐさま宿屋の扉を開け、中へと入って行った。
リスは尚も威嚇するような鳴き声をあげている]
……か、か返、ぅ。
―――――あ、アぁ…
[現れたブリジットに向ける顔は、呆けたもの。
ゲルダは涙を流してはいなかった。
それが、不思議そうなものへと変わり、
やがてまたいつもの無表情へと戻る]
……?、
[現れたエーリッヒに肩を掴まれ、ゆるゆると顔を向ける。
焦点合わぬ目で見上げ、口を開いた]
…こ、コシェバ、さん…、に、人間……
ま、タこう、ヤッテ、死ゥ……
[うわ言のように、言葉を紡ぐ]
[エーリッヒの声がじわりと染み込む。
それが意味のあるものであると理解した上で
内容が届くのには時間が掛かったが、
ようやく目が焦点を合わせ、隻暗緑を見た]
ふ、ツウに話しタた、か、カラ、
だ、ダレで、も…た、ブン。
か、確実な、ナノは、
こ、こコシェバ、サン、と、
く、クヴェレ、さん…
ね、ネェ、
[思い出してみるが、普通に話をしていたので。
誰の耳に入っていても可笑しくないし、
副長に彼女を連れて行くなと言った声は、大きめだったと思う]
い、言わな、キャ、「選ばれル」かも、だけド
言えば、こ、コウな、ル。
わ、ワタしが、こ、ころし、
イクのと、オナジ…
[目を伏せて、ロミを見下ろす]
[ただ、人と口にしたためにロミが狙われたのでは、とは思う。
誰かが人狼では無いと判れば、その分人狼の隠れ蓑は減るのだから]
[けれどそれを言えばまたゲルダは自分を責めるだろう。
だから、口にはせず思考の内に留めておいた]
ね、ゲルダ。
ロミを、綺麗にしてあげましょう。
そのままじゃ可哀想だわ。
貴女も着替えて来なきゃ。
[ロミを抱いたままのゲルダに声色柔らかく語りかける。
応じてくれるなら、アーベルが用意したシーツの上にロミを横たえさせようとした]
…ン。
[エーリッヒの柔らかい声に強張っていた腕が解れる。
離れる前、ロミの開いたままの口が辛そうだったから
閉じさせようとしたのは、叶うか分からない]
……え、選ぶ、ノハ、人狼…
[言葉を復唱する。
白いシーツが眩しくて、少し、目を、眇めた]
…き、ノウ。
…ふ、フタり、には、話して…
こ、コシェバ、さんには、か、髪、モラった。
クヴェレさん、には、断られタ、。
[エーリッヒがロミの身体をシーツに横たえるのを見ながら
ポツリ、ポツリ、と言葉を、落とす。
ロミがこうなった今、
人狼のマーキングのようなものに思われるなら
それは強まるだろうと思う。
きゅ、と、くちびるを噛んだ]
[腕を緩めたゲルダ>>92>>93からロミを受け取り、シーツの上へと横たえる。
安定しない首は二の腕で支えて落ちないように気をつけた]
…そう、ノーラさんは断ったのね。
[その理由は何なのかを考える。
パッと思い浮かぶのは二つ程あるが、今はそれを口にはしない]
……ゲルダ、あまり、思い詰めないで。
同じことを繰り返したくないと思うなら、人狼を探すしかないわ。
貴女には、その力がある。
[唇を噛むゲルダにそう言葉を向ける。
タオルを一枚ゲルダに渡し、付いた紅を拭うよう告げて。
もう一枚タオルを貰ってロミに付いている紅をゆっくりと拭っていった]
─ 宿屋・自室→廊下 ─
[あれやこれや、まとまらぬ思いに囚われていたためか、眠りの訪れは遅く、目覚めたのはいつもよりも遅い時間の事だった]
……ん……ん?
[寝ぼけ眼を擦って起き上がる。
扉の向こうから伝わる空気が、落ち着かないような気がした]
なに……?
[まだどこか、ぼう、とした様子で呟きながらも扉を開けて廊下に出る。
直後に耳に届いたのは、泣き声>>81で。
空気に混ざる、独特のにおいと合わせて、嫌な予感がした]
……何が、あった……?
[短い問いには、場にいたアーベルが答えてくれたか。
そうでなくとも、室内に視線を向けたなら、状況は知れる。
翠が、一つ、瞬いた]
……、
[差し出されたタオルを受け取り、握りしめた。
顎を引いてロミが拭われるのを見ている]
……ち、カラ、。
―――み、ミミ見ツケた、い。
ヒトヲ、み見てチャ、1日ヒトリだと、
ま、間に合わなナイ…
[見る事で死なせるなら人狼を見れば良い。
だけど分からない、という風に頭を横に振り。
ゆっくりと、立ち上がった]
ライヒ。
[姿を現したライヒアルト>>96に一度視線を向け、見ての通り、と言わんばかりにシーツに横たえたロミへと視線を流す。
タオルを動かすごとに紅が拭われていくロミの肌。
腹部に関してはどうすることも出来なかったため、タオルを一枚被せておくに留めた]
──…ええ、間に合わないわ。
だから、もう一つの手段も取らなきゃいけない。
[ゲルダの声>>97に返すのは、至極静かなもの。
自分の手にも付いた紅をタオルで拭うと、ゲルダへと手を差し伸べた]
さぁ、いつまでもそのままで居ないで、着替えてらっしゃい。
[手を取るなら、立ち上がらせようとするだろう]
…………そう、か。
[エーリッヒ>>98の視線の移ろい。
横たえられた亡骸を見れば、何が起きたかは、知れる]
……对不起。
[悼むように翠を伏せ、小さく紡ぐのは、異国の言葉による、謝罪。
護るべきが定まらぬならば、幼き者を、と。
そう、思い至れなかったことの悔いが、微か、滲んでいた。
昨日は泣くのを堪えていたブリジットが泣きじゃくる様子がまた、痛みを感じさせて。
無意識、片手がなだめるように少女の髪に触れていた]
[エーリッヒの手を取り、頷いて。
ありガとう、と礼を呟いてから扉の方へと、ゆらりと顔を向ける。
幾人かの姿が見えて、虚ろな眸に映った。]
も、うヒトツ。
そ、だカラ…
…誰、か、こ、コシェバ、さん、ヲ。
アノ、ひとを、こ、こ殺させないで…
[うわ言のように、呟いて足を踏みだした]
[エーリッヒの手を借りて立ち上がるゲルダ>>100は、どこか虚ろに見えた。
憔悴の所以は知る由無い。
昨日の話にはほとんど意識を向けていなかったし、カルメンから断片は聞いたものの、その後のヨハナの事で綺麗にどこかへ飛んでいたから]
……は?
ミリィ……を?
[だから、虚ろな声がその名を紡ぐのは唐突に思えて。
翠が数度、瞬いた]
[瞬く翠に、視線を留めた時間は長くも短くも無く。
彼女の名前が聞こえたから、こくりと頷いた]
…―――お、同じよ、ウニなななって、しマウかも、
[しれないから。
一度伏せた視線はロミへと向かい、それから、床に落ちた。
声は、ひどく、重い]
[エーリッヒの言葉には、眉を上げてから下げる。
過ぎった想いと考えは複雑な絡みを繰り返して。
一度口を開いたけれど、諦めたように閉じた]
……同じよう、に?
[重い声>>103と、落ちる視線。
それが、何を意味するのか。
幾つか、思う所はあれど、口にするのは避けた。
自身には、見定める力はない。
ただ、想いと言霊から、正しきと思うを拾い出し、それを己が血に依る呪にて形となす]
……ま、よくわからんが。
付き合い長い知り合いが、みすみす殺される事態を歓迎する趣味はない、とだけは。
言っとく。
……とにかく、早く、着替えてこいや。
そのまんまじゃ、いられんだろ。
[昨夜、ヨハナの自死の報せを受けたとき、
女は疲れきった表情で息を吐いた。
思うところはある。
けれどもその道は、老女自らが選んだものだっだから。
静かに眸を閉じ、短く聖句を紡いで
彼女の魂が安らかであるよう願った。
けれど――]
……なんで、だよ。
なんで、……ロミ嬢が死ななくちゃ、ならないんだよ。
[ロミは未だ幼くて。
死が彼女を連れ去るなど、許されていいはずがなかった]
――……。
[失われた少女の笑顔を想い。
最期の瞬間の恐怖と苦痛を想って。
女の瞳から、ぽろぽろと涙の粒が零れた]
…ン。
[頷いて、その横を擦れ違い先へと歩む。
その時にミリィの姿に気づき、一度、足を止めた。]
あ、ナタを、…選ばせハ、しシナい。
[殺させない、と言いたかった。
けれどそうは言えなくて―――
目を合わせることできぬままに、その場を足早に去った]
― 昨夜 ―
[ヨハナの死が伝えられた時、男は苦虫を噛み潰したような顔をした]
生きているのに、何で死ぬ事を選ぶんだ。
[呟くも、すぐに目を伏せ、十字を切る。
そうして、借りた部屋に入っていく事になった。
その日のうちに、もちろん、食事は頂いていた]
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