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[ライヒアルトの返答を聞けば、ありがとう、と泣きそうな表情で笑んだものの。
すぐにその笑みは消え、ただ真っ直ぐに水面を見詰め。
小さな声で、話し始めた。]
昨夜ね。
自衛団の人に連れてかれて、あの男の人のこと見たの。
あの赤い髪の、ベッティのこと助けてくれた人。
私、あそこで横たわってたのがあの人だって気付いた時…
良かったって、思っちゃったの。
[そこで一旦言葉を切ると、視線が下に下がり。
少し、声が震えた。]
ゲルダやベッティ達じゃなくて良かった、って。
そんなこと、思っちゃった。
人が死んだことが、殺されたことが、良い訳ないのに。
だから、ね?
今日、ブリジットが、殺されたの、もしかして。
私がそんな事思ったから、罰が当たったんじゃないかって。
私のせいでブリジットが襲われたんじゃないかって。
そう、考えたら、止まらなくて。
ブリジットが聞いてたら、きっと怒るって、そんなことあるわけないって言うだろうって思うけど、それでも。
それでも、私、自分が、許せなく、て…っ
ねぇ、ライ兄。
なんで私の目は、死んだ人のことしか視えないのかな。
生きてる人のこと視れたら、ブリジットは死なずに済んだんじゃないかな。
あの男の人だって、私の目がもっと役に立てるものなら、死なずに済んだんじゃないかって…
─夕刻/宿屋・カルメンの部屋の前─
[アーベルに場所を聞いたか、カルメンの部屋の前で扉をノックする。
応じたカルメンはミハエルの姿を見てどんな表情をしただろうか。
扉の隙間から、人形作りをしていた様子が窺えた]
作業中に済まない。
やっぱり、人形がどうなってるか見たくて。
見せて貰っても構わないか?
[人形を見せて欲しいと頼む。
現状が現状だけに、最初は部屋の中に入れるのを渋られたかもしれない。
それでも懇願するように頼み込んで、ようやく中へと入れて貰った]
─夕刻/宿屋・カルメンの部屋─
これが完成予定図か?
[作業を続けるカルメンの横で完成予定図を覗き込む。
綺麗にデザインされたそれをしばし眺め、作成途中の人形へと視線を移す]
──カルメンは凄いな。
これを立体に作り上げて行くんだから。
[素直な感想。
裏表の無い賛辞にカルメンはどう思っただろうか。
ふと思い出して、右胸の内ポケットからカエルのパペットを取り出し。
左手に嵌めてカルメンの顔の横でパクパクと口を動かした]
こ、これの礼を言って無かったな。
……ありがとう、大事に、する。
[あの時は礼を欠いていたからと、恥ずかしそうにしながらも感謝を口にし。
照れた顔を見られないよう、後ろ向きでカルメンの後ろへと隠れた。
その様子にカルメンは笑っただろうか。
後ろ姿を見たなら、耳まで赤い事は見てとれたことだろう。
左手のパペットは未だパクパクと口を動かしている]
(……大事にするよ。
でもね)
[ちらりと後ろを窺うと、カルメンは再び作業を開始したようで。
そのままの状態で、今度は左胸の内ポケットから大振りの銀の十字架を取り出す]
(カルメン、君は───)
[そしてカルメンの後ろ姿へと向き直り]
(──僕の中では一番「最後」なんだ)
[その後頭部目掛けて十字架の角を思い切り───降り下ろした]
[カルメンからの悲鳴は上がっただろうか。
すかさず十字架の上の部分を引き抜くと、中から刃渡り20cm程の銀に光る突剣が現れた。
持ち手を握ると、振り向いたカルメンの喉を目掛けて一突きする。
その時の反動なのか、カルメンが狙ったのかは分からないが、裁断用の鋏が跳ねてミハエルの左腕を裂いて行った]
っ──!!
[一瞬怯みはしたが、構うことなく。
強引にカルメンを床に引きずり倒すと、重なり倒れるようにして左胸へと突剣を突き立てる。
そのまま一度突剣を抉るように動かし、馬乗りの体勢になると、何度も突剣を左胸へと突き立てる。
その間カルメンが暴れても、自分の肌に傷がついても、構うことなく行動を繰り返した]
[カルメンが動かなくなると、返り血を浴びた状態のまま未完成の人形へと近付き]
──ごめんね、Мама。
人形完成させてあげられなくなっちゃった。
[腕に抱えて部屋の隅に座り込む。
傍には血濡れた突剣と、その鞘である銀の十字架。
事を成す時は必死だったミハエルの表情は感情が抜け落ちたようになり。
それを隠すように顔を抱えた人形に埋めるの*だった*]
[クロエと同じく湖畔へと視線を向け彼女の声を聞く。
赤毛の男の事を言われれば微かに目を瞠り。
彼女の告白を聞けば、小さく息を吐く
ゆる、とクロエの方へと深緑が向けられる]
同じ状況なら私も同じように思う。
アーベルじゃなくて良かった。
イレーネじゃなくて良かった。
お前さんでもなくて良かった。
村の者でなくて、良かった、ってな。
良い訳ないが、そう思っちまうよ。
修道士失格だね。
[声の震えに気付きながらも今はゆると目を細めるのみ]
[ライヒアルトの溜息に、びくりと身体を竦める。
続いた言葉にも顔は上げられぬまま、それでもそんなことないと小さく頭を振った。
こちらに視線が向いているかどうかは知らぬまま。]
――…クロエ。
ブリジットが襲われたのはお前さんのせいじゃねぇよ。
悪いのは、人狼。
だから、そんなに自分を責めるな。
ブリジットだって怒るかもしれねぇが……
それはお前さんが心配だからだって、分かるだろ?
[視る力など無い青年に
クロエの苦しみを本当に理解する事は出来ない。
けれど――]
生きてる人を視れたら、か。
そんな力があれば、と思う事もあるけど、な。
……ブリジットが死んだのもあの赤毛の男が死んだのも
お前さんが悪いんじゃねぇよ。
自分を許してやれ。
――…な。
如何しても自分が許せないなら、さ。
俺がお前さんを許すよ。
[気休めにしかならぬだろうが
そんな言葉を青年はクロエに紡ぐ。
――私、でなく、俺。
それは青年にとって一番しっくりとくる一人称だった]
[ライヒアルトから貰った薬は苦くて、わざと苦くしてるのではなかろうかとゼルギウスは訝しむ。
水を頼んだ妻の帰りは思うより遅く、けんけんっと薬の苦さによる咳を何度か。]
ん……―――。
祈るだけでも、違うんじゃないかな?
帰って来た時に、唯、お帰りって笑顔で
受け入れてあげれるのが一番だと思うけれど。
[物想うゲルダの横顔に、咳が収まってからポツリと向ける言葉。
そうこうするうちに、イレーネが水を持って帰ってくるだろうか。
謂ったことを体現するように、微笑んで、お帰りの代わりにありがとうと告げる。食事を終えていたこともあり、きっと妻は安心してくれるはずで。
ほらね?とゲルダに得意そうに微笑みを向けて、きっとやがて妻と二人部屋へと*戻るのだろう*]
……でも。人狼は、あの中にいるんでしょう?
[ライヒアルトの言葉を黙ったまま聞いていたが。
顔を伏せたまま、そう小さな声で問い。]
皆、私の目のこと知っても嫌わないでくれた。
あそこにいる皆が、大切なの。
ギュン爺ちゃんやブリジットを襲った人狼だとしても。
…私の目が、生きている人からみつけられる目だったら。
こんなことになる前に、止められたかもしれない。
そしたら、誰も辛い思いなんかしなくて済んだ。
無いものねだりだって解ってる。
それでも私、悔しい。
私の好きな人たちが、私の好きな人の命を奪ってしまうことが。
それを止められない自分が。
悔しくてたまらない…!
[顔を伏せたまま、止められない後悔が口から飛び出していく。
それに対して言われた、ライヒアルトの言葉。
俺が許すというその言葉に、肩を震わせた。]
……っ…ふ…うぅ……っ…
[返事は返せぬもの。
顔を伏せたまま声を押し殺して泣く声が、その代わりになるだろうか。]
――…あの中に居るらしいな。
見当もつかねぇが………。
[クロエの問いには肯定の頷き]
大切、か……。
そうだな………。
[ゆるく相槌を打ち]
もし、その目を持っていたとして
――…見つけて如何する?
止める為に話しに言ったとして、
お前さんが食われちまうかもしれねぇぞ?
悔しいのは分かるが、無茶はやらかすなよ。
[案じるように声を紡ぐ青年の眸は彼女に向けられたまま]
[微かな嗚咽を零すクロエを見詰めていた眸が彷徨う。
僅かに迷うような間があった。
震える華奢な娘の肩が深緑に映り込み]
――…我慢するな。
俺は見てねぇし、聞いてねぇ。
だから………
[彼女の背に手を遣り撫でんとする]
見つけたら…止めに行くよ。
話して、わかってもらえるならそれで。
もしも私が食べられたとしても、それで最後にしてくれるなら構わない。
…目のこと話すって決めた時に、覚悟はしてあるもの。
[伝承や昔話からではなく、祖父から言われていた事。
この目を人ならざる者に知られたら、命を狙われると。
だからこそ、皆に伝えたのだ。
嫌われても、皆の盾代わりになることは出来るからと。]
[背を撫でる手に気付けば、その温もりに涙腺が余計緩み。
ふ、と息を吸って掠れた声で呟いた。]
ライ兄…ありがと。
ごめん、ね。甘えて。
[そう、小さく礼を言うも語尾は泣き声に歪み。
顔を伏せ、泣き顔は見せぬまましばらくそうしているも。
気がつけば、泣き疲れたか*眠ってしまった。*]
――…覚悟はわかった。
でも、さ。
自衛団長殿は止める為に寄越したんだろ。
あの、銀の短剣。
話し合うより、自分の命を大事にしろよ。
[クロエの言葉を聞けば
僅かに困ったように青年の眸が伏せられる]
…うん、好いのかな、僕…
[何処か迷う素振りの娘は、未だ戻らぬ二人を想って紡がれる。]
そう、だね…お祈りしておこうかな
クロエとライヒ君になにも無かったら好い…
[そっと両手を重ねて指をからめて祈る仕種。
如何か好きな人たちが無事でありますようにと囁かれる。
ゼルギウスに有難うと伝えて微笑み。
そうして、二人が部屋に戻るなら御休みなさいと手を振って。]
…ちゃんと帰ってきて呉れると好い、な
――…甘えたうちにも入らねぇよ。
[感謝の言葉に照れたような声をクロエに向けた。
伏せたまま泣く彼女の背を撫で続けていれば
やがてその声も止み傾ぐ身体]
………なんだ、寝ちまったか。
[暫く肩を貸していたが
外で過ごし彼女が風邪をひいてはかなわない。
青年はクロエを抱き上げ宿屋へと歩み出す。
洗濯小屋の方が近いのだが勝手に入るのは躊躇われる。
それにゲルダには連れて返ると約束していた]
―宿屋の玄関先―
[宿屋に辿りつくのは間もなくの事。
クロエを抱き抱えたままでは
両手が塞がり扉を開けるのも一苦労だった。
起こさぬようにと思うからこそ大きな声は出せない]
――……。
[さて、どうするかな、と辺りを見回すのは人を探しての事]
―宿屋の玄関先―
[確認する声はゲルダのもの。
眠るクロエを気にしてか潜めた声で応じる]
ああ、そうだ。
[開けられる扉。
ゲルダにゆると笑みを向ける]
ただいま。
ちゃんと連れて帰ってきたぜ。
ただし、疲れて寝ちまってるがな。
…好かった、よ
二人がちゃんと戻ってきて呉れて、嬉しい
[ライヒアルトの腕の中に居るクロエを一目見て、
何処か安堵する素振りを娘は見せた。]
泣いてたんだ…
[幼馴染の目許が濡れていた事に気がつくと、
娘は案ずるようにそっと髪を撫ぜた。]
ゆっくり休ませてあげて
お部屋に運ぶなら、部屋の戸を開けておくのだよ?
[こてりと頸を傾ぎ青年に問う。]
約束したろ? 連れて帰るって。
[ゲルダに小さく頷く。
撫ぜる様を眺めていたが問われた事には]
そうだな。
部屋に寝かせたいから頼めるか?
[ゲルダが先に歩き始めれば
クロエを抱いたままそのすぐ後をついてゆく]
…覚えてて呉れたのだね、有難うなのだよ
[幼馴染の泪の理由は其れ以上聞かずに。
クロエの割り当てられた部屋へ案内し、
ベットの中へと寝かせる為にライヒアルトが寝かせて呉れたのなら、
毛布をそっと掛けて、ぽふぽふと撫ぜた。]
―――…無理もないかな
もし明日…誰か死んでしまっていたら、
クロエはまた力を使うことに成る…
[優しい彼女が重責をまた背負わぬか娘は案じていて。
部屋に留まるのも悪いかと想い、出るかい?と訊ねただろう。]
ついさっきの言葉を忘れるほどボケちゃいねぇよ。
そんなことくらいで礼なんて言わんでも良いさ。
[ゲルダに案内された部屋の寝台に歩み寄ると
そっとクロエを其処に寝かせて]
――…そう、だな。
その時はお前さんが慰めてやれ。
さっきだって気になって仕方なかったンだろ?
[訊ねに頷きはするが――]
なぁ、クロエの涙の跡、濡れた布ででも
拭っといてやって呉れねぇか?
あんまべたべた男に触れられるのもイヤだろうし。
頼まれて呉れないか、ゲルダ。
[部屋を出て、その扉の前でそう頼む]
――…そうだな。
俺も怖いよ、明日が来るのが。
[ポツ、と紡ぎゲルダの頭へと手を伸ばす。
軽く撫でれば微かな笑みを向けて
青年は宛がわれた部屋へと戻ってゆく**]
ン、でも無理やり連れてきてしまったのかと想ってたのだよ
そうじゃなければ好かったのだけど
[クロエを起こさない様に一旦部屋を出ようと。]
……うん、でも僕に云えない事かもしれなくって
僕だって話せない事は有るんだよ…
だから、クロエが話して呉れるまで僕からは聞かないのだよ
[こてんと頸を傾ぎ、そうなのだと云う。
泪の後を拭って置いてほしいと云われれば、こくりと頷き。
直ぐに持っていたハンカチを濡らした物を持ってくると、
もう一度部屋へ入りクロエの目許を拭って置いた。
程なくして戻ると待ってて呉れたらしき青年に、]
…そうかな、僕は目許を拭って貰ったり、
お部屋まで運んで貰えると嬉しくて感謝しきりなのだよ?
[厭と決めつける青年の声に娘はふるふる頸を振り。]
[去り際、頭を撫ぜられれば垣間見えた密やかな笑み
娘の眉は下がった儘だけど、同じくした想いを持つと想えば
安堵をおぼえる態へとなり。]
―――明日なんて来なければ好いのにね
クロエも、ライヒ君も……いなくなっちゃ厭だよ
[部屋へもどるのを見送り、程なくして自分も部屋へと戻るのだろう*]
―宿屋・自室―
[途絶えた意識は過去を彷徨う。
飛び出した先で、十九の時に巻き込まれた事件。
己が力が何を為すのか、何をもたらすのか。
父に教えられただけではわからなかった事を、幾つも知った。
その場での出来事には、忘れたい事の方が多い、けれど。
忘れようもない、『痕』もまた、刻まれているから――それも叶わなかった]
……ま、仕方ねぇんだけど。
いつまでもついてくる、よな。
[目を覚まし、ベッドを寄せた壁に寄りかかるよに身を起こすと、煙草に火を点け。
それから、左の肩に手を触れた]
[手を当てた場所にあるのは、文字通りの爪痕。
かつての事件で、相対した人狼に刻まれたもの。
故郷に帰れない、『理由』]
……。
[シャツの上から、痕をなぞる。
傷を受け、そこから人狼の血を体内に取り込んだ事から、事件の後もしばらくは『結社』に留め置かれた。
『感染』の可能性は否定されず、受け継いできた血の作用が『発症』――人狼に転じるのを押さえているのだろう、と言われた。
不安定な状態。
『結社』に所属する医師は庇護下に入り、銀を身に帯びる事を勧めたが、それは拒否して。
けれど、故郷に帰る道も選べず。
選んだ行き先が――裏通りだった]
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