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[頭が白く。音が遠く。ただ妙に己の心臓のなる音が高く聞こえて]
……馬鹿が…そんなに空に…
[いきたいのか。といいかけて止める。手段は褒められたものではない
でも己だって空に行きたくて。その想いが叶うかどうかわからずいた…いや、心のどこかでは諦めていたかもしれない。とも思えて先がいえなかった。ただ]
空には…外には…何があんだろな
[己にとっては必要以上に明るいかもしれないし、何もないかもしれない。今より楽しいのか辛いのかさえわからない。
だがそんな実物ではなく。エルザは空に何を夢見たのか]
……――っ
[ミハエルの言葉にはっと息を飲み表情を硬め、
くるりと後ろを向き、走ろうと足を踏み出す。
回った表紙に白いワンピースがふわりと広がった。]
[ぎり……。歯噛みする口からは一筋の血が滴り落ちる。]
……何で、だよ。
何で……リディも、エルザも。俺に何も言ってくんねぇんだよ。
[──ぞわり。右腕の呪いの模様が蠢き、]
……そんなに。そんなに、俺のこと信じれなかったんかよ!!
【びしぃぃぃっ!】
[右手を叩き付けた壁。そこを中心に蜘蛛の巣状の亀裂が壁全体に走る。]
待って!
[制止の声を飛ばす。
その背が駆け出す前に、腕を掴もうと手を伸ばした]
今ならまだ、誰にも言っていない。
誰にも、言いませんから。
[悟る者はいたかも知れないけれど、それは事実]
…だから、返して。
[呆と。絵を桃の花を見ていて、そのせいか。いつもなら絶対しないように心がけているのに左目でヒカリゴケを捉えてしまい痛みと軽い頭痛が襲う。
反射的に左目を手で覆う。気持ち悪い。深く息を吐く。
だがおかげで正気に戻れた。だから]
あの馬鹿娘が何を思ってたって関係ねぇ。
[後何人の力を封じたら伝承にあるとおり登れる?町にある全ての人間を描いてもできないかもしれない]
…はたいてでも取り戻す
[腕をつかまれて
髪とスカートの裾が、ふわりと体から遅れて戻る。
急な制止に、たたらを踏んで止まり振り返る。
ふるふると、顔を横に振り]
…いや。
せっかく、もらったのに。
[ミハエルの目を、じいい、と見た。]
なっ!?
[自身が招いたその結果を呆然と見る。]
……う、ぐぅっ。
[同時に襲い掛かる、ぞわりとした悪寒にその場に座り込む。
ガクガクと震えていたが、脂汗を流しつつ立ち上がると、]
……行かねぇ、と。
[そう呟き、歩き出す。向かう先は、綿毛草の畑。]
そんなん知るか。戻して、問い詰める。そんだけだ
[直後にユリアンが壁を殴った光景にはさすがに呆然として]
おいっ!無事なのか………まあいい。ちょっとぐらい無理しろ
今は、な。
[どうせあそこだろ。と向かうのは綿毛草の畑]
うん、そう。
あたしが、もらったんだもの。
[こくり頷いて、
鞄を胸で抱く腕に、力を入れた。
つかまれた片腕を抜こうと、引く力を入れる。]
─綿毛草の畑─
[右腕を押さえながら、たどり着く白の世界。
そしてその只中で対峙する蒼色と金色。]
エルザァァッ!!
[声の限り叫ぶ。]
[手を掴む力が緩んだ隙に 腕を強く引いて抜き、
直後、ユリアンの声が聞こえたけれど、その声が鋭く聞こえたから、
振り返らずに、駆け出した。]
やだ、…!
[土の上、白の中、力いっぱい走ろうと足を出す。]
─綿毛草の畑─
………
[ユリアンが叫ぶ声を横に立ち入り禁止とされている境を飛び越えて走り、駆け出したエルザを捕まえようと手を伸ばす]
…ユリアン?
アーベルも、どうし、
[響く声に、目を見開いて振り向き。
振りほどかれた手]
…ッ、待…
[逃げ出す背を追いかけようと、駆け出そうとして、
ふ、と視界が白く染まる]
[考えてみれば、朝からまともに食事も取らず。
それで今まで走り回っていたのだから無理もない]
く、
[戻った視界に遠ざかろうとする蒼が映るけれど、すぐには動けず。
その場に膝をついた**]
[アーベルの腕に手を取られ
勢いが殺されてくんと引き戻され、
一度体は浮いて、地面へと倒れる。]
…や…!
[ぱっと、白い綿毛が、散った。]
[エルザが倒れた勢いで腕は外れたが、それでもすぐに、逃がさないように寄って]
なんでエルザはそこまでして空に行きてんだ
[絵筆を出せ。と言うより先に出たのはそんな言葉]
[地面にぺたりと座ったままアーベルを見上げ、
きょとり、ぱちぱちと目を瞬いて]
だってあたしは鳥だもの。
だから、空へ帰るの。戻るの。
[言って、
――わらった。]
[駆け出すエルザ。それを追い、捕まえるアーベル。その場に膝をつくミハエル。
その間、彼はガンガンと痛む頭を抑え、ジッとエルザを見ていた。]
エ、ルザ……。どういうことだそれは。
鳥?んなわけあるか。エルザはエルザだ…鳥じゃない
[笑う。エルザを見ながらもきっぱりといって]
だから、もうやめろ。
絵師が心を封じて空に向かうのに、絵師じゃないエルザが描いて…いけるはずないだろ
[ユリアンの声が聞こえ、それは叫びではなかったから
頭をめぐらせて、そちらをむく。
そしてやはり、にこりと笑みを浮かべたまま]
どういうこと?
って、どういうこと?
[まるで異国語を聞いたかのように、
不思議そうにぽかんと口を開いて、聞き返した。
それから、否定をしたアーベルの方も、同じ表情で見返す。]
何を言っているの?あたしは、鳥なのに。
それに、絵筆が2本揃っていて、彼を描けば行けるって。
教えてもらったもの。
鳥は絵も描かないし、綿毛も集めない……と思う
[実際に見たこともない知識だけのものだから自信はないが]
…だったら…だったらなんでいってないんだよ
今居るのは空か?違うだろ。俺を次に描くか?…描いたっていけやしねぇ。これから何人何十人描いたってな!
[伝承の通りにすればいけるのか。いけるとしてもそれはいつかは知らないけど、少なくとも絵師が描くことに意味があるのだと思って]
だから…返せ。な?
[アーベルの少し大きくなった声に肩を竦め
ぎゅ、と鞄を胸に抱いて、ふるふると頭を横に振る。]
…いや。
だって、絵師さまが描くのとは違うのだもの。
だからきっと行けるもの。
空で、パパとママも待ってるもの。
[ぐ、と眉を中央に寄せて
アーベルを睨むように見る姿は、拗ねた子供。]
じゃま、しないで。
俺だってなぁ。大概のことなら邪魔したくねえんだよ
親父にも母さんにも怒られるし
[拗ねた子供のように見えるエルザに、苦笑のような嘆息。]
待ってねえよ。封じた心を一箇所に集めて、空にみなで行く
だから独りで言ったって、一人ぼっちだぞ。きっと
[オトフリートにも言われた言葉に、ゆる、と目尻が少し緩んだ。
手の甲でぐしと一度目を擦り、
それでも鞄を抱いた腕に力を入れる。]
いい、の!
もう決めたの!
[ゆっくりと腰を上げようと足に力を入れて
横目で周りを見る。――考えている事なんてバレバレだが。]
[強い眩暈。
ただでさえ遠のきそうな意識で、話の内容が理解できるはずもない。
暫く座ったまま、回復を待った。
地面に手をつき、よろけながらも立ち上がって]
っ!!
[ガンガンと頭の痛みは増す一方。
だが、それでもエルザの言葉は耳に入る。]
っざけんな!! ひとりで外へ出て!!
それからどうすんだよ!!
そんなの…………寂しいじゃねぇかよ!!
[心の限り叫ぶ。その目には涙。]
こんっの…!馬鹿娘が!!!
[決めたというエルザ。
もし、エルザが空にいけたとしても、絵筆が戻れば戻せるのだろうか。それさえもわからないが、それを考える冷静さも消えた]
今まで積み上げられてきた想いを無駄にするのか。エルザの父さんや母さんの想いだってあんだぞ。勝手な行動で死に掛けてるのもいる。だってのにいいわけあるか!!
[エルザに向けたことのないような怒声を発し。肩を掴もうと手を伸ばす]
[ユリアンとアーベルの怒声が重なり
アーベルに肩をつかまれて、目を限界迄見開いた。
小さく震えながら、2人をその眼で、じっと、見る。]
やだ、やだ。
それからとか、わかんない。
むだとか、わかんない。
だって、あたし、もどるんだも、の…っ
[ぐ、と下唇を噛み締めて、
赤く染まった鼻に上がるツーンとした痛みに、耐えた。]
さびしいとか、おもいとか…ひぐっ
[しゃくりあげた。]
…よく、ないです。
[小さく首を振る。
2人よりも、声は弱かった]
ご両親に言われませんでしたか。
他人のものを盗ってはいけないと。
それに、エルザさんの歌が聴けなくなったら、寂しいです。
きっと、みんな。
[ミハエルの声が届いて
そちらへ、下唇を噛んだまま顔を向けた。
声を出そうと口をあければ、
思っている言葉と違う言葉が出てきてしまいそうだったから、
耐えて、耐えて。
鞄を抱いた手の指先が、只でさえ青白いのに
更に力がこめられて真っ白になる。]
[掴んだままエルザを引き寄せる。離さないというように]
いくな…親しいやつが居なくなるのは、あんま好きじゃねえんだよ
エルザだってそうだろ
[エルザの両親のことまではさすがに口に出せなかったが]
わかんないなら教えてやるから。
…それとも俺らといるのは嫌か?一緒に空に行くのは嫌か?
[声が柔らかくなれば、体の震えは止まり]
…一緒にいるのは、嫌じゃないわ?
一緒に行くのも、嫌じゃないわ?
[引寄せ近くへと寄れば、桃色の花の香。
それはあまり、芳しいとは言えない香。
口を開けば、ほろりと、目から水滴が零れた。]
だったら一人でいくなよ
…ほら、ユリアンなんて寂しがって泣いてるぞ
[己の心情を隠すように、あえてユリアンを出し口内でくっくと笑って]
嫌じゃないならいいだろ…?一緒に行ったほうが、きっと楽しいぞ。
[アーベルの肩ごしにユリアンを見て
その目に溜まっている涙に、釣られるようにまたほろりと、
水滴を零した。]
ききゅう、待てなくてごめんなさい。
のせてくれるって、言ってたのに。
[小さく、言う。
暫く黙ってまた鼻を赤くしていたけれど、
大分たってから、頷いた。]
……うん。
じゃあ…かえす。
ちょ、おまっ。……くそ、卑怯だぞ。
[目に浮かんだ涙を拭いて、アーベルに文句を言う。
何時の間にか、頭痛は治まっていた。]
[アーベルから離れると、鞄を開けて手を入れる。
中から現れたのは、
エーリッヒのハンカチに包まれた、つがいの絵筆。
愛しそうに、酩酊したような目でうっとりと
暫くそれを見つめていたけれど、く、と一度唇を噛んで。
手を伸ばして、ミハエルへとそれを、差し出した。]
そうだぞ。ちゃんと謝らないとな。あいつだって少しは傷ついたりするからな
[ユリアンに対して滅茶苦茶失礼なこといいつつ、少し待って頷いたのを見て]
ああ。いい子だ
…っつーことで、ミハエル
[歩み寄るミハエルを見て任せるというように]
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