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[ゲルダとエーリッヒの言葉に、
ベッドに寝たままのヨハナさんに視線がいき]
けれど、その人も人狼ではないってことだろう?
[ナターリエの髪を撫でるゲルダの様子に]
とりあえず、ナタリーこのままにはしておけないな。
…休んだ方がいい。
[労わる言葉は短く、子供に言葉を投げた。
部屋に入ると、話し合う者達の姿がある。
声をかけるわけでもなく、入り口の傍らに佇む]
エーリッヒは、人間。
[小さく頷いて、そこで仄かに和らいだ表情を浮かべる。
今、この場所で、笑むことまではできなかったけれど]
良かった。
[呟く言葉は、たったのそれだけ]
[色々と思うことはあった。
ただ、それを口に出して確認してしまえば。
それこそもう後が無い気がして。その覚悟が固め切れずに]
ああ、そうだね。
運んであげないと…。
[マテウスの言葉に頷く。
ここで初めて、ナターリエの亡骸を確りと見た。
苦いものがこみ上げてくる。息を吸って、吐く]
ああ、でもそうね。
ヨハナ様がそうなら。
人狼ではないって、そうも言えるのね。
[マテウスの指摘に、疲労の濃い表情で頷いた]
うん。マテウス兄さん。
ナターリエ、運ぶのお願いしてもいい?
エーリッヒも。
生きて、傍に居る。
[その言葉が別の響きを持って脳裏を駆ける。
ベアトリーチェが人狼であるのは、先の傷からもほぼ想像がついている。武器を持たない人間に、あの傷は作れない]
そうだよね。
[ならばゼルギウスは人狼や牙を守る者ではないだろう。
そうであれば先ほど狂気の中でも、もっと苦しんていたはずだ]
まだ今は、最悪じゃない。
[だから、残る選択肢は。
それを選ぶことになる時は、もっと最悪になる]
[終わらせる。
その対象に含まれるものは、人狼ばかりではない。
その事を朱の花は責めるだろうか]
…………安らかに。
[密やかな決意は誰にも告げず。
代わりに落ちる、短い祈り。
交わされる言に、*耳を傾けていた*]
─自室─
[しばらくはぼんやりと]
[何をするでもなく刻を過ごした]
[その後唐突に動き始め、薬箱の底から小瓶を二つ取り出す]
[懐の短剣を取り出すと、鞘に再び毒薬を流し入れた]
[毒の補充が終わると短剣を元に戻し]
[予備の上着を羽織る]
[燃やした上着の火が消える頃、自室を出て再びヨハナの部屋に舞い戻った]
─ →ヨハナの部屋─
[そのまま真っ直ぐヨハナが眠る寝台の傍へと向かい、椅子に座る]
[まるで、今まで通りに薬師の本分を全うするかのように]
[良かった。
そう言うゲルダを見た翠は、その時だけは穏やかに]
そういう考え方もできるか。
ああ、良いことをもっと考えないと。
[前向きな強さは、マテウスならではとも言えて。
ゲルダに頷きながらナターリエの身体を毛布で覆い、マテウスと二人で外へと運んだ。
自衛団の者達は無言のまま。ただ淡々と安置だけを終えた]
あたしも、ついてく。
…最後まで一緒にいたいから。
[部屋を出る前、汚れずに済んだ指の背で、そっとナターリエの頬を撫でた]
ナターリエ。ごめん、ね。
だいすき。
[睫毛を伏せれば、またひとしずく。
ぱたりと落ちる]
うん、そうだね。
[マテウスがゲルダの頭を撫でる。
そうして運んだ先。自衛団員達が遠巻きにしていたのは、逆に丁度良かったのかもしれない]
…戻ろうか。
[離れがたいだろうゲルダに声を掛けた]
[こちらを向いた翠の眼差しが、少しだけ穏やかだった気がして、二度瞬いた。
エプロンの胸元を握り締めようと上げた手は、エプロンそのものが無くて、空振りに終わる]
……この状況で、良いこと…。
終わったら、どうするかとか?
[安置を終え、促されての戻り道。口にしたのは]
やりたいこと、一個だけあるな。
今はまだ、誰にも秘密だけど。
[翠玉の眼差しがエーリッヒを捉えたのは一瞬の*こと*]
終わったら、か。
[僅かに笑みのような何かが混じった声。
マテウスはどんな反応をしていただろう]
やりたいこと?
[帰り道。小首を傾げてゲルダを見る。
けれど秘密と言われてしまえばそれ以上問いようもなく]
できるといいね。
俺もそれ、手伝えたらいいな。
[翠玉の動きは知らず。
ただ答えた翠もその時ばかりは*翳り無く*]
[周囲がナターリエを運び出している間]
[全く手伝うことなくヨハナの傍に座り続けた]
[かと言ってヨハナが心配でそうしているわけでもなく]
[刻が来るまでの暇潰しに*他ならなかった*]
-回想・ヨハナの部屋→屋外-
暗く考え込むと、思考はどんどんくらい方に落ちていくしな。
[エーリッヒの言葉に応える様子は、
それでも疲労の色を隠しきれてはいなかったかもしれないが。
外にでてから、ナターリエに話しかけるゲルダの頭を撫で、
エーリッヒの言葉に同意をしめして]
風邪を引いてもいけないしな。
終わったらか…、
[二人の様子にかすかに*笑みをこぼして*]
さて、おれはどうしようかね。
ゲルダの料理を肴に酒を飲むのも悪くないか。
― 集会所二階・個室 ―
[さて、部屋に戻ったのは何時頃だったろう。
子供は今までと少し違った様子で物言いたげにしていたが、付かず離れずの距離を自ら変える様子を見せなかった。
先日と異なり部屋にまで入れたのは、蒼い花を片割れと認め始めたからか。
ウェンデル自身にすら、わからない]
[夢と現の行き来を幾度か繰り返した後。
盛る火とは異なる熱を覚えて、左腕を大気に晒す。
花は肩口まで伸びている。
胸まで。心の臓まで辿り着けば、どうなるのだろう。
神学校では、そんなことは教えられなかったけれど]
神よ、貴方は何を望んでおられますか。
私などには、到底、考えの及ばぬものでしょうが。
これは本当に、救いへと繋がるものですか――
[鼓動が早まる]
………人狼などより、恐ろしいのは、
[火に照らされた花のあかは、血を思わす。
或いは、あの男の真紅の眼差しを。
胸に覚える痛み。
考えるなと、何かが言う]
[*深く深く、息を、吐き出した*]
─二階・ヨハナの部屋─
[やがてヨハナの部屋からはゼルギウス以外誰も居なくなった]
[静寂が辺りを支配する]
………婆ちゃん。
ベアタ しんじゃっ た
[ぽつりと、ヨハナに報告するかのように呟いた]
[静寂に落とされたそれは、小さいながらも良く部屋に響いたことだろう]
[けれど唯一そこに在る寝台の老婆は未だ昏睡のまま]
[夢現にこの言葉は届いたのだろうか]
[視線を窓へと移す]
[辺りはいつの間にか暗く]
[天には月が昇っていた]
…ああ、綺麗な、月だ。
[ここに集められた当初よりも欠けた月]
[まるで何かを少しずつ失った自分のよう]
[大切な者を失い] [正気を失い] [護ろうとした者を失い]
[果たしてこれからゼルギウスに残るものはあるのだろうか?]
[月は欠け、そして満ちる]
[失った後に得るものとは果たして何なのか]
[今はただ、月の紅き光がゼルギウスの狂気を煽るだけだった]
…… アイツは 俺を 必要としてる だろうか?
[信じた者のうち二人には裏切られた]
[残ったのは以前より信頼する者]
[月を眺めながらぼんやりと、そんなことを考えた]
―――。
[―――夢現。
老婆には、すでに現世に戻るような体力は残されてはいなかった。
このまま、静かにその生涯を引き取るだけのはずだった]
[―――しかし。
老婆はゆっくりと目を覚ます]
[それを可能としたのは、狂信者としての使命か。
それとも、他の理由によるものか]
[はっきりとした理由はわからねど、老婆は今一度、この世界で目を覚ますことが出来た。
それが、どれほど儚い時間であろうとも]
[老婆が、ベッドの上で上半身を起こし、ゼルギウスの方向を見ると、穏やかな笑みを浮かべる]
……おはよう。ゼルギウス君。
[窓の外に視線を向けていた]
[それが目の前の老婆に戻されたのは、そこから名を呼ばれたため]
婆ちゃん。
おはよう。
[浮かんだ笑みは、常の笑みだった]
気分はどう?
―回想・屋外→集会場内―
酒ね。…付き合い、いる?
[酒に関しては強く無い。寧ろ弱い。
ただ、一時何かを忘れることくらいはできるだろうかと。そんな無意識が働いてマテウスに尋ねていた]
まあ、慣れてないし、大して付き合えないかもしれない。
それでもよければだけど。
[どちらにしても一度は広間に。
酒を手にするかどうかは別として、喉が渇いても*いたから*]
ええ。
大丈夫。悪くないですよ。
[まるで、先ほどまでこん睡状態になっていたのが嘘であるかのように、老婆はごく普通に振舞う]
貴方こそ、無理してないかしら?
……苦しいことや、悲しいことがあるのならば、今のうちに私に全て吐き出してもいいのですよ?
その全て私が引き受けて、持って言ってさし上げますから。
[狂信者としては、ゼルギウスが狂ったままでいてくれたほうがずっと好都合なのに、それでも、老婆はそんなことを言う。
―――否。考えてみれば、老婆は人狼だけではなく、人間までも、苦しそうになってたら手を差し伸べていたような気がする]
そう、それなら良かった。
…俺?
無理なんて してないよ
[それは常の柔らかな笑みに乗せて紡がれた]
[壊れた精神が抱くのは負の感情なれど]
[それが異常とは理解していない]
[むしろそれが快楽となり得るため、老婆の申し出は極自然な雰囲気で遠慮した]
……ねぇ、婆ちゃん。
ベアタが しんじゃったんだ
ナタに、騙されたみたい。
[ぽつりとヨハナに告げる]
[真実と偽りとを織り交ぜて]
[そこにどんな意図があったのかは]
[ゼルギウスの心の奥底に仕舞われた]
― 集会所一階・厨房 ―
[珈琲を淹れる。
苦いのはあまり、得意ではない。
だから、砂糖とミルクも共に。
しかし加えても、味は変わったように思えなかった。
味覚が麻痺している。
温かみばかりが、口内に染み渡っていった]
[死んでいったものの事を思う。
ベアトリーチェ。ナターリエ。
イヴァン。ライヒアルト。
アーベル。
神に反する『人狼』であろう者。
『神に与えられし力』を有した者。
――そして、無辜の人間。]
必要な犠牲だった。
[言葉は虚ろだ。]
……そう。
[ゼルギウスの反応に、老婆が小さくそれだけを返した。
そして、続く言葉には、小さく息を吐いて、答える]
……そのようです、ね。
私は……この場所で、夢とも、現とも、つかない状態で、なんとなくは、聞いていましたから。
[そこまで言うと、老婆は寂しそうな笑みをゼルギウスへと向ける]
それでも。
人と、人狼の確執なんて、ずっと変わらず、抗いようがないので、私は誰も恨みません。私は全てを許します。
そして―――その最後を迎えなくてはいけないのです。
……ゼルギウス君。
悪いのですが、もう一度、みんなを呼んできてくださってもよろしいですか?
私は。
そこで、私の正体について語りたいと思いますので。
[夢現で聞いていた]
[そう言われてもゼルギウスの表情は変わらなかった]
うん、ここで騒ぎが起きたもんね。
……分かった、呼んで来るよ。
[ヨハナの正体] [最後を迎える]
[その言葉を聞いても、浮かんでいるのは柔らかな微笑みだった]
[ベアトリーチェを手に掛けたのが自分だと知りながら]
[それを許すと言うヨハナ]
[それに感謝も何も思わないほど、ゼルギウスの精神は病んでいた]
[ヨハナの願いに頷くと椅子から立ち上がり]
[部屋を出て他の者達を探し始める]
─ ヨハナの部屋→集会場内の各所─
[皆が居そうな場所を巡って、見つけるとその都度ヨハナの願いを伝える]
婆ちゃんが目を覚ました。
皆に部屋に来て欲しいって。
…自分の正体を教えるから、って。
[それだけを告げ、次の場所へと移動するのを繰り返した]
[表情こそ普段通りだったが口調は淡々としていて]
[けれど、顔を合わせた者に対して何を言うでもなくやるべきことを為し続けた]
[伝え終えるとまたヨハナの部屋へと戻って行く]
[開かれる扉に、以前のような緊張の気配は見せなかった。ナターリエの来訪を受けたときと変わりなく、言伝てを聞く]
…ヨハナさんが。
[正体。
思わせ振りな言葉。
想起するのは、子供の言]
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