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─ 宿・二階 個室 ─
お前。俺の稼業、忘れてるだろ。
疑問を放置してたら、そこで終わりの『学者さん』だぜ?
[表情に出た思いに、きっぱりと言い切った]
……確かに、ここでの暮らしは、色々と鈍らせてたかも知れないなー。
まあ、そこで論じても仕方なさそうだから、さっくりというか。
正直なところ、あの前の日に誰も襲われていなかった、ってところから、アーベルくんが守護者で、ゲルダ嬢を護って、っていうのが、俺的には一番考え易かった。
……っていうか、まあ、要素が揃えば、誰でもふつーに考え付きそうではあるんだが。
それだけに、さ。
お前がその可能性を廃してた、ってのが、なんか引っかかる。
力あるものについての話、聞かれる前だったら、なんとも思わなかったんだけど、な……。
――…疑えない、の?
でも、人狼を見つけなきゃ……
大事な人たちが、団長さんやゲルダさん、
ヘルムートさんみたいに、……なっちゃう。
[イレーネの言葉>>72にやはり困ったような相貌。
大事を思い浮かべて見詰めるはフォルカーの双眸。
今、此処にはいないけれど、
家に残してきた少女の母親も、少女にとっては守りたい者で]
探すの、続けてくれるなら、良かった。
[イレーネの答えに僅か安堵をみせるのは
先の事が頭をちらつくからに他ならず]
― 宿一階 ―
うん。
[少女>>71に頷く。
加工師に頼めたら。でなければもっと教われていたら。
デザイナーの言っていた新作が完成していたら。
どれももう叶わないと思うと溜息が零れた。
触れた指が離れていく。腹の前に下ろしながらぎゅっと握った]
余所者とか、関係ないし。
村の中にもいたんだもん。
[行商人>>72の呟きに眉を寄せる。
生き残りたくないなら、とか頭に浮かんで更に眉が寄った]
─ 宿二階・個室 ─
[稼業の事を言われ>>73少し口の端が上がった。
そうだなお前は、違いない、そんな様子で。
視線は逸らしたままだが、相手の唇を読むために結局顔は見る事になり。澱みなく出る問いかけに、まぁよく湧くもんだと感心もした。
力ある者の話の事まで及ぶと、やっぱり聡いなと思う。
あれを聞いて余計に確信もった事もまた事実。
厳しさ帯びる瞳に晒されてもまた>>74
無い可能性だってあった、と。
そう言う心づもりだった。
だが]
[ふっと息をついた後に、唇の端が上がった。]
ぉマエつて奴あ。
どぅシてこぅも、痛ぃとコ突ぃてクるかねえ。
[浮かべた笑みは乾いていた。]
こどもじゃないのに。
[二人を子ども扱いするイレーネ>>76に少しだけ拗ねた顔をみせる。
あと何日かで月が替わる。
そうしたら少女も十六歳となり父親も戻ってくるはず。
そういえば、村の入口はどうなっただろう。
復旧作業は進んでいるのだろうか。
ちらと窓のほうを見遣ればその先には自衛団員の姿が垣間見えた]
見つけられなきゃ、
誰も、いなくなっちゃうかもしれない。
[外から此方を見ている自衛団員でさえ。
大事を守る為に少女は人狼を探さなければと、思っている]
[フォルカーの襟元に視線を向ける。
少年の母親の形見であるブローチが無ければ
若しかすると彼の方が危うかったのかもしれない。
ブローチが彼を守ってくれたのではないかと思い]
銀は人狼が嫌うんだっけ。
……ブローチ、つけられなくても、
離さないでね、フォル。
[少女は彼の無事を願うからお守りとなるものを
持つ事を望む言葉を口にした]
─ 宿・二階 個室 ─
[感心やら、聡いと思われているやら。
そんな、内心の動き>>78は知る由無く]
……おー?
そんなにいいとこ、突いてた?
[上がる口の端が形作る乾いた笑み>>79に、こちらも僅か、口の端を上げた]
……予測していて、その上で。
『守護者』を排するために取った、行動。
そういう事で、いいのか、な?
[確かめるような問いを投げて、緩く、腕を組む。
深緑の険しさは消え、あるのは静かな光のみ]
─ 宿二階・個室 ─
サぁて、ね。
[それでも、友人の声に>>82そうだとは言わない。
おそらく意地だろう、どこか子供じみた。
乾いた笑みを浮かべたまま。
ゆらと、オトフリートに向かい立ち。]
で、どぅすンだ、そレを知って。
そぅだとシタら、俺がぃつたぃ何の為にそぅしタか。
予想はっクか?ぉトふリート。
[獲物は遠い。すぐには手の届かない場所にある。
かといって、手元にあれば友人を殺せるかと問われれば――]
― 宿一階 ―
イレーネさんも優しいね。
[行商人>>76が続けた言葉に、寄っていた眉は少し戻った。
子供扱いされると、いつもなら少女>>80に同調したけれど、今はしないまま情けなさそうな顔になった]
そうか、あれ銀の飾りがあるから。
部屋に置いてきちゃった。
[少女>>81の願いに目を丸くした。
眠る時にそうするように枕元には置いて、そのままになっていた。
取ってきた方がいいかと厨房の方を見た。部屋はその奥だった]
─ 宿・二階 個室 ─
この後に及んでその態度とは可愛げのない。
[呆れたように眉を寄せて、さらり、と言いつつ。
向かい立ち、向けられた問い>>83に、一つ、息を吐いた]
知ってどうする、ってのは、愚問でしょーに。
……これ以上、何もわからないまま、生死かけて右往左往なんてしたくないのは皆同じなんだから。
『生かすため』の手掛かりは、一つでも多く、ほしい。
[自分が生きる、とは口にしない。
その辺りは、一度生きる事を本気で投げ出しかけた影響もあるのだが]
……アーベルくんを手にかけた、直接の理由は、夜明け後の状況が答えかな。ただ……。
[ここで一度、言葉をきり]
お前が、『そうする事を選択した』理由は。
……推測はついても、確信がない。
[拗ねた顔を見せるベアトリーチェ>>80にごめんよ、と軽く苦笑してかえす。
誰もいなくなる、という言葉にそれは困るなあ、と小さく呟き]
まあ……できることをするだけだね。
[肩をすくめて。
フォルカー>>84にはそんなことないよと小さく笑って]
おや、それなら行っといで。
[ブローチのことを話題にする二人にしばらく黙っていたが、取りに行くのならいっといでとすすめ。
ベアトリーチェがついていくのも見送り、二人からはなれる。
リーゼロッテは一階にいただろうか、どちらにしても話を聞くためにその姿を探すように視線をさまよわせた]
うん。持ってきておこうかな。
[また使うのは勇気がいるけど必要だと思った。
少女>>85に頷いて、行商人に断りを入れると厨房奥に向かった。
狭い狭い部屋にはベッドと灯り置きの棚と小窓しかない]
【業務連絡】
村建ても個人連絡等は頂いていませんので。
今回は48時間更新も視野に入れながらと思います。
問題があればメモ・Wiki等で教えて下さい。
─ 宿二階・個室 ─
ぉレに可愛サ求めテどーすルよ、どぁホぅガ。
[呆れには>>86、はっと息ついて笑う。
愚問と告げられ、口の端が上がった。違いない、と唇が動く。
言い回しには気づいたが、それには少し眉を動かしただけで触れず。
アーベルについての答えには、答えぬよう表情変えないまま。
切れた後の言葉には]
……言ゎネえのか?ぉレが人狼だとは。
[笑みは消えて、似た色の瞳をを見やった。]
[イレーネにぺこりと頭を下げてからその場を離れた]
――…私も何か持っていた方がいいのかな。
[フォルカーの後を追って厨房を通りかかった時
銀色のナイフが見えてぽつとそんな事を零す。
自分の腕では敵わないかもしれないけれど
銀で傷をつければ、もしかすると
それが手がかりになるかもしれないと思ったようだった]
フォルのお部屋、久しぶりだね。
[小さい頃は遊びに来たような気がする。
その時はあまり感じなかったけれど
今は彼にとってはその部屋が狭いように思われた]
─ 宿・二階 個室 ─
ま、確かに不気味だな。
[入った突っ込み>>89には、自分でオチをつけて。
違いない、との返しに、薄く笑うものの、その笑みは投げかけられた言葉に、消える]
……正直、その点には迷いがある。
フォルカーくんを信じるなら、狂い人は、力ある者を名乗る事をしていない、という事になるからな。
表立たずに人狼を補佐している、としたら、それに合致するのはお前なんだよ。
とーはいえ……。
[言葉を途切れさせるのは、大げさなため息。
緩く組んでいた腕を解き、後ろ頭をがじ、と掻いた]
……今、一番その可能性が見えるのも、お前なわけで。
お陰さまで、どーしたもんか、と悩んでるわけですよ。
[リーゼロッテを探して話をきこうと思った。
ヘルムートを手にかけた人狼が仲良さそうだったリーゼロッテだとは思えないけれど。
ライヒアルトを疑うことをせず、オトフリートはどうなのか迷っている現状では、リーゼロッテにまず話を聞かないことには判断がつかなかったというのもある。
彼女をみつけたら、その様子をすこしたしかめてから声をかける]
― 宿一階→厨房奥・自室 ―
はい。いってきます。
[行商人>>87に答えて厨房に入る。
父親がどうした?と首を傾げるけれど、なんでもないと手を振った]
あれは銀じゃないよ。
でも確か、配膳台の隣に飾ってあるセットは銀製だったような。
[持っておくのも良いかもしれないと、少女>>90の呟きに頷いた。
部屋の小窓のカーテンが薄汚れているのに気がついて、なんだか恥ずかしくなった]
うん。
雨の日に一緒に本読んだりもしたよね。
[あの頃はベッドに二人で座っても広く感じられたように思う。
そんな風には遊ばなくなってどれくらい経っていただろう]
─ 宿二階・個室 ─
[自己オチ>>91には、「たりメえダ」と呟いて返し。
続けられた言葉に、そういえばクロエは黒と判じられたんだっけか、とは今更思い出す。
昨日のフォルカーの様子やら諸々から、クロエはどうやら霊能者を吹聴していたらしいのにも気づた。
だとしたらオトフリートの結論は相違ない。そしてそれは正解で。
視点漏れ、とでもいえば良いのか。
失敗したなとは胸中で。
だが最後に続いた言葉に、薄く笑った。]
そぅ思ぅンだつたラ、迷ゎず殺シとけ。
そレが一番、案牌だ。
[ゆると喉を触りながら告げる。
友人との会話に、こんなに喋るのは久しぶりな気がした。
こんな荒れた声でも、言葉で伝えておきたいのだろうかと、どこかで感じながら。]
[ナイフを見ていた事に気付いたフォルカーの言葉>>93に
少女は一瞬驚いたようにはたりと瞬く]
あ、そうなんだ。
配膳台の隣の……?
でもそれっておじさんが大事にしてるのじゃなかったっけ?
――…もし、それを使って汚しちゃったら、悪い気がする。
[迷うように少女は呟いて
少年の部屋の入口で立ち止まるのは
子供ではないという少女なりの自覚ゆえか]
ん、懐かしいね。
フォルと一緒に本を読むの好きだったな。
[今ではそんな事もなくなってしまったけれど
大事な楽しかった思い出のひとつで]
─ 宿・二階 個室 ─
[呟き>>94には軽く肩を竦めるに留めておいて。
薄い笑みと共に告げられた言葉に、ふ、と小さく息を吐いた]
……自分で言うかね、それ。
[迷わず殺しておけ、という言葉に突っ込みを飛ばす。
喉に触れる仕種には、負担をかけてやしないか、と僅かに眉が寄った。
殺す殺される、という話をしている時に場違いだな、とも思いはするのだが]
……素直に殺されてくれると思ってないから、悩むんだろーが。
とはいえ、今ここにいる面々でそれが出来そうなの、俺だけだから。
悩んでばかりも、いられんのよね。
[心情は元より、他の部分でもそう動けるのは自分くらいのものだろう、というのはわかっている。
もっとも、容易くないのもわかっているし、勝算があるかといわれれば。
やっぱり、笑うしかないのだけれど。**]
[少女>>96に驚かれて、苦笑が浮かんだ。
ブローチでは足りないかもと考えながら歩いていた。
同じ所を見て呟くから同じことを考えているのだとばかり思っていた。間違ってもいなかったようだけれど、驚かすつもりはなかった]
そうだけど。
ベアの命には代えられないもん。
[少女の言うとおりだから、ちらりと父親を窺った。
背中を向けたまま何も言わない。好きにしろといわれているようだ]
僕も好きだった。
だから雨の日も嫌いじゃなかった。
[入口で止まってしまった少女に首を傾げた。
少女のような自覚はなく、残念そうな顔をしながら枕元に置きっ放しだったブローチを取った。
金具が壊れて飾りも歪になってしまったのをポケットにしまう]
またあんな風にのんびりしたいね。
[遠い日常を懐かしむように呟いた]
[記憶違いではなく其れは宿の主人の大事な品。
フォルカーに釣られるように宿の主人を見遣れば
その反応に微か苦笑にも似た笑みを浮かべた]
私の、命。
[自らの胸に手を触れさせる。
とくとくと一定のリズムで命の音が伝う。
少女が少年を大事に思うように
少年もまた思ってくれているようで嬉しかった]
うん、フォルと一緒なら何処に居ても楽しかった。
雨の日も、晴れの日も……
これからもずっと一緒ならいいのに、な。
[もう大人だからと一緒に居る機会を減らしてきたけれど]
私も、あの頃みたいにのんびり過ごしたい。
─ 宿二階・個室 ─
[出来そうなのが自分だけ、と言われて>>97まぁなと返す。
だからこそ、おそらく一番の脅威と見たアーベルを真っ先に殺しにかかったのもまた理由の一つだから。]
ぃつデも来レばぃイさ。
幸ぃ、利キ腕もこぅだ。
ひょつとシたら、ぉマぇでモ勝てルかもしンねえぜ?
[固定された右手を軽く上げると、痛みに微かに眉を潜める。それを見て、また友人が何か言うやもしれないが、聞かぬふりをしたかもしれない。
眉を潜める様を見て、それが何を思ってか見えて。
少しだけ、瞼を下ろした。]
ぉレも、こノ中じや、多分ぉ前しか殺せねぇ。
[つけた優劣の順番の、一番下は友人だった。
子供によく囲まれる友人が、子供より後に死ぬ事を厭う事を知っていたから。だからこそ、目を閉じたまま眉根が寄った。]
………なンで。
[こうなったんだろうな、とは、声にはならず動くだけだった。]
……喉渇ぃタ。
[そう言いながら、今は部屋を出ようとする。
ひとまずは水と、ヘルムートを運ぶ為に置いてきた長物の元へと。
ここで切りかからなかったのは、獲物が近くにないから
……だけだろうかと、思うのは胸中の最奥でのみ**]
[武器となる銀器を手にしたとしても
少女がそれを向けられる相手は限られているかもしれない。
守りたいものがあれどやはり情もある。
信じきっている目の前の少年、フォルカーを傷つける事はない。
たとえ何があっても彼に対しては抵抗さえしないだろう]
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