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ん……
[カルロスの問いに]
[巡らせる思考も長く]
……昼過ぎから、ずっとになるな……
[欠伸を噛み殺し]
[呆けた視界も未だ戻らないのか]
[苦笑の気配にすら気付かない]
[先ほど起きた]
大丈夫。ボクも大差ないよ。ずっと寝てたもん。
[えへ]
[なぜか胸を張って]
[サクサク]
[切り分けたサーモンパイをマイルズにも]
[胸を張るのに]
[くすり]
[小さく笑って]
そう……其れは良かった。
[何が良いのか]
[差し出されるサーモンパイを]
[礼と共に受け取って]
昼過ぎから……?
[時間を確かめ、指折り数え]
そりゃ、幾らなんでも寝すぎだろ……。
[呆れたような声、再び]
ていうか、長時間睡眠の自慢大会をするなと。
[胸を張るネロの言葉に、何となく突っ込みを入れ]
[従者の名に]
[僅か]
[表情は強張って]
[取り繕った後は]
[平静の]
さぁ、何処だろうな。
何時も共に居るわけでは無いからわからない。
[矢張りキラキラには気付けないが]
[指折るのに]
[改めて自身でも数えたか]
……確かに寝過ぎだな。
[肩を竦めて]
[昨夜]
[まともに眠れなかったとは]
[決して口にはしないが]
[「何時も共に居るわけでは無いからわからない」]
[首をかしげる]
…いつも一緒なんじゃないの?
ボクとパトラッシュや、シャロンさんとクローディアさんはいつも一緒だよ。
[しばらく考える]
[ついジョエルのために切ってしまったパイ一切れ]
離れるなんて、そう言えば考えてもみなかった。
マイルズさんとジョエルさんは、離れてても平気なの?
[好奇心で訊ねる]
[じぶんには想像も出来ないから]
[まるで]
[そうでないことが可笑しいかのような]
[其れには]
[苦笑が零れるばかりで]
……此処に来てからは共に居る方が少ないな。
私たちは君たちとは違うから。
[具体的な説明をと言われれば]
[困ってしまうのだけど]
[そして]
[従者の方がどう思っているかも]
[知らないのだけれど]
寝すぎは判断力の低下やら何やら招くぜ?
ま、寝不足も色々とヤバイが。
[さらっと軽く言って、それから]
……夜にちゃんと寝た方がいい、とだきゃ、いっとく。
[付け加えられた言葉は、やや、静かに響いたか]
[熱が在るのかと思ったが、どうやら違うらしい。
悪寒といい嚔といい、変な発生源でもあるのか]
……
[寝台に腰を下ろして髪を拭く。
しかし彼もまた睡眠不足だったのか、
壁に背を凭れて*うとうとと居眠り*]
……そうなのか?
[其の話は初めて聞いたかのように]
[驚きに瞬いて]
[続いた]
[静かな響きを持つ声に]
……気をつけよう。
[何処まで此の男は]
[見抜いて居るのだろうと]
[僅かな]
[恐怖]
[マイルズが困っている様子を見て、自分も困り顔]
あの、ええと。
ボクの訊き方、分かりづらかったね。
離れること、怖くない?って訊けばよかった。
[パトラッシュにサーモンパイをあげながら]
ここに来る直前、パトラッシュとはぐれたとき、とっても不安だった。…怖かった。
マイルズさんはどうなんだろうな、って思ったんだ。
[しばらく考えて、あわわ]
ボク、変なこと聞いてるのかな。
ま、実経験に基いた話ってヤツだな。
寝すぎにしろ寝不足にしろ、起きた後はロクな目に遭ってねーから。
[冗談めかした口調で言う。
それから、相手の反応に何か察したのか。
口の端には僅か、苦笑めいたものが過ぎり]
え、寝過ぎって危ないんだ!
そう言えば、パトラッシュとはぐれたのもボクがうたた寝してたときだよ。
何でも知ってるみたいだねえ。
[カルロスに尊敬の眼差しを*むけた*]
[怖いかとは]
[聞かれたことも]
[考えたことも無くて]
私は……
[屋敷を出た瞬間を思い返し]
[目蓋を伏せる]
……怖くは無かったな。
其れで良いと思っていた。
[慌てる様子に気付けば]
[苦笑を零し]
私も、上手く説明できなくてすまないな。
実経験、か。
随分と……色々な経験をしているようだ。
[そう言いながら]
[口許に浮かべるのは]
[内心を隠すような]
[作った微笑]
[相手の口端に浮かんだ色は]
[見えてか見えずか]
[ノートに挟まれていたのは今日届いた手紙]
[従姉からの、居場所があちらにも割れたという警告]
…早すぎるし。
どこまでしつこいのよぅ。
[思わずぼやきが漏れる]
[ネロの向ける尊敬の眼差しに苦笑]
寝る子は育つっつーけど、ほどほどにしとけや。
よく寝てよく食べてよく動きゃ、身体はしっかりするからな。
[そけから、冗談めかした口調で言いつつ、少年の頭をぽふぽふと撫で]
色々……ん、ま、そうかもな。
[ふ、と、ため息。
視線は刹那、虚ろにどこか遠くへ向けられて]
……ま、傭兵稼業なんざしてると、な。
平和な時は、何でも屋稼業だしよ。
[それでも、視線を戻した時には、いつもと変わらぬ声と表情がそこにあり。
その様子から、向けられた笑みが作られたそれと気づいたか否かは読み取れず]
[やって来たナターシャに気づいて、よ、と言いつつ手をひらりと]
こんばんは、だな。
今日の夕飯は、そこの料理人の力作だぜ。
[言いつつ、ネロを見やれば。
赤毛の少年は元気良く、料理を勧め]
傭兵……?
[其の言葉に]
[一瞬]
[脳裏を何かの単語が過ぎる]
[何時か父に聞いた]
[とある傭兵の]
[思考を打ち切ったのは]
[階段の方からの声]
今晩和。
[にこり]
[笑みを浮かべて]
[其の向こうでネロがサーモンパイを切り分けて]
[ナターシャに向かい笑顔で差し出すだろう]
こんばんは…お兄さん。
[そういえば彼の名前はまだ知らなかったのだった]
あら、ネロ君も本当に料理が得意なのね。
それじゃ遠慮せずにいただきます。
[料理を勧める赤毛の少年に微笑みながら皿を受け取って。
暫くはそれを食べるのに主力を割いているだろうか]
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