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……シャロン?
[共に旅をしていた幼馴染の声も聞こえた気がした。
噂を聞いて、手紙一つ託しただけで置いてきてしまった彼女の]
待っててね、と言ったのに。
……迎えに来て、くれたのかしら。
[小さく微笑んで、石を丁寧に仕舞ってゆく。
紫絹の袋へとそれを収め、そっと懐へ。
そして扉の方へと*振り向いて*]
[どこからか漂ってくる良い匂いに、鼻がひくひくと動いて目が覚めた。瞬きを2、3回。
それから前足の間から顔をあげて、くぁ、と小さく欠伸をする。
今は何時だろう? 朝か。昼か。
昨日から丸一日、何も食べていない。腹時計は既に全く頼りにならず、ぐぐるると常に切ない悲鳴をあげている。
この良い匂いは厨房からだろうか。その方向を思わず凝視して。]
[ふらふらと匂いに引き寄せられるように足を踏み出すと、上方からの視線が突き刺さった。
見上げないでも判る。カウンターの中で新聞を読んでいた宿の主人が、ぎろりとこちらを睨んでいた]
[一瞬の気の攻防]
[頭を駆け巡るリスク計算の果てに、諦めたのはこちらのほう。
しょんぼりと回れ右して扉の前まで歩いていくと、後ろ足で立ち上がって扉のノブに取り付き、回す。
ぎぃ、と開いた扉の隙間に体を滑り込ませ、来た時と同じように、迷い犬はふらりと外に出ていく。]
[日が変わり起き出して来たのはお昼頃。大きな欠伸と共に2階から降りてきてカウンターで宿屋の主人に昼食の注文。パンとスープ、サラダで腹を満たすと宿屋を出て広場へと向かった]
んー、今日も良い天気。
今日も皆に楽しい時間を過ごしてもらいましょか。
[一度伸びをすると広場の中央を陣取り、仕事道具を広げる。今日の道具は拳大のボール。3つ取り出すと肩慣らしと言わんばかりにジャグリングを始めた]
まずはシャワー…徐々に個数を増やして行ってっと。
[3つから4つ、4つから5つ。何も無いところからボールを出現させ、7つまで増やしていく。しばらくそれを繰り返していると、昨日道を訊ねた子供がいつの間にか目の前に座っていて、その様子を楽しそうに眺めている]
やぁお嬢ちゃん、また会ったね。
今日は昨日とまた違ったのを見せてあげようか。
[そう言って笑みを向ければ子供は嬉しそうに頷いて。トスジャグリングの技の一部を披露して行った]
―――昨晩・クローディアの部屋―――
[二度三度ノックすると、まるでシャロンが来たのを待っていたかのように、扉が開かれた]
こんばんわ。クローディア。
・・・何よ。驚かないんだ。それも、占星術師の力って訳?
[クローディアはその言葉に、困ったように眉根を寄せて]
冗談よ。
あれだけ騒ぎを起こしたんだもの。気づいて当然よね。
・・・それよりも、これ。出来上がっていたわよ。
[シャロンがその手に持っていた宝石の詰まった袋を、クローディアに差し出した]
そう。使い走りって訳。
おじさんが、「商売道具だし、早めに持っていってあげたほうがいいんじゃないか?」ですってよ。
私って、そんなにヒマに見えたのかな?
いいのよ。別に貴女を責めている訳じゃないわ。
旅をするのは嫌いじゃないしね。
―――そんなことよりも、ここが貴女の懇意にしている村?
[シャロンはクローディアの部屋を横切って、奥の窓から景色を眺める]
さあ・・・分からないわよ。ここがいい村かどうかなんて。
もう少し、この村で過ごしてみない限りはね。
しばらく、ここでゆっくりするんでしょう?
ん。それだけの時間があるなら、好きになれるんじゃないかしら。
貴女が好きなこの村。貴女と同じようにね。
[夕方。辺りが暗くなってくると人も減り、最後まで見ていた子供も手を振り居なくなる]
んー、ここでは稼げそうにも無いかな…。
ま、稼ぐために来たわけでも無いし、いっか。
[集まって自分の芸を楽しそうに見てくれる村人や子供達。それが見れるだけで満足だった。荷物を片付けるとそれを手に宿屋へと向かう]
あ、いっけねー。
例の細工屋に行くのすっかり忘れてた。
[宿屋に入る手前、立ち止まり額に手を当てる。後で行こうと思っていたのに子供達の笑顔を見たいがためにすっかり忘れていたようだ]
仕方ない、明日にしよう。
[がっくりと項垂れ肩を落とし、宿屋へと入って行った]
10人目、雑貨屋 フラン がやってきました。
あーぁ、疲れた。
やっぱりあの人たちと一緒に戻るんだったかしら。
[荷物を載せた馬を引いて歩いてきた女性は]
[門番に片手を上げて挨拶しながら村の中へと入った]
[広場に面した雑貨屋]
[その裏へと回り馬を繋いで]
[荷物を中へと運んでいく]
ただいまっと。
さてさて、さっさと仕分けしなくちゃね。
[その姿に似合わず結構な重さの荷物をどんどんと運び]
[梱包を解いて中身を確認してゆく]
教会で頼まれた本に。
アゼルに頼まれてた砂金に。
エリカちゃん用の乳鉢に。
……あれ?
リディちゃんに渡すはずの箱がないっ!
[手が止まり、他の荷物を端からひっくり返す]
[けれど目当ての品は何処にも見当たらず]
やっばーい!
最後の休憩で崩れた荷物、まだあったのね!
[大慌てで外へと飛び出し]
[休んでいた馬の背に乗ると再び門へ]
ごめん、ちょっと落し物っ!
夜には戻ってくるから、門開けてねっ!
[呆れた様子の門番に叫んで]
[崖合いの道を疾走していった]
雑貨屋 フランが村を出て行きました。
[宿屋に入るとまず荷物を部屋に置きに行き。一息ついてから酒場である1階へと降りてくる]
マスター、ワインとチーズお願い。
サラダもあると良いなぁ。
[簡単に注文してカウンターへと座る。用意されるまでカウンターで肘を突き、手に顎を乗せて宿屋の主人が動く姿を眺めた]
10人目、雑貨屋 フラン がやってきました。
[闇の向こうから小さな灯りが近付いてくる]
どうにか戻ってこれたわ。
後で差し入れするからここ開けてっ!
[門の前で声を張り上げる]
[堂々と賄賂の提案をする姿に門番は苦笑して]
[仕方が無いなと門を開けた]
無事に見つかってよかったわ。
どうなることかと思っちゃった。
[門番に改めて事情を説明し]
余計な労力使っちゃった。
腹ごしらえしたらお土産持って来るわよ。
…賄賂じゃなくて感謝料。OK?
[馬から降りればニヤリと笑い]
[広場へと歩いてゆく]
[結局、狙った獲物には悉く逃げられ。
小川のせせらぎで喉を潤し、道の真ん中にひとつだけ忘れられたように転がっていた林檎を見つけ齧るにとどまった。
何も食べられないよりはマシだったが、正直全然足りない。
日暮れの道をとぼとぼと歩き……再び、宿の扉の前に立つ。
そう、今一番食事にありつける可能性が高いのは、此処だ。]
[暫く待ってみたものの、人が出入りする気配はない。
それでも諦めるわけにはいかない。
くんくん、と鼻を鳴らしながら扉を擦った。]
……うう。
確かに、無断外泊になっちゃったけどさぁ……。
[はぁ、と。ため息を一つついて]
ボクがここから出られる訳ないし、泊まれるような宛なんて宿くらいしかないんだから、あんなに怒らなくてもいいじゃない……。
[ねぇ? と言いつつ抱えた黒猫を見るが、返って来るのは呆れたような鳴き声だけ]
……宿代だって、自分のお金で払ってるのにぃ。
[そういう問題ではない、とは気づいていないらしい]
[他の注文もあるせいか自分の注文は後回しで。待ちくたびれたところでようやく目の前にワインとチーズ、サラダが並ぶ]
ありがと、頂きまーす♪
[主人に礼を言うとワインを一口。味わうように口に含んでから喉へ流し込む。満足げな笑みを浮かべると次はチーズを手に口に運ぼうとした]
…んあ?
[口を開けたところで扉からの音に気付く。擦るような音。一体何だろうと主人に視線を向けるも、それが何であるか知っているのか見てみぬ振りをしている]
何か居るの? 扉。
すっごい気になるんだけど。
[訊ねても答えは返って来ず。首を傾げつつ、チーズを置いて扉へと近付いた]
[ぶつぶつと文句を言いつつ、広場へと抜ける。
怒られたから……というわけではないが、夕飯は宿屋で済まそう、と思っていた。
最大の理由は、外からの来訪者が多く来ている事であり、彼らから村の外の話を聞きたい……というのが主な目的なのだが]
……て、あれ?
[広場につき、宿の方へと向かった所で、最初に目に入ったものに、きょとん、と瞬き]
[近付くと音は更に激しくなる。何かが居るのは確実。しかし何が?
更には今まで聞こえなかった鳴き声まで聞こえてくる]
うーん、もしかして犬?
[予想をつけ、躊躇いも無く扉を開けた]
……ふぇ?
[声をかけられ、はっとしたようにそちらを振り返り]
あ、フランさん。
[こんばんは、と言いつつ、ぺこりと一礼して]
え、えと……なんでもないですよ?
ちょっと、御師様に怒られちゃっただけで。
わわ!
[開けた瞬間に飛び込まれて少し仰け反る。その場で大人しく座ってでも居るかと思ったが、扉を擦っている以上それは甘い考えだったようだ]
びっくりしたー。
どうしたんだい、君。
ここに入らなきゃいけない理由でもあるの?
[扉を閉めてから入り込んだ犬の傍にしゃがみ込んで声をかける。首を傾げて犬の顔を覗き込んだ]
[問答無用。
汚らしい格好が1日経って更に酷くなったのか、その姿を見た宿の主人が顔を顰めるが、そんなもん気にするわけもない。
安心したように定位置に座り……こもうとして、カウンターから漂う美味しそうな匂いに気づく。
ぼーっと魅せられたようにそちらを見つめて。
傍らにしゃがみこんだ青年の声も聞こえていないようだ。]
何か……って言われても。
[ちょっと困ったように眉を寄せて]
宿で、旅の人とか、あと、リディアと話してたら遅くなっちゃったから、そのまま泊まっただけなんですよぉ?
[若い娘の無断外泊が問題、という認識はないらしい]
おーい、聞いてる?
…と言っても犬じゃ返事しないか。
…ん?
[覗き込んだ拍子に首元のぼろぼろになったプレートが目に入る]
『Pa…tra…sche』?
君パトラッシュって言うんだね。
僕はディーノって言うんだよ。
[相手は聞いていないかもしれないが、自己紹介は怠り無くし。その視線の先を追いそれが自分の食事だと気付くと、一度カウンターに戻りチーズの皿を持ってくる]
もしかしてお腹空いてる?
一緒に食べるかい?
[ぴらり、とチーズを一枚パトラッシュの前に垂らしてみた]
あー、なるほどね。
…あの人も相変わらず過保護というか何というか。
[クスクスと笑いながら]
リディちゃんの方が先に着いてたのね、やっぱり。
積もる話の一つや二つ、乙女にはあるものよね。
[エリカを促して再び歩き始める]
まあ、そんなにしょげてないで。
エリカちゃんへのお届けものもあるから後で持って行くわ。
宿でご飯食べるの?
[目の前にチーズを差し出されれば、夢中で食いついて。
はぐはぐあぐあぐとあっという間に胃の中に収めてしまった。
そして視線を初めて青年の顔に向け、期待に満ち満ちた瞳で見上げる。尻尾を千切れんばかりに振って。]
ほんと、過保護ですよねっ。
[妙に勢い込んだ言葉に黒猫が呆れたような声を上げるが、それは黙殺して]
うん、久しぶりだし、外の話も聞きたかったから。
[ふわ、と笑って、促されるまま歩き出す]
……ボクに、届け物?
[その言葉には、僅かに戸惑うものの。
続いた問いには、はい、と頷いて]
今日は、宿で御飯食べる事にしたんです。
旅の人がたくさん来てるから、色々と話も聞きたくて
[期待されているような眼差し]
えー、もっと?
でもチーズだけじゃお腹膨れないよねぇ…。
[うーん、と少し考えて。皿に少し残るチーズをカウンターに置き、主人に声をかけた]
ねぇマスター。
何か肉料理お願い。
[その注文に主人は顔を顰めたままパトラッシュを一瞥する。その表情は犬に食わす料理は無いと言いたいようだ]
ねーそこを何とか!
あのままじゃ可哀想だよ。
[お願いっ!と両手を合わせて頭を下げる。その様子に主人は大きく溜息を吐き。料金はお前持ち、何かあったらお前の責任な、と告げた]
え……。
…うん、分かった。
責任は持つよ。
[頷く様子を確認すると、主人は厨房へと姿を消す。しばらくすれば手羽先のローストが運ばれて来るだろうか]
ありがと!
[満面の笑みで主人に礼を言うとその皿を持ちパトラッシュの前へ置く]
さ、お食べ。
そう、石頭のお師匠様から頼まれてた品がね。
[クスリと笑う]
[それから軽く肩を竦めて]
旅人がそんなに来てるの?
珍しいこともあるのね。
[頷きには頷きを返しながら]
わかった、じゃあ宿の方に届けるわ。
でもまずは荷物片付けてきちゃう。
また後でね!
[宿の少し手前で手を振って]
[自分は雑貨屋の方へと戻っていった]
御師様が……?
[予想外の言葉に不思議そうな声を上げて、また瞬き一つ。
なんだろうな、と思いながら、また後で、という言葉にはい、と返して、雑貨屋へと戻るフランを見送る]
さてと……。
いこっか、リエータ。
[腕の中の黒猫に声をかけ、宿屋の中へと]
[ぱぁっと顔が輝いたろうか。
尻尾を嬉しそうに振りながら、差し出された御馳走に無我夢中でかぶりついた。
その食べるスピードたるや凄まじく、見る見るうちに皿の上の手羽先は無くなった。
残った皿すら食い尽くす勢いでぺろぺろとなめ、すっかりきれいに平らげて。
食べる様子を覗き込んでいた青年に、わぅん! と一声鳴いてその頬をなめる。尻尾はばたばたと振られて]
─宿屋・1階─
……わ。
[宿の中に入って最初に目に入ったのは、嬉しくて仕方ない、と言わんばかりの犬の姿で]
昨日の犬……ここで飼うの?
[僅かに首を傾げつつ問えば、主人からは渋い顔で否定の言葉を返された]
まあ、そうだよね。
飼うつもりだったら、食べさせるより先にキレイにしてあげてるだろうし。
[でも、ちゃんと洗ってあげたらキレイじゃないかな、などと呟きつつ。
黒猫を下ろして、カウンター席にちょこん、と腰掛ける]
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