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[この村を訪れるいくらか前の事。
小百合は暖かな木漏れ日の樹の下で、ウォールナットのロッキングチェアに深く腰かけた老婆の背後に、静かに控えていた。
主人のまどろみを阻害しないよう、必要な事があるまで口を開く事はしない。
うっかり口を開いて何か話しかけようものなら、ウン十倍の皮肉と投げやりでとんでもない命令が返ってくるのは必須だからだ。
それから暫くの間、ぼんやりで退屈な時間をただじっと、過ごす。]
いやァ、見たままを述べただけですよ。
ありがとーございます。
[同じ笑みのまま賛辞に礼を延べ、榛名の隣に移動する。]
そーそー、ソレ。
卒論の題材にならねーかなって思いまして。
[隣に来た孝博に視線を向けつつ]
卒論の題材?
孝博君、何専攻してたっけ。
[覚えていないのか首を傾げて]
そっか、3年経つんだもんね。
あと1年で卒業なんだ。
…卒業したら、どうするのか決めてるの?
プライベート?ノンノン、だめだめだよふーみんせんせ。
せんせーは、あのあっつい視線に気がつかないのー?
クラスの子、せんせーに憧れてたりするんだよ。対象にならない…………わけが、ない!
[力説]
そうそう、さくらー
って歩くの?ケチ!せんせーなんだから乗せてよー
[ちゃっかり荷物はのせたけど!]
っと、あそこが目的地?
……せんせ?
[様子が変だなぁと思ったけど、あこがれはわたしじゃないし、まぁごまかされてしまっちゃろう。]
…………んー、ほんっと、田舎!
手伝ってくれた御礼にご飯、とかなら出来る、かな。
今は祭りの準備もあるし、私の家で野菜作ってるから、その手伝いとか。
…私、お手伝い出来ないから、少し助かるかも。
[きゅ、と少しだけ服の裾を握り締める。利吉に向いていた視線も、僅かに床へと落ちた]
えー、じゃあ、おいなかさま?
[さまを付けたらはっきりじゃないに違いない。]
泊まるのは、おかーさんのおかーさんのとこかなぁ。ちゃんと手紙とかいってるといいんだけどなー…おかーさん忘れっぽいから写真いれてなかったりするかなぁ…
せんせーはどう思う?
[ぶわ、と。
風が下から上へと突き抜けた。
辺りに散っていた華の花弁が宙を舞う。
そして春雪のように、ちらり、ちらりと舞い落ちた。それを見つめる小百合の目は―どこか冷たい。]
『―――――アイニ、キテ。』
[声が聞こえた。掠れた声だったが、それがコエであるのが分かる程度に、はっきりと、耳に届いた。
それが何の声であるか、までは分からず―。
まるで見えない声を睨むように。
落ちるハナビラをじっと見つめていた。]
おっと、ついつい。
[猫とじゃれて時間を潰してしまった]
じゃあコダマ、またね。
明日もご飯分けてもらえるといいね。
[聞いたらまた涙目な人がいそうだなんてことはついぞ知らず]
こんばんは。
宮司様の使う品のことなんですけれど。
[メモに従い幾つかの連絡を祭りの支度に動く人々へ。
その中には村の入口の方もあって]
…へぇ、お兄様。
女性連れでのご帰還で御座いますか。
[遠目に見えた姿を認め、ピクリと眉を上げて呟いた]
なんのこっちゃ。
んなボケた言葉遊びばっかりやってると、語学の特カリ組むぞ。
[どこまで本気かわからない言葉を返し]
……それは、聞いてみないとわからんが。
ま、サイアク旅籠はあるし、俺の実家でよけりゃ部屋は余ってるだろうから、野宿の恐れはないだろ。
[軽い口調で返すのと、妙な冷気を感じたのは、さて、どちらが先だったか]
げー。ふーみんせんせー、オーボーだよ!
[そんな授業なんて受けたくないって。誰だって。…あ、ふーみんせんせーが好きな子は別だけど。]
へー、ふーみんせんせーの実家かー。そうだよねー三年ぶりとかいってたし。
ハタゴ。…はとこ?
[なんだかわかんなかった。わかることばにしてみた。意味がわかんなかった。なんかせんせーがおかしい気がしたけど、きっと気のせい気のせい。]
[何の祭り。そう問われて視線を上げる]
…祭りは、魂鎮めの祭り。
古の巫女を鎮める、祭り。
魂鎮めの儀式が、桜の木の下で行われるの。
災いが起きないように──。
あらん、覚えてなかったっスか。
国際文化の東洋文化専攻。
[相手からすれば無理もないことだろうが、大袈裟に肩を竦めて残念そうにした。]
・・・んン。どーすっかね。
こっちに戻ってもいーかな、なんて考えたりして。
[将来について聞かれれば悩む素振りをみせた後、へらりと笑った。]
―――魂鎮め
―――古の巫女
―――桜の木の下
―――災い
[一つ一つの言葉がクリアに自分の中に入り込む]
……なるほど、ね。
[符号は自らの中で、少しずつ形になっていく]
10人目、徒弟 裕樹 がやってきました。
[とん、とん。指先は、小さく紙面の上でリズムを刻む。
自身の感性に触れてくる場所を探しては、次に向かう幾つかの候補で悩む。
一番下になった紙を眺めたとき、何かにか、誰かにか、呼ばれたような気がして]
携帯が使えないのは痛いんだがな…。
ま、いいだろ。
それくらい古い方が、趣のある家が見れるだろうさ。
[プリントアウトされた地図をファイルにしまい呟く。
決まれば行動は早い。1時間後には部屋を出て、到着までにはさらに数時間]
何が横暴だ。
というか、旅籠とはとこは全然違うっつーの。
[素直に旅館と言えばいいのだが。
それはそれとして、この冷気の源は、と。
何気なく、周囲を見回してみたり]
国際文化…東洋文化、専攻。
そっか、だから祭りを題材に、なんだね。
[ようやく合点がいったように孝博に頷いて。覚えていなかったことには「ごめんね?」と謝罪を入れた]
戻って、来るの?
てっきり、向こうで働くのかと思った。
[彼みたいに。言いかけて、口を噤んだ。思い出して、少し悲しくなってきたから]
だって、職権ランヨーだよ!
生徒だってあそびたいんだよ!
違うっていうならなんだか教えてよせんせー!せんせーでしょ!
[せんせーの背は高いし、わたしはちっちゃいし、正直みあげんのも大変だから、ばたばた手を上にあげたりさげたり。身長寄越せ!って思うしんけんに。]
「小百合。」
[主人によばれ、はっと、視線を元の位置に戻す。]
大婆。今のは…。
「これ、大婆じゃないよ。七日生(なつぎ)様とお呼び。
…お前も聞こえたかい。」
[ぴしゃりと言葉遣いを正され首を竦めながらも、こくと女中は頷いた。
その答えに七日生は何か考え込むように沈黙した。口は動いているが、声が外に発される様子はない。なにやら難しい事を考えている時の老婆の癖。
それが終わるまでまた小百合はじっと、待つ。
じっと、待つ。
待つ。
待。]
[孝博の言葉にそう言えば、と思い出し]
利吉さん、祭りのことは知らないでここに来たんだ。
祭り以外で外の人がここに来るって、あんまり無いんだけど…。
[首を傾げ、利吉を見つめた]
[旅籠への道の途中には、とってもイイ笑顔が浮かんでいる少女が一人。隣の女性には失礼にならないようにはしつつ]
久方振りのご帰還、お疲れ様で御座います。
――お兄様?
[ゆっくりと声を掛けた。
無論、今までそんな呼び方をしたことは一度も無い]
[滅多に使わない車に乗って村まで来たのは良いものの]
怖っ…あの道とか細すぎやしないか…?
対向車が来たら、擦れ違える自信はなかったぞ、と。
[村の中、遅々とした速度で赤い車を走らせて。
村の人を見つけたら、旅籠の場所を尋ねようと考えつつも、あわよくば、その村人の家に押しかけて、中を見せてもらおうかと画策中]
…って大婆、ちょっと考えすぎ!
もう日が傾いてきてるんだけど。そろそろ部屋に戻んないと風邪引くよ。
[ちょっと寝てるんじゃないかこの婆とか思いながら、老婆の肩をがくがく揺さぶる。遠慮はない。
考え事をしている時の老婆はこれくらいしないと、死んだように反応が無いからだ。
しばらく揺さぶっていたら、ぱちりと老婆の目が開いて、いい笑顔でこちらを見つめ返してきた。
ちょっぴり嫌な予感。
こういう笑顔の後は、たいてい何かしらの反撃がくるもので。
少し、警戒して身構える。
だがその予感に反して、かけられた言葉は思いがけないものだった。]
[ちゃんと兄の傍らに居る少女の言葉も聞いていれば誤解などしようもなかったのだろうに。内容からも話し方からも。
外の人、と思って無意識にその言葉を聞き流していた。
この辺は兄譲りでもあるのかもしれない]
[ぱたって手を止めた。だってこっちに向かった声だし。]
おにーさま?
え、まさか。
ふーみんせんせーの、妹?
わー…!びっくり!おじょうさまだー!
[お兄様なんて呼ぶの、お嬢様としか考えられない!だから箱入り娘に違いない!]
……ちょいと失礼するよ。
[二人のそばから離れて、奥のソファーを陣取る。
右手は相変わらず、無精ヒゲを撫でている]
(―――野郎め。
よりにもよって、これか。
俺も覚えてない記憶を穿り出すつもりか。
親切心のつもりだろうが……闇の蓋を開けるものに、希望は見つかりゃしねえのによ)
甘い。
生徒に正しい知識を身に着けさせんのが、俺の仕事だ。
[180オーバーの視点から見下ろしつつ、かなり無茶な事を言っているが、気にしない。
否、気にする余裕がどこかに消えたかも知れず]
……おにいさま、って……。
[そんな呼び方をする者はいないはず、と思いつつ]
……玲?
どーした、なんか悪いものでも食ったか?
[声の主に向けたのは、惚けきった、しかし、どことなく戦慄した、問いかけ]
[おじょうさま、と呼ばれて目をパチクリ。
なんだか予想と大分違う…?]
あ、の。ええと…。
[そして見知らぬ人相手にはどうしても小さくなる性格で]
…ようこそ、いらっしゃいませ。
何も無い小さな村でありますけれど。
[必死に思い出したのは、綾野が昔、客人に対して使っていた言葉。ペコリ、と涼に向かって頭を下げた]
そーゆーコト。
丁度、今年だって聞いたモンですから。
[謝罪にはひらひらと手を振った。]
いやァ、都会の空気に疲れちゃいまして。
やっぱり田舎が一番・・・
・・ッと、どーかしました?
[途中で口篭ったのに気づいたか、はたと首を傾げた。]
[138センチのちっちゃな背じゃ、どー考えたってまともに睨みつけられやしないんだって。すっごい悔しい。]
ってことはふーみんせんせーはお坊ちゃま。
うっわぁ、にあわなーい。でもこれぜったい、売れる…
[ボソボソ。ケータイに保存しとかなきゃ。]
…べ、つ、に?
[兄に向けてはスタッカートの効いた言葉を返す。
かなり温度が違うのは、まぁ色々と仕方が無いのだろう]
3年ぶりのおかえりなさい、でしょう。
間違っていて?
[惚けた声に、後で見てろ、とか思ったとか思わないとか。
緊張の反作用、ある意味酷い八つ当たりのようなもの]
うん、今年。
今年から、綾野が祭りを取り仕切るんだって。
[「綾野、覚えてる?」と問いかけながら]
都会は、疲れるんだ…。
やっぱり、私は行けないね…。
[視線を落とし、小さく息を吐いた。憧れはしても、決して踏み出せない場所。少し想いをはせていると、訊ねかけられ]
あ、ううん。
何でも、無いよ。
[隠すように、ふるりと首を横に振った]
あ、はいよっと・・・
[ソファに腰掛ける利吉を怪訝そうに見たが、丁度帰ってきたコダマに視線を移して。]
・・・・あァ。
そんな、拗ねんでもイイのに。
[何を誤解したのか独りで頷いた。
コダマは榛名に撫でられ、ごろごろとご機嫌。]
し、ごと?
[利吉の答えにまた首を傾げる]
探偵の、仕事…。
探し人、とか?
[こんな小さな集落で事件などとは繋がらないらしく、唯一思い当たったことを口にする]
11人目、歌姫 琉璃 がやってきました。
[村の中でも知らない人がいない大きめのモダン調の屋敷、
その部屋の一室ファンシーなグッズやぬいぐるみの並べられ、レースのふりふりのついたベッドからその部屋の主の趣味が伺える。
メイド服を着た使用人が一人部屋のドアをノックし一礼をしながら入ってくる]
「瑠璃様、取材の方が…」
いつもみたいに断っておいて。
僕やだよ、わざわざさらし者になるのわかってるし。
「わかりました、ではいつものように断っておきます。」
[生徒の悪巧み?なんて気づく余地なし。
現状は、目の前の問題をどう片すかが重要で]
いや、別にって、おま。
[かり、と頭を掻きつつ、思わず突っ込む。
正直、様にならない事この上ないのだが]
……っとに……ま、三年ぶり、は間違いないけどな。
ただいま、と。
ああ、土産、傷まねーよーに、特急で持ってきたぜ。
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