情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
…。
それ。
他に誰かが、見たのか?
[今までの違和感と、
彼女の反応とが、
雄弁に答えを物語る]
………還らねぇんだよ。
記憶の中には、在る。
でも。
それだけだ。
[目の前の相手に対してでなく
自分に言い聞かせるように]
…っ
[誰も一緒にはいなかった。視界の中に赤が散る。はなが、さくらが、赤くそまる]
や、だぁ
[本当に幼い子のように、ふるふると首を振って。
記憶の残像]
さく、らが
とった……の
だれ、が……
舞子、
[真っ直ぐに、相手を見つめる。
彼女への答えは持たないけれど]
…誰がか、なんてわかんねぇ。
でも、これは、夢じゃなくて。
[奪ったヤツが、いる事。
それだけは確かで。
繋ぎ止めようとするように、
目を覚まさせるように、
肩を掴む手に、僅か、力が籠った]
[強い力。
それは一瞬、その感触を――義兄の命が失われた瞬間を思い出す。
だけれど自分を見るその顔は、違う。
その声は、違う。
だって、もう、 し ん で し ま っ た 。]
ゆめって、ハカナイって。
[小さく零れた声は、少し落ち着いているようにも感じられたか]
そっか、ショウちゃんせんぱいにも、わからないんですね。
あの、さくらなら、わかるかなぁ
[クスクスと口唇が笑みを描いて]
ゆめじゃないなら、はかなくないなら……なんて。
[冗談ですよ、と笑って]
………桜?
お化けみたいな女の子、ってヤツ?
[フユの言葉を思い出しながらも、
一転したマイコの様子に、眉が顰められる。
笑っているのに笑っていないような、
奇妙な感覚が胸を過ぎった]
人の夢で儚い、だっけか。
儚くないなら―――?
[傍らで大人しくしていた子犬が、尻尾を揺らす。
円い眼が、2人を映していた]
うん、そうですよ。
あの桜が知ってるなら、おしえてもらえるかなぁ。
[教えてもらえて、そしてどうするなんて。
口にするわけもなく。
子犬にも伝わるだろうか。
一度壊れたものは、再び組み立てたとて、部品をなくせば戻らない。]
そうそう、それですそれ。人のゆめだからハカナイ。
ハカナクないなら
[にこっと笑って]
―――なんだよ、ソレ。
[意味が、取れなかった。
狭い準備室の中にずっといたせいか、
頬から顎へと伝った汗が、地に落ちた]
はかなくなればいい?
わけ、わかんねぇ。
[手から力が抜けかける。
子犬が後退った。]
なんでもないですよ。
[にこっと笑って。
そう、本当になんでもないような顔。]
だって、ユメははかないものって言うでしょう?
はかないものは、ユメなんじゃないかなって
思うんですよ
[抜けた力。体が動く。扉に向かって。
子犬を見て、かわいいなぁと笑って]
ありがとうございました、ショウ、せんぱい
[間が抜けたのは、なぜなのか。彼女にもわからない]
[礼を言われる理由がわからない。
それでも、唇は自然、どういたしまして、と返答を紡いでいた。
音は掠れていただろうか。]
だから、はかなくするのか?
[はかなくする。
どういう事だろうか。
頭の隅で、考える]
[かすれた声は、何の感情か。
そんなこと、彼女にはもうどうでもよかった。
そう――まずはあの桜に聞くことだ。
心の中が、歓喜に踊る。]
うん、そうですよ
現実だっていうなら、ユメにかえちゃえばいいんですもん
だいじょうぶですよ。
みぃんな、ユメになっちゃいますもん
[それじゃあ、いってきます。なんて笑う]
―食堂・昨夜―
前提……?
逃げて…る?
[ウミの言葉を繰り返し呟けば途方にくれたような表情が浮かんだ。本当はとっくに気づいている。早乙女の消失を受け入れたくないだけだと。御堂もおそらく消失したのだろう。そして、他にも消失した人間がいるのだろうと。]
[再びの溜息の後、まっすぐにウミを見つめ。]
……足掻く、か。
確かにおとなしく殺されるのは嫌だし、そもそも死ぬなんてごめんだわ。
["後少しで、ここからも、開放されるってのに……。"その呟きは言葉にならぬまま。]
………っ、
そんなの、意味ねぇじゃんか!
[声は届いているのに、届いていなくて。
こんなにも近くにいるのに、彼女は遠くて]
夢にしたって、
[―――仕方ないのに。
声が出ない。
止めようと思うのに身体は動かず、
代わりに震える拳を握る。
子犬は身動ぎもせずに、それを眺めていた]
[元凶をはかなく――なくしてしまえば
ここがうたかたのユメになると、本当に彼女は思っているのか。
それとも。
思っていないけれど――ただそうしたいだけなのか]
どっちだっていいじゃない
[ちいさなちいさな言葉は、彼の声に掻き消えるか]
……ほんとうに?
[泣きはらしていた目元はまだ赤く、熱を持っているようだけれど。
彼を覗き見るように、わらった]
[赤みを帯びた目元に、わらう眼。
何故だか、あの桜のようだと思った]
―――…、
[目を逸らせない。
沈黙は、答えとなるか。
否、真の答えなど、持っていない。
生じる迷いに、止まって。
彼女を無言のままに*見送るだろう*]
―自室・昨夜―
[一ノ瀬に食事の礼を述べた後、自室へと戻り、暗がりの中消耗した身体を横たえたものの目は冴えたまま。]
……現実、なのかな……本当に……。
もし、これが現実だったとして……。
[天井に手を伸ばせば、自分の輪郭すら薄闇に溶けていきそうで。存在を確かめるように彼女は言葉を紡ぎはじめる。]
……現実と非現実のラインなんて誰が決めたの?
そもそも、私が生きていたと思っていた世界だって、確実に現実と言い切れるのか?
私の肉体というオブジェクトは、現実に存在しているのか?
私の存在理由は何か?
――あぁ、私は何者?
そして、私にとっての現実とは何?
[動きを止めてしまったショウに、また笑いかけて]
それじゃ、今度こそ桜のところいってきますね!
あ、今夜もおいしいご飯、期待してます!
[子犬は少しおびえた声をあげただろうか。
だけれど気にせず、身を翻して外へ]
─剣道場─
[ヴン、と。重たい音を立てて、大気が断ち割られる。
竹刀よりも重たいそれを振るい続けるのは、さすがに体力の消耗が大きいようで、竹刀を振るっていた時以上の汗が滲んでいた]
……あっつ……。
[思わず、呟けば。風がその熱を冷まそうとするかのように、ふわりと周囲に吹き抜けた]
……こんなとこは、便利なんだけど、ね。
[冗談めかしていうものの、瞳には微か、暗い陰り]
[体育館を出て、一つ息を吸う。
体はすっきりとしていた。
くす、とこぼれた笑い。
それは壊れていないようで壊れているようで。]
さぁて、さくらさくら。
散るまえに、はかなくしちゃわないとねぇ
[そちらへ向かおうとするか]
あ、ヨウコちゃんこんばんは
[にこっと笑う。
昨日と同じようで違う
一昨日とも同じようで違う]
桜のところにいこうかって思ったんだけどねー
ヨウコちゃんはどこにいこうとしてたのー?
[昨日の彼女なら、決して桜の話などしなかっただろう。
だってあるとは思って居ないのだから。
一昨日の彼女なら、どこか一本引いたような、今の様子はなかっただろう。
だけれどそれは巧妙に隠されて。]
私にとっての現実は……。
[真っ先に浮かぶのは、同じ日に生まれ同じ顔をした兄、大輝。]
[誰よりも近く、だからこそ誰よりも憎くなってしまった存在。]
こんばんは。
[ニコリと返す笑みは。
いつものように穏やかで。
いつもよりもどこか無邪気に]
桜に何かご用事だったの?
わたしは、みんながどうしているのかなって。
[答えになっているようでなっていない返事。
どこか印象の違うマイコに小さく首を傾げながら]
みんな?
中に、ショウせんぱいはいるよー
[体育館を振り返って笑う]
うん、桜にね。
ちょっとだけ用事があったんだー
[くすっと笑って]
一応、だけどー
[まだ幼かった頃は、いつも一緒だった。スカートを履かせられそうになっても"大輝とおんなじ格好がいい"なんて我侭も言った。誕生日プレゼントだって、人形ではなく大輝と同じグローブセットを望んだ。そんな私を見て"男の子同士の双子みたいね"と母は困った笑みを見せた。]
[そんな二人の関係が変わってしまったのは、彼が何かをした訳ではない。ただ、いつもセットとして考えられ、そして何かにつけて男だから、女だからと区別されてしまうのが、少しずつ大人に近づくにつれたまらなく疎ましく感じるようになった。父や母ですら。いや、父や母は既に二人が現実に生れ落ちた瞬間から区別していただろうに。そうでなければこんな名前など付けないだろう。"小さな夜の花"と、"大きな輝き"と。]
[彼は変わっていない。何時だって大輝は大輝だった。]
リュウ?
ああ、さっきの子のことかなぁ。
かわいいわんちゃん?
[首をかしげて]
うん。いいよー?
桜が、知ってるかってきこうとしたんだー
タイセツなオニイチャンをころしちゃったのだぁれって
[口唇が弧を描いた。]
そう、一ノ瀬先輩がずっと面倒見てたの。
本当はいけないんだけど、見捨てるのは可哀想だし。
秘密だったけど、こうなっちゃったらみんなしっちゃうもんね。
かわいいし、とてもかしこいんだよ。
[時折口調に幼さが混じる]
殺しちゃった?
ああ、そうか。
力を分けてもらったから。
[小さく頷いて]
桜花なら知っているかもね。
[何時しか思考の回転速度は落ち、ゆっくりと眠りの世界へと向かう。]
[幼い彼女と大輝の二人が笑いあいながらキャッチボールしていた。大輝の後ろには父が、彼女の後ろには早乙女が立ち、そして傍らでは母が笑っている。ただ、それだけのささやかな夢。]
[なのに、遥か遠く感じる夢。]
[いや、夢だから遠く感じるのは当たり前なのだろうか?]
へぇー、ショウせんぱいって優しいんだー
[体育館の扉を見て、にこっと笑って]
じゃあお座りもお手もできるのかなー
すっごいなぁ。
教えるのも大変だっただろーね
[それから向き直って]
知ってるのかなぁ
まあ知ってても言いそうにないけどね。
[くすくすと笑って、ふと思い至る]
あ。バトン。
どこおいてきちゃったっけー
うん、優しいよね。
一生懸命お世話してたもの。
どっちもやってるところを見たことあるよ。
それだけじゃなくて、いつもお行儀良くしてるの。
だからこそ見逃せたんだけどね。
先輩の努力もあったけど、リュウも偉いんだよ。
[嬉しそうに、楽しそうに]
知ってるんじゃないかな。
桜花はどっちのこともしっているみたいだったから。
でもそうだね、素直には教えてくれなさそう。
ねえ、もう一つ聞いていい?
それを聞いてどうするの?
[バトンの所在には、さぁ、と首を傾げながら]
―自室・昼過ぎ―
[目覚めた時、頬がぬれている感覚に気づき苦笑しながらそっと掌で拭う。]
……現実が何かわからなくても。
今ここにある真実を確かめていくしかない、かな……?
[ガラスを隔てた向こうには、相変わらず薄紅が夏の日差しの中鮮やかに存在を主張していた。]
へー
えっらいなぁ
[子犬と先輩とがすごいなぁと、素直に感想を抱いたのか]
へー
そういえばあの桜って、桜花っていうんだー?
あんまり覚えてなかったけど
……どうすると思う?
[くすっと笑って]
ま、とりあえずバトンバトン。喋らないなら喋らせるまででしょー!
[笑って部屋の方を*探そうとするだろうか*]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新