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[声の響きの違い。
そこに込められたものは何か。
そこまで考えはしない、けれど]
……手遅れだかなんだか知らんが、このまま止まったまんまじゃどうにもならんのは、同意だしな……。
[口元に浮かぶのは、孤狼の笑み]
Ein Faden geworden die Klinge…….
[糸に加えられるのは、刃]
……始めると……するかっ!
[言葉と共に、糸が舞う。
まず左へ、そこから右へ、大きく腕が振られ。
糸は一度たわんだ後、左から右に抜ける鋭い斬撃を放つ]
[アーベルが鍵盤の蓋を閉め、外へと向かう。
その後を追うでなしに、そっとピアノに近付くと
見よう見まねで鍵盤の上に指を滑らせてみた。
彼女の知る歌は少ない。
その少ない歌の一つが、彼の奏でる歌。
外の様子も露知らず、右手の人差し指だけが鍵盤を辿る]
進まねば手に入らない。
[右より襲い来る糸に向けて刃を跳ね上げる。
絡まる前に、強度のあるうちに弾くように上空へと振り抜いて]
そうだろう?
[静かな問いを口にしながら、半歩左へ。
しなやかに右手が半円を描き、二条の電撃が時間差を持って糸の使い手へと襲い掛かる]
<薄っすらと雪が、地面を白く染めていく。
けれども積もることはなく、ただ、色を変えるだけ。
靴の爪先が、細かな結晶を蹴る>
[本物と、まるで変わりはない。
旋律からつたない音へと変わった音を探すように、足は廃墟の奥に向いた。
その発生源のある場所は、一度赴いた事があった。
ゆえに、辿り着くのは容易。
途中の争いの音は聞こえたが、立ち止まりはしなかった。]
…………。
[白い球体が少女の瞬きにあわせ明滅する。
目の前にはユリアンとユリアンのおともだち。
目線を合わせるユリアンにおずおずと。
…靴のことを言われても、
それが何かを知っていても、少女自身用は持っておらず。
困ったように眉を八の字。]
[背中を向けられれば、瞬間泣きそうになる。
……発された言葉に、言われたとおりしがみついて
泣きそうになったのとは違う理由で泣きはじめ]
[冷えた指先を、一度握って、緩める。
モニタを操作するボードへと、歩み寄って。
撫ぜるように触れると、何処か慣れた手つきで操り始めた。
幾つも並ぶモニタに映し出されるのは、各エリアの中継。
散らばる人影を追う様に、視点を切り替えながら
必要な映像だけ、拾い上げてゆく。
接続を切り替えて、録画。転送。]
……こんなもんですかね。
[点滅するDL完了の文字。悴む指先でキーを叩いて、画面を終了させる。
――と、僅かに強まった白の舞に、小さく舌打ちを零した。]
[跳ね上げられた糸を、引き戻し]
ああ……立ち止まってたら、何にも掴めやしない。
[だからこそ]
俺は、先に進む……それを阻むなら、ぶち破るのみ!
[言葉と共に、迫る雷撃に、舌打ち一つ。
一条は避けられたものの、時間差で来るもう一条は、態勢的に完全には避けきれず]
ちっ……。
Tanzen Sie einen Faden!
[念を強めた糸を叩きつけるように舞わせ、力の拡散を試みつつ、後退して、直撃だけは回避した。
それでも、伝わる衝撃はかなり、大きい]
[ぽつぽつと紡がれる歌声は発音も危うげで。
到底彼のものと似ても似付きやしないけど。
そういえば、アーベルは何処へ行っただろう。
遠くなければ、空から探せば見つけられる。
そう思い、窓にまた足をかけようとして寒さにふると震える]
――さむ、い。
[近付く者の気配には、まだ気付かずに]
……、だから。
[――室内で凍死する心算は、無いんですがね。
直ぐに弱まった六花の舞を見上げて、眉を寄せる。
この降り頻る白の原因も、仕掛けも判っては居るのだが――
判っていたところで、少なくとも現状対処する術は
…残念ながら、持ち合わせて居ないのだし。]
――、…。
[溜息を零して。再び、キーを叩く。
再度モニタに映し出されるのは、――白を降らした少女。
右下に表示された、場所を示す数値を記憶に入れると
素早い手付きで――僅か苛立ち交じりに、画面を閉じた。]
[背中で泣き出した李雪についてきたらしい藍苺が若干気まずそうに姿をあらわしたのを見れば、僅かに苦笑する。
猫はするすると定位置の肩に乗り、ちらりと金の少女のほうを振り向いたが尻尾をくるりとくねらせれば、どっちもどっち、とばかりににゃーと鳴いた]
…じゃ、お先。お前も風邪引く前に戻れよー。
[李雪を背負って立ち上がると、手を触れない主の変わりに黒い仔猫は尻尾を間歩く振ってにゃあと鳴き。
しばらくして、二人の姿はメディカルルームへと移り、ベッドの上に李雪を降ろせば、無言のまま手当てを始める]
−そしてメディカルルームへ−
破れるものならね。
[雷撃の軌道を追うようにして距離を縮める。
刃に纏わせた雷光の音が高くなり、白色の光となる]
こちらも掴みたいものがある。
[後退し糸で迎撃するのを見て、更に一歩踏み込む。
浮揚に回していた力が一時下がり、片足が地面についた。
そのまま左手の刃を突き込むようにアーベルへと伸ばす]
簡単に破れるとは思うな。
生き物たちは肩を寄せ合って、
厳しい冬の寒さにも耐えていく。
けれど、ひとりぼっちの子は?
雪をにくいと怨むのでしょうか、
それともきれいと思うでしょうか。
<灰色の空を舞う白はうつくしい。
生を奪う冷たさを有しているなど思えぬほどに>
……寒いのなら、暖めてあげようか。
[声は、イレーネの背後から。]
[背後からの声に、室内を振り向く。
謎かけのように紡がれる言葉には]
ううん、別に――良い。
このくらいならまだ凍えないもの。
それに、寒い時はね。
温かいものをいっぱい感じられるんだよ。
[そう言って、手を自分の頬に当てて見せる。
冷たい指先は頬の熱を温かいと感じ、
掌の中心に触れる頬は掌を温かいと感じる]
……はっ……そうでなきゃ、面白くねぇってな!
[簡単に、という言葉に、笑う。
突き出される、白く輝く雷光の刃。
まともに食らえば、さすがに身は持ちそうになく。
雷撃を迎撃した後、一時力を失っていた糸に再び念を込める]
Verhaften Sie meinen Feind!
[命じるのは捕縛。
刃がこちらに到達する前に、本体を押さえ込もうと。
地面に落ちていた糸が力を得て、ティルを中心に螺旋状に舞い上がる]
[猫の声に球体6つ、緩やかに明滅。
球体は少女を背負ったユリアンを取り囲んで。]
[おともだちと一緒にユリアンの背に揺られながら
着いたのは、前にいた場所を思い出すお部屋。]
…………。
[そっと、寝台に降ろされ、
そっと触れられて、その足の痛さにやっと気づく。]
[寒いと感じるのは、雪が冷たいから。
冷たい雪が降るから、ではない。
ならば、イレーネが温かいと感じるのは、
――温かいと知っているから?
同じように頬に手を当てても、頬が指先の冷たさを感じるだけだった。
体温を奪っていくようにしか、思えない。]
……わたしには、わからないみたい。
[首を傾げた。
しゃらり。
玉は絶えず、音を奏でている。黒は、深い。
それは、聞こうとせずとも、脳に直接伝わっていく。]
<雪は変わらず降り積もる>
[むすっとした表情のまま、手馴れた様子で消毒し、薬を塗布し、くるくると包帯を巻く。
その瞳は一度も李雪を見なかったし、ましてや声を発する様子もなく。
傷の手当が終わればわざと大儀そうにひとつため息をついて巻き終わった包帯の端をぽん、と叩いた。
終わり、と]
楽しむか。
確かに我らは悪魔とすら踊るもの。
[刃を突き込む直前、周囲の糸に視界すらも塞がれる。
刃ともなりうる糸に絡め取られるわけにはいかず]
Wendung!
[その身体に達する前に刃の軌道を変え、糸の一部を切り裂くように掻き分けて。
白刃に纏わせていた力を己の足元へと集中させた。
踏み込んでいた足を撓め、宙にあった足で作り出した磁場を蹴る。
包み込まれるよりも一瞬だけ早く上空へと跳び上がり、空を蹴るようにして後方へと移動して]
流石だよ、本当に。
[体勢を整え直しながら、再び刃へと雷光を這わせた]
[体温が体温を奪っても、それは体温にしかならないのだ。
私が私のものを奪っても、それは奪うという行為にはならない]
分からない?
じゃあ、手が冷えてる――のかな。
でも、それなら手は貴女の頬を温かいと感じる、よ。
だから、絶対温かいの。
[それは、どちらかが実際温かいわけで。
その両方を感覚として同一人物が持つなら、
必ずどちらかが温かいと感じるのは道理。
彼女の持つ飾りが奏でる音がしんとした雪景色を背景に響く]
─中央部・廃墟群─
[廃墟の屋上から屋上へ跳び移って散歩を楽しむ。
その服装は昨日までのシスター服ではなく、袖が大き目な長袖のシャツにジーンズ、そして髪をバンダナで纏めた動きやすい服装。
その腰には、鞘に収められた大振りのサバイバルナイフと拳銃。
トーン、トーンと軽やかに跳び回っていた彼女の頬に冷たさが走る。]
ふぅん、雪か。
[そう呟くと、タンッとビルの貯水塔の上に着地。空を仰ぎ見て、両手を広げる。]
雪よ降れ降れ もっと降れ
すべてを白く 塗りつぶせ
碧も 紅も 黄色も 黒も
すべてを白く 塗りつぶせ
[くるくると貯水塔の上で手を広げ、楽しそうに歌う。彼女の歌うは滅びの歌。すべてを無に返すことこそ彼女の歓喜。]
[遠目に見れば少女の足は靴下を履いたよう。
包帯を鮮やかに扱う手元を、
おともだちを抱き締めて見る。]
…………。
[ユリアンのため息に、びくり。さらに小さく身を竦める。]
悪魔と踊る……か。
言いえて妙、だな。
ま、カミサマを信じない俺にとっちゃ、そっちの方が付き合い易いがね。
[離脱するティルを無理に追いはせず。
その言葉に、くく、と楽しげに笑う。
胸元の、クロームシルバーのロザリオが、揺れた]
……お褒めに預かり光栄至極……と。
[軽く言いつつ、雷光を纏う刃に蒼を細め。
自身も、糸に力を込め、刃を与える]
雪は眠りを呼ぶ、
眠りは死に繋がる、
ならば雪は死を齎すもの?
冷たさは全てを奪っていく。
[手が冷たいと思うから、
冷たさは温かさを奪うと思うから、
ブリジットには温かいとは感じられない。
冷たい、ということは、何よりも恐ろしいと信じているから。]
……温かさを忘れてしまったのかも、知れないね。
……。
[気配と、何も無い言葉と、どちらのほうが今の彼の心境を表していただろうか。
あきれというか、なんと言うか、そんな顔をして立ち上がれば李雪をしばし見下ろしたかと思えば少女の体を次の瞬間には米俵のように担ぎ上げてメディカルルームを出ていく。
猫は、飼い主を先導するように、てちてちと、リノリウムの床の上で肉球の当たる間抜けな音を立てながら進む]
――…嗚呼、もう。
[面倒ですね。 ぶつぶつと文句を零しながら
薄く金へと積もる白を払うように、ふると頭を散らす。
…尤も、傍から見れば零れ落ちる白の欠片すら、
見える事は無いのだろうけれど。
他人から見やれば、どれだけ間抜けに見えるのか。
そう考えて――思わず溜息を零して。
足取りも荒くモニタールームを後にする。]
ね、
イレーネの翼って、体液で出来ている、んだよね。
固めていられるのは、念動力のおかげ。
解けてしまうことって、あるのかな?
[少女の傍を横切り、開かれた窓の外に手を伸ばす。]
雪みたいに。
<掌の温かさを知った白は、解けて、滴となった。
指の間から零れ落ちて、地を濡らす。
もう、元の形に戻ることはない>
[玄関ホールを通り過ぎ、
外へと繋がる扉を勢い良く開け放って。
目の前に広がるのは、モニタで見たままの――“鈍色”。
夜の帳が下りた、闇を纏う廃墟の群れに
……何処か安堵の吐息を、零す。]
……やっぱり、渡さなけりゃ良かったですかね。
[室内の方が寒いとか、やってられない。
小さく舌打ちを零し、乾いた地面へと足を踏み出す。
行き先は、――苛立ちの元凶である少女の下へ。
冬の冷えた風に揺れて、ちりりと小さな音が零れた。]
忘れちゃった、の?
何処にでもあるよ、だからきっとすぐ見付かるよ。
ほら。
[外気に晒され冷えていた翼に、熱を送る。
伸ばされた羽先は温かく、融解の限界の手前を留まりながら]
溶ける事は、あるよ。
溶けないように、暑い時は冷やしてあげなきゃならないの。
[翼を動かす念動力は彼女にとっては負担にはならない。
ただ、翼を維持するために熱を操作するのは結構な労なのだ]
雪、溶かしちゃったら可哀想。
折角降ったのに、いつかは溶けちゃうのに
[空気に俯いていれば、影を感じ、
ユリアンが立ち上がったのに気付き
恐る恐る視線を上げるも……]
…………!
[突如、荷物の用に抱えあげられて。
慌てるように球体が二人の周りを飛び交う]
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