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―(回想)集会場、昨夜―
ぁ、ぁ…
[言葉が出てこなかった。
逃げ出したくとも脚が、身体が動かなかった。
その後に覚えているのはタダの赤色。
その後の記憶は曖昧で会議室の椅子に座っていた。]
−集会所二階・昼過ぎ−
[結局眠れないまま朝を迎え、そのまま漫然と昼になる〕
昨日のこと、その前のこと。振り返って調べなおさないとな。誰かの話も聞きたい。
[正しい結論にたどり着くことでしか、護るべき人たちは護れない。
だが、リックとローズマリーは、それぞれ本当に人間だろうか…。
その問いを避けることは出来なかった]
サーカスでも見に行くか。
[誰にともなく呟いた。ハーヴェイも舞台だと言う。冷やかしに行ってやるとしよう。きっと嫌がるだろうけれど。
しかし、一人で行くのも…。
…リック。
いや、少年は来ないような気がする。
…ローズマリー?
それこそクラークに怒られそうだ。では誰も誘える人など…]
[なんとなく、瞼の奥に艶やかな金髪を思い浮かべていた。その名前が、知らず唇からこぼれる]
…キャロル。
[こんなときにデートに誘ったら、彼女は怒るだろうか?]
―集会所二階→教会―
[人のいない教会で、一人ぼんやり考えていた。
もしデボラが本物の見抜くものなら、話は簡単だった。ネリーを嘆き島へ送れば、すべては終わる。
確かに上手くいきすぎだ、と思う。自分は安易な回答に飛びついているのだろうか?]
[逆からものを考えてみる。
デボラが偽者で、人狼かその仲間だというのなら、立て続けに人狼を見つけて見せるだろうか?
仮に上手くことが運んで、今日、霊を見るものであるネリーを文字通りの「生贄」に出来たとする。だがネリーを陥れたと同時に、デボラの嘘はばれる。
そうなればデボラとカミーラは嘘つきとばれて嘆き島に送られることになる。
あえて冷たい言い方をする。
…それは、損得勘定から言えば、ひどく損な交換ではないだろうか。
たった三人しかいない人狼とその仲間のうち、二人もの命と引き換えに、シャーロットとネリーを陥れたかったというのか?]
[デボラが偽者の能力者なら、こんなことは割に合わない気がする。
オレは見てきたから知っている。
人狼が何より恐れるのは、見抜く力を持った者だ…クラークのような。
デボラが偽者ならば、ミッキーを人狼と言いそうなものだ]
[だってそうだろう。
デボラの嘘がばれたとたん、ミッキーが真の見抜く力を持ったものだとみんなに分かる。
そうなればきっと、護る者の存在に怯え、人狼はミッキーに手出しできなくなる。
…やはり、おかしい。オレにはデボラが偽者とは思えない]
−集会所・二階個室−
[寝台の上で目を開け、ゆるりと辺りを見回す。
窓を開ければ、聞こえる潮鳴り。
微かな声で口ずさむ、遠い国の旋律。]
―岩場―
[暗い海の向こうには届かないだろうけれど、笛の音は細く闇に吸い込まれる。
海の闇は好きではない。]
……さて、今日、送る人、か
[名前は、迷うことはなくそこに書かれていた。
白い紙に黒いはっきりとした文字。]
もしも終わるなら。
お婆さんが、うそをついていないなら、これで終わるなら。
[そしてよしんば嘘をついていたとしても。
口唇から笛を離し、小さく呟いた。]
嘘が露呈すれば、もろく崩れてゆくだろうな。
[人狼は、人狼を探さない。
ただ、探しているふりをするだけ。
シャーロットも、ネリーも、ミッキーも。
不思議と、人狼を探すそぶりを見せなかった。ただ、己の不幸を嘆いて]
─図書館─
[司書に不審の目を向けられたが、彼は村の過去の資料を貸してもらう事が出来た。
昔々の物語。
まだ、嘆き島が今よりも大きかった頃の記録。
けれども、ある時を境にして、それより以前の記録はない。
司書に尋ねても、これ以上の記録はないようだった。
彼は、一枚の絵を眺める。
今の嘆き島と違う姿の過去の嘆き島の姿だった。のんびりとした風景を描いていて、島の両側が今よりも広い。]
デボラお婆さんは、どうしてカミーラさんの言葉が分かったのだろう。
[彼は呟いた。]
[ミッキーを信じられなかったのは、ハーヴェイを占ったせいもある。
ハーヴェイは、懸命に探していたのに。あの凍ったような微笑、それだけを理由にミッキーはハーヴェイを占った。
…適当過ぎはしないか。]
─図書館─
[長巻物に記された、デボラの語った物語。
勿論、過去と現在を混同しているだけだったのかもしれないけれど。
1人の余所者が波打ち際に訪れて…
カミーラが倒れていた時は、湿った風が吹いていただろうか?
よく覚えていない。
けれど、月が青白く砂浜を照らしていたから、雲は出ていなかった筈だった。
魔物は海から訪れる。
けれども、魔物は里に住んでいた。それは人の間にいた人狼。
鬼は海から来なかった。ずぶ濡れで運ばれてきた娘は魔女ではなく、人魚だった。
人魚が打ち上げられた夜に、島には血の雨が降る。島を惨劇から救ったのは旅人だった。]
[今日、嘆き島に送りたい者の名は、既に心に決めていた。本当に上手くいけば、これで終わる。
だが、同時に考えなければいけなかった。
…もしミッキーが本物だったときのことを。
誰を占ってもらうべきか]
─教会へ向かう海近くの道─
[教会へ向かおうとしている。
父親と会ってケリを付ける為には、この事件が解決し、かつキャロルが生きている必要があった。そんな日が来るのかと、気が遠くなりそうで、人気が無いのを良い事に煙草を銜えながら歩く。
自分が男が好きだと自覚してからは、教会へは行っていない。けれど、遠い母親が生きていて一緒に通った昔を思い出して、入る前に煙草を消した。]
─教会─
[少し狭い入口をくぐると人の気配がした。
はじめに暗闇があってそれから、ステンドグラスの光が見えるのは、神の荘厳さをあらわす為の教会建築の仕組み、ひとつの舞台装置なのだと言う。]
ローズマリー?
[カツンとヒールが響き、キャロルの声が反響する。]
―教会―
ん?
[響く声に思わず顔を上げ、ぽかんとした。]
え?
[キャロルの髪がステンドグラスを透かして光る日差しを浴びている。]
オレ、寝てたのかな…?
…ギルバート?
あたし、ローズがここに居るかと思って来たのだけど。ここでお祈りを?
[カツカツと踵を鳴らしながら、近付いて行く。]
[立ち上がると、人狼のことに集中していた頭が現実に引き戻された。
なぜか、この場にキャロルがいる。夢ではないらしい]
…こんにちは。
[少々緊張していた。ポケットに入れっぱなしのサーカスのチケットを握り締める]
─図書館─
[彼は、デボラの言葉と長巻物に記された内容を想起する。
墓荒らしの悪魔は、衛兵上がりの墓守が追い払い、
人狼として祀られた人間は鬼となり、社に住まう。怨みの声を響かせる。
だからこそ行う、鎮魂。
けれども、彼はモーガンから祭事の事は聞いていなかった。デボラによるとモーガンは、継がせない事を選んだという。
たった一度、アーヴァインの一族の中に狼憑きが出た事。「狼狩り」という伝承を、アーヴァインの先祖が見つけ出してきた事。
もしかして、過去の人狼事件の事の記録がないのは…
けれども、それは想像に過ぎない。
「狼狩り」は祭事だという。
決まった人数の贄で人狼に制約を与えるという。
分からない。そんな事は可能なのだろうか?
そして、デボラは本当に妖精から伝えられているのだろうか。]
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