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……なにが、あった?
[ぶるっ][身震いし]
[己の身体を抱き締める]
わ、から、ない。おもいだせない。
でも、こわい。とても、とても。
[ほう、と息を吐き。
心配するような表情を作る]
……本当に、大丈夫ですか?
まだ、顔色がお悪いようですが。
[本来ならば怯えを見せた時点で労るべきであったろうけれど、彼女には余裕がなかった。
思い出せない、との言には軽く眉を顰めるも]
…そうですか。
[大丈夫かと言う言葉には、][こく、と][頷き]
……へいき。
はやく、おもいだしたい、から。
なれないと。
[憔悴してはいるが][きっぱりとした口調で]
[男性は平気だと言うけれど、あの様子はどう見ても尋常ではなかったと思う]
くれぐれも、無理はなさいませんよう。
[一応はそう告げて。
立ち上がったのを確認し、厨房へと足を踏み入れる]
―…→厨房―
[厨房に入り]
[ネリーに示された場所で手を洗う。]
[このような僻地にどうやって水を引いているのか]
[或いは汲み上げているものなのか]
[潤沢に流れる水で、手を再度清める。]
―厨房―
[先程の調理からさほど時間が経っていないせいか、チーズの香りが仄かに残っていた。
蛇口を示し、男性が手を洗うのを眺めながら、傍にあるタオルを手に取り。
流れる水から手を離すのを待ち、それを差し出した]
[差し出されたタオルを受け取り、手を拭く。]
ありがとう。
[湿ったタオルを返しながら]
……さっきのは、みながじんろうを、ころしにいった。
ちがう? もう、しんだ?
──じんろうがしんだら、みんなあんしんするはず。
でも、みんな、……
[適切な表現が見つからないらしい。][眉を寄せ]
……こわい、かんじだった。
だから、ネリーも、ヘンリエッタも、こわがってる?
じんろうが、つかまっていないから。
[小首を傾げ][琥珀色の眸をメイド姿の女性に向ける]
[受け取ったタオルを簡単に畳みながら。
人狼は既に排除されたのか、まだなのかは分からなかったが]
人狼退治には、牧師…異端審問官の方が。
[だからいずれは。
そこまで言って]
……怖い?
[首を小さく傾げ]
…お嬢様は、怯えていらっしゃいました。
[自分は怖くはない。その筈だけれど。
その後の言葉に眉を寄せる]
……捕まって、ない?
おじょうさま『は』?
[訝しげな表情]
[が、][問い掛けられ]
うん。つかまえたじんろうはころす。ちがう?
ネリーは「みつけた」といったけど、「もうころした」いってない。まだ、じんろうは、いきてる。
[ハ、と思い至った様な表情で]
……トビー。
かぎ、はずしてきた。はやくもどらないと。きけん。
[不安げな][落ち着かぬ素振り。]
トビーのところ、もどる。
ネリー、ありがとう。ネリーも、きをつけないと。
ヘンリエッタ。ひとり。
[メイド姿の女性に軽く会釈して]
[慌しく厨房を出て行く。]
[急ぎ][憶えている限りの記憶を辿って]
[迷いながらも二階の客室へ]
[やっとトビーの眠る部屋を見つけると]
[安堵の吐息。]
私は……いえ。
それ程までには。
[軽く苦笑する。憎しみのほうが強かった、とは言わず]
…ああ。
[後の説明にはそういうことか、と]
もうすぐ、殺される筈です。
……もう。終わります。
[言い聞かせるような言葉は男性に向けたものか、自身に向けたものか]
[トビーのしていた様に][内鍵を掛け]
[彼の眠る寝台に][物音を立てぬよう][静かに忍び寄る。]
[あどけない寝顔]
[乱れた上掛けを掛け直し]
…危険?
[また少し眉を寄せて。
だが彼はまだ殺されてないと思っていたから、そのせいだと思い直す。
トビーという言葉に、あの少年を思い浮かべる。いつの間に仲良くなったのだろうか]
[寝台を見る]
[それは、少年一人には随分と大きなもので]
[もう一人位は寝られそうなスペースはあるものの]
……
[怯えの色][目が泳ぎ][諦めた様な嘆息]
[暖炉に火を入れ]
[カーテンやテーブルクロスを外し][包まり]
[炉辺で丸くなって、横になる]
[赤く照らす火の]
[踊る様に魅入る内]
[浅い睡りへと*堕ちて行く。*]
…そろそろ、お休みになられたほうが良いでしょう。
お身体にも障ります。
[広間に一人残っていた少女に声をかけて。
少女を伴い、自室へと*向かう*]
―ニ階・客室 朝―
[ ――結局、青年は其の最期を目にする事は無かった。
静寂に包まれた此の部屋で、睡りについたのは大分遅くの事。然れど目覚めは早く、結果的に殆ど睡眠は取れていない。眠気は無いのに躰は休息を欲している様で、揺らぎかける頭を押え緩々と首を振り、寝台の端に腰掛けた。
昨夜の服装から上着だけを脱ぎ胸元を緩めた白のシャツの下、先日程では無いにせよ僅かに汗ばんだ肌の感覚がぞわりと背筋を震わせ、黒曜石の双瞳を伏せ床を見詰めれば睫毛の作りし影が頬に落ちる。]
[ 使用人の部屋からでも取って来たのか、卓上には紙巻き煙草が一箱と硝子製の灰皿。侍女が居たのならば室内での喫煙を咎められただろうし、普段ならば青年も外で吸うのだが、現在は出る気には成れなかった。シガレットを指で挟み、先を銜えれば安物のジッポのホイールを回して着火させる一連の仕草は既に手慣れたもの。
微か開いた薄紅の口唇の間から吐き出される煙は開かぬ窓の外へは逃れる事も出来ず、暫しの間宙を漂う。通風孔が在りはするも矢張り喫煙には向かない環境で、普段彼が吸うものよりマシだとは云え、煙草特有の其の匂いは青年だけでなく軈て部屋中に染み込んでいく。]
……。
[ 喫煙の合間微か唇を動かすも声とは成らず、其れは他者の耳に届くことはない。煙草を持たぬ片手を躰の後ろに突いて体重を預け足を組めば、思考を放棄したかの如く遠い眼差しを遙か彼方へと向け、*唯、静かに紫煙を燻らせる。*]
−客室−
[部屋は十分広いとはいえ、人影を見つけるのにはさほど難しくはなく。崩れ落ちた熾がけぶる暖炉の傍で、大きな布地に包まり眠る青年の姿に、ほぅと安堵の溜息。]
…お兄さん……?
[小さく小さく呼びかけるも、返事はなく。よく眠っているのだろうと、起こさぬように静かにベットから滑り降りた。]
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