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……、 ――… 他者の存在 は
…薄い、ですわよね。
[老人は死んでしまった。
カプセルのErrorのアラートは残らずついていた。
片手を自分の手で抱くような格好。
伏せた眼、空気は重い。]
─ 三階廊下 ─
[顔を上げて首を横に振る。]
全員で固まって
お互いを監視し合った方が良い。
先刻の「一度、全員集まろう」は
そう言う意味だと思ったよ、ハインリヒ。
[壁にもたれ腕を組んだ。]
──冷凍睡眠で眠っていた者が、
不注意の事故でうっかり、
生命線のバンドを断つとは……考え難いな。
[ヘルムートの言葉に]
分かってます、大丈夫です。
頼みたいこと? 了解しました、後ほど伺い、ますです。
[普段ならその場で聞いていたに違いない。
しかし、今は役に立てそうに無い気がしたから聞くことはしなかった。
だけどイレーネを守れなかった自分にもまだ誰かに役に立てる。
それだけで少し立ち上がれそうな気分になってきた]
―3F廊下―
[ヘルムートを横に流し見る。]
……――事故には見えませんでしたわね。
でも、どうして 皆、生きるために…
此処に きた、 はず なの に
[たとえば じぶんは
かえる。 かえるには 外へ ――でも
再び湧き上がって来た記憶を沈めるように
頚を横に振った。代わりに、思考を割り込ませる。
苦しげな響きが聞こえれば其方へ視線を向ける。]
─ 三階廊下 ─
そうか。
バンドは、長期間の冷凍にも耐える構造だったな。
それを刃物を使うでもなく、強い力で引き千切った痕跡。
[組んでいた腕を解いて、自身の首のバンドに触れた。無言で二度頷く。]
大広間、二階、このフロアにもある石像が
何故、各位置でああなったのか考えようとすると、
──今は、良い連想が浮かびにくい。
悪い方向に不可解だ。
[茨、蛇、キマイラ。最初の放送から、ずっと。悪い性質の悪い脱出ゲームに参加させられているようだった。]
……イレーネに、何が起きたのか。
おそらく、目撃証言を募る話し合いは難しいだろう。
何故なら、現時点で誰も口にしていない。
ともあれ、全員で集まって
話し合った方が良いだろう、な。
新しいヘリコプターが隠し扉の先にあった事も。
[石化病患者に、残された時間は減って行く。進行を確認する為に、無意識に自身の左脇腹を指でなぞり、爪を立てていた。まだ、痛みを感じる事が*出来ている*。]
−3F・廊下−
[会話が聞こえた。
壊れるはずの無い首輪の話だった]
でも、僕の首輪、壊れたです、よー?
[何事も無かったかのように会話に入っていく。
その口調はいつもと変わることは無い。
今はそれでよかった、悲しむことは後でも出来る。
石化の呪縛から逃れた自分に出来る事は他にも何かあるはずだから]
…一応、首に巻くもんだからな。
何があっても壊れないってわけでもない。
あとは――…俺の管轄外だ。すまん。
[首のバンドのこともある程度までは知っていても、
製造チームではなかったので詳しくまでは知らない。
首もとのベルトに触れる、良い連想にならない。
ヘルムートの言葉に同意するように頷く。]
…皆が名前を呼んだ時、既にイレーネの様子はおかしかった。
触れた時は…もう、石化していた。
[イレーネに触れた時のことを思い出す。
肩に触れた時、蛇を助けた時のような温もりはもうなかった。]
[ブリジットの声>>75に傍によると、手を引かれ廊下へと歩いていく。途中、イレーネのバンドが裂かれていた事を知ると一瞬戸惑ったようだったが]
バンド……病気の、進行度が表示されるって言ってたこの首輪ね。でも、人の手で裂けるの?
[バンドに手をかける。起きてからも、ずっと気にかけなかったそれ]
たぶん、そう。ノーラさんアーベルさんのことを気にかけていたから。ノーラさんがどこにいるのかはわかるけど、アーベルさんがそこにいるかまではわからないの……。
[聞かれて答える。自信はなかったけれどそうだろうと]
薄い……?
[ブリジットの、零した言葉の意味を理解できずに繋がれた手をきゅっと握り返し]
バンド、壊れたの? ……ユリアンさん、は病気が治ったの?
じゃあ病気は治るのね? って聞いても、その口ぶりじゃどうしてかも判らないみたい。
[聞こえたユリアンの声に、ようやくそのことを知って驚いた。
ただ、羨ましい、という感情ではなく視える一本の糸のように、かすかな点のような、希望、のように感じて。
みんなも同じように治るといいのに、と*思った*]
[二人きりでと言ったのは、半分くらいは本気で。いくらかは怠いからで、いくらかはライヒアルトを休ませたかったから。
だから、リディを探すと言うのに、心配と嫉妬を含めて彼を見た。]
彼女の事、心配なの。
[咎めるような声色になったのが恥ずかしくて俯いてライヒアルトの言葉を聞く。]
うん、そうだね。ごめんなさい。探しに行こうか。
[そう話している間に騒ぎに気づき、ライヒアルトの後について休憩室の方へ。
呆然と様子を見る。]
嘘、でしょ。
[動かないイレーネ。ライヒアルトを見て支えるように傍へ。誰にどう思われてもかまわない。]
―― 冷凍睡眠施設 ――
[自分のカプセルの中で丸まって、頭痛の波をやりすごす。
しばらくの後。まだ恒常的に、まるでベールで覆われているみたいに痛みは残っているけれど、動き回れるだけに回復した]
…………あー えー うー
[身を起こす。声を出す、練習をした]
あ あめ んぼう あかい、な あーいーうーえーーー
[発語練習。ゆっくりなら、いける。
次に、何か詩を吟じようとして……。出てこなかった]
あーーー もーーっ!! だぁっ!
[やがて、癇癪を起こして思い切り右手でカプセルを殴りつける。
そうして、ふらふら人影を求めて出ていった]
[さっきまで、無事だったのにとか。思いつく疑問は他の人が口にしてくれた。人為的だと──殺人だと聞いて驚く。
ライヒアルトが殺されるかもしれない、自分が殺されるかもしれない。]
……そんなの、いやだ。
[口にして、ライヒアルトの背中をさする。
>>82 気づいてわざわざ教えてくれた女性に会釈を。]
ありがとう、でも、誰が、なんのために。
[唇を噛む。言いにくい事を言ってくれた彼女には、感謝と心苦しい気持ちでいっぱいで。]
[一カ所に集まろうと言う人達。]
あ、リディがいないんだ。あたし達は探してから下へ行くから。
[ライヒアルトは休ませた方がいいなら誰かに任せるけど。]
三階に、いるかな。
[さっきはいなかったけど研究室も探して、ふと、石像がなにかを握っている事に気づいた。]
なに、コレ。
[メモのようだった。何気なく視線を落とす。]
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最終16体のうち、以下の5種の投与先には、スリープ波形に変化あり。
red:ピューリトゥーイ ×3
green:フォーリキュー ×1
blue:シャーマティート ×1
yellow:クレイムパーリィ ×1
orange:ガードシーカー ×1
続けて経過観察中。
とくにピューリトゥーイに関しては、成果が期待できるが、副作用として、情緒に変化、衝動的に攻撃性が高まる危険在り。
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どういう意味だろう。
[首を傾げ、同行しているならライヒアルトにメモを見せて意見を乞う。]
あ、リディ探してたんだった。
[ポケットにメモを入れて研究室を出て、未踏の部分に足を進め。]
―― 階段 ――
[少しだけでも元気にきちんと見せようと、水を飲み、顔を洗い、身支度を整える]
[ふと階段を見上げると、座り込んでいる2つの影。
近寄って、1つはもう真っ白く、動かないのを知る]
し、ぐな、す さん?
[名前を呼んで、まだ色のある彼女の無事をたしかめようと。
そうしてから、石になった少女に十字を切り、黙祷した。顔は分からない。けれど、背格好と服装から、まだ名を知らぬあの少女だろうと。ほとんど言葉は交わしたことがなくても、やはり先刻まで動いていた人の死に、胸がふさがる]
………だ だいじょ ぶで すか?
[ゲルダの方にそっと手を伸ばし、その肩に触れる。
先ほど固まっていたらしき手をとって、そっと撫でた]
しぐ、な さん。
わた、私、あたまだい、大分、良くな りまし、た。
やす でて、下さい。みなさ、に、しらせ て、きます。
[彼女が何を思っているのか分からないけど、
座り込んでいることは、少なくとも疲れてるだろうと]
[そうして、ゆっくり2Fを、3Fに向けて進んでいった**]
[運良く、蛇もなにも出ず。研究室のドアを出てまっすぐ行った突き当たりで右を見る。奥へ続く道とドアが見えた。]
うーん。一旦下へ戻った方がいいかな。
[そう言って引き返し階下へ。]
─三階・休憩室─
[状況の把握が遅れたのは、視覚による情報認識が遅れたためか。
それでも、響いた音に]
……音楽……仮説、合っていた。
あいつは、ピアノの旋律を好み、不協和音を嫌う。
だから、演奏で鎮める事はできる!
[とっさに口をついたのは、こんな言葉。
それを受けてブリジットに問うノーラ、動き出すユリアン。
その様子を見つつ、聞こえた「人為的」という言葉に唇を噛む。
疑問、苛立ち──雑多な感情。
それらは、背を摩る感触と響く音色に鎮められ]
……バンドが、裂かれて。
そう、か……。
[ブリジットの説明は、比較的冷静に聞けた。
何故、なんのために。
そんな疑問は、強く感じたけれど。
その内、ナターリエがリディの事を皆に告げ]
……最初に騒ぎになる前には、研究室にいたんだが、さっき戻ったらいなかったんだ。
[だから、探してくる、と告げる。
単独行動をさせる気は元よりなく、共に研究室へと行き]
……メモ?
[石像の持っていたメモ。
見せられたそれに連ねられている言葉に、天鵞絨を瞬く]
……どうやら、ここの研究関係……というか。
あの、ゼルギウスとやらが言ってたクスリと関わりがありそう……だな。
[記された単語の一つ。
『ピューリトゥーイ』には、微かに覚えがある。
あの時、聞こえた声がそう言っていたはず。
ともあれ、今はリディを、と思い歩みを進めるものの、姿は見つからず。
ひとまず、皆が集まる*場所へと*]
―三階廊下―
[ハインリヒ、ヘルムート、エーリッヒ、それぞれが神妙な顔そしている。
―――…どう、考える?
……どう考えればいい。
そんなハインリヒの問いに、返るのはしばしの沈黙だったろう。
それから、>>87ヘルムートの言葉に眉を寄せ、不注意はない、には頷いた…。]
>>89
そうだな、まずは全員の安否を確認したほうがいい。それと、怪我をしてるものもいるかもしれない。
[>>96 まずは集まろうの言葉に同意し、二階へ移動する。]
[周りから情報を集めた上で>>86に対して]
他者の存在はどうでしょうです、薄いですか??
僕は逆だと思いましたです。
武器は手入れされていました、パソコンも使える状態です。
放送も流れたんです、よねー?
だれかが僕らを監視、していても、不思議じゃないです、よね?
[自分なりの考えを語る]
[そして、自分で言った怪我…の言葉から気がついたように、ヘルムートを見る。
彼は>>92自身の胴を抱くように……。]
議員……顔色がよくありません。
………痛みますか?
[視線をその胴に移し……首を傾ける。
そして、改めて……。]
今、この事態、統率する能力のあるものはそのように動く、べきでしょう。
[そして、ハインリヒにも視線を走らせ……。]
僕が見立てるに、それができるのは、貴方か彼かと……。
さすれば、そのような行動と視点を持つべきです。
違いますか?
[言葉はそう告げるが、表情はやや心配気に映っただろう。]
直ったと断言は出来ませんです、ただ僕は首輪外れてもいきてるです。
僕にもなぜかは不明でございます、ごめんなさいで、す。
[>>98ベアトリーチェに現状を話す]
ツヴァイの言う通りです、僕は運がよかったです。
でも、なんだかそれすらも誰かの陰謀に思えるです。
石化病が直ってるから、首輪もわざと壊れやすくしておいて何らかの拍子にそれが分かるようになりますです。
それで周りに直るんだと希望を持たせるです。
けど、今度は逆に誰か首輪を引き裂き、絶望を与えるです。
そうやっ、て楽しんでる人が、いるんじゃないで、す?
[最後の方はイレーネを思い出して拳を強く握り締めていた]
>>115
[ピアノからもうユリアンは離れていた。
そして、語る彼の見解に、眉を顰めた。]
……陰謀。
……楽しむ者
[そして、顔を伏せる。]
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