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『愚者』と『運命の輪』は犬のオジサンの手に。
向こうの総計は7枚になるのかー。
[胸元を押さえながら首を引っ込める。
傷を塞ぐだけならともかく、他者をきちんと癒す能力は持ち合わせていなかったので下には降りなかった。『教皇』のカードを使えばやりようもあるだろうが、そこまでする余裕はもっと無い]
さて、もう一戦はどうなったかなー?
[くるりと身体の向きを変えた]
おんなじ、光。
……受け継いだ、もの?
[疑問系の呟きは、ごく小さなもの]
前に、負けてて。それに打ち勝つ……か。
それが、ボクにちょっかいかけてた理由なのかな?
もー、会った事もないじーちゃん越えるダシにされても、嬉しくないぞっ!
[明るい声で紡がれる言葉に、やや、むくれたような声を上げ。
ぱかり、と割れて新しく出てきた仮面に、思わず目を見開いくものの]
……と、それはそれとして。
カード。渡してもらう、よ?
[集音機が音を拾えば、頬を掻きつつ]
やれやれ。
俺の商売道具のタネも割れたかねぇ…
[面倒だな。
そう、小さく呟けば、傷の手当てと切れた服を縫うために彷徨い始める*]
[仮面はきっと剥いでも剥いでも出て来るのだろうが、それは置いといて]
いんや、ダシにしたつもりはなか。
試せる思うたんは、おまはんに『サン』のカードば移ってからじゃき。
おまはんがカードば持っとらんかっても、ちょっかいば出しとった。
[それも迷惑な話だ。カードを、と言われれば素直に懐から取り出し]
ほいよ、持ってけ。
……あー、あん子にも負けた気分じゃ。
それだけはいけ好かん。
[カードをエリカへと渡した後、そんなことを言ってまたばったりと仰向けに倒れた。そこでようやく悔しそうな声になったとか]
……それはそれで、すっごく、メイワクなんだけど。
[思わずジト目になって突っ込みつつ、三枚のカードを受け取る。
内一枚、輝きを失した『デス』に触れた時にはやや、手が震えたりもしたが]
……ふぇ?
それ、誰の事?
[悔しそうな声に、不思議そうに瞬いて首を傾げつつ。
数の増えたカードを一枚ずつ確かめ、ポケットへと入れた]
[最初の突っ込みは聞き流した。聞き流したったら聞き流した]
んー。
多分。
おまはんのばーちゃん。
[それは本当に予測に過ぎない。けれど共通点があるためにそんなことを言って。その言葉を残し男の身体は掠れ行く。離れた場所に居た銀狼と共に、男は『魂の檻』へと送られて*行った*]
んー、雷鳴のおねーさんが勝ったんだ。
狐のオジサンもかなり厄介そうだったけど、流石ってトコかなー。
[カードの委譲による結果を確認する。
距離があれば会話などは聞こえない]
戦い易さからすれば犬のオジサンよりはおねーさんだろうけど。
さて、姿を見ないオジサンはどうしてるのやら。
[残るは4人。出会ってしまえばもう戦いは避けられない。
避けている場合でもない]
……ま、いっか。
なるようになるしかないよねー。
まずはその前に。
[そのままその場に座り込んで。
ポーチから取り出した猫缶をぱっかん!と*開いた*]
……ふぇ?
[向けられた言葉に、きょとり、と瞬く。
言われた意味が掴みきれずに戸惑っている間に、狐の姿はその場から消えうせ、しばし、呆然とその場に立ち尽くす]
ボクの、ばーちゃん?
あれ、でも?
え?
[何やら呟きつつ、しばし、困惑して立ち尽くしていたものの。
ふと、ある事に気づいて]
……あーっ!
…………殴り損ねた。
[大声を上げた後、ぽつり、と小さく*呟いた*]
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