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[ 羽根を羽ばたかせるケイジをいつものよう見送る。]
……ご無理はなさらぬよう。
[ どうだっていいけれど。]
ケイジ様にご満足頂けるよう頑張りますわ。
[ いつものように綺麗に笑うよう心がける。
羽根は黒から淡い金へと*姿を変えていた。*]
[まだ、終わってはいない。それは感じているから。
だから、崩れられない。
そんな風に自分に言い聞かせる]
……ホント……バカだ、アタシは……。
[掠れた呟き。真白がくるる、と案ずるように鳴いて、見上げるのをそぅ、と撫で]
……平気だよ、ラウル……大丈夫。
アタシは、まだ、崩れない。
……崩れちゃ、いけないんだ。
[声に出し、繰り返して。ふわふわとした真白の身体を、両腕で抱え込んだ]
……いなくて、よかった。
こんなザマ見られたら……もう、どうしようもなくなりそうだし、ね。
[呟いてから、小さく、息を吐いて]
でも……ちぃと、寂しい、かな……?
[零れた言葉に。ラウルはまた、くるる、と鳴いて。
案ずるよな響きに、抑えが効かなくなり]
……っ……。
[開いたままの四翼、それで自分自身を包み込んだ。
泣くのを是としない娘の、ささやかな虚勢。
やがて諸々の疲れは、眠りの淵へと*その身を誘い*]
−施療院−
[未だ帰らぬ孫を待っていた老婆に目を伏せ、首を横に振る。
それだけで医の賢者は察した様だった。
急に小さく見えた姿に、低く声を掛ける。]
………すまん。
近くにいながら、虚に襲われるのを助ける事が出来なかった。
[感じる視線に顔を上げる。
こちらを見る目は、感情に揺れながらも理性が光っていた。]
……ああ、おそらく。
他の者と同じく結界樹にいると思うのだが…な。
………確かめに、行ってくる。
[エリカと、そして消えたオーフェンとアヤメも探しに飛び立とうとする背を止められる。
胆力を高める薬湯だと言われ、断れなかったのは負い目から。
部屋を出て数歩も行かぬ内に膝が崩れる。ラスを探し飛び回った疲れもあり、舌打ちする間もなく意識は泥沼に*引きずり込まれた*。]
[鳥たちの鳴く声に目覚めたら森の中。いつの間にか倒れていたようだ。胸の痛みに思わず数度咳き込む]
身体の、病気……は……
……薬、もらいに……行く?
[よろよろと立ち上がり、施療院へと足を向ける]
………………。
サイアク……。
[四翼の作る覆いの下、小さく独りごちる。
手鏡に映して見るまでもなく、今の自分の顔は想像がついたから]
まっずいねぇ……こんな情けないザマ、エリィや旦那には見せられやしない……。
[呟きつつ、それでも袖で顔を拭い、四翼を開いて立ち上がる。
泣き腫らしたと一目でわかる様子は、他者に見せられたものではなく。
誰にも会わぬ内に、家に戻って湯を使おうと、急ぎ、飛び立った]
……ん。
[不意に、くるるとラウルの鳴く声が響き、羽ばたきを止める]
どしたい、ラウル?
[問いに、ラウルはまたくるると鳴いて。
ふわり、真白を広げて下へと向かう]
って、こら、何処へ!
[上空の影は、白。そこから伸びる見覚えのある長い尾羽に]
……らう、る?
[頭上に手を伸ばすと、くるると鳴きながら、白が腕へと舞い降りる]
[森へと降りたラウルの様子に、っとに、と舌打ち一つ]
何だってンだい、もう……。
[文句を言いつつ、白の後を追う]
[オーフェンの腕に止まったラウルは、くるる、くるるる、と案ずるような声を上げ]
どうしたの……散歩?
[ラウルの柔らかな背を指で撫で、ふわり穏やかな笑み]
……うん、平気……だよ。あり、がと……
[上空から迫る紫の四翼が視界に入れば、そちらを見やり、表情を硬くする]
[散歩、という問いに真白はふるりと首を横に。
それから、硬くなる表情にくるる、と鳴いた]
[他方、四翼は森へと降りる。
目に入るのは、真白と、そして]
オーフェ……って、わっ……。
[真白が止まる者の名を呼ぼうとした矢先、翼の均衡が崩れた。
地上までもう少し、という所で、軽く失速し、落ちる]
ったあ……情けなぁ……。
……っ!?
[いきなり失速するアヤメの身体を抱えようと駆け出した。間に合った所で下敷きになるだけだろうが、多少の緩和はできるだろう]
……アヤメ、さん……っ、平気……?
[落ちた相手の顔を見れば、その異常さに気づき、息を飲む。その音は近くでくるる、と鳴き声に掻き消されたか]
[駆け出すオーフェンに気づき、半ば気合で揚力を生み出して。
下敷きにする前に、軌道を正してふわりと……やっぱり落ちる]
ってて……ああ……平気さね。
まだ、四翼を使うのは、慣れてないからねぇ……。
[口調は常のよに軽いが、浮かべる笑みは苦笑交じり]
……こんな顔になってるの、みんなにはナイショだよ?
[音はかき消されても仕種はさすがに読み取れて。
冗談めかした口調で、口止めを試みる]
[慣れてない、と言う四翼に目をやり、苦笑するアヤメの顔を見て小さく頷き]
……うん、わかった。
[立ち上がるために手を貸そうとして、思いとどまり、その場に座る。一瞬躊躇してから、口を開き]
ねえ、ラスさんって、どんな人……?
[鳥の囀る声。朝の音。
動き出すべき時間と分かり、寝台から身を起こす]
………は。
[とても小さく息を吐く。やるべき事は分かっているのに、どうしても身体は重かった]
女の子を口説き落とす事に、変わりはないんだけどねぇ…。
……ありがとねぇ。
[くすり、と笑い。
その場に座って投げられた問いにきょとり、と瞬く]
……え?
どんなって……。
……一言で言えば、バカ?
[さっくり酷い]
[ゆるゆると身支度を整え、やる気無い足取りで屋敷の中を歩む。
今日の噂の種はその内容ゆえ、先日以上の勢いを見せていた]
…ラスも、オーフェンも、……あやめサンも。
どうしてこんな事の中心部にいるんだか。
そ知らぬ顔、しててくれれば良いのにさ。
[呟く言葉には溜息が混ざる。何かを振り払うよう、頭をわしわしかき上げた。
常のように裏口から外へ。向かう先はアヤメとエリカの家]
……あれ?
バカのひと……カルロスさんじゃ……なかった?
[と首を傾げ、伝染るって言ってたことを思い出して、納得した]
……そうじゃ、なくって……
僕たちの前の、ラスさんって……本当のラスさん、だったの、かな?
……アレは、大バカ。
[更に酷い]
本当も何も……アイツは、アイツのまんまだよ?
お人よしで世話好きで心配性で聡いようで鈍感で。
自分より、まず、人のために動こうとするバカ。
……でも、一緒にいると、あったかくて、安心する。
ちっちゃい時から一緒にいた。
アタシの知ってるアイツは、アイツのまんま。
『虚』に寄ってようがいまいが……変わってなんかない。
[ぽたりと頬に当たる雫。
冷たさに、眼を開いて、身を震わせる。
森で眠る様子も己を包む翼も傍らの鳥も、
護り手たる娘によく似ていたが、
四翼は異形であり、ひかりに器はなく、滴は一粒も零れていなかった]
……そうなんだ。
[最初の一言も含め、説明を聞くと、息を吐いて、安心したように目を細める]
うん、僕の知ってる、ラスさん……と、一緒
……あったかい、の
[自分の頭の、ラスに撫でられた辺りに触れ]
……頑張ろう、ね。
[アヤメに笑いかける]
……返事が無い。誰も……、いない?
[それなりの緊張感を持って訪れた家。けれど、それは空振りに終わってしまい。
また誰かが倒れたのかと施療院に行けども、こちらでも目的の人物は見当たらず。
ただ施療院の主から、カレンもまた結界樹の中に居るのだと言う事を聞くことになり、表情を険しくした。
礼を述べて、施療院を辞する]
…これは、勘で探し回れと言うことかね?
運命の出会いとやらが、現実に存在したら驚くもんだが…。
……『堕天尸』になったからって、その者の本質は変わらない。
アタシの母上が、そう言ってたよ。
『虚』は、誰しも抱えるモノ。
ただ、それとどう付き合うか、どう向き合うか。
それが道を分けるだけ……ってね。
[亡き母の言葉を思い返しつつ。
笑う様子に、笑みで返して]
ああ。
頑張らないと、ね。
[ゆらゆらと中空を漂う、
淡い――薄くなったひかりを見上げ、緩慢に身を起こす]
……どうしようか、な。
[首筋に、色を失った指先を添えて、独り言ちる。
ゆるりと首を巡らせ、
微かに聞こえる水の音に喉の渇きを覚えて、そちらへと歩むことにした。
数日前に訪れた、洞窟の傍と気づいたのは川辺に辿り着いてからのこと]
堕天尸……に、なっても、変われるわけじゃ、ないんだ……
[目を伏せて、つぶやく]
虚は、なく、ならない……
……うん。虚があってもなくても、ラスさんは、ラスさん、だったし。
[アヤメの顔に笑みが浮かんだことに一瞬嬉しそう]
堕天尸、どこにいる、んだろ……?
……知ってる?
[ラウルに向かって首を傾げる]
[それ程多くも無い、エリカとの記憶を思い出す。
最初に出会ったのは、広場]
後は…島の端と、あの洞窟か……。
エリカちゃんは、人目に触れないような場所が好みなのかね。
[そんな場所にばかり向かっていた自分に気付けば苦い顔。
けれど、躊躇うことなく、どちらかと言えば近い森の中の洞窟へと足を向ける]
変わりたくて、そうなるヤツも、いるかも知れないね。
けど、人の根っこなんて、そうそうころころ変わりゃしないよ。
[目を伏せる様子に、静かにぽつりと呟いて]
『虚』がなくなれば、人も世界もおかしくなる……だったかな?
ただ、強くなりすぎると、危なくなる……ってだけで。
ちぃちゃい頃に聞いた話だから、よくは覚えちゃいないんだが。
[嬉しげな様子に、感じるのは安堵]
どこに……か。
さて、島にいるのは、確かなんだが……。
[呟いて、空を見上げる。
首を傾げられたラウルは、くぅぅ、と鳴きつつ、同じ向きに首を傾げ]
−施療院−
[見慣れぬ部屋で目を覚まし、顔を顰めて手の平で覆う。
薬による眠りの強制。常と違い覚醒は鈍い。]
………一服盛られたか。
[諦めの溜息を吐き、顔を洗う。
鏡に映る姿に渋面は更に酷くなり、腰に差したままの狩猟ナイフを顔に当てた。]
…これでいいだろう、先生。
[無精髭を剃り終え、鏡に写る老女へと問う。
頷きに口の端を上げ、感謝の呟きを残し露台から飛び立った。]
[片膝を突く。
揺れる水面に映る己の顔に、表情はなかった。
手のひらの器で水を掬い取り、喉を潤す。
ほぅと、細く息を吐いた。
それから、顔を洗う。全てを流そうとするように]
そう……かも、ね。
服、着替えて、気分変わっても、中身は、一緒……
うん、婆様も似たこと、言ってた。
……必要、あく……とか
やっぱり島に、いる……んだ、よね
……僕の知らない人、かな
[ラウルと見つめあった後、アヤメにつられるように空を見上げる]
……あ、どこかに行くつもり、だった?
[さくりさくり。森の中、踏む草の音は先日と変わらず。
重い気持ちの一人歩きであることも、変わりは無く。
変わってしまったのは――…、]
いや、本当は何も変わってないのかもね…。
ただ…、俺がバカだってだけ、で。
[自嘲して。近くのせせらぎの音が、乱れたのを耳が捉える。
人か、獣か。覗き込む先、見覚えのある探し人の姿]
そ、そんな感じだろうさね。
[服の例えに、くすりと笑って]
アンタの、婆様が?
必要悪……か。
まあ、例えそうだとしても、迷惑極まりないし。
さっさと頭冷やさせるに限るさね。
ローディが結界を張ってから、外に出たヤツはいない……つまり、『堕天尸』は島にいる。
知らない人とは……限らないだろうさ。
良く知ってる相手が、って可能性は、まだまだ、ある。
[静かに言って。
問いかけに、あ、と短く声を上げる]
そうそう、エリィや旦那に見つかる前に、化粧直しをしないとって思ってたんだ。
急がないと、見つかってバレちまう。
−上空−
[上空の冷たい風が、体に残る倦怠感を吹き飛ばす。
風に乗り体力を温存し、地上に探し人の姿を求め目を凝らす。]
………高度を落とすか。
[森の上、生い茂る木の葉に阻まれ人影が探しにくい。
少し高度を落とし、緩やかに旋回した。]
や、エリカちゃん。
こんな所で会えるなんて、運命かな。
[常に似せ、飄々とした態度を作る。
手持ちのハンカチを差し出して、]
水も滴る良い女なのは良いけど、ほら…顔拭きな。
うん。婆様……
……自分に、言い聞かせてる……みたいだった、かも。
さっさと……うん、見つけてから、考える
あ、知ってる人……も、そうかも、しれないんだ。
……どう、しよう。
[ラスの笑顔を思い出し、小さく息を吐く]
……あ、急いでたのに、引き止めちゃった?
心配かけたくないから、内緒、だね。
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