情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
[ライヒアルトに飛び掛り左手で首をつかみ壁に押さえつけるように、振り上げた右手はそのままの勢いのまま振り下ろす……、
人には到底無理な速度と力……そして鋭さを持った右手で、
顔のすぐ横の壁に傷をつける]
はぁ…はぁ…
[必死に湧き上がるものを抑えるようにしながら、首を横に振る]
苦しいけど……それだけは……いや……
[衝動よりもわずかに理性が勝り、ぎりぎりのところを掠める]
殺すのも……殺されるのも……
[苦しそうにうめく声でも、その顔が近くにあるライヒアルトには聞き取れるだろうか。
左手を離し、荒い呼吸のままで苦しむ胸を抑える]
―ギュンターの部屋―
[夜の帳がおり、月のいとし子の時間が訪れるまで。
男は自分にできうる限りの事をしようと思い行動する]
日記は、これか。
[ギュンターの残した言葉をじっと見据える]
狼の声――、久しくなかった事。
あの時、……また、って事は以前にも似たような事があったか。
ギュンター殿がその場所に居たのなら……
何処かにその時の記録が残っていないだろうか。
[部屋を見回し、手がかりを探す。
成果を上げられぬまま、陽は落ちて、その場で眠り込んでしまった**]
―個室―
……ッ !
[壁に強く押し付けられて、苦しげに顔を歪める。
だがそれだけだった。急な攻撃への戸惑いも、殺される事への恐怖も、その表情には浮かばない。
振り上がった腕が壁を傷つけた時にも少しばかり身を竦めたが、それもまたそれだけで終わる]
……苦しそうだな。
[やがて手が離れたなら、僅かに咳き込んだ後で、男は再び彼女を見た。
僅かに眉を寄せ、哀れむように]
だが、よく耐えた。
ライヒ……兄さんは……
いつもそう……
[それでも、同世代の者達と、仲が悪いわけではないが、皆に比べれば仲がいいとはいえない自分にとって、もっとも親しい人。
そして一番……]
ずるい……本当に……
[泣きそうな表情で、哀れむ様子を涙をこぼしながら見る]
ごめんなさい……
癒して……くる……
[涙をぬぐいながら部屋を去ろうとする、言葉の意味することは……語るまでもなく伝わったことだろう]
―個室―
……そうか。
[想いには気付くか否か、言葉を発したのは、癒してくると伝えたそれに対してのみ。
眉を寄せたが、止めることはしない。
気を付けろと言葉を掛けることもしない]
君は人だと、他には伝えた。信じたか否かは解らないが。
……最後まで諦めてはならない。
神は努力を尽くした者にのみ、与えてくださるのだ。
[見出す者を騙ったのだと、それだけで伝わるか。
出て行こうとする背に投げかけたのは、通常の教会とは少しばかり異なる教え。
そう説き続けてきた年下のシスターに対して、しかし男は彼の知る真実までは明かしたことはない]
─ 昨日/三階 ─
[ギュンターの遺体に比べれば、ハンスの遺体は恐ろしいものではなかった。
周りの話を聞くに、ベアトリーチェを無理矢理連れて逃げようとしたらしい。]
人質なんて取っても、意味がないでしょうに……。
どうやって逃げるおつもりだったんでしょう。
[一人呟く。悲鳴や銃声を聞いたからか、彼が外の人間だったからか、人質以外の発想は浮かばなかった。
その後は、部屋や廊下の掃除を手伝い。
ベアトリーチェがあのベッドカバーを使ってくれていることに気づいて、こんな時だが少し嬉しく感じたりもしつつ。
料理や屋敷の掃除などして夜まで過ごしたのだった。]
─ 翌朝/個室 ─
[眠っとる間もクロエさんやミリィが様子見に来てくれたかもしれんけど、うちは目ぇ覚ますことは無かってん。
何度か魘されとったかもしれんけど、溺れた夢見とるわけでは無ぅて。
喉元に残る息苦しさと、目ん前で人死ぬん見た精神的なもんやったと思う。
そないな風に早ぅに寝とったさかい、朝に目ぇ覚ますんはいつもより早かった]
………まだ苦し。
[ベッドん上に横向きに寝転がって、右手で喉元押さえる。
じわじわ締め付けるような感覚が残っとって、居心地悪ぅて眉根寄せた]
ミリィ起きとるやろか……まだ早ぅか。
後でもっかい薬もらお…。
[窓ん外見たら、陽ぃ昇り始めみとぉな雰囲気やった。
あんま早ぅ訪ねてもあかんやろ思て、薬貰いに行くんは後回しにしてん]
……………………。
[橋落ちてからうちに起きとる異変。
それがなんなんか、原因が見えて来ぃへん。
そもそも”人狼”てどういうことやねん。
何でうち、ハンスさんが人狼ちゃうて判んねや。
ホンマ解らんことだらけやで…。
今、なにが起きてんねん]
[御伽噺とかに直ぐ結びつかんかったさかい、うちは訳解らん状態が続いとった。
そん中で、うちん中で渦巻いとるもんを感じて困惑する。
訳分からん中で、”人狼探さなあかん”て思うてしもうとる。
それに疑問持ちよると、息苦しさが増すように感じてん。
解らんことだらけやったさかい、一旦なんも考えんようにして、うちは部屋ん外に出た。
まだ誰も起きてへんやろか。
ちょい外行って、朝ん空気吸ってこよ]
─ →外 ─
[ちゃんと上着着込んで外ん出た。
吐く息がめっちゃ白ぅて、外ん寒さがよぅ分かる。
めっちゃ寒いんやろな、細かーな雪がちらちら降っとった。
せや、外出たついでにギュンターさん埋葬されたとこ探してみよかな。
そう思て、庭の方に足向けてん]
………ん?
[そん途中にある、空がよぅ開けた場所。
そん中に、ぽつん、て雪やないなんかが転がっとるんが見えた。
なんやろて思て、サクサク雪踏んで近付いてみてん。
しばらく雪降っとったんやろか、転がっとるもんの周辺に足跡とかは見あたらへんかった]
─── ミリィ?
そないなとこで何して………
[転がっとったのはミリィやった。
赤ぁ髪が雪によぅ映えとる。
髪とおんなじ色の目ぇは閉じられてて見えん。
何してん、て声かけよ思たんやけど、そん声が止まってもうた]
………───── ミリィ!!!
[間ぁ置いて出たんは、雪ん上に転がってる人ん名前。
さっきの呼びかけと違ごて、声は絶叫に近かった。
ミリィん周囲が、髪よりも鮮やかぁな紅に染まっとったんや]
[駆け寄って、ミリィ抱き起こそ思て肩に手ぇかける。
腕は胸んところに組まれとって、ただ見れば祈っとるようやった。
肩掴んで上半身起こしたら、組んでた腕が腹んところに力無く落ちてく]
───ッ、 ァ……!
[腕あったところの胸に、ぽっかり穴ぁ開いとった。
それ認識した途端、鼻に鉄錆ん匂いが突き刺さってん。
匂いに顔顰めて、目の前の状況に困惑して、自分が今どないな表情しとったか、もう分からんくなっとった]
ミ リィ、 なん 、 なん、で
[─────── 人狼や。
そないな考えが頭にすっと入って来よった。
理由なんて分からへん。
事前情報とかそないなもん無くても、人狼の仕業やて、すんなり思えた]
[ミリィん首に痛々しい噛み痕が見える。
それ見とったら息苦しさが増して、目ぇに涙浮かんで来た]
…ッ 、うち が、探せてへん、から ッ…
[息苦しいんはそのせいやって、そう思えてきて、嗚咽混じりで声が零れ出てん]
ごめ、 ごめ ん 、ごめんな ミリィ ───……
[泣きながらゆぅて、上半身起こしたミリィ抱き締めた。
うちん涙がミリィん頬に零れて伝ってく。
青白くなってもうたそれが赤みを帯びるなんてことは全然無かってん]
[そぅしとる間に来る人はあったやろか。
うちはしばらくミリィ抱き締めて泣いとった]
[何でそうせなあかんのかは分からんけど、うちがやらなあかんことは理解した。
── やけど、うちが探す方法て、残酷すぎやせぇへんか*]
―ギュンターの部屋―
[机に伏せていた男がふると小さく身震いした。
いつの間にか寝てしまっていたらしい。
顔を上げて痺れた腕を解す。
窓を見ると夜が開けていたのだと知れた]
――…。
[感覚があるのは生きている証。
己が無事であるなら――。
立ち上がり、男はギュンターの部屋から立ち去る]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新