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に、しても……ここでもふっことか、わけわからんねぇ……。
[温めの温水を浴びながら、思考整理のために呟く]
リディちゃんを狙った理由はまあ、大体想像つくし、納得もできるんだけど。
……知識とか、そういうモンが狙いなら、学者のセンセとかにーさんとか……襲われても不思議ないよねぇ?
リディちゃんのカードの事から考えるなら、少なくとも、あちらさんは艦内システムの事はそれなりにしっとると見た方がいい、か。
その前提で行くと……『航宙士』としてのウチの権限は、価値がある……て、思われてる可能性も、ある?
[捕食で知識は得られても、死亡を確認されれば権限は消える。
だからこそ、生かされている可能性は、否定できなくて。
ただ]
まぁ、その線で考えると。
……あんまり、嬉しくない結論にいくんよねぇ……。
[ぽつ、と呟いて水を止める。
備え付けの全自動乾燥システムは、本当に臨時の時以外は使いたくないから、タオルに包まってシャワールームを出た]
……ま、そうは言うても、生きてる以上は、それを諦められんしねぇ。
どーせ嫁には行けん身体だけど、殺されるんも喰われるんも、願い下げに変わりないし。
[水気を除き、着替える手を止めて、苦く笑う。
生態実験と、そう称された虐待と。
それらの残した複数の意味での傷は、『一般的な幸せ』などは最初からないもの、と切り捨てさせていたが。
その分、生きる事への執着は強い]
さて、それじゃあどうしたモンか。
とりあえず、もふっこがどうなってるかは見たい、けど。
……後は、誰に何を話すか、かな……。
[温水を浴びながら浮かべた推測を誰に伝えるか。
今の状況で、それを話せそうな相手は、二択。
一方は良く知らぬ相手で、もう一方は、一方的に毛嫌いしている相手、なわけだが]
……好き嫌い、いっとる場合じゃない、かなぁ。
[真新しいジャケットに袖を通しつつ、小さく呟く。
騒動が始まってから、一貫して態度とペースを崩さぬ研究者。
その変わらなさ過ぎる様子に疑問がない、とは言えない。
けれど、己の内に異物が侵入してきたのなら、なんの異常も見せない、というのはおかしいのではないか、という疑問も、ある]
― 第二階層・食堂 ―
ああそうだ。
パトラッシュを襲ったのはリディアです。
[すぐにも出て行こうとするスティーヴに声をかける]
手口はこれまでと同じで、脳を引き摺り出す時に損傷したのかメインメモリーは破損してて。
残ってた視覚センサーのバックアップ分に映っていたのはリディアの姿だったんですけど。ここで立ち上げます?
[確認したいと言われれば食堂内の端末を使って再生する。
生前の整備士そのままの姿がそこにはあり、警備犬を呼ぶようにその口が動いて。困惑と警戒、どちらからか顔を上げたらしいパト号の視界にレーザーガンの光が迫った。
抵抗の余地もなく衝撃に画面がブレて。整備士の姿が目の前から消えるように移動して。ブツリとブラックアウトする]
巡回中らしい廊下とこれしか残ってませんでした。
リディアちゃんの亡霊。嘘です。
擬態ってここまで見事なものなんですね。
[画面を消すと、やはり確認に行くというのを見送った]
……そーいう意味では、あのこも外れるんよねぇ。
[ペースが変わらないもう一人の少年の事を思いつつ、呟いて。
黒銀を手に取り、装填数を確かめる]
残り、二発。サブにショットシェル入れて、ぎりぎり三発……か。
純正弾が残ってる内に、イロイロにケリつけたいとこだわぁ……。
[ため息混じりの呟きと共に、黒銀はホルスターへと収め、部屋を出る。
廊下に出た所で、さて、どっちに行こうか、と思案の素振り**]
― 第二階層・食堂 ―
[飲み終わったコーヒーカップを下げて。
端末に近い定番の席に戻るとレーザー銃を持ち上げた]
一つは威力落とすつもりで、3発分、余裕でいけるな。
[クルクルとオモチャのようなレーザー銃を手の中で回す。
そうしてただ時間が過ぎるのを待っていた**]
─ 回想/第二階層 食堂 ─
[さっさと機械犬の確認をしに行こうとして、背に投げられた言葉>>64に足を止める]
……リディア、だと。
[その理由を説明され、映像を立ち上げるかを訊ねられると、すぐさま頷きを返した。
通信士の傍に寄って、立ち上げられた映像をバンダナの奥からじっと見詰める。
機械犬視点で映る整備士の姿、揺れる画像を見ながらカメラのように記憶に映像を残していった。
最後まで見終えると、左手を顎へと当てる]
……擬態、だな。
遺伝情報と言うのは身体の構成についてを賄っているもの。
それを取り込むことでPMCはその情報を元に身体の構成を変えることが出来る。
おそらくは声…声帯も完全に再現されるだろうな。
[ヒトに対して寄生させて実験したことなど無かったため、実際どのようになっているのかは断言出来ない。
しかし実験結果と同じように擬態出来ると言うなら、その外見はおろか、声なども完璧に模写することが出来るだろう]
─ 第二階層・通路 ─
[言われた事>>57は、きょとりと瞬いたが受け止める。
解りやすい説明の為、眉を寄せる事はなく暫く考えるようにする。
具体的なそれは、母親が死んだ時の事を少し思い起こした。
あの時は、たくさん泣いていたような、気がする。]
なんかそれ、かーちゃんが死んだ時みてぇ…。
[パトラッシュの上に再度かけられた毛布を、父親がしてくれるようにぽんぽん叩いた。
言われた言葉の意味を理解すれば、その微かな違和にも気づく。
父親に言われた>>58のかと尋ねられれば、正直に「うん」とこくり頷くも。]
とーちゃんは偽者なんかじゃない!
[もしもの話もまた、理解するのに少し間が開いて。
理解できれば絶対に無いと、少し怒ったように*否定した*]
─ 第二階層 通路・機械犬傍 ─
[子供の言葉>>69から母親が死んでいることを知る。
表情に変化は無かったが、軍人が子供に告げた言葉の意図が理解出来た気がした。
子供の返答から自分の中で軍人が黒に近付く。
自分の問いに怒るようにして否定するのを見ると、バンダナの奥で瞳が細まった]
落ち着け、もしもの話だ。
お前がアイツを信じるのは自由だ。
だがな、何故カルロスがお前に「強く生きろ」と言ったか。
その意味を少しは考えてみろ。
[一度瞳を閉じ、言葉を言い切った時にまた開く。
言われた子供はどんな表情をしていただろうか。
自分の言葉への反応を見てから、視線は再び目的の人物を探し始めるのだった]
─ 第二階層・通路 ─
[部屋を出て、さて、どう回ろうか、と思案しながら歩き出す。
何となく、食堂に行くのは避けてエレベーターの方へと進んで行くと、目に入るのは少年と研究者と、毛布をかけられた何か]
……何、してんの?
[毛布をかけられているのが何かは、何となく予測がつくが。
場にいる二人の組み合わせの意味がわからずに。
やや、距離を取った場所で立ち止まり、首を傾げて声をかけてみた]
─ 第二階層 通路 ─
食って得た情報で擬態したんだろう。
擬態出来ると言うことは、そいつは第三段階にまで成長してるってことだ。
[もう一つ情報を与えて、航宙士の言葉>>73に頷く]
これは俺の推測だが…。
パトラッシュは機械であるためにプログラム通りの行動を取り易い。
部屋は持たず、おそらく夜中も巡回をして過ごしていただろう。
誰かの部屋に入り込むリスクを考えれば、通路をうろついている者を襲う方が易い。
また、死んだと記録されているリディアの姿で現れることによって、プログラムの混乱を狙った可能性が高い。
俺達の前にその姿で現れても、本人ではないことが丸分かりだからな。
パトラッシュに限り、油断は誘えるはずだ。
……まぁ、何故パトラッシュを狙ったのかの理由は、いまいち思いつかんのだがな。
[航宙士が口にした疑問は、自分もまた答えを得られておらず。
左手が顎鬚を撫でた]
それと…。
[呟いて、バンダナの奥の視線をしっかりと航宙士へと向ける]
パトラッシュの武器が、レーザーによって破壊されていた。
このことから俺はお前がPMCに寄生されている可能性を低く見ている。
お前の持っている銃は、実弾銃だろう。
[子供が居ようが居まいが、航宙士に対してそう言葉を投げた]
それは、ありがとう、いうとこかしらぁ?
……ま、茶化す場面でもないっぽいから、それはおいといて。
確かに、ウチが使ってるんは実弾銃ね。
レーザーとかブラスターは、性に合わんのよ。
[くす、と笑みを漏らすのは一瞬、すぐに居住まいを正す。
こちらが疑念を持っていることは、行動で示している。
にもかかわらず、そう言って来た向こうの真意は、と。
探るような光が、猫の目に宿った]
で、それを基準にウチを低可能性に回すとして。
……学者のセンセは、他の誰をお疑いですの?
─ 第二階層 通路 ─
第三段階からは繁殖も始まるからな。
[顔を顰めた航宙士>>76に再び頷きを返して]
権限持ちについては俺も考えた。
俺がここまで残されていることにも疑問が残るしな。
結果的にPMCを見つけ出す方法を発見出来ていないが、判別方法を確立させる可能性を持っているにも関わらず、襲われることが無かった。
キャップからも情報を得ているなら、俺はもうお払い箱とも言えるはずなんだが…それが無い。
考え得るのは、俺が持つ第三フロアの出入り権限くらいだ。
[相手が紡ぐ予測にも同意を向ける。
こちらの宣言を受けて居住まいを正す様子>>77には、機械犬の傍に膝をついていた状態から立ち上がり]
この緊急事態が起きた時から冗談を言っている余裕は無い。
お前が死者が持っていた武器を所持しているなら話は別だが…。
レーザー他に比べて補充の利かせにくいそれを使い続けていることから見て、その可能性も低く見ている。
[PMCである可能性を低く見ている理由を更に述べた。
問いを投げられると、一度子供が立ち去った方向へと視線が向いた。
それから航宙士へ視線を戻すと、静かに言葉を紡ぎ始める]
……カルロスだ。
第一に、今までの襲撃の手際の良さ。
これらは殺しに慣れた者である可能性を高く見ることが出来る。
後から知識として得た可能性も否めないが、この中で一番知識を持っているのは奴だろう。
第二に、艦のシステムについての知識。
リディアのカードを使ってキャップの部屋に入ったこと。
使ったカードをその場に捨てたこと。
このことから、リディアのカードに第三フロアへ入る権限があることを知り、リディアの死が確定されればそのカードが使えなくなることを知っていることになる。
この点については俺らも含まれるが、カルロスの子供は選択肢から外れる。
第三に、……リディアの持っていた整備の知識を必要とするか否か。
これはまだ推測の域にしかない事柄だが、整備の知識を必要とする者は限られる。
機械であるパトラッシュと義足をつけているカルロスの息子。
しかしこの二名は第二の部分で選択肢から外れている。
次点で必要となると言えば……義足をつけている息子を抱えるカルロスのみだ。
[右手の指で数を示しながら、疑う理由を挙げていった]
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